2022/06/26 - 2022/06/26
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kojikojiさん
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「小樽観光案内所」で香港の女性スタッフに電話番号を教えてもらったタクシーはすぐにやってきました。お礼もちゃんと言えないままにタクシーに乗って祝津の「旧青山別邸貴賓館」に向かいます。すでに午後1時50分なのでこれから行って食事が出来るかは確認しておきました。祝津まで行って食事が出来なければ妻に怒られてしまいます。タクシー代は1,590円もしないくらいでしたので、すぐに到着しました。入り口に向かうと「牡丹・芍薬庭園」が花盛りなので庭園維持の300円が必要でした。まずは正面に建つ貴賓館に向かいます。ここでようやくゆっくり座ることが出来、まずはビールをお願いします。そして妻はカニちらし御膳と小樽の帆立のキャンペーンのおたて御膳を注文します。「おたて」は帆立と小樽を掛けたもので、これは案内所でタクシーを待つ間にスタッフの女性に教わったことでした。そうすると肝心のニシンが食べられないのでニシンの甘露煮もお願いしました。元々ニシンはあまり好きではないのですが、今回の旅で食べた生のニシンの寿司などでイメージが変わりました。今までは京都の松葉でニシンそばで食べるだけでした。一息ついてゆっくりしたいところですが、「旧青山別邸」の見学に移ります。時間はすでに午後2時40分です。ここを見学した後に岬にある「小樽鰊御殿」の見学をして午後4時10分に祝津港から船に乗らなければなりません。この時点でだいぶ諦め気味みになっていましたが、「旧青山別邸」の見学をします。ここも写真を撮ってじっくり見たら時間がかかると思っていましたが、写真撮影が禁止だったので思ったほどの時間はかかりませんでした。「石狩挽歌記念碑」で写真を撮っても午後3時過ぎに出ることが出来ました。急いで「小樽鰊御殿」へ向かうと前から水族館行きのバスがやってきました。慌ててバス停に戻ってバスに飛び乗りました。これが無ければ船に乗ることは出来なかったと思います。運転手さんに道を教えてもらって祝津港でバスを降ります。ここから「小樽鰊御殿」まで急いで見学することが出来ました。これまで2つの鰊番屋を見てきた中では規模は小さかったですが、移築された岬の上からの景色は最高でした。そして午後4時10分の船に間に合い「あおばと」に乗って小樽港へ戻りました。ホテルで一休みして、1階の「Bar Ignis」でワインをいただいて、そのまま街に繰り出しました。小樽最後の晩は「若鶏時代なると」でした。美味しいザンギと若鶏の半身揚げを食べて8日目の夜は過ぎていきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー ANAグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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午後2時前に「旧青山別邸」に到着しました。小樽運河からタクシーで1,570円でした。離れているようでしたが思っていたより近くて助かりました。
値段が高い割に写真撮影も出来なくて残念。 by kojikojiさんにしん御殿小樽貴賓館(旧青山別邸) 名所・史跡
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ここには33年前に弟が結婚式を挙げた時に叔母たちと来ていました。両親は先方のご両親と会っていたので母の姉妹のアテンドでした。夕方遅く暗くなってからの見学だったことを覚えています。
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6月の下旬は庭に咲く牡丹と芍薬が見ごろなので300円の入場料が徴収されました。
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お昼をいただくのは正面の「貴賓館」の建物です。「旧青山別邸」は右側の黒い住宅になります。今回の旅で「北海道開拓の村」で「旧青山家漁家住宅」を見学するまでこの建物が鰊御殿で、青山家漁家住宅は鰊番屋なのだと思っていました。
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青山家は明治から大正を通じてニシン漁で巨万の富を築き上げ、大正6年から6年半余りの歳月をかけて建てた別荘が「旧青山別邸」だと理解しました。
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まずはお腹が空いているので「貴賓館」に向かいます。「旧青山別邸」と入り口は一緒で、下駄箱に靴を入れてレストランに入ります。窓側の良い席に案内していただきました。
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美しい芍薬やボタンを眺めながらの食事になりました。ここは北海道のトラピックスやクラブツーリズムのツアーの立ち寄り先のようで、たくさんのツアーが見学に来ていました。
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ウニ丼は無いので妻には「かにちらし寿司御膳」にしていただきました。
旧青山別邸の見学前に遅めのランチで芍薬を眺める。 by kojikojiさん花かずら グルメ・レストラン
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カニのほぐし身のサラダとカニのちらし寿司です。大好きな茶碗蒸しもあるのでこれならご機嫌を損ねません。
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こちらは案内所の香港人の女性に教えていただいた帆立と小樽を掛けたキャンペーンの「おたて御膳」です。帆立にするとニシンが無いので「鰊の甘露煮」も注文しました。
