beanbagさんのクチコミ(5ページ)全595件

JR京浜東北線石川町駅元町口（南口）山手イタリア山庭園方面出口を出て西に徒歩２分、リセンヌ小路と反対側の裏道を進むとすぐにあります。狭い道にお洒落で小規模な個人店が多く連なる小路です。テレビ東京の人気番組『タクシー運転手さん 一番うまい店に連れてって！』で紹介されていたので、病院帰りに立ち寄りました。

平日の12:30に入店した時はまだ数席空いていましたが、オーダー後、料理が出てくるのを待つ間にあっという間に満席。食べ終わって店を出る頃には外に行列ができていました。若いカップル客が多く、場所柄か外人客の姿もあります。アナログのターンテーブルにカリビアン・スカのLPが２枚。交互に静かに流しています。

メニューはスマッシュバーガーとブリトーがメイン。スマッシュバーガーは、パティをボールのように丸めて、熱々の鉄板に置き、その上から“スマッシャー”と呼ばれる専用のミートプレスで押し焼くスタイルで、全米でブームを巻き起こしているとテレビで紹介されていました。テックス（テキサス風）はハラペーニョ、メックス（メキシコ風）はチリミートが入っているので、辛いものを避けている私はスマッシュチーズバーガーをチョイス。セットにオニオンスープとホットコーヒーをつけて1,900円。ちょっと高いですが、アメリカだともっとするのかな？

味はカリッとジューシーなパティが肉肉しくて申し分なく美味しい。コーヒーは１杯目は店員が入れてくれますが、２杯目以降はセルフで何杯でもお代わりオーケー。限りなくアメリカン（薄い）でいくらでも飲めそうです。ハンバーガー好きなら何度もリピートしたくなるお店です。

東急田園都市線たまプラーザ駅から程近い高台にある焼肉屋さん。鬱蒼とした緑に囲まれ、見るからに上質な店構え。業歴長く評判の繁盛店です。

ランチのコスパが良いとの噂を聞き、久々に訪れました。評判通り炭火焼肉定食B（ロースorカルビ）1,350円とリーズナブル。焼肉のほかにワカメスープ、サンチュ、ナムル、豆腐、キムチ、ご飯がついてこの値段はお得感あります。肝心の肉も申し分なく美味しい。食べ盛りの孫を連れて行ったので、黒毛和牛カルビ1,150円を追加しても１人あたり2,000円を切る高コストパフォーマンスです。

残念なのは焼肉の良き相棒であるはずのご飯が美味しくなかったこと。米の値段が上がっているのは知っていますが、ちょっと理解に苦しみます。一番改善してほしい点です。

もう１点は、ランチのラストオーダーを確認した時の電話応対が横柄だったこと。高級店を自認しているはずですが、従業員教育に問題があるように思います。

田園都市線に３店舗展開するチェーン店で、別業態のハンバーグ店もある有力飲食チェーンにしては、ホームページもFacebook、Instagramもないのも不思議。経営実態が見えず正体不明なのも気掛かりです。

1940年（昭和15年）開催予定の第12回東京オリンピックに向けて、政府の要請により海外の賓客を迎賓する目的で建設されたホテル。秋田杉をはじめ様々な樹種を使い、青森、秋田、岩手の宮大工80人が技を競った名建築です。十和田・奥入瀬周辺には人気の宿がたくさんありますが、NHKでも紹介されたこのホテルにいちばん泊まりたかった。

ネット予約は難しく、旅行代理店に出向いて予約を確保しました。望み通り本館２階の和室です。温泉ではありませんが、大浴場は展望が良く、サウナ、内湯、露天を楽しめます。

建物はもちろん素晴らしく、それを見物するだけで訪れる価値のある名建築ですが、食事も美味しい。和洋折衷の夕食、和食・洋食選択制の朝食とも、奇をてらわずオーソドックスな献立ですが、それぞれ絶妙な味付けで素晴らしく美味しい。驚きです。

昭和天皇・皇后両陛下や皇族、政府要人も宿泊された長い歴史があります。経営は幾多の変遷を経て、現在は藤田観光が運営していますが、接客は名門のプライドとホスピタリティに溢れ、快適な滞在が約束されます。是非訪れるべき名ホテル、お勧めです。

