機乗の空論さんのクチコミ(53ページ)全2,708件

門司港・栄町交差点角に在るスーパーハローデイ門司港店内のパン屋「ベーカーバイツエン門司港店」で簡単なランチをいただきました。

スーパーのパンコーナーよりは随分と広くスペースを取って店内で焼いたパンを棚に並べています。
ベーカーバイツエンはその後に他でも見掛けたので北九州地区を中心にチェーン展開をしてるパン屋の様です。

この日は朝から歩き疲れて丁度休憩も兼ねて早目のランチでパンと珈琲を買ってイートインコーナーでいただきました。

パンは見るからにハート系の食パンが美味しそうでトーストにすれば最高でしょう！、勿論バケットも同様でハムなどを挟めば十分でしょうね。
で、菓子パンや調理パンにサンドイッチなど迷いますが？…、レーズンパンとソーセージパンにしました。
見た目通りパン生地が美味しいパンで期待通りで言うことはありませんがちょっと高目です。

昭和の時代には駅前には必ずと言っていいほどステーションホテルと言う名の駅前ホテルが在りました～、今にその名を継ぐ「下関ステーションホテル」はＪR下関駅から徒歩で５分も掛からない立地に建つ１０階建ての昭和の名残りのあるビジネスホテルです。

外観は草臥れた感がむんむんしてますが、館内は意外にも明るくてピカピカな床が気持ちが好いですよ。
ロビーも広くて当時にしてはシテイホテル並みの豪華な雰囲気だったに違いないですね～、現在は半分を朝食会場にしてるのでもはや豪華さはありませんがそれでも十分な広さのロビーにＴＶや新聞に無料ＰＣなどを置いてます。

今回は個室カプセルを利用しました～、２階フロアー全てが禁煙で同フロアーに大浴場や休憩室・自販機・喫煙場などが集約されて便利です。
個室カプセルと言っても鍵は出来ませんが、余裕の広さに鍵付きロッカーとデスクに広いカプセルベッド（ＴＶ付き）だけのシンプルですが、アコーデオンカーテンなのでプライベートは確保出来ます。
旧タイプのカプセルは狭くて使い勝手が悪いですが、昨今のホテルが導入してるカプセルは機能的で室内もそれなりに広いので快適です。
ましてや個室タイプは空間的にも使い勝手が良いのでやはり利便性は向上してます。

大浴場はシンプルながらも人工温泉・麦飯石を利用して掛け流しなので温まります～、しかもサウナ・水風呂もあるのでしっかりと汗を流してリフレッシュ出来ます。
但し、翌日の朝はシャワーのみなのは残念で成りません？…、マイナス要因です。

無料朝食に関しては期待は禁物で？、やはり不味いです…、安ぽっいのは仕方がありませんが無いよりはましかなぁ？程度です。
Ｈ/Ｐの写真通りの内容だと思ってたらとんでもないショックに合うので禁物です！。
ここは割り切って美味しいパンでも買っておいて休憩室で珈琲でも淹れてゆっくりといただくことをお薦めします。

騎兵隊結成の地碑からも近く国道１９１号線を北へ５００ｍほど進んだ新地西町を右へ入った旧街道筋から左へ行った一角に「高杉東行終焉之地」碑が整備されて建ってます。

周囲をよく観れば老人ホームの一画ですが元は林算三郎邸の離れで、晋作は労咳の病で倒れた為に愛人のおのうに看病されながらここで療養したそうです。
しかし、その甲斐もなく慶応３年春に大政奉還も観ずして２７歳の若さで亡くなりました。

盟友の久坂玄瑞や晋作がもし生きながらえてたら？…、維新はより早く流す血もより少なくて成し遂げたのではないかと思うのですが、歴史ばかりはその時でしか判らないのですから無情です。

