SUOMITAさんのクチコミ(81ページ)全3,096件

入場料50円．学芸員の人が説明してくれた．この辺は新生代第三期頃にはマングローブの生える熱帯だったこと．日本式ローマ字を提唱した田中館愛橘，そして相馬大作（津軽報復事件　吉田松陰にも影響を与える）とこの郷土の英雄を熱く語ってくれた．日本最古の酒自販機もあり面白かった．しかし九戸城については埋蔵物文化センターに詳しい

九戸城跡は平山城の典型だが，三方を川で囲まれ堅固だ．のちの九戸氏が滅んだあと，残党の蜂起を恐れて作られた福岡城の遺構ではあるが，この場所が豊臣最後の戦いとなったことは確かだ．余り知られていない歴史を知るに訪ねたい場所だ．なおここに来る前に二戸市埋蔵文化財センターによるとよい．九戸氏の歴史をパネルとビデオで詳しく展示している．

ここは考古学資料よりも九戸政実の事跡の紹介が詳しい．わたしは埼玉行田の忍城の籠城のことは知っていたが，それよりもなお後で，それも秀吉の朝鮮侵攻のあとにたてついた武将がいたとは．．南部氏と九戸氏の確執から，籠城，奸計をもって和議をし，結局惨殺処刑されてしまう．その歴史がビデオとともに良くわかる．その他上里遺跡などの展示があるがメインは九戸政実だ．その点歴史を知るには九戸城跡に行く前に知識を得る価値がある

特に漆の採取の仕方や天台寺の歴史について，学芸員の方から話を聞いた漆を採取すると木は死んでしまうことも初めて知る．そして天台寺はそのおおもとに桂清水の信仰から発したらしいとの事．なお伝統的な浄法寺の漆塗りは一度途絶えて，新たに別の形で復興したものとの事．そしてその信仰の元になった桂清水．桂の大木の根元から清水がわいて観音信仰に結びついていったという．天台寺という名刹が平安時代の最北の地になぜできたかよくわかった．前九年の駅より前，朝廷から見れば「俘囚」の地にすばらしい文化ができた．

台寺本堂は残念ながら修理中で拝観できなかったが，山岳信仰を表す荒神堂や大黒堂など小さなお堂が沢山．そしてお地蔵さんがとてもかわいかった．収蔵庫は今東光夫人が寄贈したものだがそこにあった十一面観音像と釈迦如来像は平安らしい素朴さとともに，優美さも備えたやさしい御像だった．前九年の役前で朝廷からみれば「俘囚」の地で会った東北にこれだけの由緒あるお寺があること自体がすばらしいとおもった．名刹だ！

　馬仙峡は大崩崖とともに男神岩，女神岩が有名だが，せっかく展望台まで行っても女神岩は見えない．しかし男神岩，鳥越山，二戸市街，馬淵川がよく見えて絶景．二つの岩与よく見るポイントは二戸より国道4号線を南下，県道6号線に右折したところにある馬淵川の希望大橋からが一番だ．それまでの国道4号線からも良く見える．崩れやすい地形もよくわかる．

しかしもともと東北本線なので地上設備も，レールも幹線用なのに走っている列車は二両編成のロングシートとはなんとも不釣り合い．東北本線の先頭車に乗った気分で，あまりローカル線に乗った気がしなかった．奥中山高原付近はトンネルが多くそこから一戸までは景色がよかったのと，渋民好摩付近で岩手山がきれいなことくらいかなと思った.こんな幹線を私鉄にするのに無理がある．途中の青山，巣子は新設駅なのでローカル線らしい
また盛岡二戸間1950円は高い！新幹線の乗車券が以前のJRの料金だが，1140円だ（もちろん特急料金別）．ずいぶん高くなったものだ！新幹線は地元の人には善し悪しだ．

　盛岡市紺屋町界隈を散歩した．全部で小一時間で散歩できる範囲．あいにく岩手銀行旧本店は修理中だがもりおか信用金庫本店，ござ九，紺屋町番屋，旧井弥商店など由緒ある建物を見学できた．明治から昭和にかけてここがとてもさかえたことがわかる．近代的なビルの中にところどころ古い家が点在している．全体の街を本当は復元できるとすごいと思うが．ドイツの街のように全部復元したら素敵だろうね．こころがなごむ町だ．明治のころは東北でも特別にハイカラだったところだろう．

盛楼閣は焼肉も冷麺もおいしかった．焼肉の値段は少々高いがいい肉でおいしい．冷麺は定評のある味．最初の日ちょい辛で物足りなく次の日も食べに行きから口を注文．ともかくしこしこする麺が抜群においしい！大満足．焼肉もおいしいが値段が高い．普通に食べて飲めば7000-8000円位になるだろう．

ツインのシングルユース　4つ星上の水準．部屋は広くシックで，バスはこのクラスとしては並みの大きさ，アメニティもまあまあ．朝食は中華レストランのビュフェだったが，もちろん和食も多く，種類も多くておいしかった．ホテルメトロポリタン仙台よりもいいと思う．部屋も朝食も合格！