東北の名湯。開湯877年、本館は築106年と長い歴史を誇ります。予約困難なこの宿に宿泊するのは長年の念願でした。

青森からレンタカーで訪れました。十和田樹海に囲まれた一軒宿です。部屋は西館特別室「ななかまど」、洋室のエグゼクティブツイン。広さ65㎡、リビングとベッドルームが広々使えます。窓から樹海と本館玄関、泉響の湯を望むことができ、秘湯感が高まります。建物は歴史を感じますが、ピカピカに磨かれ清潔です。

なんと言っても温泉が素晴らしい。特別室は貸切温泉が無料で優先的に使えるほか、男女入替制の久安の湯と男女別の泉響の湯があります。源泉は２つ、旧湯が久安の湯と貸切温泉、新湯が泉響の湯です。どちらも源泉の上に浴槽があり、湯船の底板から空気に触れていない源泉が気泡と共に湧き出します。無色無臭の湯は限りなく透明。浴室はヒバの香り高い板張りの壁に囲まれ静か。ここほどゆったり、のんびり温泉を楽しめる宿はないと思います。

食事は朝夕とも食事処でいただきます。地元食材を多用した夕食はバラエティに富み、ブフェの朝食も目移りするくらい品数が多く、美味しくいただきました。

ファシリティは抜群ですが、接客はやや無機質でホスピタリティに欠けると感じるところがあったのが、少し残念でした。

本八戸の中心街にあります。ネットでは八戸駅前のHの評価が高いですが、予約なしでは入店できず、予約電話を何度かけても繋がらない。やる気が感じられないので、グルメサイトで評判の当店にしました。大正解です。

１ヶ月ほど前に電話予約、座敷を選択。おまかせ料理は一人前6,000円からとのことなので7,000円でお願いしました。

当日の献立は、
シャインマスカットとアスパラ、生麩の白和え
オクラ、パプリカ、ズッキーニ、カボチャ、茄子のラタトゥイユ
刺身盛り合わせ（中トロ、ヒラメ、ボタンエビ、青い森紅サーモン）
〈生魚が苦手な妻には、ソイの煮付けを準備してくれました。〉
ヒラメと九条ネギの小鍋
噴火湾のズワイガニ
あおもり倉石牛のたたき
秋刀魚の炊き込みご飯
十三湖のしじみ汁
という厳選素材の豪華ラインナップ。
どの料理も個性的で見た目も美しく、奇跡的に美味しい。
お腹いっぱいで、炊き込みご飯はパックにしてもらって持ち帰りました。

日本酒の品揃えも豊富で１合900円と良心的。しかも、なみなみと注いでくれます。
生ビール（小）、ノンアルコールビール、八仙、豊盃、クラフトジンROKUを飲んで、〆て17,520円と驚異的なコスパ。

接客はアットホームで親切。心からくつろいでゆっくり料理を楽しめます。
八戸に来たら、ぜひとも訪れたい究極の名店。お勧めです。

念願のドーミーイン、2019年12月の境港以来２度目の宿泊。ツインルームです。八戸駅からバスで25分、中心街にあります。フロントの接客は完璧。過不足なく情報が伝わり、スムーズです。

ファシリティはシンプルですが必要十分、清潔です。アメニティも必要なものをロビーから持っていくスタイル。お約束のサウナ・大浴場付きですが、部屋にも風呂がついていました。もちろんサウナ・大浴場を利用しましたが、混み合うことなく快適です。

今時のビジネスホテルの様式を確立したのはドーミーイン、と言って過言ではないでしょう。日本全国どこに行ってもリーズナブルな価格で快適なホテルに宿泊できる日本人は幸せだと思います。インバウンド客もその恩恵に浴しているのでは？

陸奥湊に人気食堂があるので朝食なしの素泊まりで予約しましたが、評判の朝食をつけるかどうか最後まで悩みました。１食1,800円。チェックイン時に確認すると、翌朝に決めても良いとのことだったので保留にしておきました。結果的に、前夜の夕食の一部をパック詰にして持ち帰ったので、どちらも不要になりました。名物の夜鳴きそばはもちろんいただきました。朝食を食べていないので、星0.5を保留し、4.5の評価です。

今後の旅のテーマとして、全国のドーミーインを泊まり歩くのも悪くないと思います。「シティーホテルよ、さようなら」。そう言わせるだけの実力を備えたホテルです。

ライブの招待券をいただいたので妻と一緒に訪れました。ヒップホップ＆ラップのライブ、とても楽しく大興奮でした。通常は演奏中の写真撮影は禁止されていますが、この日はアーティストの希望で写真撮影が可能。気兼ねなく写真を撮って思い出の１ページを飾ることができました。

