ナツメロ大王さんのクチコミ(467ページ)全9,711件

上海の古い住居、すなわち老房子をリノベーションし、2011年にオープンした商業施設です。中国共産党の上海駐在事務所であったすぐ隣に、中国の庶民には足を運ぶことの出来ないような高級レストランやショップが並ぶ商業施設があるのですから、皮肉な話ですね。また他のショッピングエリアと離れているため、些か寂しい感じがします。

瑞金二路ということで、フランス租界の趣の残るエリアです。高層ホテルという訳ではなく、低層の欧風建築が広い敷地にゆったりと配置され、都会の中にある高原ヴィラといった感じです。ひとつ困ることは、新しい繁華街とは若干離れているために、お手ごろ価格かつ衛生的で安心して食事ができる場所がなかなか見つからないことでしょうか。

旧フランス租界の一角、衡山路の残りキリスト教会です。1925年に建てられたレンガ造りのゴシック風建築です。遠く讃美歌の響きが耳に心地よく、上海の喧騒を忘れて落ち着ける場所です。
この教会も1966年に始まった文化大革命の際には甚大な被害を受け、野蛮な紅衛兵らにより調度品は破壊され、聖職者は激しい迫害を受けました。
上海には「愛国教育基地」という共産党の歴史を「教育」する場所が多数あります。そうした「愛国教育基地」に指定されない、こうした教会の存在を通して、共産党の負の側面についても決して忘れないで欲しいものです。

観光地とは言えないかもしれませんが、上海はおろか中国を代表する図書館の一つです。中国人の友人によると、便利なオンラインシステムがあるようです。上海市内には幾つか公共の図書館があるのですが、利用者は共通利用カードを作成しておくと、他の図書館（例えば虹口区の図書館）で上海市内の他の図書館の蔵書を借りるなど、相互利用が可能となるとのこと。留学生など上海にお住まいの方にとっては利用価値があるかもしれません。

上海の芸術の中心として2011年に竣工した文化広場。ところが実は、1954年に竣工した初代「文化広場」があった場所でもあります。その後政治・文化の中心として利用され、1966年からの文化大革命では古い幹部や知識階層を糾弾する紅衛兵と四人組らによる集会が開催されるといった歴史を経て、1990年代に取り壊され花卉類の交易市場となっていました。
世界有数の規模の地下劇場を始め、斬新なデザインが目を引く現在の文化広場、こうした歴史を意識しつつ玄関に目をやれば、1952年に初代「文化広場」建築を承認した陳毅上海市長の手に依る文化広場の文字が誇らしげに訪れる者を迎えてくれます。

1945年に太平洋戦争（大東亜戦争）が終結、中国で共産党の国民党の間で、新たな国造りを巡って協議が行われた時期がありました。そうした1946年から1947年にかけて、中国共産党の上海事務所が置かれ、周恩来らが執務した場所がここです。
上海には共産党の歴史を展示する記念館などが多数あるため、あえて訪問する必要の無いように思います。周恩来を偲ぶには、中華民国の臨時首都になっていた時期に滞在していた、重慶にある記念館の方がより心に迫るものがあって相応しいように思います。

孫文故居と、それに隣接する紀念館です。1918年から孫文と、その夫人宋慶齢の住まいとなりました。紀念館には、孫文が身に付けていた、トレードマークともいえる「中山服」を始め、孫文ゆかりの品が展示されています。私にとっては、薄暗い照明に照らされた執務室や応接室など、品の良い調度品に囲まれた故居の方が、興味深かったですね。

上海郊外にある上海映視楽園を見学した際、新中国設立前の古い映画館の写真が多数展示されていました。そうした興奮未だ醒めぬままに、市内の国泰電影院へ。実にノスタルジックなその外観、1930年代の魔都上海を感じさせてくれます。
ちなみに、日本の「三浦春馬」という名の若手俳優と中国の俳優の共演による映画が上映されておりました。

地下鉄一号線に乗り、上海南駅から（南西へ）二つ目の蓮花路駅で下車。北側の広場に出たらすぐ左手へ（南西方向）、ピンク色のバスが多数停まっているバスターミナルがあります。そこで「蓮石専線」、ないしは「蓮金専線」と書かれたバスに乗り高速道路を経て走ること約20分。「車墩（確かチャードゥンと発音したように思います）」のバス停で下車。もと来た道を振り返ると十字路がありますので、右折（高速と逆の方向）して約１５分でチケット売り場に到着します。
1930年代の上海をイメージした街並みが広がり、映画やドラマのロケに使われています。抗日戦争ドラマも撮影されるらしく、バリケードが築かれた街などもあって楽しめます。

