ウェンディさんのクチコミ(92ページ)全2,269件

昔々、まだ卑弥呼が生きていた頃のお話です。
だだっぴろい草原だった根津の大地に大きな蕪が植わっていました。

その蕪を抜こうと、おじいさん、おばあさん、そして子供たちが一生懸命引っ張りましたが、なかなか蕪は抜けません。
その時、通りかかったキツネが手を貸してくれました。

するとどうでしょう！
大きな蕪はするんっと地面から抜けたのです。

人間たちもキツネたちも大喜び。
蕪汁を作り、蕪祭りを楽しみました…。


根津神社には乙女稲荷神社という小さな祠があり、社殿の梁には大きな蕪の周りで楽しそうに跳ね回るキツネの絵が彫り込まれています。
色々と文献を調べましたが、この蕪と狐の絵にどんな逸話があるのかは結局分かりませんでした。
もしかしたら上記の様な昔話があるのかも…。

また、この乙女稲荷神社はパワースポットとしても有名で、女子の間では恋愛運アップの神社として人気があります。

でも、なぜ稲荷の接頭語に乙女（おとめ）という名がついたのか。
これは推測の域を出ませんが、江戸時代～明治初期にこの地にあった根津遊郭に由来する可能性があります。

様々な理由で遊郭に売られていた乙女たち。
その彼女たちの悲哀、幸せへの想いが込められてできた神社、それが乙女稲荷神社かもしれません。

ソールズベリ大聖堂には、歴史的に非常に貴重なものが収められている。
それは、マグナカルタと呼ばれる古文書で別名大憲章とも呼ばれ、世界で初めて人民の権利について定めた13世紀の書物だ。
現存するマグナカルタの原本は4冊あり、その中の一冊、それも一番保存状態が良いものをソールズベリ大聖堂にてナマで見ることが出来る。

マグナカルタが保管されているのは大聖堂の中のチャプターハウスという小部屋。
マグナカルタを見るためには列に並ばなければならなかったが、並んでいた時間は10分程度とそれほど長くはなかった。

ガラスケースに入れられたマグナカルタは黒っぽく変色した羊皮紙に、とても細かい筆記体びっしりと書かれていた。
ラテン語の古語で書かれているので、何が（どんな言葉が）書かれておるのかはさっぱりわからなかったが、美しく几帳面なその書体は、書いた方がかなりこだわりのある方だったのだろうな～と思わせる筆跡だった。

そして、マグナカルタが収められているチャプターハウスの内壁には聖書の内容が彫り込まれ、天井のドームには荘厳なステンドグラスが嵌められていた。
チャプターハウスは写真撮影禁止なので写真はないが、部屋の内装も素晴らしかった。

チャプターハウスの出口をでると、そこは中庭が広がっている。
中庭を巡る建物のアーチも美しい形状なので、お見逃しなく。

ソールズベリ大聖堂は、イギリスで最も高い尖塔をもつ教会として名高いゴシック様式の教会で、その外観や高い尖塔の様子もカッコよくって素敵なのだが、その大聖堂の中もなかなか凄い。

大聖堂の中には、注目したいポイントがいくつかある。
まず1つ目は世界最古の現役の時計で、1386年に作られ、今なお時を刻み続ける様子を見ることが出来る。
2つ目は聖水盤。注目したいのは聖水盤本体ではなく、聖水盤の水面に映るステンドグラスの像。他の教会ではなかなか目にすることのない景色だ。
3つ目は、青のステンドグラス。フランスのステンドグラス・アーチストのGabriel Loireの作品で1980年作と比較的新しいものだが、その青色に太陽の光が当たった時の輝きが非常に美しい。
4つ目はマグナカルタ。マグナカルタについては、マグナカルタの口コミを参照。
5つ目は教会の尖塔。イギリスの教会で一番高い尖塔をもつのが、このソールズベリ大聖堂。
尖塔には登ることもできるのだが、協会主催のツアーに参加しなければならない。
ツアーは結構混みあうので、どうしても登りたい場合は朝早めの時間に予約をする方が良いと思う（私たちはツアーが満員で塔には登れなかった）

