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世界遺産石見銀山の構成遺産の一つの神社で、唯一通常公開されている龍源寺間歩にも近い場所にある神社です。龍源寺間歩から集落へ戻る道の途中に参道があり、石段が続いています。傾斜地にあるため、石段と石垣が並んでおり、その造りが非常に美しい場所です。今回の訪問時は修繕工事中でしたが、銀山の歴史と深く関わる貴重な神社であり、石見銀山観光では欠かせない場所です。

大森の集落から龍源寺間歩へ向かう途中にある家屋で、山に入り人家がまばらになった場所にひっそりと立っています。内部の見学はできませんが、解説板が立てられています。坑道で働く採掘者のまとめ役を担った方の家屋ということで、龍源寺間歩に近いこの場所に建っているのも納得です。赤い石州瓦が石見銀山内の他の集落と共通しており、落ち着いた印象の家屋です。龍源寺間歩への経路上にあることから、見ておきたい場所の一つです。

世界文化遺産に指定される石見銀山には、数多くの間歩と呼ばれる坑道が遺産指定されていますが、そのうち唯一通常公開されているのがこの龍源寺間歩です。大森の集落からは比較的距離があり、今回はレンタサイクルで移動しました。なお大森集落からこの龍源寺間歩までは地元の方以外の一般車両は乗り入れ禁止となっているため、徒歩または自転車でのアクセスとなります。入り口手前で見学料を支払い、坑道に入ります。坑道は身長が比較的高い場合は若干かがみながらとなる部分はありますが、幅は広いため、圧迫感はさほど感じませんでした。鉱脈などの案内も掲示されており、分かりやすく見学できました。

世界文化遺産に指定される石見銀山。現在は静かな山間の集落と坑道という印象ですが、当時の繁栄を伺い知ることができる遺跡です。通常時公開されている坑道は龍源寺間歩に限られますが、一部の坑道は限定で内部の公開が行われることもあります。遺産の保護の目的で、大森の集落から龍源寺間歩までは一般の車両は乗り入れが出来ず、徒歩またはレンタサイクルでの移動となります。レンタサイクルは集落周辺で数店舗存在します。他の世界遺産にはない雰囲気がある場所です。

島根県西部の益田・浜田などを中心に路線を持つ石見交通。今回は石見銀山・浜田城を訪問した際に、大田市～大森（石見銀山）間の往復、および浜田～広島の高速バスを利用しました。石見銀山は駅から距離があるため、観光には欠かせない足となります。本数は1時間1本～2本はあり、特に不便には感じませんでした。往路は一般的な路線バス車両でしたが、復路は広島から大田市への石見銀山号という高速バスタイプの車両でした。また浜田～広島のバスはいさりび号という名称もあり、広電、JRとの共同運行で運行されています。こちらは浜田駅下のセブンイレブンや、浜田駅前の石見交通窓口で乗車券を購入できますが、当日購入の場合クレジットカード等は利用できませんので注意が必要です。

京都から山陰側の兵庫～鳥取～島根を経て山口の下関の幡生へ至る山陰本線。今回は石見銀山・浜田城への訪問の為、出雲市～大田市、大田市～浜田間で利用しました。いずれの区間も特急まつかぜの利用でした。出雲市～益田の区間は、海沿いを走ることもあり、険しい絶壁の海岸の風景を走る山陰らしい光景を眺めることができます。ただし出雲市以西は本数が少なくなりますので、時間の計画をしっかり立てての利用をお勧めします。

山陰本線の鳥取県・島根県内を走る特急スーパーまつかぜ。今回は出雲市～大田市、大田市～浜田間で利用しました。利用した区間は、山陰らしい海沿い沿いをトンネルなども抜けながら高速で走る姿が印象的です。両区間とも指定席の利用で、最前列の利用でしたが、展望は良いわけではありませんが、かろうじて前方を眺めることができます。島根県内の主要駅に停車するため、観光にも便利な列車です。

