beanbagさんのクチコミ(7ページ)全595件

陸羽東線は「湯めぐり」を謳い文句にしているだけあって「温泉」「湯」のついた駅が６つもあります。沿線では鳴子温泉が有名ですが、中山平温泉のこの宿に決めたのは駅徒歩圏だから。プラットフォーム真裏にありますが、踏切を超えるので400m、徒歩６分。

全９部屋の小さな宿。３月初旬の閑散期、他に２〜３組が同宿だったようです。通された部屋は６畳和室。温泉水を通した暖房機と小さなテレビ、和卓ひとつのシンプルな部屋。洗面・トイレは共用。歳なので夜中に何度もトイレに行く私に、多少抵抗があるのは否めません。２階トイレは男女兼用ですが清潔。女子トイレは１階にもあります。実際には、トイレ・洗面で他の客と鉢合わせすることはありませんでした。

温泉は２人入ればいっぱいになる狭さですが、ここでも他の客と顔を合わせることなくゆっくりできました。ナトリウム・炭酸水素塩泉（旧名 純重曹泉）源泉掛け流し、24時間いつでも入れます。トロッとしたなめらかな湯、適温でくつろげます。

食事は、夕食は１階個室、朝食は広間に準備されますが、どちらも静かにゆったりした気分でいただけます。シンプルな料理ですが地産地消にこだわり、品数も多く美味しい。山菜や珍しいキノコを使った料理は特筆ものです。

と、ここまではいい事だらけですが、実は問題もいくつかあります。些細なことですが、どこか貧乏ったらしく宿の印象を引き下げているのが残念です。

まず、カミソリがない。要求しないと出してくれません。
歯磨きのとき使用するコップが紙コップ、朝夕使うのに一つだけ。
トイレに個室が３つありますが、１つは和式、２つは洋式、ウォシュレットがついているのは一つだけ。
部屋に枕元灯がない。窓際と中央に天井灯がそれぞれありますが、点けっぱなしだと眩しくて眠れません。消すと真っ暗、夜中にトイレに行くのに危ない。仕方なく私はテレビを消音にして一晩中点けっぱなしにしました。
どれも僅かの費用で改善できるのに、なぜそこまで節約するのかわかりません。

接客もそっけない感じ。

というわけで残念ながら星３つ。温泉宿に泊まった満足感は得られませんでした。

３月初め、八戸駅で危うく夕食難民になるところでした。ネット検索で心算していた居酒屋がどこも満席、途方に暮れました。駅前の寂しい商店街を探し回って見つけたのがこのお店です。目ぬき通り（と言えるほど繁華でない）のビジホ街反対側を探したのが正解でした。当店は主に地元客相手の居酒屋です。

中年夫婦が２人で営む居酒屋。地元客が２組、全体で６~７名がカウンターと座敷で飲んでいます。ようやく夕食にありつけるとほっと一息入れます。

とりあえず生小。
お通しはポテサラ、レンコンのきんぴら、枝豆のど定番ですが悪くない。
メニューは、こんな店にしては珍しく（失礼！）タブレットで注文するシステム。
ちょっと分かりにくですが、別途紙のメニューにおすすめ料理があったので、そこから
赤ほやのワサビあえ 580円
しめさば刺 780円
地物 真そい刺 680円
をチョイス。
しめさばはやや締めすぎでしたが、赤ほやは極めて美味、さすが地元で食べるホヤは美味しいと認識しました。

亭主のこだわりなのかビール、日本酒、焼酎、ウイスキーなど豊富に取り揃えてあります。
中でも日本酒が自慢のようなので、「青森県を代表する３蔵（田酒、豊盃、八仙）のみくらべ」1,180円 を注文。
さらに、珍しい 八鶴 純米吟醸 無濾過生 680円 があるというので、それも試します。どれも美味しい。

〆を何にしようかと店主に尋ねると、八戸名物せんべい汁があるというのでそれを注文。すっきりと美味しい出汁でこれも満足です。

常連客でないので少し突き放したようなあっさり対応ですが、質問にはちゃんと答えてくれるし、料理と酒の美味しさにそれも気になりません。

賑わって騒々しい居酒屋より静かに飲める当店に入ることができて幸運でした。八戸駅周辺の穴場、オススメです。

青森では煮干しラーメンが有名と知り、青森駅ビル１階にあるネットで評判の当店を訪れました。平日午後１時すぎでしたが３〜４人の行列、10分ほど並んで入店。事前に店舗前の食券機で食券を買うシステム、よくある形式です。