ソールズベリ大聖堂は外観だけを見てヨシ！とせずに是非、大聖堂の中もじっくりと見て欲しいところだ。

築地市場でマグロの競りを見学した後に、場内市場で海鮮丼を食してきました。
場内で海鮮丼といえば、仲家と大江戸。
この2軒は隣り合わせに位置していて価格も中身も日々競合中で、どちらで食べても大きな外れはなさそうです。
私たちの場内市場への到着は6：45頃で、この2軒の丼屋さんの前にもすでに列が出来ていました。
しかし待っている観光客の数は10名程度で、もっとすごい混雑を予想していた割には少なかったです。
どちらのお店にしようか迷いましたが、若干並んでいる人の少ない大江戸に並びました。

大江戸の店内はカウンタ席のみで椅子の数は10名ほどで、広くはありません。
お客さん一人あたりの滞在時間は約20分程度でした。
私たちの前には6名ほどが並んでいて、実際の待ち時間は20分程度で、十分許容範囲でした。

店内に入ると、板前さんから思いもかけない言葉をかけて頂きました。
「外は寒かったでしょ。寒い中を待たせてごめんね。」と…。
お店自体も目が回るほど忙しいと思うのに、待たせたお客さんを気遣うこの一言が、すごい！とちょっぴり感動♪

オーダーは並んでいる内に決めて伝えておき、着席と同時位にすぐに丼が運ばれてきます。
丼の種類は数えきれないほど。
一番安いのがネギトロ丼で1000円以内、そして最高級の丼が4000円程度でした。
我々のオーダーは、函館丼2500円と北海丼2400円。
どちらも海の恵みたっぷりの丼でご飯の量もかなり多く、はちきれんばかりの満腹に…。
大満足の朝食となりました。
（丼には味噌汁とおしんこが付属します）

お会計をする頃に外を見ると、先ほどとは打って変わって長蛇の列がお店の前に出来上がっていました。
築地の場内の丼屋さんは、午前7時前に行くのが時間を無駄なく使えるのでお勧めです。

築地市場のある晴海通りに架かる大きな橋である勝鬨橋は、交通量も多い橋で、昼間見ればただの普通の橋だ。

しかし日が暮れてから橋の袂に行き橋を横から眺めると、日中とは異なる橋の姿を見ることが出来る。
橋の輪郭が底部は青、アーチは緑のライトで彩られ、闇夜に浮かび上がる。
橋の下を流れる隅田川にそのライトの色が反射し、人工的ではあるが綺麗な景色だ。

昼間の勝鬨橋はただの橋だが、昼間にはそこら辺の橋とはちょっと違う橋の構造を見ることが出来る。
勝鬨橋は背の高い船が通ると橋を跳ね上げるタイプの跳ね上げ橋で、昔は1日5回程度の橋の上げ下ろしがあったのだが、船舶交通量の減少と共にその回数も減り、もう60年ほど橋の跳ねは稼働していない。
でも、現在でも、橋の跳ねあげ部分を見ることが出来る。
跳ねあげ部分があるのは橋の中央部。
跳ねあげ部は橋と橋が重なっているだけなので、その部分に立つと橋の揺れが激しい。
跳ねあげ部の端から橋の下を見下ろすと、川の流れが見えてしまう。
欄干から川を覗くのとは異なるスリルがある光景だ。

わざわざその為だけに出かける橋ではないが、築地市場に行きがてらの見学はお勧めだ。

幸手市権現堂は春夏秋冬の季節の花で有名だが、やはり一番華やかなのが桜の時期。
桜の花が満開となる時期は、東京都内+1～3日。
関東圏に居住する方ならば、観桜の梯子にも適しているところだ。

