機乗の空論さんのクチコミ(52ページ)全2,708件

小倉駅から徒歩で１０分、平和通りから小文字通りを入った堺町公園前に立つ「ホテルクラウンヒルズ小倉」は全国展開をするＢＢＨホテルグループの宿。
このグループホテルの特徴は居抜きを利用したところが多く、ここも外観からして元小倉東急インを買い上げて看板だけを変えた感じです。

だから１階ロビーやレストランに部屋といった館内全てが当時のままで懐かしいです（サラリーマン時代に何度か利用しました）。
但し、１階の大浴場だけは新設されてるようでこのグループの売りでもある大浴場です。
コンパクトですが大浴場が在るだけで足が伸ばせて浸かる湯には癒し効果がありますからね～、また、ロビーには無料マッサージチェアも置かれてリラックス出来るのですが余りにも古いのか安っぽいのか身体が痛くなるほどマッサージが下手でした？。

部屋は昭和５０年代のままで泊ってます…、懐かしくもあり古くもありで使い勝手は悪いです。
ホテルの計らいでスタンダードツインルームだったので若干広い部屋ですが、何とも色褪せた雰囲気でバスルームはあの当時はどこも窮屈でトイレに座れば膝が壁に当たります。

それでも全館共通のサービスがあり～、ウエルカムドリンクの珈琲・麦茶、コミックサービス、ＰＣサービス、マッサージチェアー、アメニテイーサービスは有難い。
但し、夜の茶漬けサービスが無かったのが残念です？…。

ゆえに安いが撮り得の価格設定なのでしょう！、早割１４日で￥３７８０は妥当です。大浴場で湯に浸かって寝るだけと割り切れば意外に交通の便も良いので使えます。

ＰＳ　チェックインの際に宿泊税￥２００が現金で徴収されます。

モノレール旦過駅から徒歩で３分と掛かりません～、神嶽川に架かる天神橋の前（ホテルニュータガワの前）、街路樹が植わる歩道の角に大きな自然石に刻まれた「無法松之碑」が建ってます。
如何にも男・無法松に相応しい豪快で迫力ある石碑だと思います。

以前からずっと一度は来て見たいと思っていたので今回やっとその願いが叶いました。
無法松とは作家・岩下俊作の小説・富島松五郎伝の主人公・松五郎（無法松）です。
その情義に生きた男の生きざまが日本人の憧れの庶民像として全国的に慕われるようになりました。

何と言っても無法松を全国区にしたのが映画です～、昭和１８年に稲垣浩監督・主演は坂東妻三郎の「無法松の一生」ははまさにはまり役で大ヒットしました。
昭和３３年にはリメイク版を製作しヴェネチア映画祭でグランプリを受賞し一躍日本全国にその名が広がりました。

その後も様々な役者で無法松の一生を映画やＴＶドラマで制作し舞台などでも公演が行われました。
歌謡会では浪曲歌手・村田英雄による同名・無法松の一生が大ヒットし国民的なスターにまで上がりつめた無法松ですが、実は小説の中だけの架空の人物なんです。
その架空の人物の石碑がこれほどにも多くに方々に慕われるのは不思議な気がします？。

毎年３月日４は碑前で供養が行われ、小倉祇園太鼓を叩き無法松が好きだった酒がをそそがれます。
月命日の４日にも毎月行われてるそうですから不思議な気持ちに成りますね？。

モノレール香春口三萩野駅下車、国道３号線を西へ向かえば１０分ほどで白く丸い曲線をした未来的な建物が観えて来れば「ＴＯＴＯミュージアム」です。

守衛さんがいるので挨拶をして案内をして頂きました～、その際に創業の地であり本社兼小倉第一工場と教えて頂きましたが知らなかったです？。

館内に入れば受付で検温と消毒をしてミュージアムは２階ですと案内、１階はショールームと成ってましたが広くて白を基調とした清潔な印象を受けるのは衛生商品を取り扱う企業だと感心しますね。

早速エスカレーターで２階のミュージアムへ～、ここにも受付が有りますがスルーして見学させて頂きました。

通路のど真ん中にはＴＯＴＯと言えば衛生陶器のメーカーなので便器が一つ展示されてました。
”日本初の腰掛け式水洗便器”旧社名・日本陶器が大正３年に開発に成功したものを復元とあり煌々と輝いてました。

