walkingmanさんのクチコミ(67ページ)全1,392件

見ごたえある博物館だけれど、近くにあるベンツ博物館と比較されて損をしている。
展示品はもちろんポルシェの名車の数々です。高級車、スポーツカーがたくさん展示されています。ベンツ博物館よりは小規模ですが、それでも、充実した内容です。特にレーシングカーの展示が豊富なので、F1とかが好きな方にはおすすめです。
私はベンツ博物館を訪れた翌日にここをたずねたのですが、展示方法が似ていて、おかしかったです。やはり、意識してつくられたのだろうなあ。スロープをたどるような展示コース、年代順に並べられた名車の数々、音声ガイドによる案内。すべて同じです。ただ、ベンツ博物館が上階から下階へとスロープをたどるのに対し、こちらは上っていくスタイルでした。
駅のすぐ前にあるので、便利です。

噂通り、期待をうらぎらない内容です。一企業の博物館なのに、質・量とも申し分ありません。
車創世記から最新のエコカーまで、一般的な乗用車から消防車などの特殊自動車まで、高級車、スポーツカーなど、数百台規模で幅広く展示されています。
最上階からスロープをくだるように、時代順に車が並べられた展示方法は、とても見やすいです。順路通り見学すると、戦争や環境問題といった社会からの要請に答えて、車も変化してきたことがよくわかります。
また、エンジンなどの部品の展示もあります。日本語の音声ガイドがあり、詳しい解説を聞くことができます。とても工夫された展示方法だと思います。
私は特に車好きというわけではないですが、気がついたら3時間経っていました。ていねいに見ていったら、半日かかるのではないでしょうか。

アンナ教会はプロテスタントの教会です。ルターに縁があるらしく、関連の記念館が設置されています(無料)。
堂内は白が基調で、明るく華やかな印象を受けました。プロテスタント教会なので、装飾や彫像は控えめですが、フッガー家の墓所やクラナッハの絵画、回廊などの見学ポイントがあります。プロテスタント系の教会は概して見所が少ないですが、ここはそれなりに興味深く見学できました。
訪問時、工事中で外観が足場に覆われていたのが残念です。

フッゲライは1521年に建てられた、世界最古の現存する福祉住宅です。カラシ色の居住棟がいくつも並ぶ、整然と配置された敷地内を歩いて回ります。集合住宅以外に教会や病棟、庭などを備えた街区になっていて、コミュニティが形成されています。
500年の時を経て、今でも人が暮らしているのが驚きです。見学用に一軒が解放されているので、実際に人が住む住居をのぞきこむのはやめましょう。
入場料が手頃(4ユーロ)なのに、かなり多くの言語のパンフレットを揃える等(もちろん日本語あり)、観光客にも配慮した場所だと感じました。でも、ここの主役は住人なので、あくまで、他人の住む一画をお邪魔しているという謙虚な気持ちで見学したいものです。

大聖堂としてはさほど大きくはないですが、スタンダードな佇まいで気に入りました。派手ではないがステンドグラスやフレスコ画、入口のレリーフなど、どのディテイルも素敵でした。
17時過ぎに訪れたせいか聖堂の中は暗めで、中には誰一人いませんでした。一人で祭壇を前に座っていると、旅の喧騒から解放され、静謐な時間を過ごすことができました。

黄金の間は文字通り天井や扉をふんだんに金で飾り付けた大広間です。近年修復されたばかりなので、その色は枯れておらず、とても鮮やかです。大広間の迫力には圧倒されますが、見学エリアはほぼそこだけです(姉妹都市から送られた物品の展示などがある程度）。15分あれば大丈夫です。
市庁舎1階にある売店でチケットを買い、エレベーターで黄金の間に向かいます。上階ではチケットは買えません。また、中にトイレはないので、見学前にすませましょう。

旧市街の真ん中。モーツァルトってこんなところで生まれたんですね。場所がいいからか、世界にはモーツァルト好きが多いのか、大勢で混雑していました。
生家といっても建物は普通の家です。展示品はモーツァルトの譜面とか髪の毛とか。でも実はモーツァルトの母の肖像画とか、息子が将来どうなったとか、近親者に関わる物の展示の方が多い。なんだか水増しされているような。入場料が10ユーロだったので、もう少し、内容のある展示かと思ったのですが、期待はずれでした。
モーツァルトが好きな人には面白いかもしれませんが、私のように「何回か聞いたことがある」程度の方は、つまらないかも。

