機乗の空論さんのクチコミ(73ページ)全2,708件

八戸中心街の中心に在る「八戸ポータルミュージアムはっち」は市民も観光客も誰もが集う場を提供してくれる交流情報発信として素晴らしい施設です。

観光客なら観光案内所としての使い方が一般的ですが、スタッフの皆さんは親切で生活に関する事までの情報も種々多様にお持ちですので、意外なマニアックなことも教えて頂けますよ。
各パンフレットやバスの路線マップやお得な一日乗車券の販売までサービスされているので使い勝手も好く、つい長居をしてしまいそうです。

その奥には観光展示ブースが在るので大まかなことは判り易く理解出来るので計画を立てるのは好いです。
詳細はインフォメーションで聞けば親切に教えて頂けます。

また、カネイリミュージアムショップはアートでクリエイティブな工芸品を揃えたおもしろくてかっこいいがテーマだそうです。

その後は通りに面した３階まで吹き抜けのガラス張りの空間「はっち広場」でゆるりとした時間を過ごすのも贅沢な気分に成れて好いですよ！。
壁面に作られた獅子頭の歯打ちカラクリ時計は見物です！、一時間毎なので見過さない様にして下さい。

今回はコロナ禍で２階以上は全て休館中だったのがとても残念でした。

八戸市内を移動するには市営バス・南部バス・ＪＲ線・青い森鉄道の４つの選択肢ですが都会とは違い地方に来ると交通費が馬鹿に成らい程に高いのはどこも同じです。
で中心街を含むエリア移動であればやはりバスが断然利便性が好いのですが、それでも２０～３０分程度利用すれば￥￥４００～￥５００は掛かってしまいます。

そこで使い勝手が好くしかも安い乗車券がありました～、八戸市営バスと南部バスから土日祝日と２５日限定の「一日乗車券￥６００」と超お得です。
但し、それぞれのバス会社しか利用出来ないのでどちらにするかは利用するエリアで考えて下さい。

今回は館鼻岸壁朝市と種差海岸に八食センター・カブセンターと決めていたので「八戸市営バス・一日乗車券」にしました。
館鼻岸壁朝市ならワンコインバス・いさば号￥１００、種差海岸遊覧バスもワンコインバス・うみねこ号￥１００なので元が取れないと思うなかれ、館鼻岸壁から鮫、種差海岸遊覧バスも途中下車し又乗ることが何度も可能で、種差海岸から鮫経由で中心街へ、そして、八食センターやカブセンターにも行けてまた中心街や本八戸ｂ駅まで行けるメリットを考えれば数千円の運賃に成ってしまうのが￥６００で済んでしまう超お得な一日パスです。

使用方法は至って簡単で、利用日の年・月・日の部分を塗りつぶすだけです、下車の際は運転手さんに見せるだけです。

一日乗車券は車内で運転手さんから買いましたが、稀に売り切れて無い事があるそうなので予め営業所や中心街のポータルミュージアムはっち・はちのへ総合観光プラザで買っておくことをお薦めします。

＊更に小回りな一日乗車券「まちパス」￥３４０と超お得です！、
中心街と本八戸駅やピアドゥ・ラピアなどを結ぶ循環バスを利用の際には２回乗車すれば元が取れて、しかも市営バス・南部バス・十鉄バスの３社に乗車が出来るのがメリットです。

ＪＲ八戸線の市街地としての折り返し運転がされている「鮫駅」は一日の２０本中１２本であり、その先の久慈へはたった８本しか運航されてません。
地図で見れば金浜駅までは八戸市内であり、市営バスも金浜までは路線を持っているので需要もありとは思うのですが旧国鉄では無いので利益が見込めないことはやらないと言うことですね？。

その鮫駅は大正１３年開業のレトロな趣きを持った駅舎が人気の的！、ロケ撮影や旅番組でもよく登場するほど旅情を醸し出す２面３線で跨線橋も在る駅はその雰囲気が好いんでしょう！。