今回は出雲空港から出雲市駅までの路線を利用しました。高速バスタイプの車両で運行されます。途中運転手の方が観光案内もしていただきました。出雲空港発の便は空港のターミナル内で乗車券を買って乗車しました。利用したのは神戸からの便でしたが、5分違いの大阪便を待っての出発となりました。基本的に飛行機の発着に合わせて運行されていますので、時間のロスが少なく便利でした。

今回は新規就航したフジドリームエアラインズの神戸～出雲便を利用して、出雲空港に到着し、その後石見銀山方面へ観光しました。飛行機の到着時間に合わせて出雲市や松江方面へのバスも運行されており、鉄道との接続や市街地へのアクセスも便利です。近隣の米子空港や、島根西部の玄関口となる萩石見空港と比べても、就航便数・路線数が多く、島根県西部方面への移動にも便利でした。空港自体は地方空港らしいコンパクトでわかりやすいターミナルでした。バスへの乗り換えも非常にスムーズでした。

名古屋・小牧や静岡を拠点にするフジドリームエアラインズ。今回は新規就航した神戸空港から、神戸～出雲便を利用しました。出雲便は就航当初は午前便で、後に午後便となることから、午前便の間にと利用しました。午前便の時間はその後の出雲や島根県内への移動にもちょうどよく、今回は出雲市からJRに乗り換えて石見銀山方面へ移動しました。中国山地を斜めに横断するだけで、飛行時間が非常に短い路線であるため、搭乗前の機内への入り口にパックのお茶が置かれているという具合でした。機体ごとにカラフルな色分けがされており、どの色が来るか楽しみな航空会社です。

奈良県山間部にも多くの路線をもつ奈良交通。今回は榛原駅から大宇陀までのバスを利用しました。昼間でも1時間に1本程度は確保されており、大きく不便に感じることはありませんでした。大宇陀バス停は道の駅大宇陀内にあり、道の駅大宇陀は奈良交通が経営に関わっているようです。乗車した路線は、往復とも現地の方も比較的多く利用されていましたが、それでも空席がちらほらあるものの、生活には欠かせない路線だという印象でした。

松阪方面からの国道166号の折れ曲り地点にある道の駅で、休憩にも最適な立地です。榛原駅からの奈良交通大宇陀バス停にもなっており、宇陀松山の古い町並みや、宇陀松山城への観光拠点としても便利です。道の駅のメインの建物に加えて、農産物の直売所があり、訪問時も大きな白菜などが並んでいました。松山の古い町並みまで徒歩5分ほどで到着する立地で、周辺の土産物も一通りそろっていますので、おすすめです。

宇陀松山の重要伝統的建造物群保存地区にあり、宇陀松山の城下町への大手門に当たる門で、その外観から黒門という通称もあります。集落への入り口にあたることから、メインの通りからは少し外れたところにありますが、門の構造だけでなく、意図的に折り曲げた道など、防御の構造も見どころです。国の史跡にも指定されている、宇陀松山では見逃せない場所です。

宇陀松山の重要伝統的建造物群保存地区内の古い町並みにあるカフェ・ギャラリーがこちら。このお店の特徴は、建物の通路を裏側へ抜けると、宇陀松山城の石垣がそびえていること。現代には他用途に使われたこともあるようで、現代風の門扉が残っていますが、石垣自体は状態よく残っています。今回はカフェで抹茶とみたらし団子のセットを頂きました。街並み歩きの途中、一服にちょうどいい場所です。

今回は続日本100名城スタンプ帳2冊目の押印の為に訪問しました。頂上部までは上らず、前回は訪問できなかった城下に残る城の痕跡を巡りました。伊太祁曽神社にある春日門跡の石垣、まちなみギャラリー石景庵の背後にある石垣はともに宇陀松山城のもので、どちらも非常に状態よく残っています。山頂部の城跡にも石垣は若干残りますが、こちらの石垣群も見逃さずに巡りたいものです。

