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正覚寺は杵築の城下町の寺町にあるお寺です。山門をくぐり境内に入る小さな社の中に鉄製の仏像（廬舎那仏）があります。これは日本一大きな鉄製の仏像だと横の説明板に書かれています。大きさは座像としては２メートルほどとそれほど大きな感じはしませんが、仏像は青銅製などで作られていることが多いので、鉄製としては日本一のようです。青銅などに比べて鉄は硬くて、加工しにくいので、それなりの価値はあるようです。

杵築の城下町のなかほどの商人街の低地の場所に岩鼻の井戸があります。井戸のすぐ横には細い急な坂の岩鼻の坂があります。武家屋敷街は高台にあるので井戸を掘るわけにいかなので、武家屋敷へはこちらの井戸からの水を使用人の人が朝夕などに水を運んだと思われます。横の岩鼻の坂は水を運んだ坂道だろうとも思われます。城下町では大事な水、井戸であったと思われます。

安住寺は杵築の城下町の寺町通りにあるお寺です。長昌寺のすぐ南側にあるお寺です。通りから参道を歩いて山門をくぐったすぐ先の左側の場所に鐘があります。横の説明板によると大分県で最も古い鐘だそうです。確かに鐘のさび具合とか歴史を感じるような外観です。創建は鎌倉時代という歴史あるお寺です。おそらく城下町が作られたときに移築されたものとオンわれます。

長昌寺は杵築城下町の寺町にあるお寺で、商人街から歩いていくと寺町の一番奥にある寺です。初代藩主の松平家の奥方の菩提寺あるお寺です。本堂の裏側の庭園が枯山水の庭園になっており、九州でも有数の庭園だそうです。枯山水の庭園はもともと簡素な庭なので評価はむつかしいです。ただここは観光客を受け入れるという感じもなく、訪れる人もおらず閑散としていました。

杵築城下町の勘定坂の登り口から天守のある杵築城へと歩きだしてすぐ左側に杵築レトロ館はあります。白壁の２階建ての建物で、表の表示で「ロ」の字が抜けているのは気にはなります。館内は館長が集めた２０００点ほどのレトロな展示物があり、昭和の日常の生活用品などが展示されています。それぞれ世代によって感じ方は違いそうですが、このようなものが使われていたというのを見るのは興味深いです。大分県宇佐にも同じようなレトロ館がある施設があります。

養徳寺は杵築城下町の寺町にあり、市役所からもすぐの場所にあり、杵築カトリック教会の隣にあります。養徳寺は歴代藩主の松平家の菩提寺で、臨済宗のお寺です。入り口参道の杉の大木が並ぶ様子は見ごたえがあり、山門や本殿も立派なものです。男はつらいよの第３０作でこの杉並木の場所が使われているようです。寺町は商人街からもすぐなので、時間があれば訪れるのもいいです。

杵築城下町の北台武家屋敷街にあり、勘定坂を上り磯矢邸を過ぎたあたりに、藩校の門はあります。江戸時代に杵築藩の学校（学習館）として使われていた門です。藩校（学習館）はすでにありませんが、現在は門をくぐった先には杵築小学校の校舎があります。小学生ではその価値は理解できないでしょうが、大人になり自慢になることですし、いい思い出になりそうです。

杵築の城下町の南台武家屋敷の東の方へと歩いて行った先にきつき城下町資料館はあります。入り口の長屋門をくぐり歩くと近代的な３階建ての建物があります。入ったすぐの場所には地元の祭りである天神祭りで使われる豪華な御所車が展示されています。また城下町を復元したジオラマもあり、城下町を歩いてきた場所の確認や当時の雰囲気が感じられていいです。

杵築の城下町の北台武家屋敷から北側へと降りる坂、階段が番所の坂です。この坂を下って歩いていくと数分で、杵築バスターミナルです。この坂はあまり人が歩いていない雰囲気があり、閑散としています。現在はバスターミナルへのいいアクセスの坂ですが、江戸時代にはあまり使われていない坂のような気がします。坂の下には番所のような建造物が残っています。

磯矢邸は杵築城下町の北台武家屋敷の勘定坂を上ってすぐの場所にある武家屋敷です。上位の武家屋敷で立派な和風建築の建物の屋敷で、幕末に建築されたものです。玄関前のソテツが雰囲気を増しています。有料の屋敷であり音zyれる人も少なく、ゆっくり江戸時代の雰囲気を味われる場所です。西側へと武家屋敷は続いていますが、一番東側にあるので見学する人も多いようです。

