チュンチュ３１９さんのクチコミ(136ページ)全5,487件

大聖堂があるピッコロミミ広場に面して、この建物があります。シエナの貴族ピッコロミニ家出身のピウス2世が教皇になり、この町を整備した関係で教皇に関連する教会儀式等の遺品や優雅で装飾的な画風を感じられる絵画などが展示されていました。小さな町にもこの様な施設があることに驚きました。

大聖堂の隣にある、キャラメルみたいな建物がピッコローミニ宮になります。ピエンツァという町を作った、教皇ピウス2世も、このピッコローミニ家の出身です。ピッコローミニ宮の見学は、ガイド付きツアーとなりますが、解説をするほどでもないのでイヤホンガイドが中心となりました。屋敷からの景色が良かったのが印象的でした。

広大なオルチャ渓谷を眼下に見下ろすピエンツァのメインストリートであるロッセリーノ通りが街の東西を結び、１時間もあれば1周できるくらいの小さな町です。ロッセリーノ通りを挟んだ北側には市庁舎があり、広場を挟んで大聖堂の左手は司教館などがありました。名物のチーズ屋さんなども通りにはあるので、散策には楽しい通りでした。

トスカーナの雄大なパノラマを見晴らせる小高い丘の頂上に建てられた、とても小さな町ですが、城壁に囲まれた町でもあるようです。この通りは、町の外周を通っているように感じられ、外部からの侵入や侵略を防御する前線のようにも感じられました。

ピエンツァの大聖堂は、ルネサンス様式の均整が取れた、白くて美しい聖堂でした。
小さな町の真ん中に、大きすぎない聖堂が佇んでいる姿は、ピエンツァの町によく似合っています。小さな町の割には大きな大聖堂ですが、割と簡素な造りとなっていて、シンプルな教会内部でした。

大聖堂前に広がっている広場の真ん中にあるマルは、ピエンツァ名物・チーズ転がし競争の的です。
このお祭りは、丸いチーズの塊を、どれだけ的の近くに転がせるかを競う伝統行事だそうです。こぢんまりとして平和な、ピエンツァ的お祭りだなと思いました。

サン・フランチェスコ教会は、ピエンツァがまだ「コルシニャーノ」と呼ばれていた、都市計画以前からある歴史の古い教会です。
ドゥオーモの右隣りにあり、古いフレスコ画が内部に残っています。石造りの小さな教会でしたが、町の雰囲気にとても合っていて、歴史を感じる事が出来ました。

シエナ県南部にあるアミアータ山からキアーナ谷に向かって穏やかに傾斜する丘陵地とラディコーファニからモンタルチーノにまたがって広がる丘陵地です。粘土質の土壌のため耕作には向かない土地でしたが、約３００年に渡る土壌改良の結果、オリーブ油やワイン用のブドウ栽培が盛んになったようです。荒れ地と気候を利用しての活用が素晴らしいと感じました。

ローマ法王ピウス2世が1459年に生まれ故郷を「理想の街」とするべく、街の改造を建築家ベルナルド・ロッセリーノに命じました。ピウス2世の名が残る華麗な広場は、ルネッサンス的外観の教会や宮殿で囲まれ、建物内部は南ドイツ風ゴシック様式をとりいれました。この小さな街は丘の上にあり、意図的に造られたのが素晴らしいと感じました。

美術館としては世界最古のものといわれている美術館で、ローマの7つの丘でも最も高いカピトリーノの丘に建っています。コンセルヴァトーリ博物館は2階、カピトリーナ絵画館は3階、新宮（別館）が併設されていて、総称としてカピトリーニ美術館と呼ばれています。各階を巡るとローマの歴史を学ぶことが出来ました。

アウレリアヌス城壁は北方からの異民族の侵入を防ぐ為、3世紀後半に皇帝アウレリアヌスによって建てられた城壁で、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂の前に繋がる門となります。この門は、アッピア新街道からのローマへの出入口として造られました。
大ローマ帝国も、外部からの侵入を防がなければならない時期があったのだと感じました。

教会内部の右側の礼拝堂のアーチにはラファエロが1514年に銀行家アゴスティーノ・キージの為に描いたフレスコ画「巫女」があります。フレスコ画「巫女」の上に4人の預言者は、ラファエロの下絵を基に描かれたもののようです。教会内を観覧できるのは月曜、水曜、土曜の週3日のみで、しかも午前中だけなので計画的に訪れる事を勧めます。

ローマで最も有名な通りのひとつで、ナイアディの噴水のある共和国広場からトラヤヌスの記念柱を通って、エマヌエーレ２世記念堂へ続く通りとなります。通りにはバールやブティック、書店などが立ち並び華やかな通りだと感じました。

ローマの至る所に噴水がありますが、この噴水は共和国広場の中央にあります。水はローマの水道でも有名なマルチア水道を水源としていて、実際に1870年にはピウス9世のピア水道の泉がここに完成していた後に改造されたようです。川や湖などの妖精が表現されていて、ギリシャ神話を表現されていると感じました。

パンテオンの前の広場はロトンダ広場と呼ばれます。意味は、円形建物の意味でパンテオンを指していると思います。この広場には噴水があり、この噴水の中央には台座に乗ったオベリスクが聳えています。オベリスクを支える土台部分の４面に顔が彫刻され、それぞれの口から水が流れていて、愉快に感じました。

「城壁外」を意味するフオーリ・レ・ムーラは、イエスの使徒サン・パオロが殉教したと伝えられる地に、ローマ皇帝コンスタンティヌスによって大聖堂が建造されました。13世紀のゴシック様式を伝える祭壇の天蓋や、ヴェネツィア派の手によるモザイク画で飾られた後陣が豪華に感じられ、目を見張るものがありました。

２階にある祈祷室へは聖なる階段を膝をついて上って行く方法と、隣に膝で上らなくても良い階段（普通の階段）がありました。信者の人達は、お祈りをしながら膝で上っていきます。28段の階段を膝をついて上がって行くのはとても辛い行為だと感じました。また、階段を登りきったところにローマ教皇のプライベート祈祷室が存在したことにも驚きました。

何度でも訪れたい教会の魅力は、天井の装飾とフレスコ画が印象的です。「聖アンドレア伝」のフレスコ画には、漁師をしていた聖アンドレアがキリストの弟子になる場面から、十字架にかけられて殉教するまでの生涯が描かれています。重厚な造りで天井が高くクーポラの絵も見ごたえがありました。

この教会も、何度でも訪れたい教会の１つです。ローマの五大バジリカの一つで、名称は「城壁外の聖パウロ大聖堂」の意味であり、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次ぐNo.2の聖堂で、コンスタンティヌス1世により聖パウロの墓を祀る聖堂としてつくられたものです。正面ファザードのモザイク画は光を受けて輝いていた事が印象的でした。

広場南端にある「ムーア人の噴水」は底にピンク大理石が敷かれ、イルカと格闘するムーア人の銅像の周囲を、4対の海の神トリトン像が取り囲んでいます。イルカとトリトンは1575年にジョコモ・デッラポルタがデザインしたもので、その後1653年に建築家ベルニーニによってムーア人の銅像が付け加えられたようです。ムーア人の表情が面白く感じられました。