また、駅前広場には駅名に因んだ鮫の頭のオブジェがインパクトありで、顔出し記念撮影用として設置されていたり、開業５０周年記念として８６２０形蒸気機関車の動輪メモリアルなども展示されてます。
昭和６０年頃まで走っていたかと思うとそれだけでマニアには堪りませんからね？～。

駅を出て左へ３分も進めば種差海岸遊覧バス・うみねこ号のバス乗り場も在り種差海岸への起点駅にも成っています。

青い森鉄道・三沢駅に併設されてる「三沢駅前交流プラザみーくる」が昨年４月に完成したんですね。
昨年２月に来た時はまだ工事中で外観しかわからなかったのですが、随分とモダンで今風の洒落た空間に一変しました。

市が陸の玄関口として駅西口で進めて来た駅前広場整備事業で、十和田電鉄旧三沢駅舎の在った跡地に交通ターミナルと交流プラザみーくるを完成させ、駅舎と接続することで利便性が向上しました。

交流プラザみーくるの１階はバス待合スペースと発券所や飲食店が在り、２階には観光案内所とテーブルと椅子が配置された広いスペースがあり、高校生たちが勉強に勤しんでいる実に好い光景でした。

鮫の町並みと一体化した市街地にあって自然が残る「蕪島」は素晴らしい景観を持つところ。

長閑な鮫漁港や復興した蕪島神社にその周辺をうみねこ繫殖地として天然記念物に指定されたり、砂浜が美しい海水浴場や駐車場・トイレまで整備された地元物産販売所のかぶーにゃなど蕪島海浜公園として市民から観光客まで憩いの場として利用出来るのが有難いです。

なかでも蕪島神社の裏手からは本来の蕪島の姿、自然のままを観ることが出来ます。

もし次回来ることが出来ればうみねこの姿が観れる繫殖期に訪れたいですね～、蕪島がうみねこで白一色に染まる光景は唯一のものですからね。

一年半前の冬に来た際は吹雪と寒さの厳しい自然の景観でしか印象が無かったのですが、今回は穏やかな良いお天気だったので印象が１８０度変わりました…。

遮るものが何も無いので海風はどこまでもきついのですが、それ以上に岩礁の海岸、浸食の海岸、砂浜の海岸と異なる海岸美が実に美しいところです。
そして、そこに咲く季節の可憐な草花が彩を添えて、遊歩道を散策する旅人の心を和ませてくれるのは優しい贈り物のようです。

季節がらハマギクやコハマキクにハチノヘトウヒレンなどしか観ることが出来ませんでしたが、春から初夏に掛けては一斉に咲き誇る花々で海岸の美しさを演出するのでしょうね～。

もう少し体力が残っていれば（館鼻岸壁朝市を行かなければ）、大須賀海岸の鳴き砂を楽しみながら深久保漁港を経て淀の松原を通りがら種差海岸インフォメーションセンターまでの５．３ｋｍを制覇したかったです…、心残りです。

また、時間が無くても種差海岸駅までのバスの車窓から十分にその海岸の景観が楽しめると思います（前回がそうでしたので）。
ＪＲ線を利用しても種差海岸駅から徒歩で天然芝生の開放感あふれる景観が楽しめますね。

種差海岸の中でも断崖絶壁から太平洋が一望出来る「葦毛崎展望台」は鮫駅・種差海岸駅から種差海岸遊覧バス・うみねこ号利用でバス停下車、直ぐと非常に利便性が好いです。

駐車場を超えるとまるで西洋の古城のような石積みされた展望台が観に入ります～、元は旧海軍が防衛の為に造った砲台跡のようです（言われればなるほどと判りますね）。
その石段を駆け上がった直径１０ｍほどの舞台が展望台として利用されているので、遮るものは何も無く太平洋が一望出来る絶景が素晴らしい眺めです！。
但し、注意して欲しのは帽子などは手でしっかりと押さえておかないと強い風で飛ばされてしまいます～。