みなとみらい線馬車道駅直結の北仲ホワイト＆ブリックにあり、JR・横浜市営地下鉄桜木町駅も徒歩8分と近く、とても便利です。レンガ造りの外観が印象的な「旧横浜生糸検査所附属専用倉庫」を保存・復元・改装した建物は、十分な広さがあり素晴らしい音響空間が確保されています。２フロア約300席のホールは、ビルボードライブ東京とほぼ同じ大きさですが、１フロアが広くて見晴らしがよく、昇降式のシャンデリアが豪華さを演出しています。

食事は中でも食べることができますが、北仲ホワイトのレストラン街がすぐそばにあるので、和食・中華・ステーキなど好みの食事をとって入場することも可能です。私たちは事前に中華を食べて入場。入場後は、私は赤ワイン（パスカル・ジョリヴェ・ピノ・ノワール・アティテュード）をキャラフェで、妻はハーブティーをいただきながら音楽を楽しみました。とてもリッチな体験です。ビルボードライブ東京と同様、スタッフの動きも機敏で常に客の動向に注意を払い、気配り十分です。

横浜にはみなとみらい地区を中心にたくさんの音楽ホールやライブハウスがあり、音楽ファンには最高の街ですが、ビルボードライブ横浜はその中でも大人な音楽の楽しみ方ができるまたとない場所、機会をみてぜひ訪れられるようお勧めします。

北仲ホワイト２階にあります。ビルボードライブ横浜でのライブ前に利用しました。

モダンでお洒落なインテリアは、中華街によくある中華料理店ではありません。270度円形ハイバックソファを並べた店内はまるでニューヨークにいるよう。非日常感を感じます。

メニューは豊富でコース料理もありますが、アラカルトでとることもできます。特に点心が充実しています。
私たちは、
季節の野菜のねぎ生姜炒め
小籠包
海の幸入り揚げ餃子
五目あんかけ焼きそば
をチョイス。ちょっと塩味強めですが、普通に美味しい。
私は生中、妻はノンアルを飲んで〆て6,000円ちょっと、リーズナブルです。

横浜の馬車道見物の途中に立ち寄るのも悪くありません。

ビーナスライン沿いにかなり昔から店舗を構えています。オフシーズンでも普段から駐車場に多くの車が止まっているので、かねてから気になっていたお店。ようやく訪れることができました。

トップシーズンのお昼時とあって駐車場もほぼ満杯、店内も満席です。

メニューは豊富でメキシカン、スパニッシュ、カサブランカの各セットの他に、シェフのスペシャルテと呼ぶ肉料理９種、ドリア、スパゲティ、パエリアなど選ぶのに迷うほど。店内のショーケースにはタルトなど洋菓子が美味しそうに並んでいます。ワインの品揃えも豊富で、並のファミレスなど足元にも及ばなさそう。

初めてなので夫婦ともパエリア@1,848円を注文。ちょっとオーブンで焼く時間が長すぎたのか、ムール貝やアサリの殻が割れやすかったですが、味は濃いめで普通に美味しい。常連の地元客が多いのも納得です。今後、他のメニューも試したいと思います。

ただ、現金決済オンリーでレシートなどバウチャーがいっさいなく、国民の義務である税務申告は大丈夫なのかと疑念を残すあたりが気になり、0.5点マイナスの3.0評価にしました。

50年前に名古屋に住んでいたころから大好きです。いまでも名古屋に立ち寄ったときは必ずと言って良いほど訪れる大好物。そんな店はコンパルと山本屋総本家の二つです。名古屋名物は、手羽先唐揚げや味噌カツ、台湾ラーメンなどではなく、この２店しかないというのが元名古屋市民的見解です。

ネットでは、モーニングだのエビフライサンドだのともてはやしていますが、そういう次元の話ではないと内心苦々しく思います。とにかく当店のサンドイッチはどんなサンドでも美味しい。それから独自ブレンドのローストの効いたコーヒーも格別。

これまでの行きつけは名古屋駅に近いメイチカ店でしたが、リニア中央新幹線の開業に向けて進行中の「名古屋駅前広場」再整備のため2023年3月から休業中。アクセスの良い栄西店を訪れました。雰囲気は全く変わりません。サービスも文句なし。