東行とは晋作の号で、一時期藩へ暇を願い出てそれが許されると翌日には頭を丸めて僧形に成っては、吉田松陰の誕生地・松本村に小さな借家に引きこもってしまったようです。

晋作の墓所は下関市吉田の東行庵に在り、木戸孝允・大村益次郎らにより東京靖国神社に吉田松陰・久坂玄瑞・坂本龍馬・中岡慎太郎達と共に祀られています。

下関市竹崎町３丁目の中国電力下関営業所の国道１３１号線沿い角に「白石正一郎旧邸跡」と「高杉晋作 騎兵隊結成の地」の二つの石碑が建っています。

先ずは白石正一郎とはこの地で荷受け問屋・小倉屋八代目当主で、商人ながら国学を学び各地の志士達とも交流があった為に尊王攘夷思想に傾倒し、薩摩の西郷隆盛に接したことをきっかけに坂本龍馬や久坂玄瑞・高杉晋作などの藩内外の多数の志士達を資金面で援助して来た維新における陰の功労者とも言える人物です。

文久３年にこの白石邸で晋作は「騎兵隊を結成」、その際も援助し自らも騎兵隊士と成りました。
騎兵隊本陣もここに置かれましたが隊士の増加と共に手狭に成り、その後は阿弥陀寺（現在の赤間神宮）に移されました。

白石家は財産の全てを討幕運動に捧げてしまったので破産し、維新後は赤間神宮の宮司と成ってひっそりと暮らしたようです。まさに美学というか何事も志だけでは成り得ない現実の資金調達という問題があったんですね。

下関を代表する高級料亭旅館・春帆楼は初代内閣総理大臣・伊藤博文がふぐ料理お墨付きを与えた名誉ある一号店であり、その敷地内に在る「日清講和記念館」を見学しました。

寺院様式のような外観からして重厚な雰囲気がして来ます、入館料などは無く自由に見学が出来ます。

館内の中央にはガラス張りですが当時の講和会議の部屋が再現されています～、日本側全権の伊藤博文・陸奥宗光、対面には清国全権の李鴻章を始め１１名が出席し一か月に渡り会議を重ねその交渉にあたり調印と成りました。
国益が掛かる交渉は互いにとって大きな損得があるゆえにその決断には命がけでしょう！、同郷出身の安倍氏とは比べものには成りませんね…。

それらを囲むように壁面には書・絵画など資料が多く展示されてますが内容が難しいのでパスしました。
もう少し判り易く展示方法なども工夫をすればもっと解り易いものに成ると思うのですが？…。

ＪＲ下関駅からサンデンバスで赤間神宮前バス停下車、国道沿いに在る赤い竜宮城のような楼門が鮮やかな「赤間神宮」です。

文治元年に壇ノ浦の戦いで入水し幼くして亡くなった安徳天皇を祀る神社ですが、江戸時代までは安徳天皇御影堂として仏式より祀られてた阿弥陀寺で、平家一門祀る七盛塚が在ることでも知られ耳なし芳一の舞台でもありますね。

明治に入り廃仏毀釈により神仏分離から阿弥陀寺は廃され明治８年に赤間宮に改称されました。
主祭神は今も変わりなく安徳天皇をお祀りしています。

境内は石段を上りながら赤い竜宮城のような楼門である水天門をくぐり抜け参道脇には狛犬と朱色の手摺が在り、更に石段を上がれば拝殿が佇み古より海峡を見守っています。

社務所と裏側には宝物殿、その前には七盛塚と七盛塚氏名碑に芳一堂が在ります。

また、国道を越えればそのまま阿弥陀寺公園として安徳天皇像や朝鮮通信使上陸淹留之碑や碇潜なども整備された海峡を感じるモニュメントパークに成ってます。

本州と九州の陸地が最も狭い海である「関門海峡」は潮の流れも速く動力を持たない船しかない時代は操舵も難しく事故なども多い難所だったと思います。

平安時代の後期、壇ノ浦の合戦では平家軍はその潮の流れを見誤った為に義経率いる源氏軍に大敗し滅亡したと言われるほど海での潮の見方は大切なようです。

現在は動力のエンジンも付き、海図やレーダーに無線なども備えられ万全の準備にて海峡を通過する船舶が毎日多く航行してます。
大型船などはパイロットと呼ばれる水先人が付くので安全に航行が可能に成っています。