宇陀松山城の城下町にある歴史的町並みの残る集落。今回は2回目の訪問でしたが、続日本100名城スタンプ帳2冊目の押印などと併せて、前回巡りきれなかった箇所を訪問しました。江戸時代の建築をはじめ、明治から昭和にかけての建築も混ざりつつも、景観に配慮して統一感のある街並みになっています。街並みの近くにも、宇陀松山城の石垣などの痕跡もあり、城下町・陣屋町の風景を伺い知ることができます。通り沿いには、リノベーションによっておしゃれなカフェなども点在していますので、山間の静かな通りで、街歩きに最適な場所です。

近鉄特急の車両として、特徴的な車両の一つ、伊勢志摩ライナー。近年リニューアルが行われ、黄色にオレンジのラインが入った車両、赤色に青いラインの車両の2種類となりました。車内は普通席に加えて、デラックスシート、コンパートメント式のサロンカーなどもあって、グループでの利用にも最適です。運用もビスタカーなどと同様に、切符や時刻表などに伊勢志摩ライナーであるマークが表示され、特別感がある車両になります。近年は停車駅の多い乙特急にも運用されることが多くなり、乗車機会が増えた印象です。今回は松阪～榛原の阪伊乙特急で利用しました。この列車の魅力の一つは、先頭・最後尾車両からの前面展望で、デッキ部分が展望可能になっています。大阪線を快走する風景は見事でした。

国道368号にある道の駅で、国の史跡に指定され、続日本100名城にも登録されている北畠氏館跡や、隣接し国の名勝に指定される北畠氏館跡庭園に近い場所にあります。今回はそれらを訪問した際に寄り道しました。今回はレンタサイクルでの訪問でしたが、以前訪問した際は松阪方面から国道368号での利用でした。ただし松阪方面からこの道の駅美杉周辺までの国道368号の区間は、酷道とも呼ばれる道となりますので注意が必要です。道の駅は気が多く使われた内装で落ち着いた印象でした。土産物なども一通りそろっている印象です。訪問時はお昼を食べる予定もありましたが、個人的には特に目ぼしいものはなく、伊勢奥津駅に戻ることにしましたが、コンパクトながら飲食コーナーもありました。ここから奈良方面へは、御杖村まで道の駅はありませんので、休憩には最適な場所です。

松阪駅から伊勢奥津駅を結ぶ名松線。今回は往路は近鉄大阪線川合高岡駅から乗り換えて、一志駅へアクセスし、一志7：51発　407C名松線 普通 家城行きにて家城8：11着。乗り換えて、家城8：25発　409C　名松線 普通 伊勢奥津行きにて伊勢奥津8：59着と利用しました。復路は、伊勢奥津11：30発　410C　松阪行、松阪12：54着を利用しました。いずれの列車もキハ11-300番台でした。ハイキングや乗車目的と思しき方が多めではありましたが、途中まで往路では通学の方が、復路では松阪駅へ出る方が多く乗車されており、全員着席以上の乗車がある区間もありました。今回は北畠氏城館跡へのアクセスの為利用しましたが、駅からレンタサイクルを借りてアクセスする方は乗車した時間にはほかに見当たりませんでした。線路は川に沿って走り、水も綺麗でいい風景が流れます。洪水被害を受けましたが、地元の運動もあって復活したという前例がある路線で、今後も走り続けてもらいたいものです。途中伊勢奥津発車後にシカが線路に出ており、徐行・停車するシーンもありましたが、自然豊かな山中を走ることを印象付けるシーンでもありました。

続日本100名城にも指定される北畠氏城館跡。その背後にあるのがこの霧山城で、神社の脇道から登山道が伸びています。序盤は階段や坂も急ですが、その後は尾根筋に沿って歩くため、少し傾斜がマシになります。途中にも曲輪と思しき平坦地がいくつも現れます。また山頂部には平坦地とともに、土塁も見られる他、霧山城跡という石碑も建っています。山頂まで神社から休憩なしの早歩きで30分ほどで到着しましたが、この速さはおすすめしません。途中には足を踏み外せば滑落というような幅30センチほどの道も存在しますので、登山靴でのアクセスは必須です。