ケロケロマニアさんのクチコミ(162ページ)全12,309件

今でこそ、関空やセントレアなど、もっと巨大な海上空港も増えましたが、その先駆けとして建設された長崎空港は、勿論、海に囲まれた立地ですので、海の景観を楽しむのにはベストなロケーションの空港です。空港から歩いてすぐの所に、美しい景観を楽しめるビュースポットが沢山ありますので、好みの景観を追い求めながら、ウォーキングを楽しまれるのも良いかと思います。

今回は空路での長崎入り、ということもあって、常滑や泉佐野を巡る感覚で、長崎でも大村をまず巡ってみることにしましたが、空港島から市街地に向かう際に、必ず渡ることになるのがこの箕島大橋です。関空やセントレアだと、徒歩で渡ることは基本的には出来ないのですが、長崎の場合は、この橋には歩道が付いていて、車に脅かされることなく、大村湾の美しい景観を堪能しながら、快適にウォーキングを楽しめるのでお勧めです。

遠目から見ると、かなりの距離があるように感じるのですが、実際に歩いて渡ってみると、空港側の橋の入口から、市街地側の橋の出口まで、途中、写真を撮りながらのんびりと歩きましたが、それでも20分程で渡りきることが出来ました。案外、長崎空港では徒歩での島外脱出がお勧めです。ただ、勿論天候次第では、強風に煽られて危険を感じることもあるかと思いますので、その際は、無理はしない方が宜しいかと思います。（因みに風速２５ｍ以上になってしまうと、車を含めて、橋が通行止めとなってしまうそうです。）

この像に関しては、実際に訪れたことがない方でも、車窓から眺めたことがある、という方は多いかと思います。と申しますのも、この像は、空港と市街地とを結ぶ箕島大橋の市街地側の袂にあって、空港から市街地および諫早や長崎市内に向かう際に必ず目の前を通ることになるからです。

ですので、車窓からは勿論楽しめるのですが、実際に現地を訪れて解説板を読んでいると、その解説がとても丁寧で読み応えがありました。空港バスなどでは途中下車が出来ず、像の様子をゆっくりと楽しむことが出来ませんので、お時間がありましたら、是非空港から箕島大橋を歩いて渡って観に行ってみて下さい。

大村市街地からは少し北西方、より空港に近いところにある、かつてこの地で弾圧された人々の慰霊碑です。途中まで道標がありますが、最後の所でちょっと不明瞭になりますので注意が必要です。この碑は両側のデザインが異なっていて、それぞれが違う史実に対する慰霊となっていますので、両側から祈りを捧げるべきスポットです。

大村の市街地からは少し北西側に離れた立地ですので、駅方面から歩くとちょっと大変ですが、ここはそれだけ苦労しても行く価値のある素晴らしい墓所です。様々な規模や形のお墓があって、主なお墓には解説板も付されていて、とても参考になりました。墓所がこれだけ史跡として充実した名所は、全国的に見ても珍しいのではないかと思いますので、大村では、ここだけは必ず足を運んでおいた方が良いです。因みに本堂はいたって普通なので、それ程観光客的には、見所には感じないかと思います。

長崎街道のアーケードを出てすぐの所にある公園で、地元の方向けの憩いの公園という雰囲気なので、正直、観光スポットしての見所は少ないといえます。大村公園エリアの観光は結構疲れますので、その行き帰りに休憩スポットとして立ち寄ると良いでしょう。立派なトイレも設置されています。

大村のスタバは空港店舗以外には国道沿いにあるこちらとなりますが、市街地からは少し離れた立地なので、利用者の殆どは車利用という雰囲気のお店でした。店内は客席はそれほど多い中で、昼前の来店でしたが、割と混雑していて、あまり落ち着かなかったので、早めに退店してしまいました。Wifi環境は良かったです。

大村市役所のすぐ隣にある、文字通り帽子をイメージした形状のスポーツ施設です。隣には文化施設としてのさくらホールもあって、両者は繋がっていますが、観光客的に注目したいのはその脇の通路と両建物館の間の玉ノ海像で、こんなところにいきなりお相撲さんが腕組みしている逞しい像が設置されていてびっくりしました。さくらホールからシーハットおおむらにかけての脇通路は、遊歩道のように整備されていて、私は12月下旬の訪問でしたが、まだ紅葉の名残を残す木々が見られて、情趣がありました。