更にその横にはトイレの革命ともいえる”初代ウオシュレット”が展示され昭和５５年に発売された温水でお尻を洗う温水式洗浄便座の登場で日本人の生活様式や一変させました。

その後は衛生陶器の歴史から歴代の便器や便座に手洗い器、水回りの様々な器具など展示されてるのは観ていても生活に身近なものだけにとても解り易いですね。

衛生陶器のメーカーではＴＯＴＯと伊奈製陶（現在リクシル）の二大メーカーですが便器シェアでは６０％：３０％、温水便座では５５％：２５％でＴＯＴＯの強さが判ります。

そして最後に館内の実際のトイレを使用させて頂き気持ちよく終わることに成りました。

小倉を代表する市場と言えば旦過市場は有名で北九州の台所までと謳われたところ、８月に大規模火災はニュースで大きく取り上げられ地元ならず大きなショックを与えました。現在は復旧から復興に向けて進んでいるようです。

その旦過市場から僅か数キロ程度しか離れていない黄金町に在る「黄金市場」も同時期にスタートした戦後の食生活を大きく支えて来た市場であることは間違いのないところ。
しかし、どうも旦過市場に隠れてその存在が目立たないのも事実ですが？…。

現在の市場の状況は大半がシャッター市場と成って、営業してる店舗が数えるほど激変してました…。
かろうじて黄金商店街にへばりついてる様なイメージがあって持ってる感じです。
だから通路は薄暗くちょっと怪しい雰囲気で夜は怖いかも知れませんね？…、外観から観れば２階の居住部分は空き家そのままなの状態で廃墟化してます。

近い将来には取り壊しに成って更地に成るのか、新しいビルやマンションが建つのかは判りませんが、初和の景観がまた一つ消えて行く寂しい思いがしますね。

モノレール香春口三萩野駅下車徒歩で近い黄金商店街の中程に店を構える「天ぷら八兵衛」でランチをいただきました。

当初はこがねカレーと決めていたのですが写真撮りながらぶらぶら歩いてると油の香ばしい匂いが堪らなくて天ぷらと決めてしまいした…、優柔不断な気まぐれです。

また、店頭にメニュー看板が出ていて店名の如く天ぷら定食専門というのも惹かれてしまいますよ。
しかもこの物価高でどれも￥１０００以下とはリーズナブルで地元客を大切にしてるようで入ってしまいました。

お昼時なのでそれなりに混んではいましたがカウンター席が一つ空いてたので待つことも無く座れましたラッキーです！。

瀟洒な雰囲気が醸し出すちょっと高級そうな和食の店のようですが、全くその様な感じでは無く庶民的な雰囲気でアットホームです。
メニューは海老天定食・穴子天定食・天ぷら定食・野菜天定食・天丼と実にシンプルなお品書きです。

注文は天ぷら定食￥７８０で野菜４品にキス・海老で６品です、先ずはカウンターにご飯・汁物・天露と揚げ台をセット。
自由にご飯のお供に成る佃煮昆布やお漬物などが並んでいます、また天露意外にも塩なども有りました。

天ぷらは頃合いを見ながら揚げてくれる本格的なスタイルでその都度揚げ立てなので美味しいに決まってますが、シメジ・玉ねぎ・キス・海老と茄子・南京といただきました。
予想以上に食感も好くて美味しかったので追加で蓮根と牛蒡もいただきました。

思いも掛けない天ぷらに非常に満足で、やはり黄金商店・市場は奥が深いと思いました。

ＪＲ小倉駅・小倉城口からマクドナルドの在る商店街を入れば小倉中央商店街都との角に在る洒落た外観のパン屋が「ＣＲＯＷＮ京町店」です。
同じ通りに在るシロヤベーカリーとは雰囲気が異なるパン屋ですが、味の方は地元でも折り紙付きの人気のパン屋です。

十数年ぶりに店内へ入りましたがセルフ方式でトレイに好きなパンをのせるシステムで選びやすいです～。

ハード系が多くて山型食パンやバケットにデニッシュといった品揃えで、特に総菜パンの種類が多くて目を引きますね。
粗挽きウインナーやベーコンにチーズやフライドエッグは朝食やお昼にピッタリです！。
片隅にはケーキなどのお菓子もあってガラスケース内に並んで美味しそうすよ。

