ケロケロマニアさんのクチコミ(462ページ)全12,309件

湯の川地区は、観光客がメインに利用する海側に近いエリアと、市電沿いのエリアの大きく二つに分けられると思いますが、こちらは後者で、しかも湯の川電停と湯の川温泉電停の丁度間位にありますので、どちらの電停からもアクセスは容易だと思います。観光客向けの風情は一切なく、昔ながらの情緒が楽しめる銭湯スタイルの温泉ですので、絢爛豪華な温泉旅館のお風呂は嫌だという方には是非おススメしたい所です。

湯の川エリアは、意外と観光スポットが分散している印象がありますが、市電の終点湯の川電停の最寄りには意外と観光に適した場所が少ないように感じます。その中で唯一最大といえるのがこちらの湯倉神社で、湯の川温泉の歴史を考える上で、ここは外せないスポットとなっています。尚、市電だけでなく、バスをメインとした旅をされる場合でも、湯倉神社前は、この辺りで各方面のバスを乗り換えるのにとても便利なバス停となっています。方面毎にバスの乗り場が違いますので、必ず方面をご確認の上、該当のバス停でバスを待つようにして下さい。

ここは電車通り沿いにあって、市電の車窓からも眺められる、函館を代表する建築の一つだと思いますが、銀行の後で営業していたホテルも数年前に営業を休止してしまいましたので、今ではどこか物憂げな佇まいに見えてしまいます。このような先の読めない建築は現在の函館には結構あるのですが、ここの今後にも注目しておく必要はあるかと思います。

ここは歴史ある銭湯として知られる大正湯が立地している坂として地元でも知られていますが、晴れた日に青い海と青い空を背景に、淡いピンクを基調とした大正湯の美しい姿を眺める色のコントラストは、個人的には函館を代表する名風景の一つだと思っています。基坂付近の派手さはありませんが、観光客も相対的に少ないエリアですので、日常の函館の美しさを堪能するのに良い所だと思います。

ここは今でも現役の銭湯としてファンの多い場所ですが、勿論、その近代洋風建築の美しさが人気の端緒となっています。銭湯としての風情も素敵なのですが、驚くことにこの建物の左手には普通にコインランドリーが設置されていて、不思議な感覚でお洗濯を楽しむことも出来ます。このような雰囲気の中で洗濯する機会もなかなかないかと思いますので、お風呂に飽きた（？）方は、是非お洗濯にも挑戦してみて下さい。

別項でもご紹介しましたが、現在の青柳町にある石川啄木居住地跡というスポットは、看板が設置されているだけの寂しさがある一方で、それを補うかのようにこちらの歌碑はとても含蓄深く、流れるような文字で啄木の名短歌が刻まれています。素人目に見ても素敵な歌碑だという印象を受けましたが、実際にこの歌碑は啄木ファンの中でも人気があるようで、最も美しい啄木歌碑と捉えている方も多いようです。

ここは、観光地付近によくある案内看板で、頻繁に矢印が出てくるので、さぞ立派な所かと思いきや、足を運んでみてびっくり、何と看板が設置されているだけです。啄木は約4か月間函館で過ごし、函館公園内にはその時に残した短歌の立派な歌碑もあるのですが、居住地があったとされる青柳町を謳った歌は、今のこちらのスポットの侘び寂びを予見していたかのような、そんな寂しさも感じられました…。

市電の終点、函館どっく前駅からすぐの所にある神社ですので、アクセス面では非常に恵まれています。それ程大きな神社ではありませんが、地元では函館山七福神の弁財天が祀られている所としても知られています。函館山七福神は規模も小さくすぐに巡れますので、七福神好きな方は是非トライしてみて下さい。

函館の坂が並ぶエリアの中で最も海が近い端にある坂がこちらの魚見坂です。幾ら海が近くても魚は見えないだろう、と突っ込みたくもなりますが、魚群を見つけるのに便利、という意味での命名なんですね。函館の坂は坂毎にコンパクトな説明が付されているのが有り難いです。

ここは幕末から明治にかけての戊辰戦争時に、旧幕府軍陣営が最後に篭城した場所として知られる場所ですが、その後は周囲が埋め立てられてしまったために、現在では台場の風情を味わうことが出来ないのが残念です。市電の終点、函館ドック前駅のすぐ近くにある公園の脇に、当時の姿を示す写真付き解説板が設置されていますが、もう少し台場があった場所に近い場所にも、台場跡を示す標柱がひっそりと建てられていました。

