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伊予鉄道の松山市駅からは、東に続くアーケード街の銀天街を経由して、暫く東進したところで少し右に曲がったところにあるのがこちらのお寺です。

お寺という意味では、本堂もお家のような小さな建物で、正直、心もとない風情に感じましたが、松山の歴史を考える上でここは重要な場所で、松山市誕生之地、と刻まれた立派な石碑も建っています。

あと見逃せないのが、ここの境内には、二つの対照的な形状（縦長長方形型と円型）の正岡子規の句碑が建っていて、子規がこれらの句を詠んだ時代に思いを馳せながら、小公園的な運用（子供用の遊具なども設置されています）もされているこちらのお寺の境内で小休止するのにも良いスポットだと思います。

伊予鉄の大手町駅傍にあるスポットで、ここは一般の方からすると？？？な場所で、観光地として訪れるようなところではないのですが、鉄道好きの方にとっては、恐らく聖地的な価値が感じられる場所だと思います。

簡単に言ってしまえば、専用軌道の鉄道と路面電車とが平面上で交差するという、ありそうで案外見られない、”電車同士の交差で、どちらも本数が多い時間帯だと、優先される専用軌道の鉄道が通過するのを待つ路面電車の様子が、結構な頻度で見られますので、角度を違えて撮影を楽しむと良いスポットです。

私は物好きなので、敢えて、クロスする部分を交通量が少ない（ほぼ皆無）時間帯の深夜に再訪して、ちょうど、ダイヤモンド状に見える部分の撮影を楽しんだりしました。日中時間帯にこれをすると迷惑なばかりか、変質者扱いされたり、交通事故に遭遇する可能性も高いので、絶対に止めましょう。

伊予鉄道の高浜線の線路沿いにある日本庭園を配した庵で、元々は松山の俳人であった栗田樗堂（ちょどう）が寛政12（1800）年に俳諧に専念するために建てたという草庵です。

以後、現代の姿に至るまでは歴史的な知見に基づいた復元工事なども度々行われてきたようで、その様子がパネルで詳細に案内されていました。私はフラッと立ち寄っただけだったのですが、すぐ脇を伊予鉄の車両が割と頻繁に通過する音に耳を傾けながら、ここの庵の縁側に腰かけていると、何だか不思議と落ち着く時間を過ごすことが出来ました。

ここには、樹齢200年を超えるという、オリジナルの草庵が建てられた頃からあると思われる見事な藤棚（ノダ藤と呼ばれる品種だそうです）があって、毎年4月下旬頃に品のある佇まいで開花する姿を見せてくれるそうなので、花の季節に再訪したいなと思える素敵な草庵でした。

松山城の北西側の住宅地内にひっそりと佇むお寺で、本堂自体は近代的な建物という風情で観光対象としては物足りない感じのお寺です。

ただ、本堂向かって左手には、東南アジアの寺院を彷彿とさせてくれるようなピラミッド型に積まれたお墓があったりして、真言宗のお寺らしく、頂部には弘法大師のお姿も見られますので、ある意味八十八か所霊場と同じように同行二人の心境で有難く参詣させて頂きました。


向かって左手の祠の脇に小さな看板が立っていて、何かなと思って確認してみると、今も愛媛を代表する伝統工芸品として知られる伊予絣の先駆的な製品の増産に際して尽力した、菊屋新助という人物のお墓だそうで、静かに合掌させて頂きました。

松山城を観光後に、敢えてマイナーな古町方面への登山道経由で下山し、付近のみどころはどこかなと探して到達したのがこちらのお寺でした。お寺自体はあまり観光地として目立つような印象のお寺ではありませんでしたが、案内板が立っていて何かなと思って読んでみると、このお寺には松山藩士で墨で描く竹の絵などを得意とした吉田蔵澤という人物のお墓があるそうで、特定はされておらずにどれが氏のお墓なのかは同定できませんでしたが、とても勉強になりました。

また、このお寺の入口には鬼瓦が展示されていて、何かなと思ったら、これは平成前期に起きた芸予地震の際に崩壊した鬼瓦の一部を、震災の記憶を後世に伝えるオブジェとして製作したものだそうです。