また、ミニクロワサンの焼立て専用コーナーが在って（ミニヨン小倉店）プレーンからチョコやアーモンドと数種類の味で量り売り販売をしてました。
関西ではフランスパンのドンクがずっと前からこのスタイルで販売をやってましたね、私も好きでよく５００ｇほど買ってました。
なので今回もプレーンとアーモンドを２個づつ味見として他のパンと一緒に購入しました。

小倉では超人気のパン屋「シロヤベーカリ―小倉店」で数十年ぶりにパンを買いました。
ＪＲ小倉駅・小倉城口を出てマクドナルドの商店街を入ったところに在る解り易い昔ながらのパンメニューを大事にしてる客が絶えない店です。

店頭の大きなガラスケース内にいっぱいパンが並べられてどれも美味しそうで価格もリーズナブルなのでついあれもこれもと買ってしまいます。
店一番の人気は何と言ってもサニーパンで、外は固めで中はモチモチ食感の生地に練乳クリームがとろーりと甘くて癖に成る味は他には無いパンです。
他にもバタークリームパンや餡パンにカレーパン・レーズンパンなどなど種類も多くて迷ってしまいますね～。

また、もう一つの名物がプチケーキのオムレットはふわスポンジ生地に生クリームを挟んだシンプルな一口サイズの誰もが大好きなケーキで価格もリーズナブルです。

決して今風のパン屋では無いところが地元客から支持され親しまれて来たんだと思いますね。
夕方に行くと殆どが売り切れてガラスケーズ内はガラガラ状態で、狙い目はお昼前ぐらいでしょうか？。
我家の近くにも在れば毎日楽しみにしてパンを買いに行くんだけどなぁ？～、とにかく飽きがこない老若男女問わずいただける美味しいパンです。

ＪＲ小倉駅から徒歩１０分で行ける近くて便利な「小倉城」は藩主・細川忠興３９万９千石の小倉藩を立藩し小倉城を居城とし藩政をとって来たところ。

元々は秀吉の家臣・勝信が６万石をを与えられ小倉城へ入城し、その後毛利氏の姓を名乗り毛利勝信として居城したが関ケ原の戦いで改易と成り、細川忠興が入封し７年掛けて唐造の天守閣築城し、その際にご城下も大きく整備されました。
寛永９年に細川家が５４万石で肥後国・熊本へ移封、その後播磨国・明石から譜代の小笠原忠真が１５万石で入封し、幕末・慶応年間まで居城として続きました。

ざっと歴史を見れば濠や大手門に隅櫓・天守閣などが残るはずなんですが不幸にも幕末に第二次長州征討の戦いと成り砲撃などで攻撃され小倉城を退去する羽目に成りました。

現在の天守閣は昭和３４年に建てられた復興天守閣で、当時の天守閣とは違うデザイン処理が行われ物議を醸し出しました。
要は破風が無ければ天守閣らしくないとの意見が強く急遽設計に付け加えたそうです。
しかし、実際の天守閣の方が美意識に優れ個性的で独特な外観だあったことから類を観ないものと視察が訪れるほど評判だったようです。
実際に津山城天守や高松城天守は小倉城天守を参考にしたと言われてますからね。

勝山公園内に新しく出来た施設「北九市立平和のまちミュージアム」を早速見学して来ました。

今年４月１９日にオープンしたばかりで、戦後７６年が経過し戦争の記憶の風化が懸念される中、八幡大空襲を始め戦争による様々な悲劇がもたらされ、その悲惨さや平和の大切さ命の尊さを考える為、戦時下の市民の暮らしや戦後復興を果たしたまちの姿を展示する、平和を考える博物館として設立されたそうですね。

入館料は大人￥２００・中高生￥１００・小学生￥５０とリーズナブルで近隣都市の方は証明書定時で割引も在るそうです。

館内はプロローグから６つのコーナーに分かれ順を追って説明・解説が進められ最後はエピローグで締められています。

写真や図面・地図によるパネルでの展示から実物や複製による展示と視聴覚から訴えるダイナミックな３６０度シアターなど工夫を凝らした展示内容に成っていました。

旧陸軍が実戦配備した風船爆弾の実物大は初めて知り見ました～、９０００個余りが偏西風を利用し北太平洋を横断し３００個ほどが米国・西海岸オレゴン州へ到達し落下爆発し６名が死亡したようです。

また、米軍が最も効率的に使用した安価な焼夷弾の実物大複製も初めて見ました。爆発と違い着火をさせて焼き払う為に使用するのもで、当時の日本は大半が木造建築であった為に用いられたようです。