旧フランス租界の一角であり、地下鉄一号線の衡山路駅が便利です。ゆったりとした通りには両側にプラタナスの並木が道行く人に心地よい日陰をつくってくれています。洒落たカフェ―で一息つきながら、気のおもむくままに歩きまわりましょう。ふと立ち寄った箱庭のような公園で、中国国歌「義勇軍進行曲」の作曲者である聶耳（ニエアー）の像を見つけたりと、楽しい場所です。

戦前のフランス租界であったエリアは今でも欧米人を多く見かける、センスの良い街並みとなっています。2005年に亡くなった中国の文豪の一人巴金の旧居や、孫文夫人であった宋慶齢故居などもあり、天気の良い日には散歩に最適の場所です。

中国の愛国主義教育のスポットの一つです。孫文夫人であった宋慶齢が1948年から1963年まで執務をした場所がここです。淮海中路と武康路の交わるあたりにある瀟洒な洋館で、夫である孫文亡き後、中国共産党を行動を共にし名誉国家主席まで勤めた宋慶齢にまつわる展示がされています。

山西省運城を旅した際に三泊しました。一階ロビーには無料で使えるパソコンがありネットでの情報収集が可能ですし、ホテルの向かいのバス停から５番のバスに乗れば、２０分ほどで、中心汽車站（バスターミナル）に到着します。隣接して餃子店、はす向かいには中国家庭料理の店ありと、色々と便利な場所ですので機会があったら利用してみてください。

上海市の浦西地区の北側にあり、人民広場から地下鉄８号線で嫩江路駅から徒歩１５分。今は上海体育学院の一部となっていますが、元は上海市特別市政府庁舎として１９３３年に建築された貴重な建物で、上海市級文物保護単位に指定されています。
1933年というと欧米列強の租界が上海市中心部の広範囲を占めており、中華民国上海特別市としては、中心から離れたこの地に政府関連施設を建設せざるを得なかったようです。
台北の歴史博物館や、圓山大飯店のような、中国風近代建築の一つと言えるでしょう。

中国で最も歴史の長い銀行である「中国銀行」。清王朝末期に設立された「大清銀行」を前身とする「中国銀行」が誕生した場所がまさにここ、実に102年前の出来ごとです。多くの観光客が訪れる外灘からほど近い四川中路と漢口路の交わるところにあります。外灘から裏通りに入ったエリアには、ここ以外にも多くの歴史的建造物がありますし、散歩がてら訪れてみては如何でしょうか？

1997年の竣工ですから、常に新しいスポットがオープンし新旧交代のスピードが速い上海にあってはどちらかと言えば古株です。にも関わらず、地下に日本食や日系食料品店を集めた「五番街」というエリアを設けるなど、新鮮さを失わない進取の気質に冨んでいるのでしょう、今でも大勢の人で賑わっています。

中国の国慶節の休みと重なり宿泊費は些か高かったですが、普段は2500円未満が相場のよう。黄山を旅する人が必ずといって良いほど訪れる老街まで徒歩５，６分というロケーションの良さと宿泊料の手軽さから人気のホテルです。

安徽省黄山市に残る古村の一つである宏村を訪れました。明・清代の街並みが残り、世界遺産に指定されているだけあって、見ごたえ十分です。入口付近は中国人観光客で溢れていますが、村の中を奥へ奥へと進むと以外と人通りの少ない、ひなびた雰囲気の裏通りにめぐりあることが出来ます。豪商の館は実に精緻な彫刻の施された鴨居や、透かし彫りの窓などに当時の繁栄を偲ぶことが出来ます。「承志堂」の門梁の幅２ｍに及ぶ浮き彫りはお見逃しなく。

中国の泰山や武当山も訪れましたが、中国の水墨画の世界を最も感じさせてくれる山が、ここ黄山ではないでしょうか。ロープウェーにて登ることも出来るのですが、そこから先はやはり自分の足で山頂を目指すことになりますので、十分休息を取りながら無理の無い登山を楽しんでください。私は日帰り中国人ツアーと同じように慈光閣からロープウェイを利用し玉屏景区から入りました。「百歩雲梯」を降り、「一線天」という一本道（石段）を攀じ登った先には、突然平坦な台地が広がります。そこまで辛抱して登れば、後の行程は大分楽に感じられると思います。

西逓村は山懐に抱かれた農村です。村には祠や豪商の館など様々な形状の建物が軒を連ねており、そうした建物を見て歩くだけで時間が幾らあっても足りないように感じます。落ち葉をかたどった窓や、屋並みの向うからふと目に飛び込んでくる青い山塊など、絵になる風景がそこかしこに・・・。黄山市の中心、屯渓にある黄山汽車総站からバスが頻繁に出ておりおよそ一時間半で到着します。バスは一般的に西逓から宏村の順番で回りますので、西逓見学後は時間を合わせて宏村へ向かうと良いでしょう。