松山城は沢山の見所があって、どこから見るべきか迷うところですが、王道のロープウェイルートでアクセスすると、山頂駅のある長者ヶ平から登ってまず最初に本丸エリアに到達する際に経由するのがこちらの門の界隈、ということになります。

松山城の本丸は凄く縦長になっていて、より後期に築城された大天守側とはかなり離れた立地ですが、ここの界隈にある戸無門や隠門、隠門続櫓などは、築城当時の風情を残す貴重な建築として、重要文化財に指定されています。

ここの一帯で一番大きな門が筒井門に関しては、戦後の不審火で焼失してしまったため（焼失前は国宝でした）、後年の復元ということにはなりますが、違和感ない感じで復元されていますし、焼失前の写真なども案内板で確認できますので、是非ご覧下さい。

あとここは、本丸エリア南側の最初の到達点ということになり、特に南方の景色が素晴らしいです。長者ヶ原から登られる場合は、ここで小休止して、城下の美しい景観や、遠方に望める西日本の最高峰石鎚山系の眺めなどを楽しんでいかれると良いです。

松山城には様々な顔があって、それぞれに素晴らしさがあって写真ばかり撮ってしまう悩ましいお城なのですが、ビジュアル的に映えるアングルとしてお勧めなのは、この小天守を望む場合は、紫竹門から見上げる姿です。

有料ゾーンに入ってしまうと、枡形などの複雑な構造に遮られて、案外小天守の存在感を小さく感じてしまうのですが、有料ゾーン外、古町方面に続く散策路の途上にある紫竹門側から望む小天守の姿はとても貫禄があり、このアングルだと大天守が隠れてしまう分、小天守としての存在感が一番強く感じられると思います。

因みに、有料ゾーンだけで満足してしまって、有料ゾーン入口のすぐ傍にあるにも拘わらず、この紫竹門に足を運ばれている方は殆ど見かけなかったのは勿体なく感じました。こちらも同じく東西両側に重文指定の続塀を配する、立派な高麗門として重文指定されていますので、こちらも是非お見逃しなく！

松山城は総合的に見て、たくさんの見所があって、とても一度きりの訪問で全部を見尽くすことは出来ない名城ですが、こと有料ゾーンである大天守に至る本丸中心部に関しては、大天守を始めとして、重文クラスの名所が沢山あるので、事前にきちんと調べてから具に眺めていかれることをお勧めいたします。
この一ノ門に関しては、有料ゾーンに入って最初に折れ曲がる付近にある門ですが、この門に付随する一ノ門南櫓とそこから東に続く一ノ門東塀も、それぞれ別個の重要文化財登録されていることは、あまり認知されていないようで、そもそも一ノ門に足を止める人も少ない感じでしたが、その先の二ノ門、三ノ門界隈にも沢山の重要文化財が目白押しなので、大天守ばかりに気を取られて、殆どその途上のこうした素晴らしい建造物があまり注目されていないのは寂しく感じました。

松山城の本丸エリアにある売店で、全国的に見ても、これだけ広い本丸エリア内にて、普通に飲食ができるお城というのは珍しいと思いますので、話の種としても訪問価値の高いお店だと思います。

ここで一番有名なのは、やはり蛇口から注いで飲むみかんジュースでしょうね。デザインにもみきゃんやダークみきゃんが描かれていて、ＴＨＥえひめを実感できるスポットですが、お値段的には小さいカップで350円、ビアジョッキで500円なので、あまり安くはありません。

私は貧民であることに加えて、この日は既に長者ヶ平で伊予柑ソフトを頂いた後でしたので、連続して贅沢することは許されず、ここではみきゃん柄の自販機にて、麓で購入した一六タルトのお茶請け用として缶コーヒーを購入しましたが、驚くなかれ、山上価格（150円）でした。まあ、観光地なので、差額はショバ代として理解しておきましょう。

因みに、伊予柑ソフトに関しても、長者ヶ平の六実庵で頂くと350円ですが、こちらの城山荘だと450円となります（物が違うかどうかは不明ですが…）ので、お財布重視の方は六実庵利用の方がよりお勧めです。

松山城の東麓に設置されているロープウェイで、リフトと併用になっていて同料金にてどちらかをチョイスできるようになっています。勿論、双方が稼働していましたが、私が訪問した時点では、コロナ第六波が愛媛県内でも拡大中のご時世だったこともあり、私はどちらも乗車を遠慮させて頂きました。