特に３６０度シアターはアニメを使って子供にも解り易く、しかし、昭和２０年８月８日の八幡大空襲の恐ろしさは脅威です。
そして、小倉の中心部に旧小倉陸軍造兵廠が在ったことから米軍は原子爆弾投下計画が進められ９日に投下予定でしたが天候不良の為に中止と成り、その数時間後に長崎に投下された事実はショックでしたね…。

今も地球上では戦争や紛争が絶えることなく繰り返されています…、ロシアに夜ウクライナ侵攻がそうであるように改めて平和とは何かを考える機会に成りました。

旧小倉城内を利用した広大な敷地の「勝山公園」は都心部における都市公園として市民の憩いの場として小倉を代表する公園です。

園内はそれぞれ４つのエリア、賑わいと交流・心と体の安らぎ・情報・文化の拠点・子どもの広場に分かれそのエリア内には様々な施設が設けられてました。

今回の利用は情報・文化の拠点エリアに在る小倉城跡の散策と平和のまちミュージアムの見学をしました。
特に平和のまちミュージアムは日々の暮らしの有難さ尊さを考えさせられる好い勉強にも成りました（詳細はクチコミをお願いします）。

また、散歩程度ですが子どもの広場はファミリーには最高の遊び場ではないでしょうか？、特に子育て層には一日安心して一緒に楽しめる遊具がいっぱいあって楽しい広場ですね。

後で知ったのですが北九市役所や小倉北区役所も在るんですね～、何かの用事で行った際の序に寄れて好いですね！。
駐車場も最大で￥１０００なら気にしないで利用が出来ますね。

街の中心部にこれだけの公園が在るのは意外と珍しいのではないでしょうか？。もし、万が一昭和２０年８月９日天候が好ければ米軍機による原子爆弾が投下されていれば今の公園も無かったわけですから時の運って本当に解りません…。

いつまでも市民の憩いの場であり続けて欲しいです。

江戸時代の小倉城下の西と東を分ける紫川に架かる重要な橋だった「常盤橋」は小倉五街道と呼ばる門司往還・中津街道・秋月街道・長崎街道・唐津街道の起点であり、往時の面影を偲ぶままに復元されてます。

橋桁の土台の基礎には石くいを用い、それ以外は全て木で造られ欄干は贅沢にもチーク材が用いられています。
全長８５ｍ・幅６ｍと当時にしてはかなり大きな反り橋だったことが伺え、その様相は実に美しい姿です。
川端の柳の木が一層風情を醸し出す江戸の景観でしょうか？。

実際に渡れば木の独特の角の無い硬さというか、コンクリートにはない柔らかさが足元から伝わって来るようです。
また、思ったほど反りも無いので普通に歩けました～、岩国の錦帯橋と違うようですね。

でも、橋の上から見上げれば目に入る景観は近代的なビル群ばかりなのがミスマッチと言うか、それなりにユニークな景観です。

ホテルの近くのスーパーハローデイ内にも在った「ベーカーバイツエン ハローパーク大手町店」でいつも通りのパンの購入とその場でいただけるイートインコーナーを利用しました。

ハローデイ門司港店から始まり下関の海峡ゆめタワー前店で３度目の正直が小倉のこの店です。
予め決めていたわけでは無くて偶然にハローデイが在ったので入ってみればベーカーバイツエンも在ったと言うことです。
そして、買って食べれば美味しいからまた買ってみようという具合に成りますからね。

今日はレーズン系でもシナモン系でもなく、焦がしチーズバーガーを買ってみました。
ネーミングが上手いですね！、焦がしチーズというのが堪りません…、実際に観ればチーズがバンズからはみ出ているのが憎いじゃないですか？。
だから電子レンジでさっと温めて、珈琲では無くてコークと一緒に頂きました。

バーガーショップよりは十分すぎるほど旨いです！、期待を裏切らないバイツエンも憎いなぁ！。
お陰で夕食が中途半端に成ってしまい軽いもので済んでしまいました。

ＪＲ小倉駅・在来線改札口から新幹線・北口へ向かう途中に在る「北九州総合観光案内所」がガラス張りの近未来的な外観が特徴です。
以前は小倉城口のエスカレーターに挟まれた間に在ったようでインフォメーションの〇にｉのマークが在ったので間違えてしまいました？、そこは現在コロナのＰＣＲ検査会場に成ってました。