権現堂の桜の何が凄いのか。
それは、800ｍの桜並木が立ち並ぶ中川の土手。
土手の散歩道の上に覆いかぶさるように咲く桜の花の下を歩くと、まるでピンク色の空気を纏うかのような気分。
そして、土手から中川沿いに降りれば、そこに広がるのは一面の黄色い菜の花の絨毯。
菜の花畑から桜の土手を見上げれば、空の青、櫻のピンク、そして菜の花の黄色の春色ストライプ。
この光景は、他の場所ではなかなか目にできないかなりレアな景色なので一押しでお勧め♪
菜の花と桜のコラボを写真に撮りたい場合のお勧めの時間帯は午前中。
午後からは土手の影が菜の花畑側となるので若干暗くなる。

そして夕暮れ時と日が暮れてからも、権現堂の桜は美しい。
夕方の権現堂の桜並木は、西日が桜の木の根元からあたり、桜並木を下からライトアップし、柔らかな光を受けた桜の木は、まるで頬紅をさしたかのようにふんわりとその色合いを明るくする。
日が暮れてからは、桜の木々には雪洞が灯り、群青色の空の中に桜の花の色を艶やかに浮かび上がらせ、その様子はまるで江戸時代の花魁の様。

権現堂桜堤は昼も夜も楽しめる場所だ。

で、この権現堂だが、桜の名所として知られている割にはそんなに混んではいない。
桜を見に行き、人の多さに疲れてしまうのでは、ちょっともったいない。

今年の春は、人ごみを避け、権現堂の菜の花畑でピクニック＆観桜なんてのもお勧めだ。

～権現堂への行き方～
東武日光線幸手駅から徒歩30分、またはバス。
バスは本数が少ないので、タクシーの方が楽かもしれない。（タクシーならば10分程度）

3月の土曜日に築地で行われる【築地市場マグロ卸売場の見学】に参加してきました。
築地市場の公式ホームページでは、参加は先着順で120人、受け付けは朝5時から（早まる場合アリ）となっていますが、実際に受付の行われる【おさかな普及センター資料館】の窓口には手書きの紙が貼ってあり、それによると…、Registration Timeは朝の3：30～4：00。公式ホームページの情報は更新されていないようです。

地下鉄の最終便で築地入りした私は、近くのファミレスで3時まで待機、そして3時に【おさかな普及センター資料館】へと向かいましたが、3時の時点での並んでいる人の人数は40人程度でその後続々と並ぶ人の数は増え、4時前には定員の120名に達しこの日の受付は終了となりました。

曜日による差もあるのかもしれませんが、公式ホームページにある5時に行くのは論外、4時でも遅すぎる日もある…ということです。

マグロ・オークションの見学を計画する場合は、ちょっと早めかもしれない…の時間の方が安心できるかも知れません。

また、受付後も2時間程度は狭い部屋の中に120名が押し込められるので、冬ならば温かい服装と時間を過ごすための本等を忘れずに…。

築地場内市場は、世界のマーケットの中でも取引規模が最大規模の市場として知られていて、海外からの旅人にも人気の場所だ。
なかでもマグロの競りの見学は、日本に来る海外からの旅人にとってはマスト事項である行先で、日本人も多いだろうと思った土曜日ですら、マグロ卸売場の見学者の内訳は日本人＜＜＜＜海外からの旅人という具合で、120名の参加者の内、日本人は数名しかいなかった。

マグロの競りの風景の何がそんなに面白いのか。
マグロ卸売場は、競りにかけられる前のマグロがゴロゴロと横たわっているだけの場所だ。
でも、その場の空気感、緊張感、そして、競り人が謳うように語る競りの口上…。
全てが非日常的な風景で、日本人であってもその風景は一見の価値があると思う。

築地市場の見学を計画しているならば、ちょっと早起き（徹夜かも…）が必要となるが、マグロの競りの見学はお勧めだ。

築地市場でマグロの競りの見学会に参加を希望する場合、早朝（早い場合は朝3時頃）には築地に到着しなくてはならない。
でも、朝3時に築地に到着って、どうやって…？

朝3時は始発電車は未だ走っていない時間帯なので、方法は二つ。
1つ目は自宅から車（タクシーまたは自家用車）で築地に向かう。
2つ目は築地市場へ深夜の最終電車で行き、その後の集合時間までの数時間をどこかで過ごす。

