ナツメロ大王さんのクチコミ(474ページ)全9,711件

フフホト市内の観光を終え、タクシーで空港に向かう途中に立ち寄ってもらいました。フフホトの空港の名称が「白塔空港」であることを出発前に知り、「白塔」という古塔の存在を知った次第です。管理人のおじさんに「我想看白塔ウォー・シアン・カン・バイター」と伝えたところ、タクシーのドライバーが「このリーベン・ポンヨウ（日本の友人）は日本からわざわざ見に来たんだよ」とフォローしてくれました。
今をさかのぼること900年ほど前、遼の時代に建てられた高さ55ｍの白塔（万部華厳経塔）は、その壁面に漢字の他モンゴルや女真・契丹の文字が刻まれており国際色豊かなモンゴルの歴史を今に伝えています。空港にも近いですし非常に趣のある塔ですから、建築や歴史好きの方は（フライトの時間に余裕があれば）立ち寄って見るのも楽しいのではないでしょうか。

正定県にある臨済宗のお寺で、８世紀に臨済宗の創始者義玄により創建、その後の歴史の中で多くの堂宇は失われ、8世紀に建てられ12世紀宋の時代に修繕された、高さ30ｍのすらり伸びた古塔（澄霊塔）のみが現存する唯一の古建築です。こうした歴史もあり、栄西が開いた日本の臨済宗と関係が深い場所となっています。

趙県にある趙州橋を見学する道すがら、バスを降りた乗客が多数向かった先がここ。８世紀の禅宗のお寺で、1331年に建てられた高さ３３ｍの舎利塔が残っています。この禅寺の入口に至る沿道にはお香や土産物を売る露天が出て、縁日のような賑わいを見せています。

石家荘市の南焦バスターミナルから趙県行きのバスで約一時間。バスを降り、タクシー等で約５分の場所にあります。趙州橋（別名：安済橋）は今からおよそ1400年前の隋の時代、大業年間（605年～618年）に架けられたアーチ橋です。現存する中国最古の石橋であるばかりでなく、その美しいフォルムが非常に印象的で、当時の技術力の高さを窺い知ることが出来ます。1966年にここから40ｋｍほどの場所を震源とするＭ7.6の地震があったにも関わらず、この橋は持ちこたえ今に至っています。石家荘というどちらかというと地味な街の郊外にありますが、時間をとって足を運ぶ価値はあると思います。

シェムリアップ到着一日目の最後は、夕日の名所ここプノン・バケンでした。夕方５時には遺跡に入場できなくなるとのことで、４時を過ぎると欧米人観光客を中心にゲート前には長蛇の列ができます。残念ながら雲がかかってしまい楽しみにしていた夕日を楽しむことは出来ませんでしたが、ジャングルの向うに静かに佇むアンコールワットは一見の価値があると感じました。

タ・プローム方面を観光した後、アンコールワット方面に戻る途中に立ち寄りました。かなり荒れて石材も崩壊したままの所も多いのですが、そうした中でひときわ異彩を放つのがギリシア神殿風の２層構造の建築です。円柱に支えられた開放的な造りが、他と異なり興味の尽きない遺跡です。

上海の代表的なショッピング街の一つです。以前から百貨店などが立ち並ぶ場所でしたが、最近はユニクロの世界最大の面積の店舗が出来るなど流行の最先端を行く街へとその歩みを速めているように思います。南京東路が地方からの「おのぼりさん」や観光客が多い場所だとすると、このエリアは上海在住のニューリッチや外国人などが多く集まる、新鮮な発見と驚きのある洗練された場所となっています。

海外からのアーティストや劇団の公演が行われる上海随一の近代的な大劇場です。場所が人民広場や上海博物館にほど近く、地下鉄から歩いて行けますので迷うことはありません。最近ではチケット購入も上海の日本語ポータルサイトから購入できるようになり、非常に便利になりました。公演情報も同様です。

板橋区に昭和１２年に建てられた写真館です。花咲き花散る宵は～、銀座の柳の下で～♪と、名曲東京ラプソディーが流れる一方で、盧溝橋事件がおこり日中戦争が泥沼化していった時代です。この写真館でも、そうした世相の中で様々な庶民の人生をファインダーを通して覘きこみ、記憶として留めて来たのでしょう。
光をふんだんに取り入れる工夫が凝らされた二階に上がると、写真撮影の背景として使われた背景画や写真機が展示されたスタディオとなっております。

良質の建材をふんだんに使った三井家の住宅です。屋敷の大きさというよりも、品の良い造りになっており、格天井や当時最先端であったことを伺わせる台所などに、先の大戦で敗戦と財閥解体の影響も残る、日本の経済状態もまだまだ厳しい昭和２７年頃の建築です。幾つかの三井家の住宅で使われたいた建材を再利用した個所もあり、様々なエッセンスを散りばめた住宅となっています。

