walkingmanさんのクチコミ(42ページ)全1,392件

標高466メートル、五山の送り火で有名な大文字山の山頂。そこから少し下がったところが送り火の火床。ここからは京都市街が一望で見渡せます。市内から大の字が見えるのだから、大文字山の見晴らしがいいのは当たり前ですね。山頂より火床の方が眺めがいいです。遠くの山には他の送り火の火床がぼんやり見えます(地元の人が「あれが舟方で…」と教えてくれました）。
近くの保育園児がお散歩で来ていました。5歳児でものぼれちゃうんですね。
大の字の結節点には弘法大師を祀った祠がありました。

元伊勢という日向神社。内宮と外宮があり、その佇まいは伊勢神宮とよく似たきりりとしたもの。神明造という形式です。檜皮で葺かれた屋根もきれいなラインで、よくメンテナンスされています。
社殿の奥には天岩戸まであります。ただ、こちらは無理やり造ったみたいで情趣がない。入り口は岩を扉のように四角に切っており、その上には無粋な屋根。岩の中を通れるようにトンネルになっていますが、人工的で神話の世界の雰囲気はありません。

36メートルの高低差のある二つの船溜まりを越えるための施設。船の荷物を積み替えるのではなく、船ごと台車に乗せてレールの上を貨車のように運んで移動させるというもの。そばに発電所があって、その電力で台車にとりつけたケーブルを巻き上げて移動させるのだとか。一連の施設が保存されていて、その仕組みが一目で見て取れます。
台車に乗せられた船の幅は狭いもののレールは複線になっており、効率的に船を運ぶことができたのだろうと想像できます。明治時代の知恵が見て取れて感心しました。

明治時代につくられたトンネルで、この上を琵琶湖疎水インクラインが通ります。強度を増すために複雑に組まれた煉瓦の断面が美しい。直方体である煉瓦の長短の組み合わせ、疎水に対して直角ではなく斜めにトンネル穴をあけた設計、トンネル内部では斜めにねじったような積み上げ方の煉瓦、面白いです。明治時代の官製建造物は手をぬかずに造られたものが多いですね。
近くの蹴上駅から学生さんがどっとやってきた。狭いトンネルで立ち止まるのも邪魔になる。人波が消えてからゆっくり見学しました。"

京都七口のひとつである粟田口にあるので、往古より旅人が祈願をしてきた神社。旧東海道沿いにあるのでさぞ賑わったのだと想像されます。でも今は、僕が訪れた時刻が16時と遅かったせいか、静かでした。
大きくはないが均整のとれた拝殿で、旅の安全を祈ります。
摂社である鍛冶神社に、神社仏閣には不釣り合いな格好をした女性が数人、キャアキャア言いながら熱心？にお参りしていたので何事かと思い後で調べたら、ゲームのキャラクターの影響で聖地化されているのだとか。神社側も思わぬきっかけで人気がでて驚いているかも。

伏見城とありますが、遊園地のシンボルとして建てられたコンクリート製の城郭。洛中洛外図に描かれた城をモデルにして制作されたというから、まったくのまがい物でもないらしい。浦安にあるシンデレラ城と同じようなものですね。お城には珍しく朱色が使われているのが派手好きの豊臣秀吉らしいところでしょうか。
残念ながら中に入ることはできず外観を楽しむだけ。当然人は少なく、周辺の緑地でピクニック気分を楽しんでいる親子連れが数組とジョギングしている人を見かけただけでした。

桓武天皇といえば都を京に遷都された方、この付近にはビッグネームの皇室のお墓が点在しています。
長い参道からはすこし脇に入ったところに桓武天皇陵はあります。手前に白砂が敷かれ、囲いの奥に鳥居とこんもりとした木々。枝に隠れて墓室は見えませんでした。
桓武天皇陵については戦乱等でオリジナルの場所がわからなくなっているそうだから、王墓とはいえ墓室はないのかもしれません。隣の明治天皇陵と形式は似ている(というか、時系列でいうと明治天皇陵のほうが真似をした？）のですが、それ比べるとかなり小さいです。

鳥居から続く白砂のかなたに木々にいだかれるようにこんもりとしたお墓。陵墓の表現としてはふさわしくないですが、清々しい場所です。円柱形を組み合わせた鳥居がシンプルだけど格好いい。墳墓の形式は上円下方墳、つまり四角の台の上に小山が乗ったような形。一辺が60ｍというからかなりの大きさです。
ここは元々は伏見桃山城の本丸だったそうで、つまり高台にあり、伏見の町が望める見晴らしのいい場所でもあります。

日露戦争の英雄乃木希典を祀った神社。単なる戦争における英雄というだけでなく明治天皇に忠誠を誓ったことなどが評価されてのことだと思うが、個人的にはわずか百年前の人物、写真が残っているような近世の人を神として敬うのにはちょっと抵抗があります。
境内の一画に「すべてに勝ちま栗」と書かれた祠があります。絵馬も勝栗にひっかけたデザインです。戦争に勝ったことから勝運のご利益があるとされたのでしょうが、今風の漫画的な柔和なデザインでは、勝負事を祈願するといった感じがしないなあ。

自宅に帰ろうと白川沿いを歩いていてたまたま見つけた明智光秀の首塚。今年の大河ドラマの主人公に関係する場所にでくわすというのも縁を感じ、お詣りしてきました。川沿いの道から少し奥まった所に、小さな祠が建物の陰に隠れるようにありました。たった数日とはいえ権力の頂点にたった者のものとは思えぬほどの簡素な規模。もののあわれですね。権力に敗れた側だから、にらまれないように、人通りの多い場所はさけ、あえて小さく造ったのかもと思いました。