家が近くの方やお金が有り余る様な方は勿論車やタクシー利用だろうが、一般庶民はそうもいかない。
築地近くにホテルを予約するか、インターネットカフェ等で一晩を過ごすかのどちらかだ。

私が調べた限り、築地市場へ徒歩圏内のホテルは安くても5000円（シングル）で、夜の2,3時間を過ごすにはコスパが悪い。
インターネットカフェも悪くはないが、私は女性なので微妙に不安がある。
で、考えたのが24時間営業のファミレスの利用。

築地市場の近くには2軒の24時間営業のファミレスがあり、私は近い方のジョナサン築地店を利用した。
コンビニの2階に位置し、店内は真夜中だというのに市場関係と思われる方で結構賑わっていて、女性一人でも安心して過ごせる環境だった。

女性が一人で競りの見学へ参加する場合に集合時間までの時間を過ごす場所としては、ファミレスのジョナサンはお勧めだと思う。

築地本願寺では3/14,3/15に本堂を利用したプロジェクション・マッピングが行われている。
「築地本願寺重要文化財指定記念行事『ごえん』」のための趣向だ。

たまたま前日の市のリハーサルを見ることが出来たが、物語風で面白かった。
開催期間は短いが、お近くの方は是非！

世界遺産のストーンヘンジには、その巨石の石組みを見ようと世界中から多くの観光客がやって来る。
私たちもヒトの少ない時間を狙って朝イチの時間帯で予約をして出かけてきた。
朝イチの時間帯とは、開門時間の9：30。
確かに開門後の20分位は、遺跡の中の人も少なかったのだが、10時を過ぎたころには観光バスも続々とやってきて、あっという間に遺跡の中はヒトで一杯に。
朝イチといえども、なかなかヒトが少ないとは言えない状態だった。
（もっともその後、観光客の数は増える一方なので、朝イチが一番ヒトが少ない事には変わりないが…）

それでも、冬にストーンヘンジを訪れる場合は朝の最初の時間帯をお勧めしたい。
その理由は空気の透明度。
英国の冬の朝、その空気は凍て着くように冷たいが空気の透明度は非常に高い。
朝に発生した霧が空中のゴミを地面に落とし、澄んだ空が草原一杯に広がる。

そして、開門直後の時間帯はまだ太陽高度も低く、巨石の石組みにあたった光が長い影を作る。
その風景は、ストーンヘンジの石組みが作られた当時とそんなに変わらない景色。

4000年前の人々と同じ景色を味わえる時間帯…それが朝イチだ。

入場予約先：English Heritage
http://www.english-heritage.org.uk/daysout/properties/stonehenge/

世界遺産ストーンヘンジの周りには、同様な巨石の遺跡や土盛りの遺跡が数多くある。
ソールズベリの街の近くにある遺跡オールド・セーラムも、そんな遺跡群の一つではあるが、此処の遺跡はもう少し人間味にあふれている。

オールド・セーラムは比較的近年である13世紀まで使われていた街の遺跡なので、城跡や教会跡などの建造物も残っている。
そんな遺跡の中で面白かったのが、縦に深く堀り込まれた部屋の石組み。

遺跡を発掘していた人たちは、縦に深いこの部屋を見つけた時、きっと深く掘ってあることから宝の隠し場所だと思ったかもしれない。
そしてワクワクしながら掘り進め、そして発掘された物を目にし、大笑いしたに違いない。

深く掘られた部屋の底から見つかったのは、人間が排出する老廃物。
縦に深い石組みの部屋の用途は王族専用の肥溜めだった…そうだ。
海を挟んだ国フランスではトイレが普及していなく汚物を道端に投げ捨てていた頃、英国の田舎町には肥溜めシステムがあった…らしい。