人があまり集まっていないことを確認しつつ、乗り場の様子を観に行きましたが、やはり運営側からしても、ロープウェイはたとえ短時間であっても密になる可能性が高く、できればリフトのご利用を、と推奨されていました。こうした対策は双方の選択肢がある松山城ならではだと思いますね。

因みに、雪国で生活する者からすると、よくスキー場のリフトで乗り損ねて止めてしまう初心者の方を見かけます（特に一人乗りタイプは流れに乗り損ねる可能性が大きい）ので、リフト乗車の練習という意味合いでも、こうした非積雪地のリフトに乗り慣れておくということも、スキー場デビュー前には有効な手段の一つかなと思います。

ロープウェイもリフトも利用せずに、その下部には登山道（きちんと舗装されています）が通じていますので、お財布力より体力、という方は、歩いて登られることも案外お勧めです。

松山城が立地する勝山の東麓に鎮座する、なかなか立派な神社です。丁度私は東側からロープウェイ・リフトの下部ルートを通じて松山城に登る予定でしたが、この神社の境内奥が、そのままお城への登道に通じていて、参拝後に一旦下山するといった、ありがちなストレスを抱えることなしに、無駄なくお城へと向かうことが出来て良かったです。

この神社の参道脇には通称”ナンジャモンジャの木”（ヒトツバタゴ）が見られます。確か、東京の神宮外苑でも見かけたな、などと思い出しつつ、ここにある二本の木を、味わい深く眺めながら、本殿へと歩を進めました。

今回は松山城登城前に、長者ヶ平（ロープウェイ・リフトの山頂駅があるところ）にあったこちらにて小休憩をとりました。ここで一番目立っていたのが伊予柑ソフトの宣伝だったので、素直にこれをオーダー。北海道民的には、真冬（1月下旬）に普通にソフトクリームメニューがオーダーできるのを羨ましくも感じましたが、愛媛の方にとってはやはり寒い冬ということで売り上げは落ちている（コロナ禍もありましたが…）とのことで、オーダーしたらすごく喜ばれました。柑橘系のさっぱりとした美味しさでした。

ここは店内飲食の場合でもテイクアウトでも同じお値段、というのが、変なストレスを感じずに店内飲食できるのも良いですね。ソフトクリームだけのオーダーでも、どうぞ休んで行って、と店内に案内してもらえたのがちょっと嬉しかったです（勿論、混雑状況にも拠るかとは思いますが…。）。

因みに、伊予柑ソフトのお値段は2022年1月現在で350円（税込）でした。

こちらのお寺は、少々不謹慎かもしれませんが、一観光客視点からすると、何だかカオスな世界観が拡がっていて、面白味が感じられます。

まず、お寺と思って境内に入ってみると、いきなり鳥居があって、立派な稲荷さんの建物が…。で、お稲荷さんなので、勿論狐さんがいるのですが、その反対側には巨大なタヌキの像が～。

てか、六角堂はどこやねん？と不思議に思っていたら、一番奥の裏側にひっそりと六角形の建物が…。肝心の六角堂に関しては、境内側からだと見辛いので、いったん外に出て、駐車場の脇から眺める方が良いです。

今回は松山城に登城する前に、行動食として松山といえば、のこちらを数点購入していくことにしました。一六本舗の本店といえば大街道かなと思っていたのですが、こちらの店舗も本店を冠していて、どうやら、歴史的な店舗としての本店とは別個に現代の本店としての店舗を1990年代中頃にこちらに設置した事情があるようです。

店内に入ると、まさにそこは一六タルトの宝箱や～、という感じで、色々な味の一六タルトが売られていて、しかも私の来店時は二割引きセールをやっていたこともあって、テンションも上がりました。

因みにこの勝山本店にはイートインも設置されていますので、店内飲食も可能となっていますし、一六本舗では嬉しいことにｄポイントの積算・利用も可能です。しかも積算に関しては、100円で1ポイントと、高レート積算店舗の一つといえるでしょう。