大村神社の隣にあって、多くの観光客は大村神社に通じる正規のルートとしての玖島城跡の遺構を楽しんだ後についでに訪問する、といった感じの所でしたが、私は逆に裏側のルートを経由で、先にこちらを参詣しました。城跡の本丸部分にある稲荷神社ですので、当然、結構な急坂を上る訳ですが、その途中が、京都の伏見稲荷のように赤鳥居が続く箇所があったり、城跡らしく突如として趣のある石垣が出現したりと、なかなか面白かったです。あまり歩かれていないようでしたが、裏ルートは静かに散策も出来ますし、個人的には結構お勧めです。

大村神社は面白い立地の神社で、玖島城という、現存しないお城の本丸部分に設置されていますので、その参道というべきメインルートは、まさにお城の風情です。通常のお城のルートを歩んで、天守閣部分に突然神社の本殿が現れる、という表現が相応しいかと思います。ここは見所が沢山あり過ぎて、正直、私のような急ぎの旅では、見逃している部分も多いのではないかと思いますが、特に感動したのは、ここの界隈に植えられている桜の木で、12月の訪問でしたので、開花した姿は拝めませんでしたが、貴重な桜のようですので、是非ここは、特に桜の花の季節に訪問して頂くと良いスポットだと思います。

大村公園の南西側に浮かぶ小さな島で、一応陸続きになっていて、歩いて渡ることが出来ますが、結構な遠回りルートになります。遠景を楽しむ分には、玖島城跡の隅櫓がある南西側の下部に、小さな江戸時代の桟橋跡みたいなのがあり、そこからの眺めが素晴らしいです。私の訪問時は白鳥さんも2羽いらして、風景を楽しんで（？）おられました。

尚、この寺島は2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」のロケ地ともなった場所で、大村市役所横には、ロケで使用された木船が保存されています。ここには主演された福山雅治さんのサインも見られます（大分薄くなっていましたが…）ので、ファンの方は必見だと思います。因みに、このドラマで龍馬の後妻役を演じておられたのは、確か、寺島しのぶさんでしたよね。島とは関係あるのかな( ´∀｀ )？

JR大村駅からは、駅前通りを300ｍほど直進すると、今はアーケードとなっている長崎街道の大村宿の街道沿いに出ますが、ここを左折してアーケードを進んだ右手にあります。

ここはどちらかといえば、地元の方向けの施設、という雰囲気で、観光客はちょっと入り辛い雰囲気でした。寧ろ、ここのすぐ傍に大村宿の本陣跡があって、あまり史跡的な風情ではありませんが、”現代の街道町”の雰囲気を味わうと良いです。ただ、正直、全国的な流れと同様、この商店街自体が、シャッター街的な風情も強くて、少し寂しい気持ちになりました。

大村公園からは、玖島城跡のメインルートからは反対側の立地なので、きちんと意識して歩かないと見逃してしまう可能背があるので、注意が必要ですが、歩いて見に行く価値のある素晴らしい史跡です。かつては風除けのための屋根付きの棟が設置されていたことを物語る柱の跡なども多数見られて、往時の繁栄ぶりを今に伝えている風情でした。

ただ、ここへアクセスする際に、より小さな新蔵波止と呼ばれる桟橋跡みたいなところもあって、最初はこれが御船蔵跡なのかなと思ってしまいましたので、間違ってこれだけ見て引き返さないようにして下さい。ただ、海の景観に関しては、御船蔵跡はちょっと奥まった立地のため、新蔵波止界隈の方が美しく望めるかと思います。

大村公園は玖島城跡が整備された公園で、園内には新旧様々な見所があります。

正面から大村神社に至る”本丸への参内道”は、観光のハイライトといえるかと思いますが、実はここ、裏側にも御船蔵跡やいろは段跡といったシブい見所もありますし、石垣の風情も、裏ルートを通じて巡ると、侘び寂びが感じられる昔ながらの風情がよりダイナミックに楽しめますので、正面からだけではなく、是非裏道の風情も味わって頂きたいと思います。