案内所にはボランテイア？の若いスタッフの方が対応されて、親切に声掛けをされてました。
各区に分けられた観光パンフレットは判り易く町歩きするには地図も在って好いですね！、戸畑区・若松区と頂き、駅周辺の地図も一緒に頂きました。
北九州と聞いても観光スポットが門司港や小倉城ぐらいしか思い浮かべないのですが、昭和レトロな町並み・商店街に市場、旧遊里遊郭に赤線青線地帯跡などの町歩きを主とすればこれほど町並み・工場跡の遺構が残る町は全国的に非常に少ない貴重なところです。

本来はそのような情報が欲しいと思ったのですが、何分スタッフが若い方々なので無理なのは仕方がありませんでした。
また、前以て連絡すれば無料郵送で発送も可能だそうです。

全く聞き慣れないホテルで「ＴＨＥ ＳＴＥＥＬ ＨＯＵＳＥ」というのが予約サイトで期間限定３０％￥ＯＦＦで￥２４４０！、嘘の様な価格なので取り得ずは予約してみました。
日本語にすれば鉄鋼会館らしきもので、企業共済の福利厚生施設だったものをリニューアルしてホテル営業したものだと思ってました…、だから期待も全くしてませんでした。

駅前からぶらぶら歩いて小倉城内の敷地南部に位置（旧陸軍工廠内）する高層マンション群辺りに小倉ソレイユホールと繋がる建物なんでしょうか？、随分と立派な外観ので驚きました。
とてもシャープな近代的なデザインのホテルではないですか？、鉄鋼会館ではなくＨＯＵＳＥと呼べに相応し雰囲気。
玄関のドアを一歩入ればそれ以上のギャップが凄い！…、広いロビーには様々なデザインのソファーが置かれ、シックな照明にジャズのＢＧＭが流れる大人の演出が成された随分とお洒落がデザイナーズホテルではありませんか？。

早速スタッフが出迎えてくれ、テーブルに着いてチェックインして鍵を渡されて終了と言う一般的なフロントカウンターがないタイプ。
だからスタッフは小さなデスクにスタンバイをしているだけ、何とも今風のホテルです。

エレべーターは３基もあるので待つことも無く利用出来、部屋はスタンダードタイプなので至って普通のデザインで安心（デザイナーズルームは落ち着かないので好まない？）。
広くはないがゆったりとしてデスク周りなどは全て窓側に集約してるのでベッドも使い勝手が好く、加湿空気清浄機なども備品は揃ってました。

トイレ＆バスルームはユニットタイプで一般的で年季も入ってました。ここだけが意外で他とは雰囲気が違ってたのは残念でした。
でも、内容から言えばシテイホテル並みの充実した設備に備品・アメニティーで期間限定にせよ￥２４４０は余りにも破格過ぎます？、意図するところはお試し価格でまずは利用して下さいということでしょうか？。
また、小倉のホテルはその大半が駅前からモノレール沿いの平和通り辺りに集中してるのでここまで来るとは思えないのも事実です。

しかし、周辺は高層マンション群の建ち並ぶ住宅街で静かでスーパーやコンビニも近いので事困りません。但し、飲食店が少ないのは仕方がない。
それを補うのがホテル内のベーカーリ―やカフェ・レストランですが、意外にも高級なのでちょっと躊躇ってしまいます？…。
また、小倉に来た際には必ず利用したい宿に成りました。

ＰＳ　チェックインの際に宿泊税￥２００が現金で徴収されます。

下関の中心地でも在る唐戸の海側に建つ「唐戸市場」は全国的にもＴＶやニュースにグルメ番組でも取り上げられるほどの観光スポットであり、地方卸売市場と小売市場が併設される全国にも珍しい形態をとる市場で特に”ふぐの市場”としても有名ですね。

私も４０年ぶりに訪れましたが以前はスッキリとした綺麗な雰囲気の市場では無かったし場所もここではなかったと思います。
もっと昭和っぽい感じの魚市場独特の臭いや暗さがあったように感じましたがね？…。

やはり施設の老朽化に伴い平成１３年に水族館も一緒にウォタ―フロントの再開発事業による移転と観光要素の強化にて魚介類中心の総合市場に成ったようですね。
どうりで水族館も新たな商業施設に市場の駐車所まで周辺の景観が随分と変わってしまいました。

