ケロケロマニアさんのクチコミ(535ページ)全12,309件

磐越東線上には、あまり大きな都市は存在しませんが、その中で中心駅の一つといえるのがこの小野新町駅です。距離的にも郡山といわきとのほぼ中間に位置し、どちらの都市へのアクセスも便利かと思いきや、意外といわき方面への鉄道アクセスは不便で、郡山との繋がりがより強いように感じる駅です。尚、いわき方面への列車が待たされるような場合には、実は郡山といわきとを結ぶ高速バスが小野ＩＣのバス停を経由しますので、こちらを利用すると良い場合もあります。小野新町駅から小野ＩＣのバス停までは徒歩で40分位の距離です。

磐越東線を旅する際、郡山から隣の小野新町駅までは結構な列車本数があるのですが、その先のいわきまでは急激に列車本数が減少するので注意が必要です。この夏井駅は、小野新町と同じ小野町内にある駅で、両者は４キロも離れていない距離ですが、列車本数は劇的に減少してしまいます。せめてこの駅まで運転されていれば、地元の方の利便性ももう少し高くなると思うのですが…。因みに反対側の隣駅である川前駅までは１０キロ以上離れていて、磐越東線上では一番駅間距離の長い区間となっています。

この駅は島式ホームを有していて、列車交換もよく行われている駅ですが、特に遠くから眺めると、駅舎とホームとの距離感がとても心地良く感じられる駅でした。車両の後部から眺める駅の全景がなかなか風情ありますので、是非注目してみて下さい。

この駅を注目していると、ホーム上に小さな待合所が設置されていましたが、この待合所をよく見ると、真ん中にテーブルが配置されていて、それをコの字型に囲むようにして座席が設置されていました。駅ホームに隣接する待合所で、このようなテーブルが配置された場所は少ないと思うので、ちょっと温かい気持ちになりました。

この駅には、昔ながらの立派な木造の駅舎が残されていました。私の乗車時には全く乗降客のいない寂しげな風情の駅という印象でしたが、この駅舎を見る限り、かつてはそれなりに乗降の多かった駅なのかなあと想像が膨らみました。

隣のいわき駅がとても近代的な駅舎なのに対して、その磐越東線上の隣駅である赤井駅は、急にローカルな風情になり、そのギャップに驚かされる駅でした。ホーム上にある木造の待合室も旅気分を盛り上げてくれるなかなか味わい深い建物ですので、ぜひお見逃しなく。

福島県の浜通りの中心都市として、色々な意味で注目が集まっているいわき市ですが、その中心駅であるいわき駅を今回久しぶりに訪れてみて、昔の記憶とは全く違った駅に生まれ変わっていて驚きました。原発の問題から北側は分断されたままの常磐線ですが、この町へは都心からも郡山方面からもバスや鉄道で簡単にアクセスできますので、応援のためにも是非出かけてみて下さい。

この駅はやはり「奥の細道」で有名な山寺（立石寺）の最寄り駅として、仙山線上では最大の存在感を示している駅といえるでしょう。駅舎自体もなかなか観光客を意識した風情が魅力的ですが、ホームが高台に位置していて、ここから眺める山寺方面からの景色もなかなか素晴らしいので、下車する時間がない方も、是非車窓にご注目下さい。

この駅は隣の北山形駅が左沢線との接続駅となっている一方で、より乗降客の多い仙山線との接続駅となっていますので、北山形駅よりは旅人に馴染みの駅かと思います。特に、仙台方面から奥羽本線の下り列車に乗り換えたい場合などは、座席確保等の目的で山形まで行ってしまうと、乗り換えに間に合わない場合がありますのえ、必ずこの駅で乗り換えるようにして下さい。

鉄道マニア的には、この左沢線という名称はとても旅愁をそそられるローカル線なのですが、この盲腸線の奥羽本線との接続駅となっているのがこの北山形駅です。但し、左沢線の殆どの列車が山形駅発着となっているため、この駅を利用する機会は意外と少ないように感じます。それなりに大きな駅舎も有している駅ですので、一度は下車して、左沢線の起点駅としての存在感を味わってみるのも良いかと思います。

