鮎好き店主が営む異色の二毛作レストラン

4.0
旅行時期：2023/11（約2年前）

by beanbagさん（男性）

海老名・座間・綾瀬クチコミ：1件

「KITCHEN めがねときどき天然鮎」が本来の店名のようです。
１月〜６月末はハンバーガー店、７月〜１２月頃は天然鮎料理店という珍しいレストラン。アユ漁にはまった店主（自称「めがね」）が鮎料理を提供するために始めたお店です。

相模川のアユ漁は2023年は６月１日〜１０月１４日と１２月１日〜３１日に解禁。その川で店主自ら投網で捕獲したアユを提供するため、2021年オープンしたレストランです。店主は元はパティシエ、西洋料理の経験はありますが日本料理は独学だそう。海老名市の農村部にある居酒屋を居抜きで借り受けたお店は、お世辞にもオシャレとは言い難いですが、手作り感満載でのどかです。

事前に電話予約して訪れました。
ランチメニューは、鮎定食 1,500円と鮎御膳 2,200円が中心。鮎御膳は鮎の煮付けオードブル、若鮎の唐揚げ、鮎めしに味噌汁と南蛮漬けのもとがセットになっています。前日18時までに予約すれば木サラダがサービスで付きます。他に一品料理もあります。

木サラダは、地産地消にこだわった新鮮な地元野菜のプレゼンテーションが美しく、自家製の鮎の魚醤ドレッシングと相まってとても美味しい。オードブルは品数豊富で一品一品丁寧に調理され、こだわりの味で満足です。若鮎の唐揚げは最近増量されたようで１人前20尾はあろうかというほど山盛り。若鮎の凝縮した旨みをふんだんに味わえます。

鮎料理の定番塩焼きは一品料理で注文できます。10尾ほど並べられた鮎から好みの大きさをチョイス、訪問時点では50g未満は1g13円でしたので１匹600円ほど、コスパ最高。生ではありませんが丁寧に処理された鮎は保存状態もよく抜群の美味しさ、20数分の焼き時間で頭から骨まで丸ごと食べられる状態に仕上がっています。大満足です。

東名高速綾瀬スマートインターから車で10分ほど、農道もあるのでカーナビ必須です。奥の手としては東名高速海老名サービスエリアに車を停めて高速を降り、徒歩で向かえば10分弱で辿り着けます。

店主一人で調理しているので、料理提供に多少時間がかかります。やはり予約して訪れるのが良いと思います。

なお、鮎料理が出せない１月〜６月末は、自家製バンズを使用した海老名バーガーを提供するハンバーガー店となりますが、私は食べていないので機会を見て訪れたいと思います。