東京のモード学園のビルもユニークな形ですが、名古屋のこのスパイラルタワーはその上をいう斬新なデザインで驚きました。単に奇をてらっただけの建物なら、中国の方が御目にかかる機会は多いのですが、斬新さと美しさとを兼ね備えたビルとなると非常に少ないですね。そういった意味で、このスパイラルタワーは非常に秀逸な建築作品と言って過言ではないでしょう。低層階には、東京のモード学園と同様にレストランやカフェが入っており、どなたでも利用が可能です。名古屋駅を降りてすぐなので是非また行ってみたいスポットとなりました。

尾西鉄道を走っていたＳＬが展示されており、見学しました。アメリカから明治時代中ごろに輸入された物とのこと。急速に近代化した明治の日本において、物資の集積と産業の発展、そして当然人の往来を、それ以前とは異なる次元に押し上げた汽車の果たした役割に思いを馳せる場所となりました。但し、見ごたえや迫力という意味では、青い山並みをバックに実際に走る雄姿には敵わないでしょうね～。

名古屋地下鉄名城線の「市役所」駅で下車し、市役所の脇を東に向かい空堀を超えたあたりになります。徒歩10分程。国の重要文化財に指定されている大正時代に建てられたネオバロックの威風堂々とした建築は、名古屋のみならず愛知県の司法の中心として、地裁、高裁として使用されていました。現在、名古屋の歴史に関する展示や、裁判所の再現した展示が行われています。1937年（昭和12年）に名古屋で開催された汎太平洋平和博覧会のポスターなどの資料や、1945年（昭和20年）の名古屋大空襲による被害状況を示す資料など見ごたえがあります。また、ＮＨＫの「坂の上の雲」や映画「謝罪の王様」など多くの映画やドラマのロケでも使われているそうです。

私人石川啄木が住まった家です。彼は母親らと共に、明治の終わり頃に、この二階に住み執筆活動と東京朝日新聞での校正の仕事をしていたそうです。なおこの一階は床屋（散髪屋）になっており、当時の様子が丁寧に再現されています。

東京駅はドームを含めて昔日の姿に修復復元がなされましたが、その東京駅の丸の内側にあった派出所です。辰野金吾の手による赤レンガの東京駅の前に、昭和40年頃まで現役で活躍していたとのこと。東京駅前には、やはりこのような赤レンガの派出所が相応しいと思えてきます。

明治21年に前橋市に建てられた監獄で。同40年の金沢監獄と比較すると、栗材を廊下を挟んで縦方向に狭い間隔で並べた部屋となっており、江戸時代の牢屋の造りに近いです。常時向かいの雑居房とお互いの部屋が中まで見通せる状態で、冬など風をさえぎるものも無く、過酷な生活たったように思います。
「雑居房に入ってみよう」と明治村からのお誘いの表示がありましたが、ここは遠慮しておきました。

栄の駅を降りて正面にそびえる名古屋テレビ塔。高さは１８０ｍ程度と、名古屋駅前の高さ250ｍ程のＪＲセントラルタワーやトヨタ自動車などが所有するミッドランドスクエアには遠く及びませんし、塔からの景観という意味では、高層ビルに囲まれて特筆すべきものではないと思います。ただし、昭和28年という戦後復興のシンボルとして名古屋を象徴する記念碑的な建物となっています。

明治村も正門から４丁目まで歩いて来ますと、流石に足が疲れてきます。そんな時は呉服座横の半田東湯にお立ち寄り下さい。建物は明治末に建てられた銭湯ですが、今はその一角で足湯が楽しめます。100円を払い、タオルを一枚借りて静かに湯に浸すと、足の疲れも忘れてしまいます。

明治の始め、名古屋鎮護府の下に置かれた歩兵第六聯隊の兵舎がここです。白漆喰の至って質素な建築ですが、内部には木製ベッドの置かれた兵士らが起居した部屋が再現され、当時の献立が再現されていたり、「第３８式歩兵銃」が展示されるなど、非常に見ごたえがあります。

外観は普通の土蔵のように見える明治40年のこの建物。中に入りますと、銀行らしいカウンターが広く設けられており、銀行業務が行われていたことが分かります。また、このカウンター内の広い空間を利用して、貸衣装がハンガーにぎっしりと掛けられており、明治時代のファッションに身を包んで写真撮影ができるようになっています。書生や女学生、兵士の戎衣など、今はやりの「コスプレ」に興味の無い方でも十分楽しめると思います。