ザルツブルクのシンボル。ここからの眺めも素晴らしいですが、内部見学もしっかり楽しめます。
宮殿の部屋の見学は日本語の音声ガイドがつくので、城の歴史・変遷がよくわかります。他都市の宮殿と比べて特に豪華というわけではありませんが、解説付きなので、興味深く見学できました。人形博物館なども併設されていて、内容はともかく、来場者に満足して帰ってもらおうという姿勢が感じられて、好印象でした。すべてを丹念に見てまわれば、半日程度は時間がつぶせそうです。
城からの眺望もいいので、できれば天気のいい日に訪れましょう。入場してすぐの坂が砂道で滑りやすく大変でした。

王宮にある階段と聞いて期待して行ったのですが、2分で見終わってしまいました。場所がわかりにくく、探しました。どこにでもありそうな平凡な建物の中にあります。
階段を上がるとそこは突き当たり。何もありません。まあ、ちょっと形の変わった階段があるというだけのスポットです。カテドラルの近くにあるので、「教会見学のついでに立ち寄った」程度の気持ちで行くならいいでしょう。無料ですし。

入場ゲートで2ユーロ払い中へ、芝生の庭が広がる、よく手入れされた庭が広がります。孔雀が放し飼いで飼われていて、びっくりしました。
宮殿内の見学は、宮殿1階のカウンターで追加料金を払います。
見学はツアー形式、ドイツ語と英語の2班にわかれての見学でした。宮殿内の各部屋を周り、室内装飾や絵画を見て回るという、よくあるパターンです。日本人には興味深い、豊臣時代の大阪の様子を描いた屏風は、幾枚にも分解され、各パーツが壁にはめ込まれていて、悲しかったです。
ツアー見学以外に、絵画・コインなどの展示、別館で古代博物館もあります。こちらは正直言って退屈でした。

かつては難攻不落の城塞だった、グラーツの旧市街にある裏山。石段を頑張って上がります(ケーブルカーもあります）。階段の場合、川側よりも旧市街側からの方がゆるやかです。
かつての要塞も、建物は取り壊され、城壁と時計台が残るのみ。ここから、世界遺産グラーツの旧市街を望むことができます。不思議な形の博物館や橋の全貌が、高台からだとよくわかります。
ここは市民の格好の散策スポットになっているようで、観光客よりもカップルや家族連れでにぎわっていました。

ナイーブアートとは透明なガラスに描かれた絵画です。ガラスの裏面から見るので、手前にあるものから背景へと順番に絵の具を乗せなければならず、途中で修正がききません。油絵のような奥行はありませんが、アニメのセル画のような、色鮮やかな画面が特徴でしょうか。
初めて見ましたが、色彩を微妙に変えて描かれた作品はとても緻密な計算によるものであることが容易に想像され、単に絵が上手いだけでは描けない、根気と構想力が必要な絵画手法だと知りました。
旅程にこういった変化球のスポットを組み込むと、気分が切り替わっていいですね。小さいけれど素敵な美術館です。入場料もお手頃(20クーナ)なのに、しっかりしたパンフレットが付いていました。職員が多くて、（そんなつもりではないだろうが）監視されているようで落ち着かなかったのが残念です。

高い2本の塔が存在感をしめしています。高台にあがると、どれがカテドラルかすぐわかります。クロアチアで出会った最も大きな教会でした。
天井が高く、とても広いです。19世紀に建てられたという、比較的新しい建物なので、すっきりしていて、どことなくモダンに感じました。
偶然でしょうが、ここで日本の団体さんと4組も遭遇しました。最近はどの国に行っても中国人の団体を多く見かけますが、クロアチアでは日本人のおばさまの活躍が目立っていました。

ユーゴ内戦で破壊された大聖堂ですが、外側はきれいに修復されていました。残念なことに、内側、主祭壇は工事中でした。内戦の修復なのか新たなものなのかわかりませんが、残念でした(有名な洗礼所やその他の祭壇は見学可能)。
たまたまだとは思いますが、他に観光客がいなかったので、静かな雰囲気にひたることができました。日本語のパンフレットをもらえたので、解説を読みながら見学しました。特に洗礼所の彫刻は見事です。外壁部分は新しく修復されたものですが、彫刻のディテイルが風化していないので、その形がはっきりわかり、楽しめました。

