ケロケロマニアさんのクチコミ(583ページ)全12,309件

浜中町には三つのJR駅がありますが、浜中・茶内が比較的大きな駅舎を有している一方で、この姉別駅は待合所があるだけの、典型的なローカル色豊かな駅になっています。とりたてて珍しいものがある駅でもありませんが、ここから根室市域に入ると特徴的な駅が続きますので、この平凡な風情がまたホッとする感じの駅でした。

釧路湿原と共に、道東を代表とする霧多布湿原は、規模こそ釧路湿原には敵いませんが、より海に近い立地から、特殊性が際立っている見所の多い湿原ですので、じっくりと味わって欲しい場所ですが、見所としては霧多布岬エリアから白鳥の飛来で有名な火散布沼のエリアまで結構広範にわたっています。正直徒歩では大変かと思いますので、タクシーやレンタカー、自転車などの利用をお勧めしたいです。その際の基点となるのがこの駅ですが、目的地によっては隣の茶内駅の方が近い場合もありますので、目的に応じて、二つの駅を使い分けるとより効率的な旅を楽しめるかと思います。

花咲線の旅では、厚岸町域を結構長く走行しますが、この茶内駅からは浜中町域となります。浜中町最大の観光地である霧多布湿原へは、通常隣の浜中駅からアクセスする方が多いですが、この茶内駅からも距離的には似た感じですので、自転車などを持ち込んで、茶内～浜中を霧多布湿原経由で移動する旅などをお勧めしたいです。駅舎には記念撮影が出来るようになっているフォトフレームがありますので、こちらもお見逃しなく…。

厚岸といえば牡蠣が有名で、隣の厚岸駅で販売されているかきめしは、全国の駅弁大会などでも人気を博していますが、こうした海の町のイメージとしての厚岸とは別に、厚岸湖から北には、釧路湿原とはまた情緒が異なる湿原が広がっています。この糸魚沢駅はそんな湿原の真っ只中にあるといった風情の駅で、付近の散策を楽しむのに良い駅だと思います。駅舎も屋根の形が印象的な、立派な建物でした。

花咲線上の駅の中でも、構造的なユニークさからするとこの駅が一番ではないでしょうか。開放感のあるテラス風の駅舎で、割合新しい時期に造られた風情でした。寒い時期は中の扉が閉まる待合所を利用できますので、気候に合わせて使い分けが出来そうな、とても機能的な駅舎だと感じました。

上尾幌が立派な駅舎を有する一方で、この尾幌に関しては、花咲線上に幾つか存在する貨車改造型駅の一つです。でも、デザインに工夫がされていて、無味乾燥なイメージが多い貨車改造型駅の中にあっては、好感の持てる駅でした。

この駅から東は厚岸町域へと入ってまいりますが、隣町の別保からこの駅までは15キロほど離れていていて、釧路原野の風情が暫く続いた後に漸くたどり着く、という印象があります。厚岸の旅の開始を祝うかのように、スタイリッシュで美しい駅舎が出迎えてくれました。

釧路といっても、実は釧路市に隣接して、釧路町という別の町があります。町域が釧路湿原方向にも広がっているため、釧網本線上に幾つかの釧路町域駅がありますが、根室本線上では、この別保駅が釧路町に存在する唯一のJR駅です。この辺りから独特の風情を有する日本最東端の鉄道旅の風情を味わえるようになりますが、この駅は駅舎も新しく、駅前広場といえる公園が整備されていて、休憩するのにはとても良い駅だと感じました。

文字通り清里町にある中心駅ですが、通常こうした駅名表記では“町”を省略する筈ですが、ここではそのまま駅名になっています。八ヶ岳山麓の大観光地、小海線の清里駅に配慮したのかな、などと想像も膨らみますが、何とも味わい深く思いました。尚、駅自体もそれなりに大きく、隣には綺麗なトイレも設置されていますので、利用価値が高い駅だと思います。

この駅はかつてシンプルに斜里と呼ばれていて、知床の旅への玄関駅として独特の風情がありましたが、駅名も変わり、知床が世界遺産となった今では、沢山の観光客が押し寄せる巨大駅に変貌した印象があります。昔の風情を知る者にとっては、それが少し寂しかったりもするのですが、観光客の視点から見れば、駅舎も新しくなり、冬季でも居心地の良い駅となりましたので、知床観光の際はまずこの駅に降り立ち、色々と情報収集してみてください。