11時ちょっと前に入店したので、妻はモーニングセット（ハムトースト＋ホットコーヒー）、私は初めてのエビフライサンドとホットコーヒー、孫はフルーツサンドとみつ豆。みんな大満足です。

もはや伝説的なコンパル。名古屋に行ったら是非とも訪れるべき名店です。

タイトルは公式ホームページそのままです。自分で「名店」というくらいだから、よほど自信があるのでしょう。事実、某グルメサイトでも名古屋の人気うなぎランキング第１位（トップ10に3店舗ランクイン）、百名店に選ばれています。

名古屋がB級グルメの街としてもてはやされるようになったのは、インターネットが普及してから。私が暮らした50年前は、名古屋はパチンコと焼肉の町でした。名物といえばきしめん、味噌煮込みうどん、エビフライくらいかしら。ひつまぶしはありましたが、高価なので普通の名古屋人が食べるのは数年に一度くらい。私自身これまでの人生で２〜３回くらいしか食べたことがありません（しかも、１回は豊田でした）。妻は若い頃、名古屋で働いたこともあるのに、まだ食べたことがありません。

当時、ひつまぶしと言えば「いば昇」一択。名古屋では中区錦にあるこの店しか知りません。半世紀の間に勢力地図は大きく塗り変わったようです。

昭和区白金の当店はネット予約しました。アクセスが良くない（鶴舞駅から徒歩10分）のでホテルからタクシーで訪れます（帰りも）。

さすが人気店、本店前には行列用のテントが張られ、17:30に訪れた時には店内は満席でごった返しています。すると予約客は１軒置いた隣の店舗「縁」に案内されます。こちらはテーブル席が４卓あり、半分は埋まっていましたが静かで落ち着いた雰囲気。うなぎは本店で焼くので味は変わりません。そもそも当店を選んだのは、評価もさることながらネット予約ができるのが決め手です。小さな孫を連れて炎天下の行列に並ぶのは御免被りたい。

注文は、私と妻が上ひつまぶし@4,650円、孫はうなぎ丼 4,540円。パリッと関西風に焼かれたうなぎは私も妻も好みです。ひつまぶしは、お櫃のご飯とうなぎをしゃもじで四等分して、一膳目はそのまま、二膳目は薬味を乗せて味変、三膳目は出汁をかけて定番の「うな茶漬け」に、最後は一番気に入った食べ方で食べるのが作法です。当店の門外不出タレはやや甘めで味が濃いので、出汁をかけてお茶漬けにするのが一番です。孫のうな丼にも途中から出汁をかけてやると、喜んで食べていました。

期待通りの美味しさ、値段もリーズナブル。この店を選んで良かったと思います。ネット予約で訪れるのがお勧めです。

言わずと知れた静岡の有名ハンバーグ店。人気すぎていつも行列。１年半前の函南店では4時間20分待ちの壁に阻まれ断念しました。どこも似たような状態で、入店することさえ難しい超人気店です。

リベンジの機会は意外に早く訪れました。御前崎から名古屋に向かう旅で菊川ICを利用する際、孫と私たち夫婦の３人でランチで訪れました。夏休み中でしたが平日だし、観光地でもないので今度こそ入店できるだろうと、ある程度の目算はありました。当たりです。

12:10 入店。広い駐車場はほぼ満車。急いで受付機に向かい、出てきたレシートには37分待ちの表示。この程度は織り込み済みです。実待ち時間は35分だったのでほぼ正確な機械推定です。予想通り観光客はほぼ見当たらず、地元客ばかり。

くしくも当店は、1977年7月に「コーヒーショップさわやか」としてオープンした１号店です。本社は静岡県袋井市にあり、静岡県内のみに34店舗展開する人気チェーンですが、紛れもなく当店は、1976年9月会社（旧社名・グリーン観光（株））設立後、最初に出店した店舗です。誇らしげに「創業の店」おじさん人形が飾られています。

代名詞のげんこつハンバーグ 250gは大きすぎるので、私はおにぎりハンバーグ200g、妻は和風ハンバーグ 170g、孫は手づくりハンバーグ 170gをオーダー（孫は＋抹茶プリン）。ハンバーグをそれぞれのテーブルで半分に切って、ジュワッと焼くパフォーマンスが人気でYouTubeでもよく見受けますが、私たちはレアは避けて全員「よく焼き」で。