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少し小振りですが肉厚の帆立が甘辛く煮込んであります。これはなかなか美味しかったです。ただし鰊の甘露煮と同じような味付けです。
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「鰊の甘露煮」は甘くて美味しかったです。ニシンと言えば京都に行った時に南座の松葉でニシンそばを食べるくらいですが、今回の旅では根室産のニシンの握りや刺身が美味しくてびっくりしました。
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貴賓館のホールには折上格天井が作られ、枠の1つ1つには花の絵が嵌め込まれています。現時点で139枚の作品で埋められていますが、まだスペースはあるようです。
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壁には江戸中期の狩野派の画家進藤尚郁の「四季花鳥図屏風」は組み込まれています。元々は青山別邸に収蔵されていたものではないかと思います。
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青山家3代目政恵は17歳の時に山形県酒田市の本間家邸宅に幾度となく招かれ、その豪勢な建物に魅せられていました。 当時の本間家は「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」と言われる程の日本一の大地主でした。 父の政吉が別荘の建築にとりかかった時に、政恵は「あの本間邸以上のものをこの祝津に建ててやろう」と決心したそうです。
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政恵の父の政吉は山形県酒田から宮大工の棟梁を呼び寄せ、その指揮の下で左官頭に建具頭、瓦師頭、石工頭をはじめ総勢50数名の職人たちが技を競い合いました。材料は酒田より欅を大量に運ばせました。 積雪の多い北海道では珍しい瓦葺き屋根、軒下はすべて手彫りによる彫刻が施されました。
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床や柱は欅の春慶塗りで神代杉の幅広天井、うぐいす張りの廊下、端から端まで継ぎ目のない一本物の長押しなど贅を尽くします。紫檀や黒檀やタガヤサン、白檀を使った書院づくりの床の間に襖の引き手は七宝焼を用います。 欄間は竹に紫檀や白檀に彫刻が施されています。そのすべては写真撮影禁止です。
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建物の三方には庭があり、家族だけが見るために造った池泉庭や松と石を組み合わせた趣深い枯山水の中庭があります。
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座敷の外には廊下が続き、全てガラス張りの引き戸が嵌められています。ガラスの1枚1枚も昔の物なので、少し歪んでいるのが時代を感じさせて良いです。
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唯一この枯山水の庭だけが撮影しても良いとのことです。
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ここから見える松の木が竜のように見えるということです。
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写真撮影も出来なくて入場料の1,100円は高いと感じます。ただ、そのお陰で見学時間が短くて済みました。
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軒瓦や軒下の垂木の先費嵌められた金物など贅を尽くしたのは外観にまで及びます。
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6月下旬では牡丹の花は終わったようでしたが芍薬が満開でした。
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芍薬の花は妻も好きでこの時期に買うことが多いのですが、切り花でもうまく咲かせることが出来ないことがあります。蕾のまま枯れてしまうと悲しい気持ちになります。
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こうやって芍薬をじっくり見ることも少ないのですが、その種類の多さには驚かされます。6月の初めの北海道の旅では高山植物を見ることが出来ましたが、今回の旅ではエゾカンゾウやバラ、そして芍薬がきれいでした。
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小樽貴賓館では毎年5月下旬から7月上旬まで「牡丹まつり」を開催して、庭では約400株の牡丹と250株の芍薬の花が庭園を彩っています。
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屋根に乗っている瓦は間近かで見ることは出来ませんが、庭の隅に外された鬼瓦が展示してありました。
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縁起を担いだモチーフもたくさんありました。
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火事除けのための水に関わる意匠もたくさんありました。
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そろそろ「小樽鰊御殿」に向かうことにします。