町歩きしてから最後に来たので既に大半が店仕舞いや清掃などの片づけで終わってました。市場の一番の活気は早朝から始まる競りは近海で水揚げされる様々な魚介類が並びます、仲買を通じて競り落とされて各問屋へ運ばれ小売りをされるわけです。
なので朝７時頃までは商売人の方々で混雑し、９時以降が素人の一般客でしょうか？。

但し、素人の観光客が購入すると成ればそこは足元を見られてツーリストプライスに成るのは当然なので粘り強く交渉するか、それとも誰か知り合いを連れて咬ませるかです。

場内に在る食堂も増えましたが価格帯を見ればツーリストプライスで割高ですね？…、本来の漁港市場の食堂を食すなら下関駅西側の下関漁港市場内の方がピッタリです。

下関は古の江戸時代から幕末は馬関、そして明治維新以降は赤間関と呼ばれ商業・経済の中心として栄えた為に赤間の町と呼ばれて来ました。

その後は赤間市から今の下関市になり市街の中心として唐戸に成り、下関駅周辺と二か所を結ぶ国道９号線の市街地を形成してるようです。
一般的に唐戸は、唐戸町・南部町・赤間町・中之町・阿弥陀町・観音崎町を含む地域一帯の名称のようです。
広義的には壇ノ浦・貴船町・上田中町辺りまで含む場合もあるそうです。

その唐戸交差点（唐戸バス停）周辺の商店街を含んで「唐戸商店街」と呼ばれてるそうです。
歩いた限りではアーケード商店街で、途中に大きなドーム屋根に成ってる赤間本通商店街と描かれて交差してました。
他にも唐戸ふれあい通り・唐戸銀天街なども含まれて唐戸商店街と呼ばれてるのでしょうか？。

その全部とまではいかなくてもほぼシャッター通りでした…、一般的な物品販売の店舗はなく飲食店だけが地味に営業をしているような印象でした（スーパーサンリブ唐戸店が在りましたが？）。
しかし、見方を変えれば昭和の名残りが今も残る景観跡と思えば風情もあるでしょう。

唐戸は古くから湊町・宿場町として栄えた交通の要所であったことから赤間と呼ばれずっと人・物・金の流れを時代と共に観て来た場所なんですね～、その中心が現在の商店街の在るエリア一帯です。

下関。唐戸交差点から北へ県道５７号線を田中町へ行ったところにレトロなビルが建っています～、大正１３年築の旧逓信省下関電信局電話課庁舎です。
特に正面から観る３階の塔屋や窓に観られる曲線のモダンなデザインが美しく、当時のヨーロッパの新建築運動に影響を受けた若手建築家による分離派建築会と言われてるそうで現存する唯一の建物だそうです。

で平成２２年に「田中絹代ぶんか館」としてオープンし、１階はふるさと文学館、２階は田中絹代記念館として展示されていました。

特に田中絹代記念館は日本初の単独女優記念館として稀に見る価値がありますね～、私の世代ではありませんが（母の世代）日本を代表する女優として往年の銀幕の大スターとして誰もが知る女優の一人です。

絹代さんが下関生まれはとは知りませんでした？…、明治４９年下関丸山町生まれで１４歳で銀幕デビュー、１７歳で主演女優に抜擢され６７歳で没するまでに２５０本の映画に出演されたとは凄いですね…、松竹映画の看板スターであり、小津安二郎監督作品が多く、文学作品では金色夜叉や伊豆の踊子・春琴抄などから当時大ヒット作品の愛染かつらまで幅広くの役を個性豊かにこなせるスーパー女優ではないでしょうか。

今でも昭和４９年の作品「サンダカン八番娼館・望郷」の役どころは見事に尽きますね…、これほどの女優が日本にまだいたとは驚きでした。

是非、皆さんにもお薦めの記念館ですので足を運んでみては如何でしょうか？。

ＰＳ　１階ロビー以外は全て写真撮影禁止なので注意して下さい！。

一昔前は下関で一番の繁華街と言えば唐戸でした～、周辺には卸売市場と小売市場が兼用する唐戸市場からアーケードが続く唐戸商店街には何でも揃う店が軒を並べ買い物客に順じて飲食店も多く集まり大変活気のあるところでした。