また、左側の丘陵地帯には小さな白い鮫角灯台も観える美しい景観も好いです。但し、近いからと言って灯台までは歩いていけませんのでご注意を！…、直接行ける道が無いのです？。

展望台周辺には駐車場やトイレ・カフェなど整備されているので、ドライブやツーリングを楽しむカップルやファミリー層に至る地元客に一般観光客などで賑わってます。
特にカフェで販売してるソフトクリームは八戸では有名らしく、大人から子供までがぺろぺろといただいてましたね。

最後にここから”種差海岸遊歩道”の起点になるので脚に自信のある方は５．３ｋｍ先に在る種差海岸インフォメーションセンターまで頑張ってみて下さい。
私は自信が無いので効率を考えて途中にバスを利用しながら楽しみました。

ＪＲ本八戸駅・北口前に建つ６階建ての黄色い壁面が目に付くこじんまりとした駅前ホテル「ホテルセレクトイン本八戸駅前」を利用しました。
駅前ホテルにしては駐車場が無料なのは有難いことで、営業マン風の客が多いのもうなずけます。

青森から熊本までチェーン展開するセレクトホテルズグループで格安ビジネスホテルを提供する出張営業マンにはとても有難いのですが、改装する予算が回らないのか気に成るところが多いです？…。

ロビー・フロントなどは一切金を掛けないポリシーで好感が持てます。但し、ウエルカム珈琲や自由に利用出来るＰＣなどのサービスは評価できますね。

部屋はシンプルで殺風景？～、ですがゆったりとした広さで圧迫感が無いのは好いです！。
セミダブルベッドに仕事にはぎりぎりサイズのデスクとＬＥＤ照明に荷台などは揃っています。出来れば加湿・空気清浄器は是非共欲しいところですが？。
また、以前青森で利用した際と同様ですが～、壁紙の剥がれ・擦れ・シミとカーペット汚れ・擦り切れは黴はないものの余りにもみすぼらしくお粗末この上ないですね…。

バス＆トイレは一般的なユニットタイプですが昭和の古いもののまま…、シャワートイレは付いてますが同様でした。
アメニティーやシャンプー類も安っぽいものでした。

寝るだけと駐車場が無料で駅前ホテルと割り切ればコストも考えて選択の余地が十分だと思います。

＊ホテルから徒歩１０分で国道４５号線に出れば飲食店のオンパレードなので困りません。また、直ぐ近くにはドラッグツルハも在ります。

以前から一度は訪れたいと思っていた「館鼻岸壁朝市」に今回ようやく来ました。
八戸漁港・館鼻岸壁で毎日曜日の夜明けから開催される昔ながらの露天商が８００ｍの長さに３００店舗も密集する日本最大級の朝市が実感出来ますね。
その大半が食品販売ですが、生花や飲食が出来るイートインコーナーに手作りアートに小物・畳屋、不動産にｅｔｓ～とまさになんでもかんでもある市場って感じです。

商品も安いものから良いものまでランクも色々で、スーパーなどにはないものまでありますね？…、そして、価格がとにかく安い事が最大の魅力で、持って帰れるならあれもこれも買いたいものがいっぱいありましたが、宅配送料すればそれの方が高くなるので今回は気持ちをぐっと抑えましたが、やっぱり後悔気味です？…。

店の方と買い物客の会話を聞いてると殆どが方言なのでさっぱり判らず？…、ここはどこの国って？言いたくなるほど青森の方言は難しいです。
場内を２度ばかり回りましたが本当広くて、地元の方々は足腰が強いんだなぁ？と実感しました。

車なら４時頃から来られるのですが。公共交通になると市営バス・いさば号が中心街から５：５５発の始発で６時１５分頃には着きます。
もしくはＪＲ八戸線で始発に乗れば陸奥湊駅６：１９着で、徒歩で１５分ぐらいでしょうか？。