ベイエリアの店舗と共に、観光でいらした方におススメのラッキーピエロはこちらの店舗かと思います。ここはサンタが沢山いるラッピとしても有名ですので、話の種としても面白い店舗です。ただ街中の店舗ですので、駐車スペースは限られており、あまり混雑する時間帯は、お車でのアクセスは避けた方が賢明です。

最近のたこ焼きは、何だか粒の大きいものが多いので、特にアツアツだと一口で食べるのが大変だったりしますが、こちらのお店のたこ焼きは昔ながらの小ぶりタイプなので、とても食べやすいです。味も昔懐かしい風情な上、お値段も安い（通常10コ350円ですが、私の訪問時はキャンペーンを開催していて300円で購入できました）ので、お財布にも優しいたこ焼きです。

函館の豚肉メニューといえば、ハセストのやきとり弁当がまず思い浮かんだりしますが、本格的なとんかつを食べたいなと思ったときに私が利用するのはこちらのお店です。和風とんかつ専門店という名目ですので、ソースの味も和のテイストが感じられます。ただお値段が高めなので、あまり頻繁には食べることが出来ないのが残念です…（涙）。

この公園は函館に来る度に足を運んでいる、個人的にお気に入りのスポットなのですが、今回は動物園エリアをメインに回りました。暖かい一日でしたので、ほのぼのとした動物さん達の姿に、とても癒されました。正直、動物園、と呼べるだけの規模でもないのですが、かつては人気のヒグマが飼われていたりしたため、今でもファンの多い”動物園”です。

ここは現在、茶房として営業していますが、実は元々は入村という質屋さんでした。ここは石川啄木の夫人、節子が通った質屋として知られ、彼女は行李ごと呉服を質入れしたそうです。とても美しい外観を有する建築ですので、観光スポットとしてももっと注目されて良いお店かなと思いました。

函館市電は2013年で開業百周年を迎えましたので、各車両のヘッド部分には、漢数字の百をあしらった方向幕などが見られたのですが、どうやらこの表記は2014年3月末をもって終了してしまうそうです。このクチコミをご覧になる多くの方にとっては、もう見られなくなってしまってからの情報になってしまうかと思いますが、記憶を留めておくためにも、こちらのクチコミを記させて頂きたいと思います。

3月下旬にここを訪れましたが、前日までの寒さとはうって変わって、比較的暖かい天候に恵まれました。海が180度以上見える場所にベンチが設置されていて、風さえ凪いでいれば、ここで眺める風景は最高ですので、思わず長居してしまいたくなると思える場所です。ただ、シーズンは観光客が多いようですので、理想としてはオフシーズンぎりぎりの時期の好天時などを狙ってアクセスするのが良いスポットだと思います。

与謝野夫妻の歌碑に関しては、碑としては何となく存在感が薄いように感じます。と申しますのも、こちらの碑は立待岬エリアの一番脇にあって、崖下にあるために駐車場などからは見えないからで、見逃す方も多いようです。徒歩でアクセスされると、丁度道なりに下に降りる階段が見えてきますので、これを通じて歌碑の前まですぐに行けます。与謝野夫妻は啄木本人ではなく、彼の義弟である宮崎郁雨や啄木資料の保存に力を尽くした、当時の箱田渋谷区手図書館長の岡田健蔵などと濃密に交流していたようで、彼らに対する思いが籠められた短歌が、こちらの歌碑に刻まれています。

宮崎郁雨という名前を聞いてもピンとこない方が多いかと思いますが、彼は啄木が函館にやって来た時に、精神的にも経済的にも暖かく援助を差し伸べたことで知られる人物です。しかも、啄木の妻（節子）の妹フキと結婚していますので、遠縁の身内ということにもなります。郁雨自身は家業（味噌製造業）に勤しみつつ、短歌を作り続けていて、結構長生きしたようです（1962年に77歳で亡くなったそうです）。因みにすぐ隣には、砂山影二という人物の歌碑も設置されていますが、彼は啄木を深く崇拝し、短歌に傾倒していたそうで、作風にも啄木の影響が見られるそうです。皮肉にも啄木と同じく若くして亡くなっていますが、その歳は何と20歳、夭折の啄木よりも更に若くして、青函連絡船から投身自殺をしてしまったそうです。何だかいたたまれない気持ちになりました…。

啄木が函館に居住した期間は僅か4か月程度なのですが、函館市内には啄木関連の名所が多くて、観光案内所にも啄木の軌跡を辿るマップなどが用意されているので、これを元に啄木スポットを歩いて回るのも楽しいです。その中でこちらのスポットは、立待岬の少し手前、丁度谷地頭から坂を登り詰めた辺りに位置していて、とても景色が良い場所にあります。啄木の函館に対する思いがひしひしと伝わってくる、お墓の立地だなと思います。