dune45さんのクチコミ(51ページ)全28,328件

赤穂市内を南北に貫く「お城通り」沿いの一画に小さな広場のようになった場所があり、そこに「息継ぎ井戸」があります。
浅野内匠頭による刃傷事件の第一報を知らせるため、2名の赤穂藩士江戸から赤穂に駆けつけ、城下に入りこの井戸の水を飲んで一息ついたとされます。周囲の石畳が新しいこともあり、外見からはそのような史実がある井戸とは感じませんでしたが、歴史に名を残す井戸だと思います。

「義士あんどん」は、赤穂市の市制60周年を記念して設置されたのからくり時計です。高さがあり、周囲からも目立つ立派なものです。お城通り交差点の一画にある小さな広場のような場所にあります。朝9時から夜8時まで、毎正時に扉が開き、からくり人形が忠臣蔵の名場面を演じるということなのですが、時間の関係で待つことが出来なかったのが悔やまれます。

赤穂市街にはかつての上水道に関連する史跡やモニュメントが何ヵ所かに点在しています。特にお城通り沿いには私が見かけただけで3つの史跡がありました。赤穂城三之丸大手隅櫓の東側にはかつての水道管と思しきものが展示されており、「旧赤穂上水道　城内への配水」と書かれた案内板が設置されていました。やや専門的な部分もあるものの興味深い展示だと思いました。

永平寺を本山とする花岳寺は、浅野家と赤穂義士ゆかりのお寺として知られます。JR赤穂駅からは南に200～300メートルほどの場所にあり、この近辺のお寺の中では境内が広く大きな本堂を有します。境内には義士ゆかりの品々が収蔵する「義士宝物館」があり、その他にも見事な松の木や鐘楼など、見どころはたくさんあります。赤穂義士に関心の深い方のみならず、赤穂を訪れた際は足を運びたいスポットのひとつです。

「赤穂市立歴史博物館」は、赤穂城の東側の外濠に面して建ちます。白壁土蔵を模した建物が5つ連なる姿はとても印象的です。赤穂浪士と塩をメインテーマとした博物館で、1989年の開館と比較的新しい施設です。展示品内容は充実しており、忠臣蔵ファンには特に興味深いと思いますが、市立の博物館だけあって、入場料が低く設定されているのが嬉しいです。

赤穂玩具博物館は赤穂城のすぐ近く、住宅街の一画にあります。お店の敷地ぎりぎりに展示品が所せましと並んでおり、中にはかなり年季の入ったスクーターなどの姿もあり、博物館の存在を知らずに足を運ぶとびっくりすると思います。オタク心がくすぐられ興味がわくと同時に、中に入るのはちょっと勇気がいるとも感じました。

赤穂大石神社の一画にある義士史料館は、「義士宝物殿と別館」「義士木像奉安殿」「大石邸長屋門・庭園」から構成されています。討入りの際の衣装をはじめ、歴史的に大変興味深い展示が多く、特に忠臣蔵ファンには垂涎の展示品の数々だと思います。関心の深い方は時間にゆとりをもって入館することをお薦めします。

赤穂城のすぐ近くにある「大石神社」は、赤穂浪士を祀る神社として明治維新以降に創建されました。一番印象的だったのは、参道沿いに鳥居を挟むように向かい合って、大きな四十七義士石像がずらりと並んでいる事です。その迫力ある姿はとてもインパクトがありました。赤穂浪士に関心のある方以外にもお薦めしたい神社です。

今まで数多くのお城を訪れてきましたが、赤穂城はそれらの城とは異なる部分が多かったです。天守はそもそも建設されなかったようですが、海岸平城ということで観光において石段を登ることがほとんどありませんでした。また周囲に設けられたお濠は直線的なものではなく、それに伴い石垣も複雑な形をしていました。ある意味、とても興味深く感じたお城です。