英国Salisbury（ソールズベリ）の街は地方にありながらもホテルの宿泊料金はロンドンと同じ位、もしかしたら宿の絶対数が少ない分、同じグレードではロンドンよりも高い地域かもしれない。
街自体はそれほど大きくない分、ホテルの数も限られていて、こじんまりとしたホテルが多い。部屋の仕様もシングルまたはダブルが多く、トリプルで宿泊できる宿の数は数えるほどだ。

そんな中で、今回利用したAlabare Guest House（アラバレ・ゲスト・ハウス）は街の中心部にあるソールズベリ大聖堂までも徒歩15分、駐車場無料、宿泊料金にはフル・イングリシュ・ブレクファストが含まれてトリプル1室100ポンド（2015年1月のレートで約20000円）なのでお手頃価格で利用できる。
ただ、お手頃な物件にはそれなりの理由がある。

実は、このゲストハウスは宗教関連の宿泊所。
詳しい宗派等は分からなかったがスペイン系のキリスト教の信者の宿泊施設を一般のゲストにも開放している。
特に宗教への勧誘もないので宿泊する分にはなんら実害はないのだが、宗教に思い入れがある方は、利用の前にはよく調べた方がいいかもしれない。

以下、宿泊所情報。
【立地】
ソールズベリ大聖堂まで徒歩15分。
無料の駐車場有。
建物の前にはAlabare Guest Houseの看板は無い。Tollgate Road沿いの建物の入口の看板には、Alabare House of Prayerと書かれている。
アラバレ祈りの家…では、此処に目的のゲストハウスがあるとは分からない。
地元の人も、此処がゲストハウスという認識は持っていないので、宿が見つけられない場合には、Alabare House of Prayerは何処か。と尋ねる方が良い。

【室内】
建物内にトリプルルームは2部屋。
室内にはシングルベッド3台。
シャワー付き（浴槽は無い）。
紅茶・コーヒーセットアリ。
部屋の窓からソールズベリ大聖堂の姿が見える。

【朝食】
朝食代金は宿泊料込。
到着日の晩にリクエストシートをチェックし、苦手な食べ物や卵の調理方法を指定する。
食器等は豪華ではないが、作ってくれる方の心のこもったイングリッシュ・ブレックファストは美味しい。
朝食会場となるリビング・スペースも大きなガラス窓のある採光の良い部屋で気持ちの良い朝が迎えられる。

【宿泊代金等&その他の情報】
トリプル1室100ポンド（ホテル予約サイトを通しても割引は無い。予約時に10％でポジットがかかり、キャンセルしても返金は無い）。
管理人のお兄さんの対応も非常によく、宗教施設だという事を気にしない方にはお勧めの宿だ。

Castle Comb(カースル・クーム)はコッツウォルズの端にある小さな村。
その石造りの村はイギリスのおとぎ話に出てくるような落ち着いた佇まいで、一歩、村の中へ足を踏み入れると絵本の中へ紛れ込んでしまったかのような気分になる。
英国での統計によれば、英国紳士にとってリタイア後に住みたい田舎No.1に選ばれたことのある村だ。

中世の雰囲気が漂う風光明媚な村でフォトジェニックな景観…。
カースル・クームの村は、そんな第一印象を感じた村だった。
でも、この印象はほかのコッツウォルズの村々で感じるものと同じモノ。
カースル・クームの景色が他のコッツウォルズの村に比べて顕著に秀でている…と言い切れるほどの景色、そんな景色には出会うことはなかった。
しかし、数多くある村の中から英国紳士の憧れの村に選ばれるからには、それなりの理由がある筈だ。

その答えは、カースル・クームの村を歩いている時に見つかった。

カースル・クームの村には観光客相手の施設はほとんどなく、宿泊施設も超高級なマナーハウスがあるのみだ。
そして、村の中の住民が生活している部分はプライベート区域として守られ、観光客が入り込むことは出来なく、住民のプライバシーは守られている。
また、小さい村であるがゆえに、村人も観光客もまるで昔からその地に住んでいる人であるかのように道を行き交い、通りすぎる時にはお互いにニッコリと微笑む。