見どころが数多くある南禅寺。境内にはいりまず目立つのが三門、どっしりとしていて重厚感があります。その奥の法堂の天井に描かれた巨大な龍も圧倒的な迫力。方丈と、枯山水の方丈庭園は臨済宗の寺院らしいすっきりとした配置。南禅院は池のある庭があり枯山水のそれとは違うしっとりした雰囲気。琵琶湖疎水のアーチ橋は西洋建築なのに違和感なく溶け込んでいる。様々な表情を見せてくれる南禅寺はいろいろな楽しみ方ができるのがいいですね。
ただ、三門、方丈庭園、南禅院とそれぞれに入場料がかかるのはいただけません。いちいち面倒だし割高に感じます。

もみじで有名な永観堂。春先にたずねるとまだ新しい葉はでておらず、枝だけの姿では何の木かわからない状態でした。紅葉シーズンはものすごい人だというのでシーズンオフにきてみたのですが、春先は避けたほうが無難に思います。その代わり観光客はほとんどおらず、ひっそりとした本来の姿を楽しむことができました。永観堂で有名なのは阿弥陀像。正面でなく横をむいた体制が珍しいそうですが、もともと小さい仏像のうえに光の関係かよく見えないのがはがゆかったです。

哲学の道から少しはいったところにある大豊神社。石鳥居に脇のしだれ桜の枝がかかり、花の季節にはさぞかし美しいだろうと思います。が、今回は季節があわず、ようやくつぼみがふくらみかけたという様子。残念です。
本殿にお参りしてから末社の大国社へ。神様にお仕えしている狛犬ならぬ狛ネズミがかわいいと評判。万物の根源とされる水玉をかかえた姿はふくよかで愛らしい。頭に花飾りをつけてもらっていますが、誰かがインスタ映えをねらっておいたのかもしれません。ちなみにもう一方の狛ねずみは巻物を手にしています。今年は子年なのでよりご利益がいただけそう。

銀閣寺の門を出て右手、奥に鳥居が見えたので行ってみました。八柱の神様をおまつりしているので八神社。わかりやすいネーミングです。なんだかご利益がありそう。どんな願い事をしても、八神もおられるのだから誰かが願いを聞いてくれそうな気がします。
境内にはいりすぐの稲荷神社が朱塗りで派手で目立つ一方、奥にある本殿は提灯が印象に残る程度で控えめ。裏に山をかかえていて、広そうな神社です。銀閣寺は人気なのにこちらに足をむける人はいないようでひっそり静かで、そこがよかった。

銀閣寺の隣。五山の送り火のひとつ、大の字の儀式を司っている寺院との看板に興味をひかれ境内に入ってみました。
境内は狭く、家の近所にあるような感じ。特に五山の送り火に関するものも見当たらず期待はずれでした。観光客を呼び込むという寺院ではありません。
境内の目立つところにガラスケースの中に入った平安貴族の女性像。ガラスが黄ばんで蜘蛛の巣がはって、あまり大事にされていない様子でかえって残念に思う。地味な寺にカラフルな着物の立像は唐突感が否めません。

哲学の道という名前がどこか高尚に感じますが、実際に行ってみると、川沿いのただの遊歩道です。哲学者である西田幾多郎がよく散歩したという理由でこのネーミングをつけた人は、発想力がありますね。
石畳が整備されているし、木陰があって適当に茶店があってよくできた散歩道ではありますが、冷静に考えるとどこの町にもありそうな場所ではある。京都には有名な観光スポットがたくさんあるのに、わざわざ足を運ぶほどの優先度は感じません。銀閣寺や南禅寺を訪れたついでに散歩する場所です。

言わずと知れた銀閣寺ですが、訪れたのは初めて。
銀閣寺は臨済宗のお寺。まずはお詣りをと思ったが、本堂にあたる方丈はあがれないどころか閉まっていて、しかも正面が庭の敷地に隣接しているものだから、どこで拝むの？って感じでした。
庭を巡り有名な観音堂や向月台を拝見。小石を波に見立てた枯山水の庭とは違い、太いストライプの大胆なデザインが新鮮に感じました。
裏山へと続く小道は意外と奥があります。山で少し高くなっているので、庭と建物の配置がよくわかります。間近ではやや重たく感じた庭の縞模様も引きで見ると程よく感じました。

名物の玉子焼をいただきました。明石の人はたこ焼きとは言いませんし、事実、たこ焼きとは似て非なるものです。生地は小麦粉が少なく玉子が多め。お姉さんが竹櫛ではなく箸を使ってくるりとかえしていたいたけれど、確かに、この柔らかさでは櫛で刺してかえすのは無理そう。
和風のつけ出汁にダイブして食べるのが王道ですが、僕はソースで食べる方が好き。出汁はそのまま飲んでもおいしいので、無駄にはなりません。
今回は魚の棚商店街のメインストリートから一本ずれた別館でいただきました。本店は待ち人がいましたが、こちらはすぐには入れました。

1619年に建てられた比較的新しい城。西国の反徳川勢力の防衛拠点として造られたものなので、石垣は立派で高さもありますが天守閣は最初からなかったそうです。長い石垣の両端に櫓だけがあるというのは独特のフォルム。私はちょっと違和感を感じましたが。
現在は公園として市民の憩いの場となっている様子。広い敷地にはグラウンドや野球場が造られていました。明石駅から近いので、時間があいたら立ち寄ってもいいと思います。