旅好者さんのクチコミ(9ページ)全6,282件

湯ノ本温泉は西海岸の湯本湾に位置していて、高級旅館から、庶民向け宿、国民宿舎など１０数軒の温泉宿があり、それぞれ自家源泉を持つ温泉郷となっていました。庶民向け旅館では公衆浴場をかねているところもありました。泉質は鉄分や塩分を含む、ナトリウム塩化物泉で、赤みを浴びた色をしているのが特長です。

郷ノ浦の、以前、彫刻家の小金丸幾久記念館の庭だったところにステゴドン象が復元されて置かれていました。長い牙がマンモスの仲間を感じさせました。その化石が１９７１年（昭和４６年）に湯ノ本温泉の西方・六郎瀬鼻で発見されたと書かれた産出案内板が、六郎瀬鼻近くの県道５９号線に立っていました。化石は４００万年くらい前のものと推定されています。ステゴドン象は東アジアなどに棲息していたもので、日本各地でも化石が見つかっています。日本列島はまだ大陸と繋がっていたのですね。

猿岩の駐車場からちょっと上ったところに、大きな黒崎砲台跡がありました。対馬では朝鮮海峡に向けて何ヶ所かに砲台跡がありましたが、壱岐では対馬海峡に向けて砲台が設置されたのですね。軍縮協議で廃艦となった戦艦土佐あるいは赤城の主砲が転用されて据え付けられたそうです。口径約４１ｃｍで、砲身の長さは約１８ｍもあり、東洋一の砲台だったそうですね。戦争で使用されることはなかったそうです。

壱岐島西海岸のなかほどで、西に張り出た黒崎半島の先端に、壱岐のシンボルといわれる猿岩がありました。「そっぽを向いた猿」とも評されるそうですが、アップにも堪えうる、そっくりお顔をしていました。瞼がちょっと前に出ているところなんかは絶妙です。なお、海からも眺めたい人には湯本発のプレジャーボートが２回／日運航されていました。ちょっと高額ですから考えどころだとは思いますが・・・。

小牧崎と黒崎半島に挟まれた奥深い湾の奥に里浜海水浴場がありました。砂浜は１００ｍくらいしかありませんから小さな海水浴場です。なお、浜辺の端の方には小さな岩がいくつも顔を出していました。訪れた時はオフ・シーズンでしたから、漂着ゴミが目に付きました。浜辺の奥は草地になっていましたから、キャンプも出来そうでした。

背の低い茅？の拡がった中に遊歩道があると、歩いて行かなければならない気分になって、ついつい岬の先端まで訪れてしまいました。岬というと断崖？と思いましたが、小牧崎は高さのない大人しい感じの岬でした。傾いてきた太陽が正面から射し込んできます。ここの夕陽は綺麗でしょうね。目の前には岩礁の沖黒瀬がポツンと見えます。渡船で渡る磯釣りにぴったりな感じです。その奥には対馬の島影が横たわっていました。

郷ノ浦町の小牧西触という地区に細く突き出た小牧崎があり、遊歩道（ランニングコース？）を整備した小牧崎公園となっていました。どこかのホテルの観光案内に牛が放牧されていると書かれていましたが、少なくとも訪れた時はそんな様子はありませんでした。背の低い茅？の拡がった草原の気持ち良さに、ついつい先端まで行ってしまいました。その手前の隘路のように狭くなったところには小さな牧神社がありました。

小牧崎公園に向かう途中で、爾自（にじ）神社にお参りしました。本殿裏に廻ると、「東風石」の扁額が掲げられた赤い鳥居があり、２つに割れた大きな東風石が祀られていました。全体では、横幅３．４ｍ、高さ２．７ｍ、周囲は１１．５ｍもあるとのことです。神功皇后が三韓征伐に向かう折、海上の順風を祈ったのだそうです。すると、この石が２つに割れ、そこから東風が吹き出し、無事に渡海が出来たといわれているそうです。対馬では、神功皇后が三韓征伐から戻ってきた時の縁の場所を２つ訪れましたが、ここは往路に立ち寄ったところでした。

「ここはゴルフ場ではありません」の注意書きのある芝生に埋まった牧崎園地の遊歩道を進むと、ゴリラ岩が見えてきました。微笑むゴリラだそうですが、どうも微笑んでいるようには見えませんでした。ぐっと近付いて見ると、陸とは切り離された岩であることが分りました。ゴリラらしくはなくなった様でもあり、ちょっと口を開けて微笑んでいるようでもありました。なお、後方の沖合遠くに見える山並みは対馬でしょうね。

