ケロケロマニアさんのクチコミ(512ページ)全12,309件

鳥取県の地理的な構図は、東西が岡山県側に膨らんでいますが、西側の方がより南部まで食い込んでいる感じなので、伯備線上にあるこの駅が、鳥取県最南端の駅となります。最南端といっても、南国のイメージは全くなく、寧ろ一番山奥にある駅ですので、伯備線沿線上で最も積雪量の多い界隈となっています。

鳥取県の最南西部にある日南町は、町域が広島県にも島根県にも接しているという、文字通りの県境の町ですが、その代表駅となっているのがこの生山駅です。より山間部にある隣駅の上石見駅と比較すると、ちょっとお洒落な雰囲気が漂っている駅で、町が製作したと思われる”古事記伝承の地”という幟が、改札口付近に誇らしげに飾られていました。

日野町内には、個性のある3つの駅が設置されていますが、最南西部にあるのがこの上菅駅で、最も山間にあるためか、この駅の積雪量が3つの駅を比較しても一番多いように感じました。伯備線は特急も多く走行する幹線ですので、山陰地方の鉄道の中ではちょっとアーバンな印象を抱きがちですが、途中駅のローカルな風情は山陰のテイストを色濃く残していて、叙情的な鉄道旅を演出してくれます。この駅でもよく列車交換が行われますので、タイミングを見計らって是非駅界隈の風情を楽しんでみて下さい。

日野町の代表駅は隣の根雨駅ですが、この駅も同じ町内にあります。ここではよく列車交換のための待ち合わせがありますので、ローカル線の旅において、駅舎内を楽しみやすい駅の一つだと思います。昔ながらの駅文庫や、カーテンが閉められた改札の様子など、古き良き国鉄駅、という風情を存分に楽しめる駅の一つだと思いますので、タイミングが合えば是非立ち寄ってみて下さい。

伯備線上の鳥取県エリアに並んでいる各町は、代表駅が町名と一致していない所が殆どで、自分が居る所がどの町か判らないことが多いのですが、鈍行で旅をしているとその乗降客の量で、ここが中心かな、と勘付かせてくれる駅が多いです。この根雨駅もそんな駅の一つで、ここは日野町の代表駅となっています。米子を出て新見方面に向かう列車に乗りましたが、その途中駅としては、この駅の乗降客が最も多かったように感じました。

隣の江尾駅とは2キロほどしか離れていないところにある駅ですが、ちょっとした町並みが広がっている江尾と比較して、この駅付近はより自然景観に恵まれている印象があり、特にこの辺りでは湾曲して流れる日野川の風景を存分に楽しむことが出来ました。ホーム上にある待合所もなかなか昔ながらの味わい深い建物で、山陰らしいローカルさを感じることが出来る駅といえるでしょう。

伯備線沿いの鳥取県エリアは、小さな町が幾つか続くような立地になっていますが、江府町内には二つの駅があります。隣の武庫駅まではすぐの距離なのですが、こちらの江尾駅の方が役場にも近くて、町も大きく広がっている印象があり、乗降客も結構多い駅でした。

伯備線上を旅する際、米子界隈の平野部分から最初に山間へと入っていく駅がこの伯耆溝口駅となります。距離的にはまだまだ米子市街地が近いエリアですが、この駅から南は暫く日野川に沿って路線が進む感じですので、川の風景がとても美しくなります。是非、車窓にご注目下さい。

山陰の名峰、大山の麓にある伯耆町は鬼伝説の町として知られていますが、この町にはその名も「おにっ子ランド」という、ちょっとした遊園地があります。巨大な鬼が出迎えてくれますので、場所はすぐに判るかと思います。無料で遊べるのも良いのですが、残念なのは冬季休業期間がとても長いことで、雪深い地域であることも災いして、約5ヶ月間は閉園しています。