店内はコの字型カウンター11席、上部に目隠しが設置され、内部はほとんど見えません。各カウンターに小さな窓口があり、そこから料理が配膳されます。回転寿司のようなプッシュ式水栓があり、水はセルフサービス。一風変わったシステムです。スタッフの動きはマイペースで、行列があっても急ぐ気配がありません。むしろ意図的に行列を作ってコントロールしているのかも。

メニューはあっさり、こく煮干し、あっこく麺から選べます。麺も手打麺、中太麺、細麺、ちぢれ麺の４種類から選びます。首都圏で提供される濃いめの煮干しスープに閉口していた私はあっさりを選択、あとは「普通」と言っておいたのでたぶん手打麺ではなかったでしょうか。

出てきたラーメンはそれほどくどくなく、その名のとおりあっさり。普通に美味しい中華そばです。近隣現場で働く工事業者のような常連さんがいるように毎日食べても飽きない味。一方で、出張ビジネスマンらしき一見さんは「（評判ほど）大したことなかった」と店を出たあと感想を漏らしていました。あまり期待しすぎないで訪れるくらいが、ちょうどいいのかなと思います。

あえりあ遠野は、遠野市が50％出資する第三セクターの宿泊施設です。別名「遠野ふれあい交流センター」と呼ぶようですが、そんなホスピタリティはつゆほども感じられないホテルです。

接客は無機質で官僚的。夕食は品数こそ多いですがほとんどが出来合いの食材を使用しているようで、見栄えは良いですが地産地消の温かさを感じません。ちゃんとした料理人がいないのではないでしょうか。朝食はそれなりですが、ブッフェの配置が悪いので順番に料理を取っていくと炭水化物のオンパレードになってしまいます。どこかのビジネスホテルに研修に行った方が良いのではと思うレベル。とにかく、言われたことしかしないおざなりな対応、ホテルに入った瞬間から三セクであることが丸見え。

語り部の民話が聴けるのが最大のメリットですが、語り部個人の努力に丸投げ。

ハードは立派です。2013年には被災地を訪問された天皇皇后両陛下もお泊まりになったほど。大浴場もあり、宿泊した日は貸切状態でした。客室もシティホテル並みの設備と広さで快適です。なのに、夕食のレストランは浴衣・スリッパ禁止。今時の観光地のホテルでは考えられないおもてなし皆無の対応です。レストランが１階にあり、地域のライオンズクラブなどの行事で使われるという制約があるのは理解できますが、設計時に想定できなかったのか残念です。

「民話のふるさと」以外にさしたる観光資源に恵まれない遠野ですが、それでも人々を惹きつける魅力のある町。民間並みのサービスを実現できれば、人気の宿泊施設になると思います。

青森への鉄道一人旅、ネットやテレビで評判なので夕食に立ち寄りました。青森駅から288m、徒歩４分、ホテルに向かう商店街にあります。夕刻５時でも案の定、行列ができていましたが１０分ほどで入店。インバウンドを含む観光客、地元客で賑わっています。２階に系列の居酒屋がありますが、この時点でもすでに満席、そちらに向かった客はすごすご撤退を余儀なくされていました。

メニューが多彩で選ぶのに戸惑いましたが、青森名物ほたて刺身定食 1,340円を選択、田酒純米酒１合 800円を追加しました。ほたて刺身は悪くはありませんが、味はまあ普通。青森に来たという実感が湧きません。郷土料理や一品料理を追加するなど、もう少しオーダーを工夫すればよかったと反省です。定食付け合わせの煮物の小鉢、塩辛、豆腐、卵焼きは美味しかった。さすが評判の人気店だけのことはあります。

お姉様方の接客は親切でゆったりと心地よく、値段の安さにも驚かされます。コスパは良いので、一度は訪れてみてはと思います。

盛岡でランチ、駅から222m、徒歩５分です。開店と同時に入店。常連、修学旅行生、観光女子等であっという間に満席です。

メニューは定食１０種の他に一品料理もたくさんあります。店名にもなっているももどり定食 1,320円を選択。常連さんは唐揚げ定食、チキン南蛮定食など他のメニューをオーダーしています。ももどり定食は肉を焼き上げるのに一番時間がかかるようです。どのメニューもボリュームたっぷり、ガテン系です。