関門海峡の最小幅は６００ｍ、最深部は水深４７ｍ、潮流は最大で１０ノットを超えるそうです。

また、その景観からも風光明媚な観光スポットとしても人気の高いエリアであること。
２０１７年に下関市・北九州市にまたがる４２件が”関門ノスタルジック海峡　時の停車場　近代化の記憶”として日本遺産に指定されてます。

水上交通・陸上交通共に本州と九州を結び、日本と周辺諸国を結ぶ交通・物流・経済・人にとって要衝であることは間違いのないことです。

サンデンバス・みもすそ川公園バス停下車前と便利な「みもすそ川公園」は関門海峡を望む幅が最も狭くなる絶好の位置に在り、上空には関門橋が架かり地下には関門トンネルが掘られてる”海峡尽くしの公園”で、本来であれば関門海峡公園の方が判り易いと思いますが名前のみもすそ川とはこの場所で海峡に注ぐ小河川の御裳川から付いた名です。

また、古の歴史的な古戦場・壇ノ浦の戦いの場でも在ったところで、寿永４年の源平合戦の舞台に成ったこの地・壇ノ浦で義経率いる源氏が勝利し遂に平家は滅亡し鎌倉幕府より江戸時代までの武家社会が続くわけですね。

なので園内には名所・旧跡の碑が多く建っています～、御裳川碑・壇ノ浦古戦場趾の碑・源義経と平知盛の像・安徳帝御入水之処碑・ＮＨＫ大河ドラマ義経の出演者の銅板手形・松本清張文学碑と、長州砲レプリカ五門とです。

ベンチや東屋など休憩も可能なのでお天気が好ければ海峡を観ながらのピクニックも好いですよ！（駐車場も無料ですからね）。

で国道を挟んだ駐車場のところに関門トンネルの資料館的な関門プラザや歩いて渡れる関門トンネル人道入口が門司港めかりまで７８０ｍを結んでます。

更に火の山公園へのロープウエイ乗り場まで徒歩で１０分で行けます。

長府商店街は中浜市場の前に在る老舗のパン屋「欧風パン メルシー」に入ってみました。

外観は赤いテントなので目印にも成りますが店名が描いてない？、メルシーとフランス語ならトリコロールカラーで洒落た雰囲気のテントにすれば好いのにと思うのは私だけでしょうか？…。
ガラス張りで店内が明るいので外からもよく観えます～、時間的も午後なのでパンの種類も少ない様に思いましたが老舗のパン屋の風格があったので迷わず入りました。

確かに殆ど売り切れてパンは並んでません…、これなら選択しようにも出来ないのでこれとこれを下さいで終了です。
まさに閉店前の売れ残り状態の感じでした。

小ぶりのミルクフランス１個￥１３０、もっと小ぶりのアーモンドロール１個￥８０で３個袋入りを買いました。

どうも昔ながらのパン屋にしては価格帯が高目です…、でも、美味しければ全く問題がありません。

ですが結果的に大外れでした！…、普通に美味しくないです、この内容でこの価格ならスーパーで販売してる大手製パン会社の方がよほど美味しいです。
だからベーカーバイツェンのパンはそれ以上に美味しいと言うことでしょうか？。

長府商店街で庶民的な店構えの「出雲屋」は餅や団子を得意とする昔ながらの菓子店です。

店内にはガラスケースが並びその中には懐かしい菓子が勢揃い！～、贈答用の詰め合わせからバラ売りの菓子、大福・よもぎ餅・桜餅にどら焼きなど、その上にはパック詰めされたみたらし団子や饅頭などなど甘党ファンには堪らない雰囲気です。

しかもどれも価格が安く抑えられているので嬉しく成ってあれもこれも欲しくなる…、けど全部は食べれないので我慢してどれを買うか迷います…。
地元の客は１０個や２０個と買っていくのでそんなに餅や饅頭が好きなんだろうかと不思議に思ってしまうほどです？…。