コッツウォルズには多くの石造りの村があるが、村によっては観光客向けのお店ばかりがメインの通り沿いに並び、お土産屋さん通りとなっているところもある。
しかし、カースル・クームの村がとった戦略はその逆。

観光客を決して拒みはしない…。
でも、優先すべきは住民たちの生活…。

そんな村の姿勢が英国紳士の共感を得ているのではないかと思う。

蜂蜜色の街チッピング・カムデンのガイドブックには、ドーヴァーズヒルにはフットパスで行く…と書いてあることが多いが、実はドーヴァーズヒルへは車でも行ける。
車ならば5分位で、駐車場も無料だ。
なだらかな丘陵地帯を見下ろす丘の上は景色がいいと云われているが、私が訪れた日は少し霞がかかっていて遠くまでは見えなかった。
見晴らしという意味では、ここから車で15分程度のブロードウェイヒルの方が良いかもしれない。

また、チッピング・カムデンの街の中で注目したいのは蜂蜜色のコッツウォルズ・ストーンだけではない。
村はずれの教会；St.James教会には中世の頃の祭壇が今も残されているので、チッピング・カムデンで時間もある時には足を伸ばしてみて。

コッツウォルズの村の中でも、ボートン・オン・ザ・ウォーターは比較的村の規模が大きく、ツアー等でも自由昼食の村として選ばれていることが多い。

村の中を流れる川沿いには小さなレストランも何件かあった。
今回私が食事をしたレストランも川沿いにあるThe Rose Tree Restaurant。
ライムストーンで作られたレストランだ。

レストランの前には、今日のお勧めを書いた看板があるので、それを読んでから入店する方が席に着いてから悩まなくても済むかもしれない。
Kidney Pie Steak、Fish & Chips、Today’s Special(この日はラザニア）をオーダーしたが、お料理はどれも美味しく、3種ともはずれがなかった。
食後のお茶を付けて40ポンド程度なので、そんなに高くはない。（イギリスは外食物価麩が高いので、ランチで3人8000円程度は、そんなに高くない部類に入ってしまうのが悲しいところだが…）

請求書にあらかじめチップやサービス料を入れてこないのも好印象だった。

イギリスは鉄道網がそれなりに発達しているがその利用料金が高く、鉄道の移動は比較的大きな都市間に限られてしまうのが旅人にとっては辛いところだ。
でも、鉄道以外にも便利な交通手段がある。
その交通手段とは、高速バス。
高速バスは鉄道よりも圧倒的に本数も多く、利用料金も安い。

更に、その高速バスの料金を更に安くする裏ワザが存在する。
その裏ワザとは、高速バスの座席の早期予約…。
イギリスの高速バスは基本的には路線バスなので、停留所で並んでいる順番で随時、乗車出来る。通常は座席の予約は必要ない。

しかし、あえてこの路線バスの座席を予約する。
これが、裏ワザだ。

高速バスは利用時に運転手に料金を払うシステムだ。
路線バスなので、バス会社がお客さんの人数を事前に把握することは難しい。
バスは満席になることは少なく、時間帯によってはガラガラ…なこともある。
そこでバス会社が考えたのは、確実に座席を埋めること。
空身で走らせるよりも少しでも乗客がいてくれる方が良い。
バス会社は、一部の座席を格安で売りだし、座席の一定量を事前に販売してしまう。
この座席は予約が早ければ早いほど、利用客の少ない深夜時間帯であればある程安く、最低価格は1ポンド（約200円）～。
ただし、この予約はキャンセル不可で、乗り遅れた場合もチケットは紙屑となってしまう。

格安高速バスのチケット予約サイト：Megabus.com↓
http://uk.megabus.com/Default.aspx

私たちは、ロンドンからオクスフォードへの移動で、このMegabus.comを利用した。
出発の3週間前にチェックした時の運賃は正規料金の約半額だったのだが、1週間前に予約しようと思った時には約7割の料金となっていた。
予約には0.5ポンド（約100円）の手数料はかかるが、定価で払う事を考えたらかなり安い。