今回は松山市内に投宿の際、楽天の500円引きクーポン対象ホテルで最安の宿はと探したらこちらのホテルがヒットしました。クーポン利用で3300円でシングル一泊できました。伊予鉄の勝山町電停から徒歩3分程度の近距離です。

ここはまず、注意したいのは二つの建物があることで、私は最初、大通側に面した建物に入ってしまったのですが、こちらはプレミアと呼ばれる本館で、別館と比較すると少し高級感があります。（建物もより新しい感じです。）

私が予約した別館はセカンド、と呼ばれていて、大通りからは中道を少し入った所にありますが、本館からは徒歩20秒ほどの距離で、ほぼ隣接（中道を挟んでいますが…）しています。

因みにこのホテルの本館８階には大浴場が設置されていて、こちらは別館宿泊時にも利用可能です。但し、タオル類は客室から持ち出す必要があります。この大浴場には勝湯という名前が付けられていて、ホテル名と共に、受験生に縁起が良いということでも好まれているそうなので、受験シーズンは案外混雑するかもしれません。この勝山という地名は、元々は松山城が建つ山の名前としてもお馴染みなのですが、勿論、松山城観光の際にも立地的に非常に便利でお勧めなホテルです。

松山には幾つかのアーケード街がありますが、規模的に最も大きくて有名なのがこちらの大街道かなと思います。私は松山市駅から最初に銀天街のアーケードを経由してこちらのアーケードに到達しましたが、銀天街と比較しても、道幅も広く感じましたし、まさに松山の大動脈的な力強さを感じるアーケード街でした。

コロナ禍のご時世ではありましたが、早い時間帯ですと比較的に活気もあって営業している店舗も多かったです。

伊予鉄道の松山市駅を出てすぐ東側に続くアーケード街で、松山のミニ地下街としても有名なまつちかタウンを経由してば、駅からは一切外を歩かずにアーケードの中に入れますので、雨天時にも安心して歩けます。このアーケード街に沿って、松山発祥の地としても知られる圓光寺があったり、観光客の方もショッピング目的以外にも、機能的な通路としての利用価値が高い通りで、路面でもちょっとした松山の観光案内が楽しめるようになっているのが秀逸に感じました。

この通りを直進すれば、そのまま今度はもう一つの松山を代表するアーケード街、大街道へと直結していますので、そのまま松山城方面に向かう際にも便利なルートです。

今回は内子からバスにて松山入りしたのですが、高島屋のどでかい建物が存在感を示す松山市駅の改札から見て、道路を渡った向かい側にこちらの趣ありげなお寺を発見したので、松山到着後、まず最初に訪問してみました。

入口には日切地蔵尊という大きな提灯が吊るされていましたが、正式には善勝寺という寺名になっています。解説板を読むと、恵心僧都作の地蔵尊と云われているそうで、その時代の古さに驚かされました。

すぐ向かいが松山市駅の割には、ここの境内は別世界の静かな佇まいで、とても安らかな気持ちになることが出来ました。

今回は内子観光を終えた後に松山まで移動する際に、伊予鉄バスを利用してみました。こちらのバス路線は、元々は佐田岬半島中部の三崎口から、八幡浜や大洲を経由して松山市駅に向かうルートなのですが、途中内子からも乗車でき、内子のバス停は、JR内子駅よりも観光エリアに近いので、時間さえ合えば案外お勧めだと思います。

但し、このバス路線は2022年1月現在で一日三往復しか運行されておらず、利用をお考えの際は必ず時刻をきちんと確認して下さい。内子から松山市駅まではこの時点で850円でした。コロナ禍も関係していたのかもしれませんが、途中、殆どお客さんはいなくて、このバス路線の将来も心配になりました。案外途中の山間の景色などが素晴らしいので、是非存続して欲しいものですが…。

内子の市街地にあるお寺ですが、町並み保存地区方面からは少し離れているので、意外と訪れる人も少なく、静かな佇まいに包まれていたお寺です。立派な山門をくぐると、入口からは想像もできないような、割と大きな本堂があって驚かされました。入口に流麗な文字で記された解説板が設置されていて、何かなと思ったら、このお寺に眠る重岡薫五郎という人物のことが詳細に綴られていました。氏の偉業に敬意を表しながら、静かに祈りを捧げるのにも良いお寺です。