ケロケロマニアさんのクチコミ(527ページ)全12,309件

福島市は、言わずと知れた福島県を代表する大都市ですので、隣接駅界隈もアーバンな風景が広がっているのかなと思いましたが、実際は意外と自然景観が楽しめるエリアで、遠方に望める吾妻連峰や、荒川の風景など、なかなかドラマティックに展開する風景を存分に楽しむことができました。

この駅は県内最大の大学、福島大学の最寄り駅となっていて、「福島大学前」というサブタイトルも付されている駅です。実際、学生と思われる若者の乗降が非常に多い駅で、時間帯によっては、福島駅よりも多数の乗客に驚かされることもある駅となっています。

隣の二本松が近いために、少々意外な感じもしますが、この駅は実は福島市域内に立地しています。駅から３００メートル近く歩くだけで二本松市域に入りますので、文字通り福島市最南の駅となっています。個人的にはライトグリーンでペインティングされた跨線橋が美しい駅だなあという印象を受けました。

ここは現在では二本松市域に属する駅ですが、元々は安達郡安達町の代表駅として知られていました。付近には田園風景が広がり、安達太良山の風景が最もダイナミックに望めるエリアといえるかと思います。尚、隣の二本松駅までは福島県の二大都市、福島と郡山の何れにも近いことから、乗客の動向が双方向に分散されている感じでしたが、この駅まで来ると福島の方が近いので、福島方面に向かう乗客がより多くなるように感じました。

全国津々浦々の郵便局を見ていると、大きな郵便局の場合は無味乾燥な四角形のビル、という印象の所が多いですが、小さな郵便局には、ちょっと小洒落た建物を見かけることがあります。この杉田駅近くにある杉田郵便局もそんな駅の一つで、この駅のホームが弧を描いていることも関係して、遠景としては駅舎と勘違いしてしまいそうな風情でした。尚、この駅付近も田園地帯の中にありますので、西方には安達太良山の景観がとても美しく望めました。

この駅は、北海道でいえば富良野のような、「へその町」として知られている本宮の代表駅で、駅舎としても新幹線駅ではない中では結構大きめな駅だと思います。駅ホームに設置されている、昔ながらの大きな観光案内板もなかなか味わいがありましたが、何よりもこの駅付近から眺める安達太良山の秀麗な姿には、強く心を奪われました。

高村光太郎の「智恵子抄」のモデルとなっていることでも有名な安達太良山ですが、郡山から二本松あたりにかけて、西側に美しい姿を拝むことができます。この五百川駅あたりから、徐々にその山容が大きくなってきますので、その展望の変化を車窓などから是非楽しんでみて下さい。

ここは郡山の隣駅で、まだ郡山市内に位置している駅ですが、大きな郡山駅から比較すると、隣駅でこうも違うのか、と言いたくなるほど、周囲はローカルな風情に包まれていました。駅の東西の風景を見比べてみると、西側には特に田園地帯が広がっている印象で、遠方には安達太良山系も望むことができました。

この碑は広野駅のホーム上に設置されています。実はこの駅の発車メロディも下り線用として「汽車」が採用されていたのですが、ご存知の通りの大災害により、復旧の見通しが2012年末現在、全く立っていません。再び「汽車」がこの駅に流れる日を願って、この碑にも祈りを捧げたいものです。

この駅ほど大震災前後の注目度が全く異なってしまった駅はないかと思います。原発事故の影響で、双葉郡に属する駅の殆どは、駅としての機能を失ってしまいましたので、現在のところは、双葉郡内に存在する唯一のＪＲ駅といわざるを得ない状況にあります。事情が事情ですので、物見遊山の感覚で立ち入る場所ではありませんが、双葉郡の未来を担う、という意味でも、この駅の存在には勇気付けられます。観光客という立場からは、何ができるということを現段階で語るのは困難ですが、兎に角、立ち寄れることができる環境が再び戻ってきた以上、この駅に足を運んで、多くのことを感じて頂きたいと思います。

広いいわき市域内において、最北に位置しているのがこの末続駅です。過疎化が進んでいるエリアですので、現在は乗降客も殆どなく、とても静かなローカル駅となっていますが、現存している駅舎自体は結構大きな建物で、昔はそれなりに大きな駅だったのかな、という印象を受けました。この辺りから眺める海の景観はとても美しいのですが、その北の大変な事情を思うと、素直に風景を楽しむという気持ちにはなれませんでした…。