トロギールの中心、ドゥルギ広場に建つ教会です。13世紀の作というアダムとイブが彫られた門は大きく見ごたえがあります。面白かったのは聖堂の内天井に人間の彫刻が掘られていたこと。聖人の姿をフレスコ画で描くというのはよく見ますが、彫刻で、しかも整然と並んでいるのは、あまり見たことがありません。
トロギールのような小規模の町でも、これだけ立派な教会を建てる財力があったということに驚きました。

スプリトからバスで1時間弱と手頃な距離にある世界遺産の町です。旧市街はバスターミナルから橋を渡った先にあります。20分も歩けば一周できてしまう狭いエリアです。旧市街は景観が保たれていますが、では、他の観光都市と比べて凄いかというと、そうでもなく。観光スポットもロブロ大聖堂ぐらいです。レストランや土産物も特徴的なものは見当たりませんでした。
特に悪くはないけれど、わざわざ時間をかけて来るほどの魅力はないと思いました。

狭い旧市街の中央にあるせいか規模は小さいけれど、内部の調度品は見事です。彫刻が精緻で、見ごたえがあります。狭い空間に密度濃く聖遺物等が展示されています。撮影不可なのが残念。
少し離れた洗礼室も、地下室と同じチケットで入れます。

スプリトの旧市街は古代ローマの宮殿跡に形成されています。従って、町全体が宮殿の中にあるイメージです。つまり、宮殿内のホテルに泊まり、宮殿内を散策し、宮殿内で食事をする。考えようによっては贅沢な時間です。
狭い路地が入り組んで、両側の建物が高いから見通しがきかず、道に迷いやすいですが、狭い町なので、気にせず歩くと楽しい散歩になります。ペリスティル広場から南門にかけてのあたりは、観光客向けにきれいに整備されていますが、なにげない裏通りにもローマ風の柱があったりするので、適当に歩いても楽しめます。
地下宮殿は展示は少なく、パネル展示と石像程度です。

クロアチアでの都市間移動はバスが主流ですが、言葉に不慣れな旅行者には、これが使いにくい。個人旅行の方は注意が必要です。
?バスターミナルに複数の会社が乗り入れる。ひとつの路線でも複数の会社が乗り入れていて、会社により料金や経路が異なることがある。路線によっては高速道路経由と一般道経由があって、所要時間も異なる。
?到着時刻がわからない。例えば、スプリトのバスターミナルの場合、ザグレブ行きのバスの出発時刻は掲示されているが、到着時刻は書かれていない。?でも書いたように会社により走行する道が違うので、先発＝先着とは限らない。窓口で聞くしかない。
?バス路線の全体像がわからない。どの町とどの町を結ぶバスがああるのか、その本数は多いのかがぼんやりとしかわからない。ウェブサイトの検索ページを見つけたのですが、実際にはそれ以外にもバスがあったりする。
スプリトのバスターミナルで、シベニクからスプリトへむかうバスについて質問したのですが、「シベニクのことはシベニクで聞いて」と言われてしまいました。ヨーロッパ品質ですね。
?クレジットカードが使えない。
?付随料金がよくわからない。乗車の際、スーツケースのような大型の荷物があると、別途、7クーナの追加料金がかかります。これが、バスによって、8クーナとか1ユーロとか言われました。
また、切符を見ると、発券手数料のようなものがついているのですが、これも買った都市によってついていたりなかったりです。ザグレブでのこと、事前に聞いていた料金より高かった。出国のためのバスで、手持ちのクーナに余裕をもたせていなかったので、足りないかと焦りました。前述のようにクレジットカードが使えませんし。

旧市街のメインストリート、観光中は何度も足を踏み入れます。
噂通り、鏡張りと称される大理石の床はツルツルで、太陽の光が反射して美しい。ピレ門から時計塔まで一直線の通りは絵になります。ただ、観光客が多い。まっすぐ歩けません。
道の両側にはレストランやジェラート屋も多い(値段は高めです。というより、ドブロブニク旧市街の物価は、他より二段階高い)。
それから、鳩が多いのも減点。なぜかヨーロッパの鳩は日本のそれと比べて、急降下で、人間の頭ギリギリに降りてきます。あるおばさんが急降下してきた鳩に驚いて持っていたポテトをぶちまけてしまい、それを目当てに百羽以上の鳩が集まってきたものだからパニックになっていました。それはもう鬼畜の光景で・・・。