一松邸は杵築城下町の南台武家屋敷の東の端の断崖の上にあります。一松邸は戦後に政治家として活躍した一松定吉氏の邸宅で、その後にこちらに移築されたものです。邸宅は和風建築の素晴らしいものです。ほかにここは別府湾に臨む断崖の上にあり、景色も最高に素晴らしいです。庭で景色を見ていると気持ち良い風に吹かれながら最高のリラックスな気分にさせてくれます。

飴屋の坂は杵築の城下町の南台武家屋敷から商人街へと降りる坂、階段です。坂の途中で曲がっているのが特色のような気がします。商人街から南台武家屋敷へは志保屋の坂からのぼり、南台武家屋敷街を散策して、その後寺町に行くためにこちらの飴屋の坂から降りました。坂を降りるときなどは、上を見上げても、下を見てもいずれも絵になる光景で、杵築城下町の魅力にあふれています。

大原邸は杵築の城下町の北台武家屋敷街にあるお屋敷です。北台武家屋敷街の中ほどで酢屋坂に近い場所にある屋敷で、クリーム色の土塀で囲まれた屋敷で、大きな敷地と入り口の長屋門と玄関の樹齢２００年のソテツの木があります。屋敷も風格が感じられるものです。身分の高い武士であったらしい屋敷で、屋敷と庭も広々としており、ゆったり見学ができます。

志保屋の坂は杵築の城下町の商人街から南台武家屋敷へとのぼる坂道、階段です。向かいの商人街からは向かい合うように北台武家屋敷へと続く酢屋の坂があります。それぞれの高台から見ると向かうように坂、階段が見えるので、立体感があるいい景観の場所です。志保屋とは塩屋の店で、志保屋の坂の登り口に塩屋があったのが地名の由来のようです。

能見邸は杵築城下町の北台武家屋敷にある建物で、大原邸と藩校の門のあいだにある武家屋敷です。幕末に建てらえた歴史を感じる和風建築の格式のある屋敷です。屋敷内には休憩どころがあり、喫茶もできるようになっています。屋敷内だけでなく庭もきれいに整備されています。

杵築の城下町の南側の高台にある武家屋敷街です。もう一方の北側にある北台武家屋敷街と比べると、武家屋敷が連続という感じではなく、少し民家が混ざり、庭のようすも屋敷街らしくはないです。やはりメインの観光スポットは北台武家屋敷街です。ただ観光客は少ないのでゆっくり歩いていけるのはいいです。

杵築駅観光案内所は杵築駅の駅舎内にあります。小さなブースのような案内所です。案内所の前には観光用マップやパンフレットが置かれています。杵築駅から城下町までは数キロの距離があるので、当初こちらでレンタサイクルを借りて杵築の城下町に行こうと考えていたのですが、城下町は坂や石段が多く自転車はあまり役に立たないといわれました。路線バスで城下町に行きましたが、バスの便は昼間は１、２時間に１本ほどなので時刻表のチエックは必要です。

勘定場の坂は北台武家屋敷街の東端にある階段坂道です。ここから１キロほど城山公園を通り抜けていくと杵築城があります。この坂は北台武家屋敷の武士が杵築城への登城に用いた坂道階段だと思われます。そのため武士は籠や馬での移動も行ったと思われ、坂道の傾斜は緩やかな感じです。坂道の下には杵築城への最寄りのバス停があるので、バス停で降りてこの坂を見たときに感動がありました。

青えん神社は北台武家屋敷街から杵築城へと歩いていく途中の城山公園内にあります。歴史を感じる社殿で、昭和１１年の創建ということで、杵築城とは関係がありません。畳の原料となる植物の栽培に関して貢献した人を祀った神社だそうです。城内の天守や二の丸付近にはよく歴代の城主を祀った神社などがありますが、城山公園にはそういう関係のものはありませんでした。

杵築の城下町は南北に武家屋敷街があり、その真ん中の低地に商人街の街がある構造をしています。そのために商人街から武家屋敷街へと行くには坂道や階段ののぼり降りを必要とします。北台武家屋敷は江戸時代を感じさせる歴史ある武家屋敷が並び、いずれも大きな敷地で、屋敷も立派なものが並んでいます。重臣の屋敷が並んでいたものと推測されます。屋敷内へと見学できる場所もあります。