旅好者さんのクチコミ(38ページ)全6,282件

佐伯の城山は、佐伯城址の三の丸櫓門の後方にありました。従来、佐伯氏が居城を築いていた栂牟礼（とがむれ）山城は内陸（現在の弥生地区）にありました。新たに佐伯に入った毛利氏は海に近くて発展性のある地に町造りをすることとし、八幡山（標高 １４４ｍ）に新たに城を築き、城下町は埋め立て造成したのですね。八幡山は今は城山と呼ばれています。
城山を眺めながら、城山の下にある（昨年閉館した）勤労者総合福祉センター・三余館の前に移動をすると、彫刻の作品が２つ置かれていました。ともに、大分出身の彫刻家・佐脇健一さんの作品です。１つは「スイング」で、おさげの少女が元気よく跳躍しています。もう１つは「鳥と少年」で、少年が鳥とともに飛び立っていく様です。佐脇健一さんの作品は大手前公園にもありますね。

国道２１７号線の一部がイチローロードと呼ばれているそうですね。道路沿いに絵がたくさん置かれていて、キャラクターは見て、富永一朗さんの名は思い出しましたが、代表する作品名が思い出せません。やっと、チンコロ姐ちゃんだ！と思い出した時はホッとしました。佐伯が富永一朗さんのゆかりの地だったのを始めて知りましたし、また、、富永一朗さんは昨年（２０２１年）に９６歳で亡くなったのも知りました。

潮谷寺は、人影のない仲町銀天街の長いアーケード街を西に抜け、信号を渡った先にありました。カギ型に曲がった道路に山門が設けられていますから、狭いとの印象を受けます。近隣の大日寺もまったく同じ様子ですから、町割りの時から何か目的を持っていたのでしょうね。
このお寺の前身となるお寺さんは安養寺といって、この地を治めていた佐伯氏の菩提寺だったとのことです。永禄年間（１５５８年～１５７０年）に至って、佐伯氏が衰退するとともに安養寺も絶えてしまいます。佐伯氏と関係の深かった大友宗麟が再建を図り、院号を安養院とし、寺号を潮谷寺として、１５８３年（天正１１年）に元の地に近いところに創建されたとのことです。大友氏の没落で寺も荒れますが、佐伯藩主となった毛利高政が新たに佐伯城を築き、１６１８年（慶長１８年）に、城下の現在地に移転・再興したとのことです。なお、山号は嶺雲山（院号は安養院）で、浄土宗のお寺さんです。

大手前公園は国道２１７号線の大手前交差点近くで、佐伯大手前郵便局と新道通りに挟まれたところにありました。道路際のところに「大手前野外劇場」と大きな表札が設置されていました。少し高くなり、何か意味のありそうな８本の柱の立ったところが、野外劇場の舞台でしょうか。２匹の犬とお散歩にやって来て、石のベンチ？に座った少女が見ている様な、そうでもないように佇んでいました。

佐伯市歴史資料館は、江戸時代は佐伯藩庁のあったところで、明治時代には元藩主の毛利家の屋敷があったところにありました。国道２１７号線沿いの正面入口に「三府御門」がありました。お役所名からその様に呼ばれていたそうですが、藩庁が三府役所と呼ばれていたのでしょうか。江戸時代後期に建てられたもので薬医門と呼ばれる形式の門です。館内は佐伯の歴史がざっと学べる様になっていました。中でも、平安時代末期～戦国時代に栄えた佐伯氏のところは、知らないことばかりで（ほかの時代もよく知りませんが・・・）興味深かったです。十三重塔から出土した蔵骨器も展示されていました。