朝陽の中に大勢の買い物客でごった返す市場なんて数年ぶりに体験しました、好い意味で言えばアジアの混沌とした雰囲気を持つカオスで、まだ日本にも残っていたんですね。
そして、また来たくなるこの雰囲気にすっかりと魅了されてしまったようです…。

八戸駅から中心街行きの南部バス・根城小学校前バス停下車で直ぐ近くで￥２２０～、中心街からだと同様に￥１７０が必要です。であれば中心街のホテルに宿泊する方が何かとメリットは大きいと思います（どうしてもザ・昭和の雰囲気が味わいたくて１泊だけ利用したのですが？）。

ホテル周辺には自家製ベーカリー・コンビニ・しまむら・スーパーなどが在りますが飲食店は数軒のみで利便性は悪いです。但し、車なら問題ありませんし無料駐車場です。

外観・正面玄関から昭和の雰囲気～、ロビーにフロントなどは懐かしい趣きがあって如何にも草臥れた感が何とも言えません。

部屋は「喫煙・和室アウトバス」で禁煙室は元々無い様で消臭スプレー対応のようです？、昭和の頃は禁煙室という発想が無かったので仕方がないと言えばそれまでですが、経年劣化と合間って我慢出来る悪臭の限界は越えてます？…。
４．５畳にテーブルと布団が敷いてあるのでとても狭く寝るだけのへやです。備品も最低限は揃えてありますがそれなりでアメニティーも安っぽいものばかりでした。

洗面台＆トイレも狭くシャワートイレは無く、しゃがむと膝が壁につくほど窮屈です。
風呂は共同で浴槽に３人、洗い場４ヵ所でシャンプー類は安物、洗面器に洗濯物が放置されてたり、脱衣場でも同様に見掛けました。おまけに脱衣場は水でベチャベチャ状態と常連客の質が悪いようですね～。
更に困ったのは浴槽も洗い場も湯の温度が低くてこの季節でも寒いのです？…、体を暖めることさえ出来ない湯でした。

ザ・昭和の怖いもの見たさには付きまとうリスクですが今回は大外れの”安かろう悪かろう！木賃宿でした”。

市バス・丸太町御前通バス停から徒歩で３分、通沿いに昔ながらの店を構える「都饅頭 広田商店」は現在で三代目の息子さんが頑張ってる普段使いの庶民的なお菓子屋。

名物は名の通り都饅頭という昔ながらの饅頭ですが、団子や餅に水羊羹に赤飯などが朝早くから作られて店頭に並べられるのは７：００頃からの開店と豆腐屋にパン屋並に古い店ほど早いです。

個人的には大福やよもぎ餅にきな粉餅系が好きですね！～、三食団子やみたらし団子も美味しいです。
また、価格が庶民的な￥１３０が大半です～、だから普段買いでいただくお菓子なんです。
子供の頃から近所に在った饅頭屋・団子屋・餅屋と言われるような飽きの来ない幾つに成っても食べたく成る味ですね。
今回はよもぎ餅・きな粉餅・栗大福・餡子？の４個お買い上げで￥５３０とリーズナブルで至福の一時でした。

市内には有名老舗店の菓匠処が多くありますが、同様に都饅頭のような菓子屋も商店街や市場内にいっぱい在ってこれが実に有難いのです。

上賀茂神社の神馬堂、出町桝形商店街のお多福屋・上千本商店街の大福老舗、上七軒の天神堂、大将軍商店街の中むら餅本舗など上げれば切りがないほどありますね。

北野天満宮からほど近い歴史ある北野商店街から一条通に歩けば「大将軍商店街」という昔ながらの地域密着型の商店街がひっそりと目立たなく在ります。
東は七本松通から西は北大路通までの約４００ｍの通に昔ながらの商店が立ち並ぶオープンスペースの商店街です。