伯耆大山駅から南に進路を取る伯備線上の最初にある駅がこの岸本駅です。岸本という地名はいまいちピンときませんが、この駅の近くに伯耆町の役場があり、ここがこの町の代表駅となっています。駅舎のホーム側には、町を紹介した案内板も設置されていますので、こちらにも是非ご注目下さい。

山陰が誇る名峰、大山の名前を冠したこの駅は、鉄道駅としては伯備線と山陰本線との接続駅として知られています。但し、山の地名度と比較すると、殆どの列車が米子まで直通運転している関係で、この駅が接続駅という印象は薄いかもしれません。天気に恵まれれば、雄大な大山を拝めるエリアですが、今回の訪問では、残念ながら雲の中でした。

東山公園駅といえば、元名古屋市民としましてはコアラのいる動物園の最寄の地下鉄駅を連想してしまいますが、実は鳥取県にもあります。この駅は米子市民球場などの最寄り駅として知られていて、年に数回プロ野球の試合も開催されますので、その利便性から設置された駅といえるかもしれません。

山陰を代表する都市米子には、数種類の有名な駅弁がありますが、それらを販売しているのがこの米吾です。米子駅の中央改札口のすぐ脇に店舗があって、通りすがりの旅人でも停車時間が２～３分もあれば簡単に購入することが出来るのも魅力です。但し、ここの駅弁はちょっとお高めのものが多い気がしますので、ちょっと贅沢してみたいという方にお勧めの駅弁だと思います。

鳥取県は東西に大きく分かれている印象がありますが、県西部、旧国名で言うと伯耆の代表都市といえるのがこの米子です。西方から旅をすると、安来から県境を越えてすぐにこの町の代表駅である米子に到着するのはある意味驚きを感じました。

横に長い島根県は、益田方面から東に向かうとかなりの距離を感じる県でもありますが、その最東端に位置するのが、安来節でも有名な安来市で、この駅が代表駅となります。駅舎自体は新しくなっていて、近代性という意味合いでは、出雲市や大田市駅などと並んで、県内でも屈指のモダンな駅だと思います。島根県の入口駅として、東からの旅人を快く迎えてくれる駅といえるでしょう。

安来節で知られる島根県安来市は、島根県の最東端に位置していますが、代表駅の安来駅を除いて、市内にあるJR駅はこの荒島駅が唯一となります。この辺りは、出雲・松江・安来とかなり近距離で並んでいますので、その境界が解り辛かったりもしますが、西から山陰本線沿いに旅をすると、ここまで来るといよいよ島根県ともお別れかな、という寂しい気持ちになりました。

この辺りは、住所的にはなかなか複雑な印象がありますが、この駅も松江市内の一駅となっていますが、東出雲町という町名にある駅です。この駅名になっているのは、出雲市内にある西出雲駅と区別するためなのかなと思ったりもしましたが、やはり松江市内の駅である以上、出雲を語るのをちょっと遠慮しているような、この駅の佇まいが何となく素敵でした。

ここは県都松江の代表駅である松江駅の隣駅ですが、テイストとしては大分異なっていて、駅付近には貨物ターミナルが広がっています。松江自体それ程大きな都市ではありませんが、このターミナルに関しては、山陰の物品を一気に集積しているような印象があり、閑散とした風景の多い山陰の中では、少し活気の感じられる駅でした。

ここは道の駅ご縁広場の一部のようになっている施設ですが、建物の中には、1月3日に出雲大社で行われるご吉兆という行事に因んだ展示をはじめ、この地方の伝統芸能や風俗などがコンパクトに展示されていて、とても勉強になる施設でした。出雲大社からは少し離れていますが、歩けない距離でもありませんので、是非お車がない方も、ちょっと足を延ばしてみて下さい。

出雲を旅行した際、多くの方が召し上がるのが出雲そばだと思いますが、ここは中でも有名なお店で、重要文化財として名高い旧JR大社駅の傍にあり、出雲大社からは少し離れているので、繁忙期でも比較的空いていることが多い利点もあります。お勧めメニューはやはり割子そばで、三段に重なった小さな蒸篭につゆを注いで食べるのが絶品です。