やっぱりよもぎ餅（よもぎ大福）を買ってしまいました、小ぶりですが１個￥９０と安い。
手慣れた店員さんがパックに２個入れて紙袋でくるんでくれました。

後でいただきましたがふわふわ食感の柔らかい餅とよもぎの風味のバランスが好くて、実に美味しいものでした。
これならもっと他にも買えば好かったと後悔するほどでした。

地元客が引切り無しに来ては１０個や２０個こと買っていくだけのことはありますね～、美味しくてしかも安と来れば繁盛しないはずがありませんからね、流石です出雲屋さん。

城下町長府内に在る二つの小路の一つ「古江小路」は長府古江小路町の武家屋敷が続く中に佇む風情ある路地です。
が横枕小路よりも道幅も広く地面は石畳みなど整備され過ぎてちょっと趣きに欠けるような気がしますが？…。

それでも菅家長屋門辺りは自然に風化された石段や練壁との調和が素晴らしく往時の趣きが残る素晴らしい景観です。

そのまま真っすぐ続く小路を練壁や土塀が引き立て、覆うかのように樹葉が生茂り静寂なひとときが旅心をきっと掻き立てます。

周辺は普通に暮らしを続ける住宅地なのですが一向に生活感がないのです？…、きっと協力をして頂いてる賜物だと思い感謝します。

下関市・長府という古よりの城下町の麓に室町時代からの古刹・功山寺（創建当時は長福寺）が佇んでいます。
その境内の参道である山門の石段の上からわずか数十名の同志達（正義隊）の前で高杉晋作は維新回天の挙兵を揚げます～、いわゆる功山寺決起です（回天義挙ともいいます）。
元治元年１２月１５日の出来事で、今でいうクーデターを起こしたわけです。

その在りし日の勇ましい姿として「高杉晋作回天義挙の銅像」（高杉晋作決起の像）この境内に残されています。
若くして病に倒れたゆえにその後の活躍が出来ず残念で成りませんが、晋作の功績は維新三傑にも当たるものだと思ってます。

明治維新はこの地から、この時から討幕への大きなうねりと成って長州藩を薩摩藩を巻き込んで押し進んで行くんですね。
幕末がもっとも面白いのは、国中の武士も町民も農民も身分を越えた男達の戦いがあって輝いた時代だからでしょうか？。

長府ご城下の端に今はひっそりと佇む名刹「功山寺」は常に時代の権力者に翻弄された寺院です。
城下町長府バス停から徒歩でぶらぶら歩けば１５分ほどで、いぶし銀のような総門の在る境内に着きます。

鎌倉時代の嘉歴２年に臨済宗・長福寺として創建され開基は北条時仲ですが、仏殿はそれ以前の元応２年とされてますから凄い。

室町時代には大内政弘により庇護・復興されましたが大内氏没後は一時衰退します…。

江戸時代の慶長７年に長府藩主・毛利秀元が曹洞宗・笑山寺として再興します。が没後は功山寺と改名しました。
臨済宗も曹洞宗も同じ禅宗なので問題がなかったようですね。

特に仏殿は鎌倉時代の典型的な禅宗様式仏殿として貴重な建造物で国宝、総門や旧長門尊攘堂は国の有形文化財に指定されてます。

個人的には総門から続く参道の石段を上りながら観る山門が好きですね！～、静寂感に包まれた青紅葉の囁きが聞こえてきます。

そして、功山寺と言えば何と言っても晋作率いる十数名の同志による回天義挙、いわゆる功山寺決起がその後の明治維新へと繋がる先駆けとなるわけですからね。
まさに幕末・維新は男にとって激動の時代であり、男が輝ける浪漫溢れる時代でもあるんです。

下関市・長府は古より長門の国府として長府と呼ばれ中世を経て慶長５年に毛利秀元が長府５万石の城主として入府以来幕末まで栄えた城下町です。
元は周防国・長門国を領国とする外様大名・毛利家を藩主とする長州藩（萩藩）５０万石、その支藩として城下が整備され藩庁は櫛崎城で別名長府城・長府陣屋ともいう関門海峡を望む高台に築かれてます（現在は関見台公園）。

