ケロケロマニアさんのクチコミ(547ページ)全12,309件

陸羽西線の旅も、この駅から西方で徐々に最上川の風景をダイレクトに楽しめるようになります。この駅自体はまだまだ川沿いの風情には乏しいですが、新しく建てられたと思われるスタイリッシュな待合所がホームに隣接している素敵な駅でした。

陸羽西線上の駅としては、ここまでが新庄市内の駅となります。途中トンネルを通過したりと、徐々に山間の景色への展開を期待する駅ですが、駅付近はまだまだ平野の中にあるといった風情で、意外と駅付近では広々とした風景を楽しめます。ホームに隣接した立派な待合所も、本数が少ないこの路線上では有難い配慮だと感じました。

隣駅は大きくて立派な新庄駅ですが、こちらは同じ市内の駅でありながらとてもこじんまりとしていて、ローカル線らしい駅です。しかし意外と駅舎はしっかりとした建物で、待合室も結構広かったので、悪天候時でも安心して途中下車できる駅といえるでしょう。

山形新幹線の終着駅として有名な新庄ですが、奥羽本線上はこの駅を境としてレールの規格が異なり、同一路線でありながら直通運転が出来ないために、乗り換え等で立ち寄る機会の多い駅だと思います。私のようなローカル線旅主流の旅人にとって、この駅では待ち合わせ時間が長いことが多いので、何かとお世話になりますが、駅構内には色々と楽しい展示があったり、テーブルや椅子が多数設置されたホールが用意されていたりと、長時間過ごすのにも結構苦がない駅だと思います。

山形県の交通の要衝として真っ先に連想するのが、奥羽本線と東西の陸羽線の接続駅で、山形新幹線の終着駅ともなっている新庄で、こちらの存在感が有り過ぎるため、奥羽本線上の上り方面への隣駅であるこの舟形駅は、とてもひっそりと佇んでいる印象を受けます。舟形町という独立した町の駅で、名前からしても最上の舟下りを連想させてくれる駅ですが、舟下りの最寄駅ではないので注意が必要です。

山形県の尾花沢市は、有名な銀山温泉やスイカの産地として、また東北地方の中で一番人口の少ない市として、全国的な知名度を誇る山形県の地方都市ではありますが、意外なことに市街地付近にJR駅がなく、最寄は隣町の中心駅大石田になっています。市域にある唯一のJR駅がこの芦沢駅で、尾花沢市街地からは離れていますが、この駅を通過する際には、是非、そんな鉄道路線的に見ると不遇な町である尾花沢に思いを馳せて頂きたく思います。

私がこの界隈で、ローカル駅の風情という意味で一番好きな駅がこの北大石田駅です。大石田町の中心駅の隣駅とは思えない程の単式ホームが印象深いローカル駅ですが、山形新幹線の登場後、何だか変わってしまった印象の強い奥羽本線上のこの辺りの駅の中では、時の流れがここだけ止まっていたかのような雰囲気で、なかなか旅情をそそられる駅だと思います。

山形新幹線は、ミニ新幹線として運用されているため、奥羽本線上では、新幹線駅と在来線駅とのギャップが比較的小さいとは思いますが、近郊のさくらんぼ東根・村山・新庄などと比較すると、この駅は新幹線駅というよりも、昔ながらの在来線特急停車駅、という風情で、どことなくホッとする雰囲気があります。町の規模も反映しているのかもしれませんが、同じ路線上の同じ機能を有している筈の駅での風情の違いを楽しむのにも、この駅は格好のポイントといえるでしょう。

新幹線駅として近代化してしまった隣の旧楯岡駅（現村山駅）と比較すると、この駅は昔のままの風情で佇んでいて、ちょっとホッとする駅だといえます。近くにこれといった観光地がある訳でもないですが、田んぼや果樹園の広がる、典型的な山形県の風景を楽しめる駅として、記憶に留めておきたい駅の一つといえるでしょう。

この駅は、文字通り村山市の中心駅ですが、元々は旧町名に由来する楯岡駅としての歴史が長く、新幹線が新庄に延伸されるまで、村山という名前の駅は存在していませんでした。個人的には楯岡の方が格好良くて気に入っていましたが、村山になってから駅も新幹線仕様の立派な駅になってしまって、ローカルな風情という意味では薄らいでしまった感を受けてしまう駅の一つです。

