ケロケロマニアさんのクチコミ(370ページ)全12,309件

市庁前の広場に冬季に開設されるスケートリンクは、実は数年前にも見たことがあったのですが、今回久し振りに訪れてみて、その整備状況が一層良くなっていることに驚かされました。かつてはもっと野暮ったい感じのチケット売り場があって、行列も出来ていてスタッフの方も大変そうだなあと同情しながら見つめたのですが、今回見てみると、立派なチケット売り場のような建物が造られていて、本当に冬季限定なのかと見紛う程でした。スケートリンク自体の製氷状態も凄く上質に感じられ、この辺りは、やはりスケート競技が強い韓国なので、力の入れようが違うのかなと思わず納得してしまいました。

ソウルの旧市庁に関しては、日本統治時代から続く貴重な建造物の一つとして、これまでに何度も眺めてきた建物ですが、ここは周囲の景観を含めて、季節毎に全く違う風景を見せてくれます。今回はスケートリンク越しに眺めましたが、厳冬期ソウルの凛とした冷え込みの中で、テカテカに輝いたスケートリンクと昔ながらの旧市庁とのコラボ風景が何とも美しく感じられました。

写真でもお馴染みの八角形三層構造の名建造物で、市街地の中心部にありますので、適当に歩いていたら見えるのかなと思って特に考えずにこの付近へと足を運びましたが、ここはちょっと高台の上にあって、意外と直前までこの建物を拝むことができませんでした。私は北西側から階段を登ってアクセスしましたが、どちらかと言えば、南のウェスティン朝鮮ホテル側から登った方が道が判り易いかなという印象を受けました。

私は興味ないので、たまたま通りすがっただけでしたが、こちらは占いで有名なショップのようで、日本からの観光客も多いと想像される日本語表記も多数見られました。地下街の両サイドにお店がありましたが、その違いはよく解りませんでした。

ソウルと言えばここを連想される方も多いかと思いますが、この街はどちらかと言えばファッション関係でも特にコスメ関係のブランドショップが多く、同じ系列のお店が狭い街中に幾つもありますので、個人的な印象では、街並みをビジュアル的に楽しむという意味で、ちょっと退屈に感じる所です。やはりここは女性向きの街なのだなと、久し振りに散策してみて改めて違和感を感じた自分がいました。

光化門広場の最南端、李舜臣像の背後に設置されている噴水がこちらですが、流石に冷え込みが厳しいソウルですので、冬季は噴水としては全く機能していないようで、その場所がイベント会場のようになっていました。これはこれで味わい深い光景ですので、噴水の姿しかご覧になったことがない方は、是非冬季にも足を運んでみてそのギャップを楽しんでみて下さい。

光化門広場の南端で存在感を示しているのが、韓国の英雄の一人として国民に愛されている李舜臣の銅像です。日本史でも登場する人物ですので、日本人にとっても有名な人物かと思いますが、この銅像では人物そのものだけでなく、台座部分の小洒落た演出にも注目して頂きたいです。文禄・慶長の役（韓国側では壬辰・丁酉の倭乱）で活躍した亀甲船そのものの模型が正面に飾られている上、台座側面には、荒海の中を進む亀甲船の場面をモチーフにしたレリーフ画が彫られています。

この施設は夜遅く（22時半）まで開館しているということを耳にしていたので、景福宮観光の後でゆっくりと見ようと訪れたのですが、時間ばかり気にしていて休館日の詳細を確認しておらず、私の訪問した月曜日が休館日で悔しい思いをしました。景福宮の南西側にある古宮博物館や、すぐ近くにある大韓民国歴史博物館も月曜休館ですので、このエリアの観光は月曜日は避けた方が賢明だと思います。(因みに景福宮は火曜日休みなので、王宮観光も踏まえると、水～日曜日のご訪問をお勧め致します。）

光化門広場のほぼ中央に威風堂々と腰かけている世宗大王像は、ソウルを代表する銅像として観光客にも人気が高い所ですが、やはり世宗大王の最大の功績はハングルの発明にありますので、ここの台座下部にあるハングルが刻まれたレリーフにも注目したい所です。日本語訳も付されていて、やはり像の設置に際してもその点に関する評価が一番高かったのだろうなと想像させてくれます。

韓国最大の複合芸術施設として知られている世宗文化会館は、勿論コンサートなどが開催される際に立ち寄る施設かと思いますが、流石芸術を目的とした施設のためか、入口の装飾なども派手に飾られていることが多く、入口脇には読書をする青年の銅像が腰かけているベンチなどもあって、記念撮影スポットとしても人気がある建物です。何もイベントが開催されていない時でも、取り敢えず近くに立ち寄る面白さがある施設といえるでしょう。

今回私は、こちらの施設に景福宮の観光後、閉館時刻間際に慌てて立寄りましたが、月曜日は何と休館日でした。詳細な見学が出来なかったのが残念ですが、案内板などを見てみると、普通の博物館的な展示品が並ぶエリア以外にもカフェなども設置されていて、しかも入場無料なので、休憩スポットとして覚えておくのもアリかなと感じました。