今回は東から進みましたが判り易いのは北野白梅町から西大路一条通を入った方が好いかもしれません。
最寄りのバス停は北野白梅町か大将軍を利用すれば好いと思います。

数十年ぶりに商店街をぶらぶら歩きましたが既に廃業やシャッターを下ろした店舗もあってどこも苦戦を虐げられているのは同様のようですね？…。
それでも”妖怪ストリート・百鬼夜行と一条通り”として活性化を図る為に付喪神と呼ばれる妖怪伝説に基づいて出没させるのは実に面白い試みですね。

人気漫画作家に媚びて妖怪タウンで町興しをする境港とは違って、伝説＋αに自由な発想と手作り感があって、しかも各店先に出没する妖怪達の表情がユニークで微笑ましい！。
中には判別出来ない妖怪もありますがそれは御愛嬌として楽しいです～。

定休日が多かったので次回は平日か土曜日に伺うようにします。また、玉姫酢・齋藤酢造が廃業されたのは実にショック！…、市内の多くの料理屋が贔屓にしていた醸造元なので残念です。

北野天満宮から近い北野商店街の一条通に在る「食堂とカフェピナータ」はビルの２階に店を構える小さなカフェです。

お昼をどこで食べようかと思案していたら通りに立てられたメニューボードが目に留まったのでイタリアンかアジアンだと思って狭い階段を上がりました。
ガラス張りの昭和レトロな店内が喫茶店のような食堂のような曖昧さが何とも言えずに懐かしい雰囲気で好いですね！～。
料理を作るマスターとフロアーの女将さんのご夫婦で黙々とやってられるのが妙に落ち着きます？…。

食堂ランチメニューは日替わりランチＡ・Ｂ・Ｃと、日替わりカレーにオムライスとオリジナルのピナータライスの６種類に、カフェメニューのブレッドにデザート・ドリンクと成ってました。
ここは迷わず店名の付いた”ピナータライスセット”￥９００、家内は日替わりからＢセット￥８８０にしました。

オリジナルピナータライスは、ガーリックバター醤油風味のライスにベーコン、その上にサラダと目玉焼きがのかってるワンプレーとメニューです。
特にサラダは多くの種類の野菜が生・茹で・揚げの調理によって温・冷と食感が違って来る中にドレッシングとマヨネーズにソーズなどが混じり合う何とも不思議な美味しさは何と表現をしたらいいのか判らない味です？…。

家内の日替わりＢセットは一口サイズの鶏のピカタの上にサラダがのかってるのも同様で様々な味が混じり合う不思議な美味しさと言ってました。

ただ一つだけ気に成ったのはお味噌汁ではなくその日の日替わりスープの方が絶対に合うと思うのですが如何でしょうか？。

また、通りが観れるカウンター席が実に素晴らしくて他では見られないほどの景観です。
向い側に建つ公務員官舎なのですが、今にも朽ちていきそうな廃墟寸前の鉄筋コンクリートの団地…、所々にまだ住まわれているのですが何とも言えない生活感のあるザ・昭和の雰囲気を醸し出す遺構のような景観が広がっていました。
まだこのような景観が市内に残っていることが大発見でした！、美味しい食事と共に心に残るランチと或る風景でした。

京都市内で初詣参拝客数トップ３と言えば伏見稲荷大社・八坂神社に北野天満宮といわれるほどメジャーな神社が菅原道真を祀る学業の神様として名高い全国の天満宮１２０００の総社「北野天満宮」です、親しみを込めて通称・天神さんと呼んでます。

何と言って学業の神様としてはこれ以上のメジャーは無くて、毎年受験シーズンに成れば市内は元より関西や全国から多くの神頼み受験生が押し寄せます。
何を隠そう私も高校受験の際に必勝祈願にお邪魔しました…、勿論、運良くてその後にお礼参りも伺いました。その後も二人の娘もお世話に成り誠に有難き道真公であらせまする。