その唐戸交差点の唐戸バス停から直ぐの所に異国情緒が溢れる異人館が建っています「旧下関英国領事館」です。

明治３９年に英国人技師により設計・施工された煉瓦造り２階建て洋風建築はファサードや煙突などに凝った装飾が特徴なハイカラモダンな外観です。

中庭から観れば２階のベランダ部分は１階からの柱を支える３連アーチは意匠的にも美しいもので昭和１６年まで領事館として使用された現存する最古の領事館建築だそうです。

館内は自由に無料見学が出来ます～、１階は展示室として２階は喫茶室として使用されてます。
やはり英国なのでアフタヌーンテイーを楽しむべきなのでしょうか？。

特に１階の旧領事室は往時の様子が再現されたデスクや椅子に暖炉迄が英国に居るかのようです。

また、裏側の出たところに極小ながらイングリッシュガーデン？が造られピーターラビットの世界のようですよ？…、ちょっと言い過ぎました。

周辺にはこのような洋館スタイル、旧秋田商会ビル・旧赤間関郵便電信局などが多いのは門司港同様に維新後の文明開化の先駆けだったからでしょうか？。

ＪＲ下関駅から徒歩で１０分ほどのグリーンモール商店街の西側、ＪＲ山陽本線の高架橋を西側へくぐり抜ければ市営改良住宅が建ち並んだエリアの１階部分が「長門市場」として営業していたようです（スーパー長門も在りましたが？）。

現在はシャッター通りのゴーストタウン化し唯一テントだけが当時の名残りですが…、既に廃業してもこうして残されたままというのは当時のげた履き住宅ゆえのことでしょうか？。

確かに上の住宅を観ればベランダには洗濯物やカーテンがあり人の暮らしがありますね。
そして、ベランダごとトタンや板で覆ってしまう違法改築もよくあることが判ります。民間住宅なら無いことが公共住宅なら罷り通ることが多いのも改良住宅の現実のようで歴史的な過去の経緯があるからでしょう。

この辺りは元々多くの朝鮮半島からの人々が住み商売を始めたのがきっかけで、戦後は闇市が立ちトタン板などで作ったバラック小屋のような住宅が増え不法占拠的な違法建築が罷り通るように成ったそうです。
必然的に衛生状態も悪化し治安も悪く成り、結果的に反社会勢力が蔓延り警察の力も及ばない治外法権的なところだったようです（警察の弱腰不手際が事件にも成ったことがありました）。

その結果、当局もやっと腰を上げて再開発事業として住民と協議の上、立ち退きと改良住宅への入居を条件に今と至ったようです。
時が経つにつれて住民の高齢化が進み現在では半数以下も満たないほど入居者が少なく、中にはその権利を金の為に借金の為にブローカー（反社会勢力）に転売する者もいるとかで大きな問題に成っているようです？。

いずれ改良住宅も耐久年数が決まってるのでその際には取り壊されて昭和の町並みは消滅してしまう運命なのでしょう…、だからそれまでは何か有効活用が出来ないものでしょうか？と願うばかりです。

ＪＲ下関駅前から下関郵便局を北へ曲がる通り沿いのアーケード街（竹崎町２丁目・長門町）５００ｍほどが「グリーンモール商店街」で愛称は”リトル釜山”と呼ばれてます。

ＪＲ線の高架橋との東に沿うように位置する通りで飲食店や雑貨店、スーパーやコンビニなどが並ぶ下関コリアンタウンの中心地であり、在日コリアンの方々が経営する焼き肉店や精肉店に雑貨店などが軒を連ねるリトル釜山と呼ばれるに相応しい国際色豊かな雰囲気です。

歴史的な背景もあって戦前から下関と釜山を結ぶ関釜航路あり、戦後は日韓共同出資の関釜フェリーが就航し人・物・金の往来が活発に成り、特にフェリーにて商材を運んでくる行商人・ポッタリさんと呼ばれるおばさん達から商材を仕入れ店が多い様です。
私も若い頃に船内で知り合ったポッタリさんから依頼をされてアルバイトした経験を持ちますが？…、釜山で美味しいお昼をご馳走に成りました。

なのでその頃は商店街の一部の店では韓国ウォン紙幣が使えましたが今は判りません？。

コロナ禍の影響なのかは判りませんが殆どがシャッター通り化に成り寂しい景観で、買い物客や人通りも少なくて随分と寂れた印象を受けました…。

最後に通りに設置された意味不明のオブジェの数々はいったい何でしょうか？…、普通に見ればアート作品のようにも思えるのですが、それにしては統一性も見いだせないので市は税金を使ってまで何をしたかったのかが判りません？。