十三重塔は八迫区というところにありました。世の中にはたくさんの十三重塔がありますので、ここのものは上岡十三重塔と呼ばれている様です。総高は８．５ｍありますから、見応えがあります。造立は鎌倉時代と推定され、この地の豪族だった佐伯氏一族のどなたかの供養塔とみられるそうです。佐伯氏の居城だった栂牟礼山城跡はこの塔の北方ですから、支配地の中心近くとなります。この塔は個人の所有になっています。元は近くの丘にあり、１９５１年（昭和２６年）のルース台風で倒壊しますが復原されたそうです。。その後、１９６８年（昭和４３年）に土地造成に伴い、現在地に移設されたとのことです。なお、ここには駐車場がありませんでした。

小倉磨崖石塔は、弥生の上小倉というところで、民家の裏庭といった感じのところにありました。五輪塔が３４基、宝塔が８基が彫られていました。中程に植物があるので全体を一度には見にくくなっていました。鎌倉時代終わり頃から南北朝時代の作とみられるそうです。制作年が分るのは１３２６年（嘉暦元年）が１基、１３２９年（嘉暦４年）が２基、１３４５年（康永４年）の１基だけとのことです。なお、近くに駐車場はありませんが、１００ｍ強離れたところの、佐伯市弥生振興局の広い駐車場を利用して良いそうです。

番匠おさかな館は、国道１０号線沿いの道の駅・やよいの施設でした。淡水魚の水族館です。名前に書かれている様に番匠川を中心とした展示です。上・中流域と下流域に分かれていましたが、ここの展示の良いところは水槽が露天になっていて、特に上流域の魚の鱗の煌めきがきれいでした。奥には、世界の熱帯淡水魚も展示されていました。世界の淡水魚というと、まずはアマゾンの巨大魚ピナルクが思い浮かびますが、ここにはいませんでした。

道の駅・やよいは国道１０号線沿いにありました。ここは佐伯漁港近くでさいき海の市場〇などを運営する佐伯海産という会社がやっているところでした。その経営テクニックの感覚が働いている様で、単なる産直品売場と食事処だけでは集客が出来ないということで、温泉施設「やよいの湯」と水族館「番匠おさかな館」もありました。

番匠川の全長は３８ｋｍだそうですから、一級河川としては、長さがそれ程ある川ではないのですね。その番匠川ですが、河口の近くに架かる国道３８８号線の新佐伯大橋辺りでは、川幅が２５０ｍくらいあって、大きな川だなぁと思いました。そこからわずか６ｋｍくらい上流の、番匠川河川公園辺りではこれが一級河川？と疑問を持つような小さな川の流れでした。そこに堰があって、深さはありませんが川幅だけは拡がっていて、辛うじて一級河川の体裁を見せていました。

ホテルルートイン佐伯駅前は、出来てからまだ、６、７年くらいなので、全体に新しさが残っている感じがしました。設備、施設とも掃除が行き届いて、きれいで満足出来ました。チェックイン、チェックアウトともスタッフの対応が良かったです。ビジネスホテルとしては上クラスだと思いました。

佐伯市観光案内所は、ＪＲ日豊本線の佐伯駅前にありました。また、駅前の有料駐車場はすぐ横にありました。２０分間は無料ですから、佐伯市観光案内所を利用するには十分な時間だと思います。佐伯の観光に参考になりそうなパンフレットを頂きました。こちらでは有料ですが、「九州最東端到達証明書」を発行してくれるとのことです。鶴御崎灯台のある鶴御崎自然公園の写真を提示すれば良いそうです。はて、利用者はどのくらいいるのでしょうね。

さいき海の市場〇は、鮮度壱番と横並びにあり、佐伯漁市場のすぐ近くにありました。佐伯の殿様、浦でもつというほど、佐伯は古くから海産物が主要産業だったそうですね。こちらはその海産物を中心に扱っているお店でした。主力の干物は冷凍で売られていました。もちろん、持ち帰りも出来ますが、配送もしてくれるそうで、ほかとは違う商売方法でした。このお店は佐伯海産という会社がやっていました。お隣の鮮度壱番も同じですが、ちょっと離れたところの道の駅やよいもやっているのだそうです。