また、その頃には梅のシーズンを迎え梅苑は”天神さんの梅開き”との重なり大変な賑わいを迎えます。
参道には多くの屋台が出店し、初詣以来のお祭り騒ぎの様相ですよ。

境内は他の有名神社からすれば意外にコンパクトにまとまっています～、一の鳥居から真直ぐ参道が北門へ延び、楼門をくぐると本社への参道は左側へずれます。
これな地主社が元々先に在った為に迂回ルートを取った為です。

一の鳥居から楼門までの左側には梅苑が広がり、絵馬舎から三光門までの左は庭園、本社前には飛梅伝説の梅の木と松の木が植樹され、東には東門が建ち本社の裏側には林が生い茂るように囲まれています。
また、西側は紙屋川（天神側）が流れ秋には史跡・御土居もみじ苑として美しい紅葉の名所として多くの参拝客で賑わいます。

北野天満宮の東門から近い上七軒の端に佇む門前茶屋の「天神堂」は創業が昭和２７年とまだ新参者の域ですが、参拝客には”やきもち”とし親しまれて来た名物です。

観るからに昭和を感じさせる白い生地にやきもちと記した暖簾～、大きなガラスケースの中に手作りのやきもちが並んだ静かな時間が流れてます。

コロナ禍の前は店内のテーブルと椅子に腰かけて、セルフですがお茶を入れて食べることが出来ました。
１個￥１３０のやきもちは香ばしく焼かれた柔らかい食感と甘過ぎない小豆の餡が素朴で懐かしい味を思い起こす様な菓子です。

知らなかったのですが～、ご主人は上賀茂神社の門前でやきもちを作り続ける神馬堂で修行されてからこの地で商売を始められたそうです。
道理で店名もやきもちそのものも似ていると納得してしました…。

早くコロナ禍が終息して、また店内でいただけるように成ればと思いました。

京の五大花街の一つ「上七軒」は室町時代に北野天満宮の再建の際に余った資材を使って７軒の茶店を建てたことからの由来で、桃山時代は秀吉が北野で大茶会を開いた折に茶店は団子を献上したところ大いに誉められて以来、西陣との結びつきが強くその財を持って花街としての繁栄を極めたようです。
上七軒の紋章が五つの御手洗団子が丸く交差するのはその頃のエピソードから取ったようですね。

戦前まではお茶屋５０軒、芸子・舞子合わせて６０名に娼妓もいたようですが、終戦後は大半が転廃業し、西陣織の衰退も重なり芸妓数も２０名以下に落ち込んだようです。
この辺りの話しは祖母から聞いたことがことがあります～、現在では祇園・宮川・先斗町に完全に水をあけられてしまったようです。

それでも２００１年に上七軒一帯は上京北野景観整備地区に指定されると、歌舞伎練場の大幅な改修工事や、上七軒通電線地中化工事に伴い常夜灯の設置に石畳風舗装に整備されて生まれ変わった様ですね。
しかし、余りにも整い過ぎるのも考えものかと違和感を持ってしまいますがね？…。

コロナ禍の影響でインバウンドも無く、日本人観光客も少ないて静かな上七軒を歩けるのは今だから好い機会かもしれません。

上賀茂神社の門前茶店の銘菓が「葵餅」、一般的にはやきもちと親しまれてる小豆の餡をくるんで焼いたシンプルなお菓子だけを創業以来造り続くている「神馬堂」は、バス停直ぐ前で判り易く、昔ながらの外観も風情があって立ち寄りたくなるような趣です。

本来であれば店頭の鉄板で丸い餅がどんどんと焼かれていくのですが、コロナ禍でインバウンド狙いの客も日本人観光客も減少に成り、ガラスケース内の大皿にはやきもちのデスプレイがありませんでした…。
時折り地元の常連客が５個入りや１０個入りを注文し、奥の木折から出して来る感じです。

１個１３０とありましたが、以前利用した時は￥１００だったので数十年も前なんですね？…。
勿論、店内で番茶をいただきながら食べるわけにもいかず、２個買ってバスの待ち時間にいただきました（この餅は鮮度が命、早くいただくことが使命です）。

