ケロケロマニアさんのクチコミ(518ページ)全12,309件

三江線上の島根県内最南域に位置する駅の一つで、隣駅の作木口駅同様、単式ホームと小さな待合所が存在するだけの、三江線を代表するローカル駅の一つです。尚、この駅もそうなのですが、三江線上の駅はそのローカルな風情とは裏腹に、意外とホームの長い駅が多いように感じます。本当は特急列車の走行も想定していたのかな、等と、比較的新しい時期に全線開通した三江線らしい独自の雰囲気にも思いを馳せてしまう駅でした。

ここは島根県内に立地する駅で、三江線上における県内の最南駅となりますが、この駅の名前の由来である作木地区は、実は川の対岸の広島県側にあって、かつては作木村という独立した村でしたが、現在では三次市の一部となっています。従って利用者も広島県側の方が多いかと思われますが、如何せん乗車した列車においては、乗降された方は皆無でしたので、現在における詳細に関しては不明です。

三江線の沿線は、川沿いを走る立地も影響して、市町村境や県境が複雑に入り組んでいる印象がありますが、この駅は三次市域に位置しています。次は越境して島根県の作木口駅となりますので、ここが三江線上における広島県最北の駅かなと思いきや、実はまだドラマがあります（笑）。一応島根県側から入った場合は、ここからはずっと広島県域となりますので、一応広島県の入口駅と認知しておいて良いかと思います。

この駅は三江線上と芸備線上とに分断された形でＪＲ駅の存在する安芸高田市域内において、最北に位置する駅となります。ここは列車交換にも利用される駅で、ログハウス風のお洒落な駅舎を有していますので、もし停車時間が取れるようでしたら、駅舎をじっくりと見て頂きたい駅の一つです。（但し、現行のタイムスケジュールを調べますと、列車交換のためにこの駅で対抗列車の待ち合わせをするのは、夜間の一回のみのようです。）

三江線の安芸高田市域内には、４つの駅がありますが、どこも国道・江の川・線路が並行するよく似た風情で、しかもこの信木駅に関しては、名前も隣の所木駅と似ていて、乗車しているとデ・ジャブに陥ってしまいます。川の景観は相変わらず素晴らしいエリアなので、車窓をボォーッと眺めて物思いに耽るのに適したエリアといえるでしょう。

ここは安芸高田市域にある典型的な三江線の風情を醸している駅で、小さな待合所があるだけの素朴な駅風景が素敵でした。尚、三江線の一つの特色として、ＪＲ線にしては駅間距離が短い印象で、例えばこの駅から隣の船佐駅までは1.5キロほど、反対側の信木駅までも2キロ弱しかありません。本数が少ないながら、川沿いに走る三江線は道も解り易いので、この辺りのどこかで途中下車して、駅間を歩いてみる旅というのもお勧めです。

三江線上では、河川沿いに走るローカル線の特性と言いますか、河川を境にして、微妙に立地する市町村が異なる、ということがあります。この船佐駅に関しても、隣の長谷駅とは同じような川沿いの景観が続くエリアなのですが、この駅から江津方面への数駅に関しては、市域としては三次市から安芸高田市域へと入ります。国道が走行する川の対岸は三次市域となるだけに、なかなか微妙な気持ちになるエリアです。

三江線は、特急や急行の一切走っていない、純粋な意味でのローカル線ですので、定期列車において通過する駅というのは殆どないのですが、2013年1月現在のタイムスケジュールにおいて、三江線上で唯一通過列車が存在するのがこの長谷駅です。三江線上には大都市は皆無ですので、この駅と他の駅の違いがあまりよくわからないのですが、とにかく、この駅では三次方面へは午前中の2本のみ、江津方面へは午後の3本のみという停車駅数になっていて、三江線上では、最も“秘境駅”と呼ぶべき存在かもしれません。

三江線といえば、江の川沿いに延々と走るローカル線で、川の風景がこの路線の最大の醍醐味といえるかと思いますが、三次市内において、そんな風情を最初に感じられる駅がこの粟屋駅です。隣の長谷駅も同じ三次市内の川沿いの駅ですが、こちらは通過列車もありますので注意して下さい。

