DONさんのクチコミ(9ページ)全962件

世界でもっとも美しい書店のひとつに数えられるレロ書店。事前にオンラインで入場券を購入していたので、朝一番からの大行列に並ばずに済みました。入場時刻指定制ですが、特に滞在時間の制限は無かったはず。店内で本を買えば入場券代から差し引かれる仕組みです。通称「天国への階段」なる螺旋階段を含め、どこもかしこも絵になります。ただ店内の人数を制御していても結構な渋滞なので撮影は隙間を縫って。

ドウロ川沿いの丘の街が丸ごと美しい世界遺産です。サン・フランシスコ教会やカテドラルなど主だったスポットはみな徒歩圏、一日で巡れて街歩きが楽しい歴史地区ですが、高低差のあるポルトなので履き慣れた靴が吉です。

リスボンで度々見かけたテージョ川は海も近くて瀬戸内海のミニチュア版でしたが、ポルトのドウロ川はちょうど良いサイズ。ドン・ルイス１世橋で歩いても市電で跨いでもあっという間です。何より絵になります。サン・フランシスコ教会側から見下ろすも良し、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア側から橋や舟を引っかけて撮影するも良し。

とにかく絵になる美しい橋でした。メトロが人に結構スレスレで行き交う上部も、鉄の骨組みを見上げてドウロ川を渡る下部も散策が愉快で、ついでに中心部から川の対岸ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア側から橋を見上げてもまた壮麗で、ポルトを飛行機で発った時もスカイツリー並みにすぐ目に入る立派な建造物です。

現役の駅なのでもちろん乗降客が行き交うためせわしないですが、人の流れが途切れる束の間はまるで美術館や宮殿のようなスケールのアズレージョを堪能できます。時間帯によって光の挿し込み具合が変わるので、何度か訪れてみても良いかも。

シントラからロカ岬を訪ねて、その後カスカイスの駅前までバスを利用しました。日没後もしばらく岬で佇む人が多かったので、暫くはすいていましたが、カスカイスの街中へ近づくに連れ満席に。バスは駅前、海と反対側に停車しました。観光客向けの飲食店などは海側に連なります。

夏場は海水浴客で賑わうカスカイスも冬場は駅前からして閑散と。改札前から飲食店や服屋さんが並ぶ目抜き通りに向かって、ビーチリゾート気分の波模様の石畳が広がっていましたが、歩く人影も少なく寂しかったです。それでも駅から徒歩圏に自慢のシーフードを出す店は冬も所々健在。リスボン方面へのＣＰはリスボンカードで乗車可。

シントラ観光で夕方になり「お、もしかして『地の果て』に沈む夕陽が拝めるかも？」とバスに飛び乗りました。シントラ駅から30分強、辿り着いた時には日没時刻前だったのに見渡す限り薄雲で、残念。モニュメントがある他は、何の変哲もない断崖絶壁ですが、端っこまで来たんだなぁ、と感慨深く。柵を越えて自撮りする人多数、まあまあ足もと危ないのでお気をつけて。

大きなとんがりコーン状の双子の塔が目印です。シントラ周遊中に横から上から何度も見かけましたが、実際はペーナ宮殿やレガレイラ宮殿にたっぷり時間を割いたので王宮は中に入らず仕舞い。代わりに王宮の周りはシントラの中でもお店が集中するエリアで、この界隈で昼ビールやお土産の缶詰を買ったりできました。

シントラ駅発着の周遊バスは、一日券"Bilhete Turístico Diário"で乗り放題！と思って乗り込んだところ、確かにレガレイラ宮殿やペーナ宮殿など主だった観光地を結ぶ路線は対象だったものの、「歩き方」掲載の「ロカ岬行きの403番」は見当たらず。駅前からほんのり離れた場所にあったロカ岬も通る路線のバスは、一日乗車券のバス会社とは別の会社が今は運営していると説明され、当然支払いが別途必要でした。とはいえ、大袈裟に「え、乗れないの！」と驚いてみたら、おっちゃん運転手が「いいよ、乗っちゃいな」とサービスしてくれましたが。