東根市の名前をストレートに冠している駅ですので、市内の中心駅かと思いきや、新幹線が停車するのは隣のさくらんぼ東根駅で、町の中心街もこちらの駅界隈に広がっているため、この東根駅界隈はとてもローカルな風情が漂っています。ただ東根温泉までは徒歩圏内ですので、地元の方の間では温泉に行くための駅として重宝されているとのことでした。

東根という町は、駅に関してはちょっと複雑な歴史を有する所ですが、現在のさくらんぼ東根駅が位置する場所（正確には数百メートルずれていますが…）には、かつて現在では字名に残るだけの蟹沢駅というローカル駅が存在しました。山形新幹線の開通後、新設された駅で観光客には利便性の高い駅ですが、ここに来る度に、かつての風情とのギャップを大きく感じ、少々寂しさも感じてしまう駅でもあります。

地方を旅する時に、空港から最寄のJR駅というのが結構気になったりするものですが、山形県の一空港である山形空港へは、この神町駅が最短距離に位置しています。しかし、残念ながら旅客ターミナルビルまでが遠いために、この駅が至近駅として注目されることは殆どなく、空港から歩いてJR駅へ、というウォーキング旅人が少ないのは少々寂しくも感じます。個人的には何とかターミナルまでの近道が出来ればなあと思っている駅です。

天童市内の駅ですが、中心駅の天童が将棋一色の雰囲気の駅なのに対して、こちらの駅は何とも素朴な風情で、ホーム上に待合所があるだけの典型的なローカル駅です。付近には果樹園が広がり、山形らしい風景を楽しむことが出来ます。

この駅の界隈は、とにかく町の名物である将棋に関するデザインが沢山見られて、将棋好きの方にはたまらない駅だと思います。ホームや駅構内にも将棋が溢れていますが、改札を出てみると更に色々と楽しい将棋関連のオブジェなどを見つけることが出来ますので、この町が目的でないという方も、通過される際には是非途中下車して楽しんでみて下さい。

中川、といえば、道民の私がまずイメージするのはJRの天塩中川駅ですが、その他にもJRの越中中川駅や近鉄の伊勢中川駅など、旧国名を冠した鉄道駅は全国に数多くあります。しかし、シンプルに中川、と称する駅は意外と少ないように思います。この中川駅も、近くに羽前～駅が色々とありますので、同調しても良いように思いますが、あまり羽前があり過ぎると混乱してしまうのかな？と、ちょっと不思議に思った駅です。駅舎自体は三角屋根が印象的な建物でした。

平仮名表記が逆にインパクトあるかみのやま温泉駅ですが、この駅は上山城を模したユニークな駅舎になっていて、駅自体を見て楽しむのに良い駅かと思います。勿論、温泉街への入口駅でもありますので、お風呂あがりにこのユニークな駅舎で休憩、というのもお勧めできる過ごし方でしょう。

この駅は、山形鉄道の接続駅として知られていますが、地方鉄道との接続駅としては駅舎も大きく近代的で、ローカルな風情を求めるのは少し困難かもしれません。ただ、新しくて居心地が良く、特急も停車する駅なので、観光客にとっての利便性も高い駅だといえるでしょう。

広い市域を有する米沢には結構数多くの駅がありますが、勿論ここが中心駅となります。流石に新幹線が停車する駅だけあって、観光客向けの配慮も行き届いていて、駅というよりは一つのテーマパークのような楽しみ方もできる駅だと思います。是非、駅構内や駅付近を色々と散策して楽しんで頂きたい駅です。

米沢の隣駅ですが、次の大沢駅から福島方面へは”スノーシェルター駅”が続く一方で、ここは吹き曝しの駅になっていますので、冬季は大変かなと思いますが、この駅では両側ホームのそれぞれに待合所が設置されているのが良いと思います。ここはマニアックな視点からはインパクトに欠ける駅ではありますが、本来の駅らしい地元民のための一ローカル駅としての雰囲気を存分に楽しめる駅だと思います。