イギリスで高速バスの利用を考えている方は、まずはメガバスのサイトをチェックして見て。
きっとお得なチケットが見つかるはず。

ラドクリフカメラはボドリアン図書館付属の図書館でそのユニークな円形建築様式が有名だが、この建物はある小説に出てくる寺院のモデルであると云われている。
その小説とは、指輪物語。
Dark Loadであるサウロンの寺院…の描写の元となっている建物だ…そうだ。

指輪物語は原書で読むと古語が多く読み難く、一章を読むだけでかなり肩が凝る本だ。
以前に斜め読みした本から該当箇所を抜き出そうかと思い、帰国後に本をパラパラと捲ったが、あえなく挫折。

サウロンの寺院の記述を見つけたかたの口コミを期待している。

ロンドン博物館は都市の歴史博物館としては世界でも有数の規模を誇る博物館で、ロンドンの歴史を学びたい場合には先史時代からの歴史をじっくりと学べる場所だ。

でも、今回紹介するのはロンドン博物館の常設展ではなく2015年4月まで開催中の特別展～Sherlock Holmes “ The man who never lived and will never die”
ここは、コナン・ドイルが書いたシャーロック・ホームズの世界を様々な当時の資料から味わえる世界だ。

深く垂れこめた霧に煙る19世紀のロンドンの阿片窟に身をひそめ、情報収集をするホームズ。
法を犯すことを恐れず、犯罪者に対し果敢に振る舞うホームズ…。

辻馬車が石畳を行き交う音が木魂するロンドンの下町の風景…。
世界中のシャーロキアンからホームズに宛てて投函された手紙…。

コナン・ドイルの直筆の原稿。
ホームズを殺してしまったコナン・ドイルが心境を綴った手紙。

ロンドンを覆い尽くした霧の匂い、辻馬車の御者が扱う鞭の音、貴婦人たちの衣擦れ、パイプの香り…。
展示してある資料を見て、目を閉じると、現代に生きる私たちは見ることが出来ない当時のロンドンの風景が脳裏に浮かんでくる…。

コナン・ドイルやホームズ関係の資料だけではなく、当時の風俗や実際の警察が科学捜査に使っていた実験器具等、この特別展の展示でしか見ることのできない展示物もあった。

ロンドン博物館は無料だが、特別展のチケットは寄付金なしで10.9ポンド。
安い金額ではないが、シャーロック・ホームズのファンならば見ておいて損はない場所だ。

昨年は、大雪の影響で途中打ち切りとなってしまった幸手市の水仙祭り。
今年は幸いなことに雪の影響も少なく、無事に開催できています。

2015年2月9日に出かけてきましたので、水仙の開花の様子をレポートします。
今年は例年よりも冷え込みが厳しいせいなのか、水仙の生育が遅い感じでした。
水仙まつりのポスターにある様な一面の水仙の花という状況ではなく、株の集まりでまとまって咲いている感じです。

水仙の種類には何種類かあり、一番道路寄りに植えられている白一色の水仙と、八重咲きの水仙はちょうど見頃を迎えています。（株によっては終わりかけの株もありました）。
一方、一番オーソドックスな水仙は多分これからもう少し咲くのかな？という雰囲気でした。

水仙の植えられている土手は西面の斜面ですので、お日様が綺麗に当たるのは午後。
写真をメインに訪れる場合は採光が良いのは午後の時間帯になります。
15時位は水仙の花に斜めに西日があたり、深い陰影を作っていました。

夕方に行く方にお得情報を一つだけ。
権現堂のすぐ傍にはJAの直売所さくらファームがあり、平日ならば夕方になるとお得にお買い物ができます。
お得になるのはお惣菜。
農家のおかみさんたちの作ったお惣菜が、なんと半額♪
お夕飯のおかずの一品に最適で～す。