秘伝のタレで焼かれた鶏もも肉は表面はパリッと甘辛、中はジューシーでとても美味しい。茶碗蒸し、煮卵、小鉢など他の料理も申し分ありません。

一品料理は郷土料理など多彩で居酒屋ユースにも叶いそう。豆腐料理も得意そうなので機会があれば試してみたいと思います。

接客は明るくフレンドリーで常連さんが多いのも頷けます。

盛岡冷麺は以前、有名店で味わったことがありますが、それほど感銘しませんでした。盛岡に来たなら、冷麺でなく当店をお勧めします。

山田屋といえばふぐの代名詞と言えるくらい有名な料亭、東京のお店には何度かお邪魔したことがあります。九州旅行で大分を訪れた際、最初に思いついたのは当店です。

臼杵本店は、臼杵観光の中心 観光交流センターの近くにあります。駐車場は狭く、それほど台数が停められませんが、レンタカーで訪れたときは幸い店舗前に止めることができました。歴史ある料亭風の店構え、老舗の風格です。

平日のランチですが予約が遅かったこともあり個室は取れず大広間になりましたが、広々とした和室広間にゆったりとテーブルが配置され、心置きなく料理を楽しむことができます。

予約時にふぐコース 全７品 14,300円を予約済み、席に案内されるとさほど待つことなく料理が提供されます。前菜、お刺身、から揚、ふぐ寿司、ふぐちり、雑炊、デザート。どれをとっても申し分ありません。ふぐさしには自家製ポン酢、一般的にはもみじおろしと小ネギが薬味ですが、大分では格別の薬味も用意されています。これがたまらなく美味しい。ふぐ寿司も同様。このためだけにわざわざ大分を訪れる食通もいると思います。もちろん私も。

和服姿の若い仲居さんのサービスも万全、さすが全国に知れ渡る老舗です。それでいて料金は東京の半額、格安航空券なら十分元が取れます。臼杵観光とセットで訪れてください。

柳川観光で訪れました。周辺には川下り乗船場があり観光に便利な立地ですが、住宅街の中にあり道路は広くありません。駐車場が15台分あるのでレンタカーで訪れるのに支障はありません。

1681年（天和元年）“うなぎのせいろむし”を出して343年目の老舗、観光シーズンの平日なら予約して訪れるのが良いと思います（土日は不可）。老舗らしい古民家風の建物、庭園も綺麗に整備されています。

せいろ蒸し（きも吸、香物付） ＠4,800円を選択。うなぎが４切れ、その上に錦糸卵が載っています。特せいろ蒸し 5,200円は５枚だそう。700円高い せいろ蒸し定食 5.900円もありますが、きも吸、香物のほかに酢物がついているだけなので、コスパを考えると定食でなくて良いでしょう、

うなぎの白焼きを秘伝のタレにつけて炭で蒲焼にし、その間タレをまぶしたご飯だけ蒸しておいて、そのご飯に蒲焼を乗せてからまた蒸しています。蒸した白焼きをタレにつけこんで焼き、ご飯にのせるだけの関東の蒲焼とは違います。うなぎもご飯もふわふわ、あつあつ。ふっくらと文句なく美味しい。

柳川を訪れたらぜひ試してください。

博多にはもつ鍋、ラーメン、うどん、海鮮など名物料理がいろいろありますが、私たちが選んだのはやはり水炊きです。他のものはどこでも食べられるし。

水炊き店は数多くあります。最近は新興勢力も人気がありますが、選んだのは元祖の当店です。博多ラーメンのような白濁スープより、鶏ガラスープの美味しさを味わえる透き通った透明スープが決め手です。

店舗は中心街から少し離れた場所ですが、福岡はバス路線が発達しておりアクセスに戸惑うことはありません。最寄りバス停は一本木。そこから200m、徒歩３分です。老舗らしい店構え、清潔で簡素な店内。落ち着きます。

メニューは３種類。予約時に元祖水たきBコース 5.300円を予約してあります。他にAコース 6,300円、フルコース 8,300円がありますが、量が食べられないシニアはBコースで十分満腹になります。私は日本酒の心意気（壱岐）１合 750円を追加。他には焼酎の富乃宝山、吉兆宝山などが選べます。〆て13,310円、リーズナブル。

