dune45さんのクチコミ(43ページ)全28,328件

かつて「彰考館」だった場所が「二の丸展示館」として水戸城に関する展示や弘道館や偕楽園などの教育遺産に関する情報発信が行われています。誰でも自由に入れるようになっていて、飲料の自動販売機も設置されており、休憩スペースとして使うことも出来ます。
願わくば水戸市の観光案内所も兼ねていれば良かったと思いました。

水郡線は令和元年の東日本台風で被害を受け全線不通となり、その後も一部区間においてバスによる代替運行が続いていましたが、令和3年に全線が復旧しました。
運転再開を知りその姿を見たいと思っていましたが、水戸城跡から県立水戸第一高等学校・附属中学校へ至る本城橋から眺めることが出来ました。カラフルなカラーリングのキハE130系車両が愛らしく感じました。

「旧水戸城薬医門」は、安土桃山時代に造られたとされる歴史ある門です。移築復元されており、現在は茨城県立水戸第一高等学校・附属中学校の敷地内にありますが、看板が設置されており、観光客が立ち入りを許される場所が明示されているので近くから見学することがっ出来ます。復元されたものとはいえ、歴史や風情を感じる見ごたえある姿でした。

「水戸城二の丸角櫓」は、現在は公開されており中に入ることも出来ます。ただ復元されものなので、真新しく歴史を感じさせるものではありません。JR水戸駅の近く、黄門神社あたりからはその外観をながめることも出来ます。大手門からは遠回りになるのでかなりの距離を歩くことになります。時間がなければ外観を楽しむだけでも良いと思います。

「大日本史」は徳川光圀の命によって作られた日本の通史です。大日本史自体は弘道館に所蔵されていますが、水戸市内では大日本史に関する史跡が何ヵ所かにあります。私たちが見たのは、偕楽園にある「大日本史完成之地」という石碑と、水戸城内、「水戸城跡 二の丸展示館」の脇に建つ「大日本史編纂の地」という石碑です。石碑に刻まれた文字が読みづらく、それぞれがどのような意味を持つ史跡なのかが分かりにくいのが残念です。

水戸城の東側に位置するのが大手門です。現在の大手門は令和になって復元工事が完成した美しい姿で、高さ13メートル、幅17メートルと大きく、圧倒的な迫力を感じる櫓門です。大手門は道を挟んで弘道館と向かい合っており、時間がない場合は水戸城を一周するのでなく、大手門のみを見学するのも良いと思います。

弘道館は、JR水戸駅から北へ徒歩10分弱と充分徒歩圏内の場所です。言わずと知れた水戸を代表する観光スポットで、1841年に水戸藩第9代藩主・徳川斉昭によって創設された藩校です。重要文化財の指定を受けている正門、正庁、至善堂を筆頭に見どころは多いです。凛とした美しさを感じる建物内部も強く印象に残っています。

弘道館公園はJR水戸駅から北へ徒歩10分ほどの場所にあります。その名の通り弘道館がある公園ですが、それ以外にも「梅林」「孔子廟」「鹿島神社」、さらには点在する史跡など、見どころは多いです。訪れたのが3月初旬で梅の開花が見られたのもラッキーでした。時間に余裕をもって訪れたい公園です。

弘道館公園の西に隣接して建つ低層階のレトロ建築が「旧茨城県庁」で、現在の三の丸庁舎です。レンガ造りの外観が印象的な重厚な建物で昭和5年に建てられました。テレビドラマなどでもしばしばロケに使われてる人気スポットです。間口が広すぎて広角レンズを用いてもワンフレームにおさめることが困難ですが、青空を背景にした姿は美しいのひと言でした。

JR水戸駅から北へ500メートルほど、水戸学の道沿いに「水戸市水道低区配水塔」があります。水道水を市民に供給するための施設ですが、個人的には水戸市街で最も印象に残ったスポットでした。特筆すべきはヨーロッパ建築を彷彿とさせる美しい彫刻と色彩で、気品あふれるその姿に感動しました。

水戸東武館はJR水戸駅から北へ直線距離で500メートルほどの場所にあります。1874年に水戸藩の弘道館剣術方教授であった小澤寅吉によって開かれた歴史ある道場で、近代剣道の名剣士を多数輩出しています。残念ながら内部の見学は出来ないようですが、風格ある外観がその歴史を物語っているように感じました。

偕楽園から東へ400メートルほどの場所にあるのが真言宗寺院の神崎寺です。偕楽園御成門通りを東へ進むと道が突き当たった場所になります。大きな本堂が目に留まりますが、近代的なコンクリート造りで、個人的には多宝塔が印象に残りました。創建年代は不明なものの平安時代後期にはあったとされる古刹で、北関東三十六不動尊第27番札所です。

偕楽園の中で見逃せないスポットが「好文亭」です。別途200円の料金がかかります。偕楽園を創設した徳川斉昭公が、文人墨客や家臣らを招く場所としてつくったということです。3階建ての大きな木造建築で、建物の中を見て回ることが出来ます。特に千波湖や梅林を見下ろす3階からの眺めは素晴らしいです。

偕楽園の中にある「吐玉泉」は、眼病に効くと伝えられる湧水です。井筒は白色の大理石で造られており、気品が感じられます。偕楽園というと梅の印象が強いのですが、こんなスポットがあったというのが驚きでした。少しわかりにくいですが、是非立ち寄りたい場所です。

偕楽園内にある「見晴亭」は、東門入ってすぐの場所にあります。数寄屋造りの外観が印象的な土産店です。インフォメーションセンターも兼ねており、私たちが訪れた午後2時頃は大勢のお客さんで賑わっていました。偕楽園限定商品なども扱っており、お薦めの買物スポットです。

3月上旬に偕楽園に足を運びました。平日ですが梅まつりの開催期間で多くの観光客でにぎわっていました。あいにくの曇り空は残念でしたが、美しく咲いた梅林の散策は大変魅力的な時間でした。梅林だけでなく、「好文亭」「吐玉泉」「孟宗竹林」をはじめ見どころは多いので時間に余裕を見て訪れることをお薦めしたいです。

「東湖神社」は常磐神社の摂社で、偕楽園の東側入口のすぐ近くに位置しています。こちらには江戸時代末期に活躍した水戸藩士であり学者の藤田東湖を祀っています。摂社とは思えない歴史を感じる大きな鳥居と、本殿脇に吊るされた数多くの絵馬が特に印象に残っています。

常磐神社の境内にある義烈館は、徳川光圀公・斉昭公に纏わる品や水戸学関係の資料などを収蔵する博物館です。常磐神社に参拝した際に足を運んだのですが、令和4年6から休館しているということでした。徳川光圀公の木像など、興味深い品もあり期待していただけに残念でしたが、敷地内には数点の屋外展示があり、そちらは間近で見ることが出来ました。

偕楽園に隣接する「常磐神社」は、水戸藩第2代藩主徳川光圀公と第9代藩主徳川斉昭公を祀る神社です。平日に参拝しましたが、梅まつりの時期ということで多くの参拝客の姿がありました。本殿やその周辺は厳かな雰囲気でしたが、参道や偕楽園に至る道は賑やかで活気にあふれていたのが印象的でした。

江戸時代末期に活躍した水戸藩士・藤田東湖の墓は、回天神社の裏手にある常盤共同墓地の中にあります。同じ共同墓地には格さん（安積澹泊）の墓もあります。藤田東湖の墓の前には紫色の幟と案内板があり、すぐにわかりました。案内書きには50歳の時に地震で圧死したとあり、初めて知る衝撃の史実でした。