意外と知られていない事実かと思いますが、三次市が誕生する前にあった双三郡三次町域にあった唯一のＪＲ（というか国鉄）駅がこの尾関山駅です。因みに、現在の三次駅や隣の西三次駅などはかつての十日市町域に立地しています。（現在の三次駅もかつては、十日市町駅と呼ばれていました。）ややこしいことに、元の三次駅は、現在の西三次駅でしたから、本当の三次の駅はどこなのか、ちょっとマニアックに悩める（？）楽しさがある三次市内の3駅です。

三次駅は、ローカル線の旅を好む方なら、きっと何度も訪れることになる駅で、山間の交通の要衝となっているその全ての路線が、いわゆる地方交通線で、ある意味鉄道マニアの聖地と呼べる場所と言えるかもしれません。それ程大きな町ではないのですが、ローカル線を繋ぐ旅においては、そのスケジュールを組むのにも大変ですので、この駅を基点として、数回に分けて付近のローカル線を楽しむのが王道と言えるでしょう。

この駅は、旅人の印象からすると三次の西に位置する普通のローカル駅という風情なのですが、歴史的にはこちらが元々の三次駅で、町の発展の段階で隣の十日町駅が大きくなったために、代表駅としての地位を明け渡した、という、ちょっと寂しげなエピソードを有しています。ただその風情がローカル線に似合っていて、個人的には応援したくなる駅でした。尚、駅舎の瓦屋根が何故か二色に分かれていて、そのアンバランスなテイストも味わい深かったです。

北海道民からすると、瓦屋根の建築を見ると西日本に来たと思わず実感してしまうのですが、こちらの駅はそんな西日本らしい瓦屋根の端麗な姿の駅舎が印象に残りました。ただ、山間の三次という町はそれなりに雪も降るような気もするので、瓦屋根で大丈夫なのかなと、ちょっと余計な心配もしてしまいました。

この駅まで来ると、芸備線の旅もいよいよ佳境の三次市域に入ってきますが、ここは駅自体の構造がユニークで、農協のスーパーと合築となっています。都会の駅では他店舗が駅構内に入っている事など、別に珍しくもないかと思うのですが、ローカル駅でそういった姿を見かけるのはとても貴重に感じました。

全国にはかつてのＳＬの動輪を展示している駅というのは結構あるものですが、芸備線上ではこの甲立駅前にＣ５８６４の動輪が展示されています。名目としては山陽新幹線開通記念、とのことでしたが、新幹線と関係がない場所で、関係のないＳＬ関連の展示があるのがまた味わい深かったです。

この駅は芸備線上の駅としては異色（？）の、とてもお洒落な駅舎を有していました。お正月に訪問したので、駅舎の入口には門松が飾られていたり、待合室に関しても清掃が行き届いている印象で、ローカル線上の駅にありがちな悲壮感（マニアにはそれがまた堪らないのですが…）はなく、ちょっとしたカフェに立ち入ったような錯覚を覚える駅でした。

芸備線上で長らく続いた広島市内をようやく脱するのがこの向原駅で、旧向原町の代表駅でしたが、現在では安芸高田市域となっています。駅前広場にはタクシーが待機していたり、駅構造が立体的だったりと、長らく忘れていた（？）都会の風情を、この駅では少しだけ感じることができました。

この駅は芸備線沿線で長らく続いていた広島市内駅としては最も奥に位置している駅です。鉄道好きの方には常識の範囲内かと思いますが、広島市内行きの切符でここまで追加料金なしで乗車できますので、是非広島市内行きの長距離切符をご購入の際は、この駅まで楽しめる鉄道旅を実践してみて下さい。

広島市安佐北区の最奥エリアにおいて、それなりの存在感を示しているのがこの志和口駅でしょう。快速の「みよしライナー」も停車する駅で、駅舎も威風堂々と佇んでいました。尚、この駅からは東広島市域が近く、駅名にも使われている志和という地名も、実は隣町のものです。

ここは駅構造がちょっとユニークで、ホームが高台にありそこから駅舎を見下ろせる配置になっています。このため、ホームからの景色がとても良い駅ですので、途中下車して山間の風景を楽しみながら過ごすのにもお勧めできる駅となっています。