鍋は最初から締めのおじやまでベテランの仲居さんが作り、取り分けてくれるので当方は食事に専念できます。

最初に鶏皮酢、胡麻豆腐、季節野菜の小鉢が出され、その後、水炊きに移ります。骨付き鶏だけを煮た後、鶏と野菜を入れた後、具材をひととおり煮込んだ後の３種類のスープを味わうことができ、それぞれに美味しいのですが、最初のスープが一番美味しいように感じました。締めはおじやか素麺の地獄炊きから選べます。素麺も試したかったのですが、一般的なおじやを選択しました。すべての料理が申し分なく美味しい。１時間以上かけてゆったりと楽しむことができました。

ベテラン仲居さんの後継者育成がいつまでできるか心配ですが、今なら伝統の水炊きを心おきなく味わうことができます。オススメです。

福岡観光で訪れました。当店を選んだ理由は公共交通機関で行けるアクセスの良さです。地元客ならマイカーで行けますが、観光客にはアクセスが重要。糸島半島には数多くの牡蠣小屋が立地していますが、加布里漁港にある当店は、筑前前原駅から昭和バス芥屋線加布里バス停、もしくは「いと・しま号」加布里東口バス停から徒歩圏です。

メニューはどこも似たようなもの。私たちはBセット 3,300円にカキ１盛（中サイズ15個くらい）1,100円とアヒージョ（パン付き）680円を追加、ビール、ノンアル等、〆て7,381円でした。

貝殻が弾け飛んで服を汚さないようジャンパーを貸してくれます。焼き方は詳しく説明書があるので迷うことはありません。接客は元気よくスムーズ、ストレスはありません。

調味料など持ち込み自由なので、慣れた地元客は自分流でBBQを楽しんでいますが、ポン酢やレモン汁など必要な調味料は常備されているので観光客でも困ることはありません。

海辺でないとなかなかできない牡蠣小屋でのバーベキュー、腹一杯になるまで美味しく楽しめます。糸島に来たらぜひ試してください。

盛岡駅から130m、徒歩２分の至近。盛岡駅ビルには飲食店、コンビニ、ドラッグストアなど揃っているので便利です。

宿泊の２日前に立ち寄りキャリーケースを預けましたが、スムーズに手続きできました。出ず入らずの接客はストレスなく快適です。

客室は12平米のシングル。大浴場があって、ユニットバスを使わなかったせいか特に狭さは感じません。

翌朝は始発出発でしたので朝食は摂りません。

ビジネスホテルとして必要十分な設備とアメニティ。安定のサービスに期待を裏切られることはないでしょう。

八戸駅から260m、徒歩４分とまず便利な場所にあります。

部屋は広さ13平米のビジホサイズ。可もなく不可もなし。

アメニティはタオル、歯ブラシ以外はロビーのアメニティコーナーから選んで持参するスタイル。ナイトウェアも常備していません。これは持ち運ぶのに嵩張るし、ちょっと面倒。

朝食無料ですが、品揃えは普通。これといった特色あるメニューはありません。紙コップ・プラスプーンはアメリカではよくありますが、日本では珍しい。食器返却はセルフサービスです。

宿泊料金は今回７泊した中で最安値でしたので納得しますが、SDGsに名を借りた合理化はいかがなものでしょうか。もったいぶらずにストレートに格安を訴求するほうが利用者の理解も得やすいのでは。やはり若いビジネスマンの利用が多いように思いました。

青森駅から商店街を通って260m、徒歩４分の便利な場所にあります。

客室に入るとまずその狭さに驚きます。14平米だから一般的なビジホサイズですが狭く感じるのはバス・トイレが別室、しかも浴室を洗い場付きにしたためです。スペースに余裕があれば嬉しい配慮ですが、そこまで期待していません。風呂にこだわるなら大浴場を設けた方が良いのでは。ただし、設備は全て清潔に掃除されていてこの点では問題ありません。

ベッドは考えもの。足元のベッドスローはもちろん清潔なものだと思いますが、個人的には不潔感があって嫌いです。最近は置いていないホテルが増えています。枕がまた悩ましい。セミダブルベッドなので２つは必要ですが、枕・クッションが６つもあります。ホテルステイを楽しむシティホテルならともかく、ビジホにそこまで期待していません。２つあれば十分、邪魔なだけです。