この駅はその名の通り、近くに浜がありますが、面白いのは駅の名前はこういう表記ですが、浜の名前となると久之浜となり、この辺りの地名表記も後者となります。いわき以北の常磐線は、現在のところ広野までの短距離路線となってしまっていますが、その中でもこの駅止まりの列車も多いので、広野方面を目指される方も、ここで途中下車して、付近の景観を楽しんでみるのが良いかと思います。この辺りも震災の被害が大きかったエリアですが、少しずつ復興している様子を目の当たりにして、少しホッとした気持ちにもなれました。

常磐線を北上する旅では、勿来を過ぎる辺りから路線が暫く内陸を走るようになり、海が見えなくなりますが、この駅付近まで来ると、再び海が望めるようになります。しかし、まだこの辺りはまだいわき市内となりますので、改めていわきという町の大きさを実感することができるかと思います。

常磐線のいわき以北に関しては、なかなか色々な思いが錯綜して、観光という視点から眺めるのは、現段階ではちょっと難しいかと思います。現在は広野が終点となってしまっていますので、仙台まで直行することが出来た時代と比較すると、いわきから一駅北に向かっただけで、かつての雰囲気との違いを痛切に実感させられてしまいます。しかしこうした光景を目に焼き付けておくことは、今後の福島県を考える意味でも大切かと思いますので、皆様も是非、積極的に足を運んでみて下さい。

この駅はいわき駅の隣駅で、かつては旧内郷市の代表駅として栄えた歴史もありますが、現在では、いわき駅・湯本駅という大きな駅に挟まれながら、ひっそりとした風情に包まれている印象を受けました。ただこの駅の付近にはサイクリングロードが整備されていたり、近くには平安末期の国宝として名高い白水阿弥陀堂が立地していたりと、見所も結構ありますので、市内観光の一環として立ち寄ると楽しい駅だと思います。

いわき市といえば、今でこそ平成の市町村合併で珍しくもなくなった、大規模合併の魁ともいえる町ですが、昔の常磐市の代表駅であったのがこの湯本駅です。いわきが誇るいわき湯本温泉の最寄り駅としても知られ、駅構内に足湯が設置されていたりもしますが、この駅の近くにはいわき市石炭・化石館も立地していて、考古学的にも、炭鉱の町としての歴史を学ぶエリアとしても、見所の多い駅だと思います。観光で立ち寄るなら、現在の市内の代表駅であるいわき駅よりも、こちらの方が良いかもしれません。

広大な市域を有するいわきですが、港が立地している小名浜地区にはＪＲ路線が通じておらず、この駅からバスでアクセスすることになります。いわき市南部の交通の要衝としてのイメージが強い駅ですが、有名なスパリゾートハワイアンズまでの無料バスがこの駅から運行されているなど、意外と観光客もお世話になることが多い駅といえるかもしれません。

いわきと言えば、平成の市町村合併が盛んになる以前は、日本一市域の広い町として知られていましたが、その通り、市内には沢山のＪＲ駅があります。隣の勿来が観光地として有名な印象がある一方で、こちらは完全に住民のための駅という感じで、ある意味いわき市内の一駅らしい風情を感じることができる駅かと思います。

勿来を訪れる観光客なら、必ず訪れる場所といって過言ではないのがこの勿来関跡でしょう。勿来駅からも徒歩圏内ですので、海岸沿いの道をゆっくりと歩きながら、当時の旅人の雰囲気を味わうという旅も、非常に情趣深いかと思います。尚、関所跡は結構立派な公園として整備されていますので、侘び寂びの風情を求めていくと、ちょっとがっかりしてしまうかもしれません。

この駅は常磐線上で福島県域最南端の駅となりますが、なかなか読み辛い地名の一つだと思います。但し、ここは歴史的にも有名な関所跡の最寄り駅ですので、歴史好きな方は案外読める地名なのかもしれません。駅ホーム上には源義家が勿来を詠んだ句が誇らしげに掲げられていて、歴史ロマンに浸るのにとても良い駅だといえるでしょう。