名前からすると蔵王温泉などの観光地への最寄り駅かと勘違いしてしまう駅なのですが、実は交通アクセス的には蔵王温泉方面へのバスなどは皆無ですので、観光客は間違って下車しないよう注意が必要な駅です。ここは特に朝夕の時間帯、びっくりするほどの学生の乗降がありますので、ローカル列車の旅を満喫している際には、急に賑やかになって驚かされることも多い駅です。

ＪＲ駅名としては、平成に入ってから現在の駅名に改名されていますので、何となく新しい駅という印象を受ける駅ですが、実は駅としての歴史は古く、北上ノ山駅として開業したのは戦後間もない１９５２年のことです。従来は上山競馬場の最寄り駅としての印象が強かった駅ですが、２００３年にこの競馬場が廃止となり、今では記念館の最寄り駅としての印象が強くなった駅です。

赤湯駅は、ＪＲと山形鉄道の接続駅となりますが、新幹線も停車するＪＲ側の駅舎がとても近代的な印象の建築なのに対して、跨線橋を渡って反対側にある山形鉄道側の駅舎はとてもアットホームな風情で、ローカル駅の風情を存分に楽しむことが出来ます。山形鉄道に乗車予定がない方も、是非この駅舎を見るために、途中下車してみて下さい。

この駅はその名の通り、南陽市役所に直結している駅です。通常こういう駅の場合は、～前、という名称になるかと思いますが、ここはそのまま市役所、という名称なのがちょっとユニークに感じました。山形鉄道の存続のためにも、特に市役所職員の方には積極的に鉄道を利用してもらいたいものです。

山形鉄道はかつての国鉄時代の風情を結構残している第三セクターだと思いますが、この宮内駅に関しても、昔ながらの国鉄駅を髣髴とさせてくれる駅舎が現役で頑張っています。列車交換も出来るようになっている駅で、ホームの長さも昔を偲ぶのにとても情趣深い駅だという印象を受けました。尚、この駅は最近再有人化されたことで有名ですが、人どころか、この地に縁の深いウサギさんの駅長・駅員（？）が勤務していることでも人気を集めていますので、ウサギマニアの方は是非足を運んでみてください。

山形鉄道上では、あやめ公園駅や四季の郷駅など、駅名の一部に平仮名が使用されている駅は他にも見られますが、純粋な平仮名駅名となると、このおりはた駅が唯一となります。単式ホームに沿うように横長に続く待合所の雰囲気は、現在でもＪＲのローカル駅によく見られるタイプで、かつての国鉄時代を偲ぶことの出来る駅と言えるでしょう。

名前からすると、梨が沢山栽培されているのかなと思ってしまいますが、意外と付近には通常の田園風景が広がっているエリアでした。尚、この駅には、美しいログハウス風の駅舎がありますので、こちらにも是非ご注目下さい。

この駅一帯はナスの産地として知られていて、駅の改札口付近でもナスの形をした看板がお出迎えしてくれます。駅舎自体も昔ながらの木造建築というなかなか味わい深い風情で、美しい単式ホームとのコラボがとても素敵なローカル駅でした。

東北地方には多くのローカル鉄道が存在しますが、第三セクター鉄道としては山形県内には意外と路線がなく、この山形鉄道（フラワー長井線）が唯一の現存路線となります。名前とは裏腹に、それ程長い路線ではありませんが、地元の方が殆どの乗客構成ですので、とても温かみのある光景をよく見かけました。古き良き日本を感じられる、素晴らしいローカル鉄道だと思います。

この駅は２０１２年現在、山形県内に存在する唯一の第三セクター、山形鉄道との接続駅として知られています。勿論、山形鉄道へは始発駅である赤湯駅からも乗り換えることができますが、意外とこの駅はアットホームな雰囲気が心地良く、ちょっと大きくて近代的な印象のある赤湯駅よりも、個人的には気に入っています。是非、途中下車して駅の雰囲気を味わってみて下さい。