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ここには「石狩挽歌記念碑」がありました。カラオケはあまり行きませんが、行くと必ず歌うのが「石狩挽歌」と「雪列車」です。この6月は石狩湾をぐるりと旅したので、近いうちにカラオケにも行きたくなりました。
石狩挽歌記念碑 名所・史跡
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なかにし礼の歌詞は何度読んでも素晴らしいと思いましたが、実際にオタモイ岬にも行けたし、ニシン御殿や番屋にも行ったので少しは感情が込められるかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=Gq5e9H6SS4I -
「旧青山別邸」を出て坂を下っていくとバス停がありました。バスを待っている時間も無いので先へ進むと前から「おたる水族館」行きのバスが坂を登ってきます。走れば戻れるのでバス停に戻り、バスに飛び乗りました。
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ここでバスに乗れたのには助かりました。ドライバーさんに祝津港で下車して歩き方を教えていただきます。ここでバスに乗れなかったら予定通りにはならなかったと思います。
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バスは我々を降ろすと水族館に向かう坂を登っていきます。我々は真っすぐ道を進みます。
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「旧白鳥家番屋」
この祝津の町は北海道の初期漁村集落の様子を伝える貴重な地区です。海岸沿いに鰊漁家の住宅や番屋に倉庫などが建ち並び、丘には神社があるそうです。
「旧白鳥家番屋」は主人と漁夫の住居部分が大屋根で一体になっていて親方の住まいには、床の間や欄間を設け和風住宅の特徴を示し、漁夫の寝床は吹き抜けに巡らされていました。平成7年に建物の補修工事が行われ、一時は飲食店になっていたそうです。旧白鳥家番屋 名所・史跡
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祝津のニシン漁の網元の中でも青山家と茨木家、そしてこの白鳥家が祝津の「御三家」と呼ばれていて、小樽市の歴史的建造物にも指定されています。
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「青塚食堂」に通りがかると店の表でニシンが焼かれていました。お腹からはカズノコが溢れそうです。以前であればニシンなんて食べたいと思いませんでしたが、今回の旅で好きになったようです。遠火の炭火で焼いているので美味しくない訳がありません。ニシン漁のシーズンは4月から5月が最盛期ですが、6月でも獲れるのでしょう。
民宿 青塚食堂 宿・ホテル
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「旧近江家番屋」は修復もされず打ち捨てられたような姿になっていました。この建物は「小樽市鰊御殿」のある高台のちょうど手前に建っています。正面は南を向き、中央の曲面のある屋根がかかっている玄関を入ると土間がつながり、その左を親方家族のための座敷を配置し、右側を漁夫の寝床に区分しています。漁夫用の室内は天井が無く、小屋組みが露出した吹抜けで、その構造は梁が対角に架かる珍しい作りになっているそうです。海岸に対して直角に立っているので、「北海道開拓の村」にある「旧青山家漁家住宅」もこの辺りに同じような角度で立っていたと思うと感慨深いものがあります。
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見上げると「小樽市鰊御殿」が見えてきました。元々の鰊御殿のたつ海岸線を歩くとこの建物のある位置がおかしいことに気が付きます。こんな山の上では作業性が悪くて無駄なお金がかかります。
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時間に追われているのでフウフウ言いながらも丘を登ります。妻も頑張ってついてきてくれるので助かります。
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丘の上から振り返ると祝津の港が見渡せました。ここの見学を終えたら堤防の先の赤い灯台の元まで歩かなければなりません。中の建物や展示品が素晴らしかったら多分間に合いません。
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諦め半分期待半分で御殿の中に入ります。我々と同じバスで来たご夫婦が1組だけで、それ以外にお客さんの姿はありませんでした。入場料は300円とさきの「旧青山別邸」に比べたら格安です。そして写真撮影も可能です。
旧青山別邸と一緒に見学したい高台にある鰊御殿。 by kojikojiさん小樽市鰊御殿 名所・史跡
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「小樽市鰊御殿」は明治30年の1897年に、西積丹の古宇郡泊村に建てられました。その後の昭和33年の1958年、当時創立70周年を迎えた北海道炭鉱汽船株式会社が現在地に移築復元しました。移築後は小樽市に寄贈されて昭和35年の1960年に、北海道の民家では初めて「北海道有形文化財鰊漁場建築」として、文化財に指定されています。
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大きな玄関の両脇には鰊漁で使われた枠船の「くろこべり」が掛けられてありました。この板だけで全長3メートル60センチもあります。枠船の船尾に着いていたもので、現存する枠船は増毛町の「國稀千石蔵」と札幌の「北海道開拓の村」で見ましたが、巨大さに驚かされました。2枚とも別の枠船のものですが、どちらも唐獅子牡丹のデザインです。ニシン漁は博打と言われるくらいなので、百獣の王「獅子」と百花の王で富貴の象徴とされる「牡丹」を取り合わせて吉祥の意味を強めたのだと思います。
