ケロケロマニアさんのクチコミ(515ページ)全12,309件

ここは2013年1月現在において、駅の構造がとてもユニークで、現役という意味では外部からの跨線橋がそのままホーム上への階段にも続く、という、ある意味橋上駅舎としての機能を有していますが、かつて使用されていた木造駅舎もそのままの状態で保存されていて、中を見るとパイプ椅子などが用意されていたので、集会場のような形式で利用されている様子を感じました。どのような形であれ、昔の駅舎をそのままの状態で使って貰えるのは、駅舎マニアとしては嬉しい限りで、いつまでもこの風情を大切にして欲しいなあと感じる駅でした。

山陰本線に沿って島根県を旅していると、平成の大合併の影響からか、それぞれの町の市域がかなり長く続くことに驚かされますが、現状における出雲市と松江市の境界はこの駅と隣の宍道駅との間となりますので、出雲市側から見ると、山陰本線上の最東端の駅ということになります。ここはなかなか味わいのあるしっかりとした駅舎を有していますので、是非駅舎にもご注目下さい。

山陰を代表するローカル線の一つ木次線は、山形の左沢線などと同様、鉄道マニアや地元の方以外には、なかなか読み辛い路線の一つだといえますが、その北側の接続駅となるのがこの宍道駅です。山陰本線で旅をされる場合も、運が良ければ木次線のローカルな味わいの車両を目にしたりできますので、是非探してみて下さい。尚、木次線は列車本数が極端に少ないですので、この路線の旅をされる方は、必ず時刻表でよく時刻を確認の上、旅程の計画を立てるように心がけて下さい。

ここはまずこの地名に由来した駅の名前が、何となくノスタルジーをそそられるとても美しい響きを有しているので、多くの方にとって記憶に残り易い駅かと思います。駅舎もログハウス風の美しい建築で、駅舎のホーム側には、地元で産出する来待石が誇らしげにディスプレイされていますので、こちらにも是非ご注目下さい。

山陰地方には、城崎や三朝など、全国的な知名度を誇る温泉地が色々とありますが、島根県域で考えた場合、まず最初に連想されるのがこの玉造温泉ではないでしょうか。松江市域内にある温泉地ですので、交通の便も良く、気軽に温泉の風情を楽しめる魅力があります。その最寄り駅であるこの玉造温泉駅も、なかなかお洒落な風情の駅舎を有していて、侘び寂びの風情が強い駅が次々と現れる山陰エリアでは、やや異色な雰囲気の駅といえるかもしれません。

乃木、といえば、年配の方ですと戦時中の乃木大将、若い方だと乃木坂４６を連想されることが多い名前だと思いますが、鉄道マニア的にはやはり島根県の県庁所在地、松江市域内にあるこの駅を思い出してしまいます。ここはかつての国鉄時代、国鉄史上初の女性駅長が誕生した駅として有名になりましたが、それから１０年も経たないうちに分割民営化され、現在でもそれなりに乗降客の多い駅ではありますが、インパクトという意味ではすっかりと忘れ去られたような寂しさを感じてしまう駅です。

今回、私は正月に出雲エリアを訪問しましたが、実は旅の最大の目的地は出雲大社ではなくこの旧大社駅でした。ＪＲ大社線は国鉄のＪＲ分割民営化後間もない1990年に、惜しまれつつ廃線となった路線ですが、その終着駅であった大社駅の駅舎は、今も尚、昔のままの姿で残されています。廃線となった路線のＪＲ駅で、これ程までに大切に残されているＪＲ駅舎は、全国的に見てもここが一番だと思います。建築としても文化財に指定されている由緒ある場所ですので、鉄道マニアのみならず、一般観光客の方も出雲大社観光のついででも結構ですので、是非立ち寄ってみて下さい。

ここは出雲大社のすぐ近くに立地する道の駅ですが、中に入ってみると出雲大社に関連した展示が非常に充実していて、道の駅というよりもちょっとした博物館のような風情で楽しめる場所になっていました。私の訪問時はお正月でしたので、出雲大社方面は初詣客でごった返していましたが、こちらまで来るとひっそりとした雰囲気で、混雑時の休憩スポットとしてもお勧めできる所だと思います。

山陰地方を代表する私鉄として、まず多くの方がイメージするのがこの一畑電車ではないでしょうか。この鉄道は何といっても昔ながらの風情が満載で残されている所が、とても居心地の良いローカル鉄道です。また、他の鉄道からやって来た車両も多いので、車両博物館のようなテイストで旅を楽しめるのも、この鉄道の良さだといえるでしょう。