このスポットに関しては、事前に他の方のクチコミを読んでいて、大丈夫なのかなと不安になったのですが、行ってみると、スタッフの方は案外親切な対応で、空港では貰えなかった、より詳細に大村公園界隈や武家屋敷通りのエリアが描かれたイラストマップみたいなのも頂けて、観光の際にとても役立ちました。

ただ、ここは他の方も仰っている通り、観光案内所としての専門的なテイストは薄くて、他の飲食店との混在となっていて、少し常識的な観光案内所のイメージで訪れてしまうと、ちょっと違和感を感じると思います。

後に長崎駅前の観光案内所でも、コーヒーショップと混在の案内所、というのを見て改めて思うのですが、これが長崎流の観光案内所なのかな、と、勝手に判断しています（勿論、他の町をまだ見たことがないので、異論はあるかと思いますが、観光客には、長崎にはこんなスタイルの観光案内所もある、ということを軽く理解しておけば良いでしょう。）

ここは基本的には、地元の方向けの活動の拠点となる施設で、宿泊棟なども設置されていて、会議や合宿などで使用されている印象が強いですが、観光客的視点からは、ここの１Fには、美しい絵が飾られていたり、何故か”フーコーの振り子”が設置されていたり、と、案外、美術館・博物館的なテイストで楽しめる施設です。

座って休憩できるブースもありますので、大村公園エリアの観光で歩き疲れた際などに立ち寄って、美しい絵画を眺めながら一息つく、なんて過ごし方がお勧めなスポットです。

大村公園のメインエリアからは離れた静かなエリアにある施設の一つで、すぐ隣に、より大きな建物で目立っている長崎県教育センターがありますので、併せて訪問されると良いです。

この施設に関しては、大村市の教育的な施設という側面と、歴史的建造物としての側面の双方を兼ね備えていて、観光客的には立ち入って良いものか、少し躊躇してしまいましたが、中に入ってみると、スタッフの方は親切な対応で、ご自由にご覧下さい、とのことで、この建造物の風情を心ゆくまで堪能することが出来ました。

ただ、勿論、現役の教育施設として、関係者以外立ち入り禁止という表記も、内部の各所で拝見しましたので、公の機関の一つであることには配慮して、観光する必要があるスポットと言えるでしょう。

野球好きの者にとっては、やはり旅の際に見かける各都市の球場というのは気になるものですが、基本的に多くの野球場は、試合のない時などは、そもそもスタンドには入れないということが多いかと思います。しかし、ここの球場は12月下旬、という、野球の環境としては完全にシーズンオフの時期だったにも拘わらず、スタンドは開放されていて、中に入ることが出来ました。

普通に市が貸し出しも行っている（勿論有料ですが…）ようで、冬でも野球ができる暖かい九州だけに、普段は一年中利用される方がいるのかな、こうした環境で野球をやっていれば、そりゃ、うまくもなるわな、等と、冬は雪に閉ざされて球場は使えないのが常識、という北海道民から見ると、凄く羨ましい環境に思えました。

大村市街地にある５つの武家屋敷通りの中では、一番規模的には大きく感じる通りですが、その分、現代的な道路としての活用度合いが大きくて、観光スポットの風情としては、正直、他の武家屋敷通りと比較すると劣っているかなと思います。

ただ、この通りも大村公園側とより上部に登った愛宕山公園側とは風情が大分異なり、上部の方は、石垣を巡らした大村の武家屋敷らしい風情が楽しめる箇所もありますので、是非、下の方だけを見てガッカリして上部を見逃してしまわないようにご注意下さい。

大村一の規模を誇る武家屋敷通り、本小路通り沿いにある立派な門で、かつては多くの知識人を輩出した藩校、五教館が設置されていたことを今に伝えています。地元では黒門の名で親しまれていて、大村小学校に隣接していますが、ここの解説を読んでいて吃驚、この門は今でもこの小学校の入学式と卒業式の際にのみ、子供達が通過する門として”現役施設”として活用されているそうです。

入学時はまだ、何のこっちゃ…、の思いで通過したであろう子供達が、6年の歳月を経て、この門を再び通過する時、どんな思いなんだろう、と、伝統的に二度通過することになる大村小学校に通う子供達が、ちょっと羨ましくも感じてしまいました。