ハンバーグ独特の臭みがなく、素直に美味しく、かつ安い。長年の念願かなって大満足。機会を狙って、ぜひ訪れることをお勧めします。

孫を連れて夏休みに１泊しました。トリプルルームで検索したらヒットしたのがこのホテル。中央西線・地下鉄東山線千種駅至近、足回りが良いのが決め手です。

地下駐車場は機械式ですが、北米サイズの車もOK。これも決め手の一つになりました。翌日12時まで1,000円と安く、地下鉄を使って翌日午前中の観光にも便利でした。担当者も親切です。

吹き抜けのロビーやフロントも立派。１〜４階は結婚式場や宴会場、レストランが設置され、昔懐かしいシティホテルです。ビジネスホテルの進化した現在では、宿泊目的で訪れることは少なくなりました。

部屋もクラシックなホテルルーム。広さは十分で、エキストラベッドを入れても余裕。洗面台はバスルームと分離され、十分な広さ。バスルーム、客室とも清潔です。

静かで落ち着いた空間。私たちの諸条件にピッタリ。たまにはこうした滞在も悪くありません。

静岡市の居酒屋。繁華街ではなく静岡駅からもやや距離がありますが、宿泊したホテル（くれたけインプレミアム静岡アネックス）から近く、ネットの評判も良いのでネット予約しました。大正解です。

つつじ通りと東海道の交差点にあるビルの２階。外付け階段の下には開店前から「満席」の表示、行列ができています。店内は清潔で落ち着いた空間にカウンター8席、テーブル16席、座敷26席の計50席あり、居酒屋としてはそこそこ広いお店。調理場に3〜4名、ホール2名くらいでしょうか、家庭的な雰囲気でくつろげます。開店直後に座敷はほぼ満席、テーブル席は7時頃、職場仲間の宴会で埋まりました。キャパシティの関係か、カウンターは最後まで私一人、あるいは夜遅い客向けかもしれません。

ネットで刺し盛りの評判が良かったのでそれを注文。刺し盛りといえば普通3～4品ですが、当店は見たところ本日のおすすめ全部盛り。列挙すると、かつお、くろむつ、生しらす、太刀魚、富士の介サーモン、真あじ、ボウチョウカサゴ、生タコ、さごし、ホタテの貝柱、かんぱち、赤いか、真ダイ、しめさばの14品あったと思います。どれも鮮度抜群、美味しい。大満足です。

日本酒の品揃えも豊富。旅先なので静岡産にこだわって注文。磯自慢 純米吟醸（焼津）、杉錦 菩提酛 純米吟醸（藤枝）、志田泉 開龍 純米原酒（藤枝）です。

料理はほかに天然鮎の塩焼き、ポテトサラダ、締めにしらす雑炊。〆て8,050円、リーズナブルです。

観光居酒屋でなく地元常連客に愛される店。これこそ望んでいた店。じっくりゆったり楽しむことができました。

東海道丸子宿の名物茶屋。旧東海道丸子橋の袂にあります。駐車場は広く、80台収容。観光客が次々と訪れます。駐車場のトイレは広く清潔、ドライブインとしても機能しています。

店構えは歌川広重の浮世絵『東海道五十三次 丸子 名物茶屋』に描かれたそのまま、店内には十返舎一九の像や弁当箱が展示され、さながら博物館。茅葺き屋根の茶屋部分は「芭蕉さんの部屋」として和机４卓が並べられ、往時を彷彿させます。

11時過ぎに入店、案内された大広間（テーブル17卓、68席）はほぼ満杯ですが、接客はスムーズで客の回転も良好と見受けられます。

定番の丸子定食 1,630円を注文。とろろ汁、麦めし、味噌汁、香物、薬味のセット。ほとんど待つことなく料理が運ばれてきます。味がどうこうというレベルではなく、江戸時代に東海道を旅した弥次さん喜多さんの体験がそのまま実感できます。お櫃に入った麦めしの量はたっぷり、よほどの大食漢でもない限り間食は難しそう。

旅人がひっきりなしに往来したかつての東海道を実体験するのに、当店ほど適した店はないでしょう。

JR静岡駅から750メートル、徒歩11分とやや離れた場所にありますが、車旅なので気になりません。翌朝、静岡駅で家族をピックアップするのも車で4分、便利です。周囲に飲食店やコンビニにも事欠きません。