ＪＲ大社線が廃止されて以来、この駅の出雲大社の最寄り駅としての存在感は更に増した印象がありますが、ここは駅舎自体が国の登録有形文化財になっていることも見逃せません。旧ＪＲ大社駅同様、駅舎マニアにとっても出雲という町は見所が目白押しという印象があって、一般の方にも是非こうした駅舎自体の美しさにも目を向けて頂けると嬉しく思います。

この駅は、名前の呼称に少々悩ましげなものを感じました。北口、と付されているように、この駅から浜山公園まで行こうとすると、ちょっと距離があるように思います。でも、ただの浜山公園口という名前でなく、北、と明記されているのが親切にも思える駅でした。

一畑電車沿線の駅らしい、小さな待合所を有するだけの素朴な風情の駅でしたが、この駅は駅名に重みがあって、駅に設置されていた駅名標の風雨に晒された様子もとても味わい深かったです。この辺りの駅の待合所には、神話に因んだデザインがされていましたが、この駅の待合所の柄もとても可愛らしくて微笑ましい気持ちになりました。

この駅は、駅としては小さな待合所があるだけの、一畑電車の駅らしい素朴な風情が漂っていますが、近くにあるさとがた保育園内に保存されている、デハ６・デハ３と呼ばれる、一畑電車の生え抜き車両が、駅付近の車窓から楽しむことができます。ただ同じような車両を出雲大社駅でも体感できますので、こちらは遠景を楽しむのに良い保存車両と呼べるかもしれません。

この駅は一畑電車の北松江線と大社線の接続駅として知られていて、同社路線上の唯一の接続駅ともなっています。この駅では、必ず接続列車が数分でやって来るようなタイムスケジュールになっているので、乗り継ぎ時に色々な列車と出会える楽しみがありますので、どんな車両が来るか、是非期待して待機してみて下さい。

ここは駅が立地する地名が名付けられているだけの駅なのですが、中日ファンの私としてはどうしてもかつて同チームに在籍していた中村武志という捕手を連想してしまいます。同じように、知り合いやお友達にこの名前の方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。是非ネタとして一畑電車上のこの小さな駅のことを、ご本人に教えてあげてみて下さい（笑）。

意外と知られていない事実だと思いますが、一畑電車の路線は市街地の東側を弧を描くように続いている関係で、出雲市街地の目的地によっては、この駅の利用が便利なこともあります。出雲市内を巡る方は是非事前に地図をご確認の上、この駅の利用価値が高いような目的でしたら、是非一畑電車を利用してアクセスしてみてください。

一畑電車上の出雲市駅の隣駅となるのがこちらの駅ですが、その名の通り、出雲科学館の最寄り駅となっています。ただ、科学館までは正直ＪＲ出雲市駅から歩いてもそれ程の距離ではないような気がするので、科学館目的でわざわざ一駅だけ乗車するのは、鉄道乗車が目的でない方にとっては、少々勿体無い気持ちになるかもしれません。

観光の方が誤解しやすい点の一つに、ＪＲ出雲市駅は出雲大社への最寄り駅ではないことが挙げられますが、ここから出雲大社に向かう際、鉄道を使ってアクセスするとすれば、この電鉄出雲市駅からの出発となります。但し、短距離ではありますが、途中駅で乗り換える必要がありますので、利便性のみを求める方でしたら、ＪＲ出雲市駅からバス利用の方が便利だと思います。

正直、全国的には一二を争う存在感の薄さが叫ばれている島根県の中で、最大の観光スポットと言っても良いのが出雲大社かと思いますが、その入口駅となるのがこの出雲市駅です。駅舎も神殿風の門構えで、流石の貫禄が感じられる駅でした。正直、県庁所在地の代表駅である松江よりも、存在感としてはこちらの方が上回っているように感じました。

ここはかつて隣の出雲神西駅が出雲大社口駅に改称される際、知井宮駅から改称された駅ですが、かつての駅名が神々の国の出雲らしい駅名だっただけに、現在の平凡な名前をやや寂しく思う駅でもあります。せっかくなら、隣駅の再改称の際に、こちらの駅名も元に戻したら良かったのにな、と、隣の駅名のドタバタ劇に巻き込まれたようなこの駅を、個人的には少し可哀想にも思っています。