ＪＲ下関駅、もしくはＪＲ長府駅からサンデンバスにて城下町長府バス停下車、徒歩で来れます。
車の場合は城下町内の観光スポットに有料駐車場が点在してるのでそれらを利用です。有料が嫌な方は国道沿いに在る長府観光会館（案内所）の駐車場か、スーパーマルショク長府店は可能ですが？。

城下町散策は忌宮神社から乃木神社辺りから初めて、横枕小路・吉岡家長屋跡から長府古江小路町を歩き長府毛利邸へと進み、市立歴史博物館・功山寺・旧長門攘夷堂から壇具川沿いへ、そして古江小路から壇具川へ出て長府藩侍屋敷長屋を川沿いへ行けば長府観光会館まで戻って来ます。
普通に散策だけであれば１時間半もあれば充分ですが、カメラ片手にぶらぶら歩けば２時間半ぐらいでしょうか。

シーズンオフなので観光客が少なく静かな佇まいの風情を感じながら城下町の散策が出来ました。
但し、小雨模様で曇り空だったせいか写真撮影は露出が叶わずの状態でした。

出来れば長府藩侍屋敷長屋から忌宮神社方向へ行けば長府商店街なので飲食や買い物が出来るのでお薦めです。
車の方は国道９号線を東へ行けば道沿いに数多くの飲食店が並んでます。

城下町長府内・乃木神社の横を東西に抜ける練壁と土塀に囲まれ地面は土を固めた路地が「横枕小路」。

しかも人がやっとすれ違えるほどの幅しかなく、全長１００ｍほどで樹葉が覆い繁り練壁には蔦が生え往時の姿を残した景観はまさに風情溢れる小路です。
向こうから裃を付けた藩士が供を連れて歩いて来ても不思議ではない雰囲気も残ってます。

途中に壁が途切れ開けた広場が在ります～、特に何も無いのですが（公園ではありません）以前は武家屋敷が建ち並んだ後ではないでしょうか？、その後整備した感じです。

観光シーズンを迎えれば多くの観光客がこの路地を歩いては往時の風情を感じながら城下町散策を楽しむのでしょう。

サンデンバスで城下町長府バス停下車、徒歩で３分も掛からない三叉路に自然石の見事な石碑が建ってます「維新発祥之地碑」です。
が周囲に余りにも何も無いのでちょっと寂しい気がしますね？…。

下関市長府は古より長門の国府として長府と呼ばれ中世を経て、慶長５年に毛利秀元が長府５万石の城主として入府以来城下町として栄え平穏に藩政時代を過ごしてきました。
元は周防国・長門国を領国とする外様大名・毛利家を藩主とする長州藩５０万石、その支藩が長府藩に成ります。

でかの有名な思想家・吉田松陰率いる松下村塾の多くの塾生達が尊王攘夷にかられ討幕運へと繋がっていくんですね。
やはり中心人物は桂小五郎・久坂玄瑞・伊藤博文・井上馨と高杉晋作など勤王の志士となりその後の激動の中を駆け抜けて行きます。

その主人公である高杉晋作はご城下の名刹・功山寺にて数十名の同志達とクーデターを起こすことになる維新回天の挙兵を挙げる功山寺決起です。
だからこの地が維新発祥之地として石碑が立てられたのでしょう。

その後、晋作らの見事な奇襲にて長州は目覚め、その後の戊辰戦争へと突き進むわけですね。まさに男の本望であり男の浪漫というものです。

ＪＲ下関駅構内・改札口直ぐ横に在る「下関駅観光案内所」は判り易くて利便性が良い。
訪れた時間が午後、まして平日であった為か誰もいなくて空いてました～、いつも通り町歩きのマップと場所などの情報を仕入れました。

スタッフの方は良くもなく悪くもなく一般的な案内所の方でしたが、こちらの要望が余りにもマニアックだからなのか？、年齢的に知らない判らないのか？、込み入った情報は教えてもらえませんでした…。

昨今はどこも一般的な観光スポットの情報しか教えて頂けないのが残念です。自分が住んでる町の歴史や経緯から生活に関することぐらいは観光スポットも含めて教えて欲しい気がしますが、勝手申します。