魅力はなんと言ってもコストの安さ。駐車場代込みで１泊7,500円。そのため、夏休みの高校生部活合宿で満員。朝食レストランは混み合うので通常6:30開始ですが、夏休み期間中は6:00開店になっていました。

部屋はまだ新しく、キングサイズベッド１台置いてもまだ余裕のある広さ。バスルームも清潔です。南側の部屋をアサインされ、窓の下は新幹線、東海道本線が走っていますが、騒音はさほど気にならず、少なくとも睡眠の邪魔にはなりません。

朝食無料。家庭的な料理が品数多く並び、美味しい。割烹料亭 呉竹荘の伝統が息づいているようです。

立地の関係上、大浴場やレストランなど全てがこじんまりしていますが、利用上全く支障なく、快適に過ごせました。

ビーナスライン沿いのプール平にある共同浴場です。プール平の語源は、俳優の中井貴一さんが「私の幼少期、ここには４軒のホテルが立ち並び、それぞれにプールがあり、そのほかにもプールが２箇所あった」と記している通り、蓼科は昔から小津安二郎監督や脚本家の野田高悟氏など、文壇や芸術系の人が集まる別荘地だったことに由来します。

なのでこの共同浴場は、他の多くの共同浴場のように地域自治組織などではなく、アルピコグループのアルピコリゾート＆ライフ株式会社（旧・東洋観光事業株式会社）という信用度の高い会社が経営しています。ちなみに、すぐ近くの蓼科湖付近にあるガソリンスタンドは同じ東洋観光事業が運営していたので、以前はここでガソリン20リットルを給油すると無料の入浴券がもらえました。現在、そのGSは同じアルピコグループのデリシアというスーパーの経営に変わり、セルフ型無人決済店舗になったので、今も無料入浴券が貰えるかどうかは分かりません。

前置きが長くなりましたが、共同浴場自体は何の変哲もない普通のデイスパです。泉質は塩化物泉（低張性酸性高温泉）、泉温43.0°C。源泉温度が高いため加水していますが源泉掛け流し、無色透明無臭の気持ち良い温泉です。

湯船は４m×３mくらいの広さで、10名程度は余裕で入れます。洗い場の蛇口は９つ、以前はシャワーがありませんでしたが、現在は４つの蛇口にシャワーがあります。ボディーソープはありますが、シャンプー類は持ち込みが必要です。入浴料は大人600円、小学生360円。

シャワーが無い時代は、湯量が豊富なので温と冷の蛇口２つを全開放、ケロリン洗面器２つを使って交互に湯を満たし、豪快に頭を洗う爽快感が何よりの楽しみでしたが、今はその必要がありません。ケロリン洗面器も普通の洗面器に変わりました。だけど、昔からの利用客は今でも蛇口全開放で使用しているのが嬉しいです。

利用客は地元民や別荘族などほとんどが常連、たまに登山帰りやライダーなどの姿も見られます。トップシーズン以外はそれほど混み合うこともなく、ゆったりと楽しむことができます。常連客が多いので利用マナーも良好で、使用後の洗面器や風呂椅子は元にあった場所にきちんと片付けていくのが当たり前になっています。

我が家は、別荘離荘日前日に風呂掃除をして帰るのが決まりで、その日は近隣の日帰り温泉にいくのがルーティーンになっています。なので、蓼科東急リゾート周辺の日帰り温泉はほぼ全て行っていますが、ここが一番使いやすく、気持ちの良いデイスパだと思います。これからも長くお世話になるので、今の状態のままずっと存続することを望んでいます。

蛇足ですが、４トラの施設名が「蓼科温泉公衆浴場」となっていますが、正式名は「蓼科温泉浴場」です。いずれにせよあまりに普遍的な名称ですので、クチコミには紛らわしいことに蓼科周辺のまったく別の温泉のコメントが多く寄せられているのが残念です。蓼科では老舗の名門共同浴場なので、まちがえず是非とも訪れてください。

初めてその光景を見たときは戦慄が走りました。桜木町に散歩で訪れたときのことです。平日の朝っぱなから大勢が立ち飲みで酒を飲んでいます。なにか見てはいけないものを見たような。それ以来、「死ぬまでにやりたい101のこと」リストに載りました。

横浜市営地下鉄桜木町駅の真上、ディープヨコハマと言われる野毛に繋がる野毛ちかみち直結のぴおシティ地下２階のお店です。テレビでも紹介されたので、なるべく早く行かなければと思っていたら、ついにその機会が訪れました。