壱岐島西海岸の牧崎（牧崎園地）に景勝地・鬼の足跡がありました。大きな縦穴の海側のところに穴が開いていて海と繋がっていました。大きな海蝕洞窟の天井がなくなった様にも見えます。といっても、天井に開いた穴の周囲は１１０ｍあるそうですから巨大です。
これは、大鬼のデイが鯨を３頭すくい捕るために踏ん張った時にできた足跡なのだそうです。ここは左足で、右足の跡は１２ｋｍ北の勝本町辰ノ島の蛇ヶ谷だそうです。鯨も大きかったのでしょうが、デイは大鬼といっても、想像を絶する大鬼だったのでしょうね。話は大きい方が面白いです。

ツインビーチと呼ばれる海水浴場の中の塩樽（しおたる）海水浴場を訪れました。もう一方の小水浜海水浴場の西側に位置しています。直線で１５０ｍくらい離れています。遊歩道で通じていますから、自由に行き来ができます。シーズンオフらしく、こちらの砂浜にはほとんど足跡は残っていませんでした。小水浜海水浴場と同様に比較的白さのある砂浜でした。

ツインビーチと呼ばれる海水浴場の中の小水浜（こみずはま）海水浴場を訪れました。訪れたのはシーズンオフですが、最盛期のように砂浜には無数の足跡が残っていました。大人数の人がここで砂浜トレーニングでもやっているのでしょうかね。ここは壱岐島の西海岸側のビーチですが、比較的白さのある砂浜でした。

壱岐島で島外航路の就航する３つの港の１つ、印通寺港のある石田町印通寺浦の一画に松永安左エ門記念館がありました。電力の父として松永安左エ門さんのお名前は聞いた（見た？）ことがありましたが、壱岐の出身でだったのですね。ここは実家だったところとのことです。数々の逸話を残す人物ですが、福沢諭吉の身の回りに居ながら、学問に興味がなくなったと慶應義塾を中退した話は痛快ですね。

大浜海水浴場の西隣といったところに、錦浜海水浴場がありました。壱岐空港の滑走路の端のすぐ近くです。こちらも白砂のビーチです。ほぼ道路に接する砂浜は２５０ｍくらいの長さですから、筒城浜を見てきた後ではこぢんまりとしたビーチ！の印象です。ビーチ沿いにマリーンアクティビティを提供するお店がありました。

壱岐空港の東隣、筒城浜からは８００ｍくらい南へ進んだところに大浜海水浴場がありました。こちらも白砂のビーチです。道路に接する砂浜は２００ｍくらいの長さですが、岩場を挟んだ、もう１つの砂浜が２００ｍくらいあります。ビーチのはるか前方には九州・福岡？の山並みが続いていました。

周囲にはたくさんの砂浜を持つ壱岐島ですが、筒城（つつき）浜は壱岐随一のビーチと評されています。長さは５００ｍ以上、奥行きはコンスタントに数１０ｍありました。当然、いろいろなところから選出されています。列挙すると、白砂青松百選、日本の水浴場５５選、日本の渚百選、日本の水浴場８８選、快水浴場百選です。水の綺麗さは海水浴場には必須ですが、景色として見ると、絵に描いた様な白砂青松は何時までも眺めていたいところでした。

壱岐で随一のビーチといわれる筒城浜から少し内陸に入ったところに白沙八幡神社がありました。１０段くらいの石段を上がって上に祀られていました。創建は１２００年代とみられていますが、これは壱岐を外冦からの守るとして、本宮八幡神社、箱崎八幡神社、印鑰神社、聖母宮とともに勧請されたと伝わっているそうです。勧請元は石清水八幡宮といわれている様ですが、宇佐神宮との説もある様です。

壱岐の東海岸にある筒城浜ふれあいセンターの隣に、筒城浜キャンプ場がありました。筒城浜海水浴場までは歩いて数分といった場所でした。ケビンなどの建屋の施設はなく、芝生の広々としたフリーテント専用のキャンプ場です。広さがありますから、隣のテントを気にすることなく過ごせそうです。

一支国博物館から見下ろせた原の辻（はるのつじ）遺跡を訪れました。ここは広い範囲の遺跡でした。ここが魏志倭人伝に出てくる一支国の王都だったのですね。原の辻遺跡の中程に立つと、景色は変わったとしても、古代の人も今と同じ空を見上げ、また、風を感じていたのかと思うと、何とも言えない感慨を覚えました。この場に足を運ぶことに価値があると思いました。
原の辻遺跡の見学は、キチンとした駐車場のある原の辻ガイダンス（一支国王都復元公園管理事務所）からはかなり離れていました。従って、見学には狭いところに路駐をする様になってしまいます。その一画の発掘調査を急ぎ、駐車場を確保してほしいものだと思いました。

一支国博物館を訪れると、デザインの優れた大きな建物なのに驚かされます。これ全体が展示室となった博物館だとすると相当充実していると思ってしまいます。でも、ここは埋蔵遺物の修復作業なども行なう施設で常設展示エリヤはそれ程の広さはありませんでした。展示では、壱岐は古代からたいへん開けたところだったことはよく分りました。