旧九州鉄道の発祥の地・門司駅は大正３年に０哩標としてここから九州全土へレールが敷かれ、時を越えて現在の「ＪＲ門司港駅」と成り築１００年も超える歴史ある駅舎は修復改築され令和の時代に蘇って来ました。

誰もが魅了されるその外観はルネサンス様式を基調としマンサードと呼ばれる大きな屋根と、２階建ての中央棟と平屋建ての東西棟から成るそのバランスの美しい姿。
外壁は石造り風のモルタル塗りと装飾が施され、壁面上部には銅板張りの小さな庇とパラペットが回り、マンサード屋根には天然スレート葺きや金属板瓦棒葺きとし、各所にドーマ―窓を設けてます。
正面中央頂部にペディメントと大時計を設けてますが、大時計は大正７年に設置されて以来駅のシンボルとして親しまれています。
このレトロで重厚感の在る堂々たる姿はこれからも時を越えて受け継がれていくものでしょうね。

また、起点駅であり終着駅で在る駅舎に向かって放射線状に広がる線路と長大な旅客用の２つのホームはレトロな駅名標と温色ペンダントライトが列車を迎え、旅情を掻き立てるホームは見所の一つです。

他にも構内には様々な名所・旧所が点在してるのでそれらを巡るのも思い出の楽しみですよ。

ＪＲ門司港駅から次ぐ近くの「九州鉄道記念館」は駅構内といった方がより正確なのでしょうか？、ＪＲ九州による鉄道博物館で九州鉄道発祥の地・旧門司に置いたのでしょう。

館内は本館・車両展示・ミニ鉄道公園の３つのエリアで構成されてます。特に鉄道博物館の花である車両展示は一直線状の屋根付きホームに９６００形蒸気機関車を先頭にＣ５９形蒸気機関車と順に合計９両の各車両展示がされてました。
中でも一押しはキハ０７形気動車は他では見られない珍品であり旧宮原線での活躍が懐かしいものでした。
ただ残念なのは全車両共車内に入れなかったことで、魅力半減で満足も半減でした。

本館は建物自体が魅力的な煉瓦造りの旧九州鉄道本社・社屋は外観を観るだけでもその美しさに魅了されますが、反面館内の展示内容が一般過ぎて普通…、ジオラマも中途半端な規模とユニークさも欠けて面白くも無かったのは残念です。

ミニ鉄道公園はチビッ子やフェミリー層には受けるでしょうが大人やマニアックには疑問でしたね？…。

入館料大人￥３００は確かに安いとは思いますが、この内容なら妥当かとも思います。高くてもその価値が在れば納得も出来るのでしょうが、今回は期待をしていただけに消化不良で残念な思いでした。

且つては門司の台所とまで言われた市民生活の生鮮食品を取り扱う公設市場からスタートした歴史ある「門司中央市場」に４０数年余りの時を越えてやって来ましたが、これほどまでに市場全体がシャッター通りに成っているとは思いもよらずショックを受けました…。

学生の頃に２度ばかり門司に来たのでその際に初めて立ち寄りました～、細い路地の両側に小さな店舗がびっしりと並んでそれは活気ある市場でした。
特に鮮魚店が多くて近郊の港で揚ったばかりの新鮮な魚を氷の上に並べて丸ごと販売してました。
客が刺身と言えば３枚に捌いたり刺身にしたり、煮物と言えば内臓を取ったりと常に客との連携をするかのような感じでした。
青果店も同様に今が旬のこの野菜はどうとか、今晩何するのなどのやり取りを聞いてるだけでも楽しく、ましてや北九州の方言なので一層面白かったことを覚えてます。

夕方に暮れる地元のおばちゃん達の買い物客で溢れてごった返すので通路は普通に歩けないのです。
その市場が時を越えて目の前のシャッター通りに成ってる現実を受け入られない自分がいるんですね？…。

地方はどこも同じでシャッター通り商店街や市場を取り壊すのはいとも簡単に過ぎませんが、逆に何とか後世に残せないかと利用価値を生み出せるように創意工夫と思案をお願いしたいです。
門司港レトロ地区よりもリアル感のある本物のレトロ地区としてお願いしたいですね。