甘さを押さえた粒餡と、柔らかい餅と焼いた部分の香ばしさが判るシンプルだからこそ問われる味の継続と素朴な美味しさなんですね。

ちなみにもう一軒「葵屋やきもち総本舗」は上賀茂神社内のカフェでも提供されてますが、どちらの葵餅が好きかどうかは分かれるところです？（嗜好の違い）。

上千本商店街の中、ゑんま堂からも近い「生菓子司・大福餅老舗」は昔ながらの店構えで判り易いです。

定休日は不定休とあってので日曜でも空いてラッキーでした！、創業は大正元年なので１００年以上の老舗ですが京都ではまだまだ新参者扱いってところなんでしょうか？。

大きなガラスケースの中には店名の如く大福餅からよもぎ・豆・小豆・葛などを使った季節感溢れる様々な生菓子がリーズナブルな価格で並んでます。
見ているだけでも楽しくて１個の大きさもボリューム感ありますね？…、庶民にとっても甘党にとっても嬉しい限りで、つい買ってみたくなります。

千本通沿い市バス・千本鞍馬口バス停下車、上千本商店街のシンボル的な存在が「千本ゑんま堂・引接寺」です。

商店街から山門や囲いも無く直ぐ境内に入れるという庶民的な雰囲気を持つ寺院ですが、創建は古く平安時代の寛仁元年、開基は定覚（小野篁かも？）よって高野山・真言宗に属しご本尊は閻魔法王を祀ってます。
ここから庶民的に”千本のゑんま堂”と呼ばれているんでしょう。

閻魔大王といえば仏教・ヒンズー教での地獄や冥界の主、死者の生前の罪を裁く地獄の裁判官ですね。
だから悪い事をしてはいけない、嘘をついてはいけないという子供達への教戒として使われることが多いです。
ゆえにその顔は恐ろしいほど怖く、威圧感を持って睨みをきかせるほどの迫力です。

今回は本堂の御本尊は観れなかったのですが、庭から睨みをきかせる閻魔法王は観ることが出来ました（かなり優しいお顔でした）。

是非、上千本商店街の買い物と一緒に伺ってみることをお薦めします～、肉屋の揚げもの総菜が美味しいコロッケの前田や生菓子の大福餅老舗に京漬物のこじまなど懐かしい出会いがありますよ。

今宮神社と言えば門前の茶店で古より参拝客にあぶり餅を提供してきた老舗「一文字屋和輔」・通称一和と言えば市内では誰もが知っている１０００年以上続いた餅屋。

創業は平安時代の長保２年と言うから既に１０００以上も続いたいわゆる１０００年企業の一つで、飲食店では日本最古と言われてます。
まさに今宮神社と共に歩んで来た超老舗でありながらメニューもあぶり餅のみ。
参拝客に厄除けとして振舞れてきたあぶり餅りの歴史を感じます。

その名物ともいえる”あぶり餅”は至ってシンプルな餅で～、一口サイズの餅を手で潰し竹串に刺してきな粉をまぶす。
店頭の炭を起こした炉で直火あぶりをし焼き色が付けば甘い白味噌のタレを垂らして出来上がり～。

味はきな粉とあぶりの香ばしさに、白味噌のタレの甘さがほんのりしたあっさり感がある食べやすい味です。
この味が既に平安時代から完成してたことが凄いことだと思うのですが？…。

一枚（一人前）は１１本（奇数本）で夏は冷たい番茶が付いて￥５００です。一枚は１３本とありますが確かに１１本でした？…、間違えたのかも？。

また、茶店から参道を観る景観も素晴らくて時代劇のセットのようです！。
当時ですが平日に来るとロケに何度も遭遇して、その間は参道は封鎖されるんですかど。
懐かしい味のあぶり餅をいただきながら、往時の景色・趣きを楽しむのも味わい深いものがありますね。

因みに向いの「本家根本・かざりや」は創業は江戸時代の４００年の老舗です。