国道２１７号線沿いに塩湯はありました。駐車場の案内をする人が数人居ました。それだけ駐車場が混んでいるということで、利用者が思いのほか多かったのです。但し、ここは超お安目のレストランがあったので、みんなが塩湯の利用者ではありませんでした。ここには貸切風呂がありましたので、コロナウィルスの心配がありますから利用することにしました。露天は付いていませんでしたが、窓からは海を眺めることが出来ました。塩湯と単純、明快な名が付けられていますが、一般の海水風呂だと思いました。

まったく知りませんでしたが、大分県にはマリノポリス構想というプロジェクトがあるのだそうですね。ここは１９８６年（昭和６１年）にそのトライアルが行なわれたところだそうです。何やら塔が建っていますが、「洋上太陽光発電システム（ブンゴソーラー）」と「自動音響給餌ロボット」だというものらしいです。錆の浮きかけた記念公園ですから、その現状を寂しく思うだけです。もっと大きな看板を立てて、何を記念しているのかを訴えたら良いと思いました。なお、ここからは豊後二見ヶ浦がほぼ真横からの姿が眺められました。

暁嵐（ぎょうらん）の滝は、マリノポリス記念公園に近い暁嵐公園の中にありました。暁嵐川に懸かっていて、落差は１４ｍあるとのことです。（落差１５ｍと書かれたものもあります）この滝の懸かる岩壁には県の天然記念物に指定されている珍しい植物が何種類もあるとのことです。滝の流れは公園内の瀧三柱神社の前を流れた後（神社へは赤い欄干の橋が架かっています）、５００ｍほど流れて佐伯湾に流れ出ています。

暁嵐（ぎょうらん）公園は、海沿いのマリノポリス記念公園とはＪＲ日豊本線を挟んだ山側にありました。大分百景の１つである暁嵐の滝を中心に整備された公園とのことですが、誰がいつ整備したのかを書いたものが見つかりません。掲示によれば、日豊海岸国定公園に含まれるところで、主な見どころは、暁嵐の滝、瀧三柱神社、暁嵐石庭、日本庭園などとなっていましたが、全体として、まとまりのない公園で、良く言えば盛りだくさんともいえます。
瀧三柱（たきみはしら）神社は鎌倉時代の正応年間（１２８８年～１２９２年）に、熊野権現を勧請して建立されたと伝わっています。ご祭神は、伊邪那美命（いざなみのみこと）、事解男命（ことさかのをのみこと）、速玉男命（はやたまおのみこと）などとなっていました。暁嵐石庭、日本庭園はそれぞれ日々お手入れをしていれば見応えのあるものになるのではないかと思いました。

豊後二見ヶ浦は、佐伯市上浦の浅海井浦（あざむいうら）というところにありました。ここは全国でも屈指の初日の出の名所だとのことです。１２月２４日から１月 ４日まではライトアップもなされるそうです。男岩の高さは１７ｍ、女岩は１０ｍもあるそうで、そこに渡されたしめ縄は巨大で、長さは６５ｍ、最大直径が７５ｃｍ、重さは２トンもあるそうです。佐伯市立東雲中学校の前から近くまで行けますが、現在、遊歩道を造りたいと計画している様です。近くのマリノポリス記念公園からはほぼ真横からの景色が眺められました。

瀬会公園に近付くと、まずは、山の上にあるかみうら天海展望台がまず目に入ってきます。岬の最上部にありますから、津波の時の一時避難所となるようにも整備されているとのことです。家族で楽しめる施設だと思いますが、今現在は、天体観測機器の故障で天体観測は出来ません。

瀬会公園の中心施設の１つは瀬会海水浴場です。ほぼ直線の全長３５０ｍくらいの砂浜です。但し、砂浜は波打ち際だけで、その奥は砂利混じりとなっていました。この海水浴場では、キャンプ場を利用していなくても、浜辺でＢＢＱが出来ます。但し、直火はダメなので、バーベキューのセットを持ち込む必要はあります。