結果は正解．肴もおいしく，ワインもボトル一本2500円くらいだった．しこたま飲んで食べて一人6000円．溶岩石焼きの和牛がとてもおいしかった．刺身もまあまあだった．品数も多い．駅から近く，入ってもいい店だ．

旧埴原家，旧折井家と二つある．旧埴原家は上級武士，旧折井家は中上級武士だ．質素なつくりだが，日本家屋の特徴がよく出た造りだ．庭もこじんまりしているが美しい．部屋も数部屋あるが，折井家の日常の部屋は畳が敷かれず，むしろ敷にはびっくりした．中上級武士でもこんなものだったのだろう．しかしここの展示　人形が少し不気味

　武家屋敷が二つ公開されているが旧埴原家は藩主勝政公の生母の実家であり，上級武士，玄関に式台もある．質素なつくりだが，日本家屋の特徴がよく出た造りだ．庭もこじんまりしているが美しい．一方の旧折井家は中上級武士の武家屋敷との比較も面白い．

町家通り．本町，新町界隈を散歩．古い家がたくさん残っているのにびっくり．昭和30−40年代からあまり変わっていない街並みだ．すばらしい．その中ほどにある，もとは醤油屋だった商家資料館旧池上邸による．入場無料．雨で薄暗いのでいい写真は撮れなかったが，この城下町の商人のたくましさと商業資本の蓄積を垣間見たようだった．ここも必見

1600年（慶長5年）、関ヶ原の戦いで東軍についた功により小堀正次が備中国1万4千石に封じられ、1604年（慶長9年）に逝去したため子の政一（小堀遠州）が遺領を継いだ。この頃の備中松山城は備中兵乱後で荒廃していたため、政一は頼久寺を仮の居館とし、1619年（元和5年）の移封までここで過ごした。
境内の庭園はこの頃の政一（遠州）により作庭されたもので、蓬莱式枯山水庭園である.Wikipedia　小堀遠州の庭　石灯籠は1339年　愛宕山を借景にした庭だ．四館探訪共通券　900円で入ることができる．ここまで来たら絶対見たほうがいい庭だ．

資料館前には前に米川文子の石碑と二宮金次郎像．米川文子は二代続く地歌・生田流箏曲家の名跡とのこと．元々は高梁尋常小学校本館．1904年建設．郷土の民具・日用品や高梁駅の歴史などが展示されているが，二階が昔は講堂だった．この行動が素晴らしい．この講堂の雰囲気を知るだけで価値がある．できれば展示などはなくして，講堂のままで保存してほしい．

　日本の教会ではもちろん長崎のカソリック教会や，日本ハリストス正教会などの正教会が有名だが，ここにはプロテスタントの古い教会がある．1889年に建設　日本でプロテスタントとしては二番目に古いとのこと．1880年に新島襄が伝導に訪れたことも契機になったようだ．簡素なつくりだがバルコニーが印象的．外の緑の壁も美しい

シーズンオフはふいご峠駐車場に駐車できる．12台のスペース．シーズンや休日はふもとの城見橋公園駐車場からシャトルバス．臥牛山，小松山430ｍにある備中松山城天守閣にには700ｍ徒歩20分．やはり古い城はすばらしい．六の平櫓の視聴覚室で歴史は小堀遠州，赤穂義士とのかかわりなど3本の短編解説ビデオを見ることができる．天守は二層になっていて，一階には囲炉裏，装束の間，二階には御社檀が残っている．装束の間は一段高く，城主の家族が籠城の際にいる場所，そして落城の際に自決する場所だ．御社檀には守護する神々をまつる．本当に戦国時代を見るような作りだ．裏側の二重櫓，そして後曲輪まで行ってみた．東御門，腕木御門，五の平櫓，六の平櫓は復元だが，良くマッチしている．しかし良くこんな岩の上に建設したものだ．高梁城下からは徒歩で一時間かかる．そのため普段はふもとの御根小屋に住んでいたようだ．1683年に水野勝宗が修築したとのことだが，1574年ごろの備中兵乱（備中の戦国大名三村元親と毛利氏・宇喜多氏による戦い）の際にはこの山全域が一大要塞となっていたようだ．
ともかくオリジナルな城ですばらしい．日本には現存する天守は12しかないうちの1つ

観光案内所と共にキハ52待合室というのがある．首都圏色といわれる朱色一色でなく国鉄一般気動車色に新たに美しく塗装された車両．部屋が小さすぎて，前後から眺められないのが惜しい．しかし往年の大糸線を思い出す．中央本線から（もちろん塗装も異なる急行気動車色だったが）の直通の急行アルプスなど思い出す．実はここの目玉はジオラマ鉄道模型ステーション．残念ながら10時に開館なので見ることができなかった．残念！

スイートにあたる部屋かもしれないがやたらだだっ広かった．ツインのシングルユース．温泉は少し匂いがするがまあまあ．石油のにおいだとか．夜遅くも，朝早くも入れる．よく温まった．姫川沿いで山々が見え，くつろいだ気分になるホテルだ．アメニティはバスタオルがなく不十分．朝食は良くなかった．前日の懇親会の食事は良かったので，もう少し宿泊者向けの食事をよくした方がいい．糸魚川の郊外にゆっくり宿泊するにはいいと思う．