リスボン中心街のロシオ駅からポルトガル鉄道（ＣＰ）で乗り換えなしの一直線。終点なので迷わず辿り着けます。地下鉄やバスで使えるリスボンカードでも、この路線は乗車可です。駅前からはシントラの主だった観光地を巡る路線やロカ岬へ向かう路線など、様々なバスも次々発車します。

リスボンから鉄道で日帰り圏、電車１本で迷わず辿り着けます。ペーナ宮殿やレガレイラ宮殿など誰もが必ず訪ねるスポットは全て複数のバスで網羅されているので、迷わずバス各路線の一日券"Bilhete Turístico Diário"を買いましょう。時間帯によっては車内すし詰めですが本数もそれなりにあるので見送っても大丈夫。一日かけてゆっくり巡りたい街です。

シントラ観光ハイライトの一つ、レガレイラ宮殿はもはや広大なダンジョンです。不可思議な建物が林立する中でも一番人気はやはり「イニシエーションの井戸」。ＳＮＳ映えするせいか慢性的に大渋滞しているのは困りものですが、井戸を下りきった先にも洞窟が枝分かれしていてワクワク楽しめます。

世界一美しい墓地とも称されるだけあって、納骨堂はいずれも豪華さや個性を競うよう。中でももっとも知られる「エビータ」の眠る場所はメインの通路に面しておらず、意外と見つけにくかったんですが、日本語を巧みに操る常駐スタッフのアンドレアが親切丁寧に教えてくれました。日本の墓地のような湿り気はなく、美術館の展示品を愛でる気分で巡れますが、ふとした時にまわりに誰もいなくなり、眠る人々の気配を感じる瞬間もありました。

全面ピンク色に彩られた巨大な大統領府は、映画「エビータ」でも史実に従い実際にロケ地となり、エバ・ペロンを演じたマドンナがバルコニーで歌ったとか。建物の正面にはやたらどでかいアルゼンチン国旗もはためきます。

殆どの国際線が離着陸するエセイサ空港は、都心からはやや離れた郊外に位置します。ゲートを出るなり客引きの嵐に遭いますが、ホテルまでは迷わずバスで！と意気込んでいたのにいきなり挫折。某「歩き方」に記載のあった「市内ターミナルからセントロのホテルまでミニバスで送ってくれる有料サービス」はもう行っておらず、結局空港に戻ってTaxi Ezeizaのカウンターで申し込んだタクシーを選ぶ事になりました。

ペーナ宮殿からバス停ひとつ分歩いて戻って、ムーアの城跡に。リスボンカードで割日かられる、両方の共通券が割安です。城壁に至るまでもまあまあ歩くし、中に入ってもだまし絵のように縦横無尽に広がる階段も楽しく迷いながらまた歩きます。眺望よし。ペーナ宮殿もよく見えました。

混み合うと聞き、朝早くに向かったつもりが既に手遅れ。リスボンカードの割引対象の入場券を手に入れた時に、正午に宮殿下で並んでね、と告げられ、先にムーアの城跡を回ってきました。指定の時間に並べば、あとは狭い宮殿内を整列して巡る感じです。あらゆる意匠の寄せ集めみたいなごった煮宮殿で飽きる事はない、とはいえども終盤にはやや膨満感も。歩き慣れた靴で行きましょう。

ベレン地区のハイライトであるジェロニモス修道院や発見のモニュメントが集まるエリアのど真ん中に位置する広くて水と緑あふれる広場です。個性的な彩りの鳥たちもたくさん寛いでいました。敷地からすぐそこに望める発見のモニュメントは、広場に接した国鉄の線路をくぐる地下道経由でなければ辿り着けません。

ジェロニモス修道院に連なる海洋博物館は、入口から想像つかない程ひたすら広大な展示スペースに大航海時代を始めとしたポルトガルの船に関するあらゆるものが並びます。ハイライトともいえる船の実物展示までがやたら長いので少々足腰くたびれました。庭を挟んだ別棟に、戦争がテーマの少々物騒なプロジェクションマッピングが投影されていたのは殆どの来館者が気付いていなかった模様。