最悪なのはエアコンの位置。ベッドの足元の壁に取り付けてあるので風がもろに顔にあたります。これでは安眠できない。

このように客室は ??ですが、翌朝の朝食にはびっくり。十分な広さでおしゃれな食堂にご当地名物を含め多彩な料理が並んでいます。その美しさに惹かれ目一杯取り分けましたが、どれも美味しい。大満足です。ビジホとしては最上級です。

客室は星2.5、食事は星4.0、総合してちょっと甘いけど星3.5にしました。

由布院の田園地帯に４年前にオープンしたまだ新しい温泉宿。全７棟離れ形式で全室源泉掛け流し露天・内湯付きが謳い文句です。

2014年に30歳で故郷の由布院にイタリアンレストランＱＵＥＲ­ＣＵＳを開店した総支配人が敷地内に温泉を掘り当て、2020年 隣地に当施設をオープンしました。開業にあたっては大阪の一流ホテルで日本料理の板前を務めていた兄を呼び戻し、兄弟で運営しています。

美しい植栽に囲まれた離れのうち一番広い「榛」に宿泊しました。この１棟だけは和室が付属していて２食とも部屋食が楽しめます。晴れていれば由布岳の雄大な姿が真正面に見えるそうですが、宿泊した日は雨で見ることができなかったのが残念です。

部屋には贅沢にも内湯に屋根付き露天、完全露天の３つの風呂があり全て24時間源泉掛け流し、いつでも好きな時間に温泉を楽しむことができます。

部屋は簡素な作りですが白木が美しく、広さも十分でくつろげます。唯一、寝室のベッドが和風で腰高が低く、老人には起き上がりにくかったのが難点です。

食事は手の込んだ料理がプレゼンテーションも美しく、ちょうど良いタイミングで配膳されるのでゆっくりと美味しく楽しむことができました。冷蔵庫内の飲み物はオールインクルーシブ、これも近年のトレンドです。

豪奢な温泉旅館でなく、個人がゆっくり気ままに過ごせる宿。総支配人をはじめスタッフの接客もホスピタリティあふれるもの。コロナ後のニーズの変化に対応したコンテンポラリーな宿としておすすめです。

このホテルを選んで良かった、心からそう思います。

1969年創業、西鉄ホテルグループのフラッグシップ。ホテルのある天神は交通至便、周辺は繁華街で何をするにも便利な立地です。建物は歴史を感じますが、そのぶん伝統に裏打ちされた奥深いサービスが魅力です。ホテルに入るなり訓練の行き届いたスタッフがきめ細やかに対応してくれます。チェックインの手続きもスマートかつスムーズ、ストレスがありません。

部屋はクラシックですが清潔に保たれ、ビジネスホテルとは違った昔ながらのシティホテルの味わいがあります。古い工法なので隣室の物音がやや気になりますが、そのほかは申し分ありません。アメニティ類も必要十分です。

私はバーのレベルでホテルを評価する癖がありますが、当ホテルのGROTTOが素晴らしい。クラシックで落ち着いた佇まい、カウンターレングスも十分にあり、その向こうに美しい庭園が楽しめます。もちろん接客も高水準。福岡にも外資系高級ホテルが数多く進出していますが、ホテルバーに関してはそれらに決して引けをとらないのではないでしょうか。

ビジネスホテル並みのリーズナブルな料金でホスピタリティの高いサービス。快適な滞在ができること間違いありません。

ホテルで教えてもらいました。伊東市内の国道135号（旧道）沿い、松川（伊東大川）の大川橋近くにあります。東急ハーヴェストクラブ伊東から徒歩10分ほど。

山㐂水産というホテル・旅館向け魚卸が営む海鮮料理店。少しですが惣菜小売りもしています。店の前のカラスミ天日干しが目印。１階が魚屋、２階が料理店。カウンター4席に座敷6卓24席、テーブル2卓10席ほど、小綺麗な店で雰囲気良好。