映画のロケ地として使用されたオホーツク沿岸の駅としては、近隣の北浜駅が有名で、こちらは既に観光地化している華々しいJR駅というイメージがありますが、こちらも北海道在住のタレント、鈴井貴之が監督した映画「銀のエンゼル」のロケ地として使用された駅で、マニアには結構人気のある駅です。しかし、この駅は北浜ほどメジャーではないので、どこかホッとできる風情があります。駅にはラーメン喫茶が併設されていますので、時間がある方は立ち寄ってみると良いでしょう。尚、鉄道マニアの方は、この駅はかつて北見鉄道が分岐していた関係で、その記念碑が駅舎横にひっそりと建てられていますので、こちらもお見逃しなく…。

この駅は駅舎として捉えると、不自然に大きく感じられるかと思いますが、実はここは道の駅「はなやか小清水」と施設が併用となっていますので、純粋なJR駅と考えるのはちょっと風情的に異なるかもしれません。尚、同名の原生花園が有名だと思いますが、夏季には隣に臨時駅「原生花園」駅が開設されますので、シーズン中の原生花園へのアクセスはこちらの駅をご利用下さい。

石北本線の旅も遠軽から網走方面に向かっては、比較的立派な駅舎の駅が目立つようになる印象があります。この相内駅は、大き過ぎず小さ過ぎずといった風情で、北見市西部で堂々たる存在感を示していました。尚、ふるさと銀河線（旧地北線）の廃止により、鉄道駅がなくなってしまった訓子府町からは、現存する最寄のJR駅がこの駅になります。

北見の隣駅ですが、付近は閑静な住宅街という風情の駅です。近くに北見緑陵高校がある関係で、通学時間帯は結構混み合う印象があります。尚、高校と逆側に向かうと、北見を代表する河川である無加川が流れていて、中の沢橋から眺める河畔の景色が美しいので、是非散策に出かけてみて下さい。

現在は遠軽町へと合併された旧生田原町の中心駅ですが、ここは駅舎自体が図書館やオホーツク文学館になっていて、長時間ゆっくりと過ごすのに良い駅だと思います。特急も停車する駅ですので、アクセス面でもこの辺りの駅の中ではとても恵まれています。

この駅はなかなか面白いですね。ひらがなは勿論、漢字でも上から読んでも下から読んでも同じですが、漢字でも平仮名でも回文となる駅名は、現存する日本の駅としては、ここと鹿児島の志布志しかないそうです。かつては隣にあった新栄野駅が廃止（2006年）されてしまいましたが、当時の新栄野の廃止状況とこの瀬戸瀬の現状も似たようなものなので、いつまでもこの貴重な駅名が見られるよう、存続を祈りたいものです。

白滝村内の他の３つの駅が、ローカル色が濃すぎて、この駅を見るとそのギャップに圧倒されます。流石に特急も停車する駅だけあって、上川方面から長く人口希薄地帯を走ってきた風景を見慣れていると、正直度肝を抜かれます。この駅に関してはそれなりに列車が停車して便利ですので、ローカル駅マニアの方は、村内他の3つの駅を探訪される際は、この駅から徒歩や自転車を利用されると良いかと思います。上白滝までは4キロ弱、下白滝までは旧白滝を経由して10キロちょっとです。

白滝村内の駅の中で、上白滝に次いで停車本数の少ない駅で、下り線は早朝の1本のみ、上り線は午後の3本（うち2本は白滝止まり）しか停車しません。この停車スタイルは隣の旧白滝駅と全く同様ですが、ホーム脇に小さな待合所があるだけの旧白滝駅と比較すると、こちらは少々立派な駅舎があるので、その意味ではこちらの駅の勝利といえるかもｓれません（笑）。

白滝は道内でも数少なくなった“村”の一つですが、現存するJR駅が４つもあります。しかし、主要駅の白滝を除いては、日本でも有数の停車列車が少ない駅となっていて、特に二つ隣の上白滝駅は上下線とも一日1本しか停車しません。この旧白滝駅は、白滝発着の遠軽方面列車が増える分、停車列車も少しは多いのかと思いきや、その多くはこの駅を通過してしまいます。特に下り線は上白滝と同様、一日1本しか停車しません。しかし、上り線に関しては午後の3本がこの駅に停車する（うち2本は白滝止まり）ので、上白滝駅よりは、ちょっとだけ“便利な”駅となっています。

網走市は結構な広さを誇る、道東を代表する都市の一つですが、市域は海沿いに横長に広がっている感じですので、内陸に向かう石北本線上にある網走市域の駅は、網走駅を除いてはこの駅のみとなります。網走湖が近く、湖畔を中心に幾つかの宿泊施設がありますので、ちょっとした奥座敷の風情があります。夏は湖畔のキャンプ場もなかなか味わいがありますので、是非アウトドアライフを楽しんでみてください。