ソウルを代表する門の一つである光化門ですが、この門に関しては南側の光化門広場からの景観のイメージが観光客的には偏向しているように感じます。勿論、南側からの景観も素晴らしいのですが、門自体に注目したい場合、光化門付近は交通量が激しくて、なかなか思うように綺麗な状態で撮影することが難しいように感じます。その反面、景福宮側からは興礼門との間に広がる広い空間を利用して、立体感のある光化門の姿を撮影できます。こちらから見るのは、景福宮の観光帰りという場合が多く、意外と素通りされている感があるのは残念に思います。是非、最後まで観光の集中を切らさず（？）に、反対側からの光化門の姿にも注目してみて下さい。

ソウルにある五大王宮の中でも一番有名なのがこちらだと思いますが、正直ここはありきたりな観光コース以外にも様々な見所があって、一度で広く浅く見てしまうのは勿体なく感じます。また、数年前に乾清宮エリアが整備されたように、現在でも発掘や復元工事が続いている箇所もあって、一度行かれたという方でもまた足を運ばれると新たな発見があるかと思います。更に、北東側にある国立民俗博物館や、南西側にある国立古宮博物館などを含めると、とても一回では観覧し尽せない王宮だと思いますので、何度かに分けて密度を濃く観覧されることをお勧めしたいです。

景福宮の内宮の西側エリアは、現代風に言えば科学研究の理系大学的なエリアでもあり、この建物は当時の知見の粋を集めて造られた水時計とされる、玉漏機輪が設置されていた場所として知られています。これだけ有名な所が何故登録されていないのかなと思っていたら、どうやら字が間違って登録されているようです。正確には欽敬閣という表記ですのでお間違えの無い様にご観覧下さい。

慶会楼の南側にひっそりと佇むこちらの建造物は、元々は集賢殿と呼ばれていました。現存するのは復元の建造物ですが、世宗大王の時代に遡る由緒ある建物で、ここで世宗大王がハングルを発明したとされています。尚、その後も何かと国王の出入りが多い”学堂”であったため、建物の前には国王への敬意を表するための石造りの基壇が設置されているのもここの特徴の一つかと思います。

景福宮を代表する景観としてここを連想される方も多いかと思います。簡単に言ってしまえば人工池に浮かぶ二階建の巨大な楼閣のような建造物ですが、韓国最大の高架式木造建築としても知られています。2階部分には三つのフロアがあって、それぞれが天・地・人を、そしてそれを取り囲む12のフロアが12か月を、更に建物を取り囲む24の柱が二十四節気を象徴しているという意味で、東洋哲学の思想が体現された素晴らしい建造物となっています。ここから西側に望める仁旺山の風景もとても美しいので是非お見逃しなく！

交泰殿の北側には、4本の煉瓦造りのチムニーが配置されて、景福宮の内宮内では少し異質な雰囲気があります。ここはアミサンと呼ばれ、各チムニーの上部には長寿や不老不死への願いが込められた装飾が施されています。レイアウト的には哲学的な難しさがあり、下段の庭園部分は”月”や”日の入り”を象徴しているとのことで、見れば見る程奥深さが感じられる、素敵な”小宇宙”の風情を醸し出していました。

王妃の寝殿として、艶やかな装飾に彩られた交泰殿の北側にひっそりとあるのがこちらの建物で、王妃の側室達の寝室として使われた建物のようです。すぐ隣には同じような建物で咸和堂もありますので、双方を比較してみるのも良いです。この辺りは静かな佇まいに包まれていて、人混みに疲れた際の避難場所として覚えておくのも良いです。

殆どの観光客は景福宮へのアクセスの際、南側の興礼門を利用されるかと思いますが、実は北側にもこの門があって、こちらから入場することも可能です。ただ、立地的にここは大統領府である青瓦台が近いために、セキュリティ面でちょっと厳しさがあります。この門をくぐってすぐの所にある小さな門の入口に警備員が立っていて、ここでボディチェックや荷物検査を受けることになります。門自体は撮影可能ですが、青瓦台方面が見えるような角度で撮影しようとするとトラブルの元となりますので、一応の配慮は必要かと思います。

ソウル一の王宮として知られる景福宮を観光ついでに、その北側に位置する大統領府、青瓦台を合わせて巡る予定の方は多いかと思います。実際、王宮の北西側に青瓦台に近い側の出入口が設置されているのですが、大統領府に近づくということで、この出入口ではセキュリティが非常に厳しく、荷物やボディチェックなどを念入りにされます。青瓦台方面に抜けた後、同じ所を通って景福宮に再入場することは可能ですが、その際の再入場可能時間が、景福宮の観覧時間より短くなっていますので、その点も注意が必要です。景福宮の北門として神武門がありますが、この門を目的としての撮影は可能です。ただ、一応警備員に許可は取ってから撮影した方が賢明です。こうしたエリアですので、政情によりセキュリティが強化されることも想定されます。ここではくれぐれも軽率な行動は慎んで頂きたいと思います。