千種川は、中国山地を源とする全長約68キロの河川で、赤穂市で使われる水の半分を供給しています。私たちは赤穂大橋を通って千種川を渡り、赤穂城に向かいました。全国名水百選に選ばれている清流で、橋から見るその姿は、穏やかな流れでのどかな光景でした。

「金光山如来寺」は、赤穂市の赤穂八幡宮近くにある赤穂義士ゆかりのお寺です。本尊の阿弥陀三尊は本堂に、隣り合う薬師堂には薬師如来が安置されています。薬師堂は小ぢんまりとしていますが、白壁と花頭窓の外観が印象に残りました。

赤穂市にある天台宗寺院の普門寺は、聖徳太子によって開かれた古刹です。小ぢんまりとした庶民的な印象のお寺ですが、本尊の十一面千手観世音菩薩坐像は、平安時代前期の作品と推定されており、国の重要文化財の指定を受けています。一見、民家と見間違うような外観の本堂が身近に感じられて良いと思いました。

JR赤穂駅から南東方向に直線距離で1キロちょっと、赤穂八幡宮の近くに大石内蔵助の仮寓地跡で俗称「おせど」があります。大石内蔵助は、赤穂城明渡しの直前、城内の屋敷からこの地へ移り、2カ月ほどを過ごしたということです。現在は屋敷を感じさせるものがなく、訪れる人もほとんどいないのが寂しい限りです。

赤穂八幡宮は、JR赤穂駅から南東方向に直線距離で1キロほど、千種川をわたったところにあります。赤穂城の近くとはことなり、周囲は一般の住宅が多いエリアです。室町時代に起源を持つ古社社で、境内の随所に神社の歴史を感じます。赤穂義士関係の書状などが数多く残されており、赤穂浪士に関心の深い方には興味の尽きない神社だと思います。

伊和都比売神社は、赤穂市御崎の南端近くにある神社で、平安時代の文書にもその名が記録されている古社です。圧巻は海に面して建つ大きな鳥居で、鳥居越しに見る瀬戸内海の光景は素晴らしいのひと言に尽きます。完全に逆光にならない朝早い時間の訪問がお薦めです。

坂越港から徒歩数分の場所にある「大避神社」は、創立時期は明らかではないものの大化の時代に起源を持つという説もある歴史ある神社です。個人的には風格ある神門と歴史を感じる絵馬堂が印象に残っています。
また、大避神社の手前から始まる「船岡園十三景散策ルート」は、宝珠山散策のモデルコースで、時間のある方にはお薦めです。

坂越港のすぐ南にある周囲1630メートルの小さな島が「生島」です。ほぼ全体が樹木に覆われており、島全域が瀬戸内海国立公園の特別保護地区に指定されており、また「生島樹林」
は国から天然記念物の指定を受けています。坂越港から間近にその姿を見ることが出来るほか、妙見寺観音堂まで足を伸ばすと、上から見下ろすことが出来ます。

赤穂市坂越の宝珠山にある真言宗寺院です。昔ながらの街並みを見に坂越を訪れた際に、あわせて足を運びました。車でも行けますが、坂越港から歩いても10分ほどの場所です。緑に囲まれた中に歴史を感じるお堂の姿があります。境内から見る坂越湾の光景も素晴らしく、坂越訪問の際は足を伸ばすことをお薦めしたいです。

石畳が敷かれた坂越のメインストリート「坂越大道」を西へ進むと「木戸門跡広場」があります。かつて、江戸時代にはこの場所に木戸門が設けられ、治安のため夜間には門が閉じられていたということです。坂越の光景はこの場所を境に大きく変わり、更に西に進むと新興住宅街の光景になるのも興味深いです。

「坂越まち並み館」は、 石畳が敷かれた坂越のメインストリート、坂越大道沿いにあります。大正時代に「奥藤銀行坂越支店」だった建物を使用しており、現在は資料館兼観光案内所になっています。建築物としても興味深く、坂越観光に欠かせないスポットです。