ゴルフ帰りの午後４時過ぎ、電車を途中下車して一人立ち寄りました。すでにカウンターは常連客でほぼ埋まっていましたが、一見さんと見抜いた女性スタッフが「ここはどう？」と空いたばかりのカウンターを教えてくれます。

黒板に書かれたメニューは豊富、だいたい500円前後。
とりあえず、いわし刺身 500円と生中 550円を注文。キャッシュオンデリバリーの明朗会計。刺身は新鮮で極めて美味、満足です。
味を占めて、おこぜ唐揚げ430円と角ハイ 450円を追加。「せんべろ」とはいきませんが2,000円弱ですっかり良い気分（常連客の注文を見ているとビール大瓶 620円と料理1〜2品。これだと1,000円ちょっとです）。

客層は意外に（失礼！）良く、仕事帰りの飲み仲間や軽くいっぱい風の若者、おじさん達。私が一番年長でした。さすがおしゃれなみなとみらい最寄駅です。

スタッフの対応も明るく洗練されていて事前の予想とは大違い。有名店・人気店であることが確認できました。これからもゴルフ帰り、もしくは多少背徳感がありますが病院帰りに立ち寄りたいと思います。

長野県小県郡青木村の田沢温泉にある湯宿です。建物は国の重要文化財に登録、島崎藤村ゆかりの宿としても知られています。部屋はその面影を残す伝統的な和室ですが、ツインベッドに大画面のネットTV、Wifi完備の快適な仕様です。

田沢温泉の泉質は単純硫黄温泉（アルカリ性低張性温泉）、ほとんど無色透明、硫黄味、微硫化水素臭のぬる湯。ゆったりくつろぐのに最適です。

大宴会場なども備え、往時は大勢の客で賑わったと思われますが、今は女将（主人の母親）、主人（社長）、若女将（主人の娘）３代の家族経営で数組の宿泊客を迎えるだけの静かな宿です。

なによりも素晴らしいのは朝夕の食事、ありきたりの旅館料理ではなく、季節の山菜、きのこ、鯉、稚鮎など地元食材を活かし、一品一品丁寧に調理された料理がプレゼンテーションも美しく並びます。心のこもった料理はどれも美味しい。

それをいっそう引き立たせるのは配膳を担当する若女将の接客です。チャーミングな笑顔で心配りがそこここに感じられる一流の対応。何事にもしっかり対応してくれるので安心感があります。風呂も良いけど食事時間が一番楽しく感じます。

日本にも私がまだまだ知らない名旅館がある、そんな思いを強くした滞在でした。お勧めです。

清里の清泉寮敷地内にあります。清泉寮を開設したポール・ラッシュ博士の足跡を辿るには最適の施設です。

わずか10ヶ月日本に滞在しただけのお雇い外国人クラーク博士に比べると知名度が低いのが残念ですが、関東大震災で破壊された東京と横浜のYMCA会館再建のために来日、その後請われて立教大学教授に就任、日本の青少年育成に尽力します。米国に戻って聖路加国際病院の新病院建設資金の募金活動も行っています。日米開戦によって米国に強制送還されましたが、戦後GHQ将校として再来日して以降、山村部の開拓と農村復興を目的に「清里教育実験計画（KEEP）」を推進しました。生涯を日本で過ごしたその功績に対し瑞宝章が叙勲されています。

ラッシュ博士のもう一つの功績は、日本の若者たちに夢と希望、活力を与えるスポーツを振興したこと。六大学野球の支援や戦後いち早く全国中等学校優勝野球大会（のちの甲子園大会）を復活させたこと、カーリングを紹介したことなど様々な功績が挙げられますが、なかでも1934年に東京学生米式蹴球連盟（現・関東学生アメリカンフットボール連盟）を設立し、立教大学、明治大学、早稲田大学にアメリカンフットボール部を創部、日本で初めてアメリカンフットボールの公式試合を開催したことで知られています。その功績を称え、日本アメリカンフットボール協会から「日本フットボールの父」の称号を授けられ、記念館には「日本アメリカンフットボールの殿堂」が設置されています。フットボールファンならぜひ訪れるべき聖地です。

記念館の隣には生涯を過ごしたポール・ラッシュ邸があり、往時を偲ぶことができます。清泉寮に来たならぜひ足を伸ばして訪れてください。