ランチもやっていて定食メニューは豊富、結構お得感ありそう。夜は単品メニューもあって、居酒屋利用できます。

この日注文したのは、
カサゴの唐揚げ 1,300円
刺身盛り合わせ「梅（２人前用）」 3,300円
金目鯛煮付け大 3,800円
ぬた和え 750円
はんば海苔茶漬け 770円
静岡麦酒（樽生中） 680円
純米「池」１合 880円
「花の舞」１合 550円
ご飯 220円
二人で合計12,200円でした。

カサゴはカラッと揚がって骨せんべいのよう。申し分なし。
刺身には珍しいヤガラも入って新鮮。量的にも十分すぎます。
金目鯛煮付けは特大で、煮汁の味付けもさすが地場の料理店です。
ぬた和えは、これまた珍しいマンボウの腸で、シャキシャキと歯応えが素晴らしい。
下田のソウルフード、はんば海苔茶漬けも満足です。

女将の接客は出ず入らずのほどよい距離感、質問には的確にアドバイスしてくれます。居酒屋の喧騒はなく、静かに食事を楽しめる、そんなお店です。
長年通った伊東で一番かもしれない。行きつけにしたい店が決まりました。

原宿の高級中華料理店、明治神宮初詣の帰り道に予約外で訪れました。７日（日）11:30 に入店しましたが、予約がいっぱいで「１時間以上待つこともある」と言われ、待合所に案内されました。ウェイティングが20数名いたでしょうか。案内時に「次のご予定がおありでしょうか？」と尋ねられたので「ある」と答えておきました（事実、会議の予定がありました）。

12時近くになると新年会の予約客がどんどん入店、待合所で先着客と新年挨拶を交わして、次々と地下に案内されていきます。宴会場や個室、ボックス席、ホール席など568席もある大箱ですが、企業をはじめ、親戚一同や町内会、各種サークルの新年会で活発に利用されているようです。やはり明治神宮前という立地が大きい。これだけ大勢の客が行き来しても混乱はありません。

「次の予定がある」と答えておいたのが効いたのか、30分ほどでホール席に案内されました。待合所のメニューで注文は決めてあります。

五目具だくさんあんかけやきそば 特別ランチセット ＠1,980円
かにの玉子入りふかのひれ ＠1,200円
生ビール（小）

「かにの玉子入りふかのひれ」は、滋味豊かな上湯スープに蟹の玉子とフカヒレの歯応えも良く絶品。
「あんかけ焼きそば」は、柔らか焼きそばに濃いめ味付けの餡。チャーシュー、ホタテ、エビ、イカ、豚肉、白菜、椎茸、筍、ニラなど謳い文句通り具沢山、贅沢です。美味しくてお腹いっぱい。
セットのシュウマイと杏仁豆腐も素直に美味しい。
さすが創業63年の老舗、伝統に裏打ちされた味に大満足です。

料理以上に素晴らしいと感じたのは接客です。スマートかつスムーズ。接遇が形式的に丁寧というだけでなく、客の状況、心情を推しはかり、心に寄り添う接客だと感じました。このレベルの接客に出会える機会はそれほど多くないのではないでしょうか。

たまプラーザ、あざみ野駅周辺の居酒屋を探す旅は、どうやら結論が見えてきたようです。たまプラーザ中央商店街の一角にあるこのお店、ネットの評判も良いので訪れてみました。

たまプラーザ駅徒歩３分、アクセス良好。カウンター10席＋テーブル4席×2＝18席の小さな鮨居酒屋、高級感はありません。念のため予約を入れて訪れましたが、案の定、７時前には予約客で満席になりました。

妻が遅参するので私一人で飲みはじめます。
まず、お通しとプレミアム・モルツ（小）462円。
次に、寒鰤のお造り 1,630円に国権 夢の香 特別純米１合 875円。
その後、中々水割 605円に切り替えて、鰺フライ 1,320円を追加したところで、友人とのランチ＆おしゃべり帰りの妻が合流。
仕上げに妻はちらし寿司 2,640円、私は握り寿司（七貫、巻き物、玉子焼き）一人前 2,640円を追加して11,272円とリーズナブルなお値段。

脂の乗った寒鰤は熟成しているのか、少しねっとりと甘くて美味しい。これまでの鰤の概念が覆ります。醤油のほかに「つま」のワカメ、大根用に酢味噌までつけてくれるのは、ぬた好きの私には嬉しい。鰺フライも肉厚でふんわりと揚がって文句ありません。〆の寿司は少し小ぶりですが、ネタもシャリも申し分なし。さすが本職は寿司屋、ネットの評価通りです。

若くて元気な大将と女将、アルバイト１名でやっている、ちょうど良い大きさのお店。静かに会話を楽しむ客層も良く、寛げます。私の居酒屋放浪は、ここにトドメを指すことになりそうです（吉田類さんよろしく、もうちょっと歩いてみるかもしれませんが‥）。

『吉田類の居酒屋放浪記』に憧れて、いつか居酒屋で一人呑みをしたいと願っていました。そんなある日、あざみ野駅に出た機会に、駅前飲食ビルにある当店を訪れました。開店直後だったので当然呑めるものと思っていたのに、すでに予約で満席と門前払いです。ならばと、別の日に予約を入れて訪れました。

店はカウンター、テーブル、座敷を含め27席、さほど広くはありません。この日も満席が予想されるのか、予約の際「時間制になるかもしれない」と念を押されましたが、開店直後（17時）は無人、18時半ころようやく満席となりました。接客は悪くはありません。

とりあえず生中。
お通し（300円）の後、刺身５点盛り合わせ 1,490円、串焼き３本（ねぎま、モモ、砂肝）＠140円くらい、厚焼き卵 690円を注文。初めてなのでオーソドックスなオーダー。料理は悪くありませんが、これといった特色もなくごく普通。期待が高すぎたかもしれません。
お酒は、貴１合、中々オン・ザ・ロック、仕上げにイチ一ローズモルト オン・ザ・ロック。日本酒、焼酎の品揃えは豊富、高級品も揃っています。周辺の住民層に合わせたラインアップです。
〆て6,000円ちょっと。一人呑みにはちょっと高い。

居酒屋は常連さん頼りの商売。ふらっと一人呑みのハードルは高い。近隣の居酒屋探しは当分続きそうです。

「KITCHEN めがね ときどき天然鮎」が本来の店名のようです。
１月〜６月末はハンバーガー店、７月〜１２月頃は天然鮎料理店という珍しいレストラン。アユ漁にはまった店主（自称「めがね」）が鮎料理を提供するために始めたお店です。

相模川のアユ漁は2023年は６月１日〜１０月１４日と１２月１日〜３１日に解禁。その川で店主自ら投網で捕獲したアユを提供するため、2021年オープンしたレストランです。店主は元はパティシエ、西洋料理の経験はありますが日本料理は独学だそう。海老名市の農村部にある居酒屋を居抜きで借り受けたお店は、お世辞にもオシャレとは言い難いですが、手作り感満載でのどかです。

事前に電話予約して訪れました。
ランチメニューは、鮎定食 1,500円と鮎御膳 2,200円が中心。鮎御膳は鮎の煮付けオードブル、若鮎の唐揚げ、鮎めしに味噌汁と南蛮漬けのもとがセットになっています。前日18時までに予約すれば木サラダがサービスで付きます。他に一品料理もあります。

木サラダは、地産地消にこだわった新鮮な地元野菜のプレゼンテーションが美しく、自家製の鮎の魚醤ドレッシングと相まってとても美味しい。オードブルは品数豊富で一品一品丁寧に調理され、こだわりの味で満足です。若鮎の唐揚げは最近増量されたようで１人前20尾はあろうかというほど山盛り。若鮎の凝縮した旨みをふんだんに味わえます。

鮎料理の定番 塩焼きは一品料理で注文できます。10尾ほど並べられた鮎から好みの大きさをチョイス、訪問時点では50g未満は1g13円でしたので１匹600円ほど、コスパ最高。生ではありませんが丁寧に処理された鮎は保存状態もよく抜群の美味しさ、20数分の焼き時間で頭から骨まで丸ごと食べられる状態に仕上がっています。大満足です。

東名高速綾瀬スマートインターから車で10分ほど、農道もあるのでカーナビ必須です。奥の手としては東名高速海老名サービスエリアに車を停めて高速を降り、徒歩で向かえば10分弱で辿り着けます。

店主一人で調理しているので、料理提供に多少時間がかかります。やはり予約して訪れるのが良いと思います。

なお、鮎料理が出せない１月〜６月末は、自家製バンズを使用した海老名バーガーを提供するハンバーガー店となりますが、私は食べていないので機会を見て訪れたいと思います。