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これまで見てきた番屋の囲炉裏にもいろいろなものが掛けられていましたが、この囲炉裏は雄弁です。身欠き鰊を作るときにエラと内臓を取るときに使う「手かけ」や「手かいし」、「指袋」など聞いたことも無い手袋が並んでいます。
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囲炉裏は「漁夫溜まり」と呼ばれ、暖をとって食事もします。囲炉裏で薪を炊くことにより巨大な梁の湿気やカビや害虫から守ることが出来ます。炉鉤も素晴らしいものが残されています。船の帆の形には長寿と夫婦円満 の縁起である「高砂」が描かれています。尉(じょう=老人)が持つ熊手には「福をかき集める(財運)」、姥(うば=老婆)が持つ箒には「邪気を払う(魔除け)」の意味があり、これは「夫婦ともに助け合い、夫が福(財)を集め、妻が家庭を守り整える」の意味につながります。
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これまで何度も見た「畚(もっこ)」は海岸に着いた船から鰊を運ぶ際に使われた背中に背負う木箱です。これで何往復したかによって賃金がニシンで支払われました。主に女性の仕事でしたが、ここには子供用の「畚」が並んでいるのが驚きでした。
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粕焚きで使われる「しめ胴」なども小平町の「旧花田家番屋」で勉強したばかりなので使い方は理解しています。おかげで見学する時間が短縮できます。
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屋根裏には巨大な梁が架かっています。1本の梁で長さは6間と書かれてるので10メートルを超えています。養蚕で使われる道具が無造作に置かれてありました。
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古い台所ですが、昭和20年代までは使われていたのではないでしょうか。さらにここへ移築されて、水道やガスの機能も備えられているようです。
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人力車と車夫を抱えられる財力があったんでしょうね。
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今まで見てきた番屋ではせいぜい2段の寝台で、1人1畳のスペースがあてがわれていましたが、ここでは4段くらいの寝台になっていました。ニシン漁は「建網」1ヵ統という親方と船に乗る漁夫の「沖合い」と陸地で作業する人夫で構成され1カセットで50人くらいが必要でした。「建網」が多いほど漁夫の寝台も必要になるためこのような寝棚になったのだと思います。ここで120人が寝泊まりしたそうです。
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枠船は見てきましたが、枠網を見るのは初めてです。この網は礼文島で実際に使われていたものです。250石から300石の鰊を入れることが出来たそうですが、、約22トンの重さに耐えたということです。
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巨大な鰊船の舵が吊り下げられていました。操舵輪を「らっと」というのは初めて知りました。
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ニシン漁の「建網」を再現した模型がありました。右側の網が周囲に掛かった船が「枠船です。船自体が網でそこに入れたニシンを浜へ船ごと運ぶわけです。
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ニシン漁の仕組みについての資料はここが一番分かりやすいと思いました。
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ニシン御殿もこのイラストがあれば理解することは簡単です。
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昔の衣装を着てみることもできるようで、写真は男性用ですが女性用の着物もあり、スタッフの方に声をかけると無料で借りられるようです。もちろん時間が無いのでここはパスします。
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この鰊御殿は元々の持ち主の名前から「旧田中福松邸」と呼ばれていたそうです。明治34年の1901年に創業の小樽市奥沢にある老舗酒蔵の北の誉酒造は2015年に小樽での生産を終えています。この一斗樽はそれ以前に納められたのでしょうね。
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鰊太夫と呼ばれた積丹地方有数の親方だった田中福松は青森県東津軽郡の出身で、17歳の時に叔父を頼り、漁夫として積丹にやってきます。ほどなく独立して鰊刺し網漁から次第に大規模な建網漁業に移行して、漁獲は実に1万石(7500トン)ともいわれました。
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一部2階建ての鰊御殿は東北地方の切妻造りの民家様式が取り入れられています。
主にタモや栓やとど松などの道内産の原木や弁財船で東北地方から取り寄せた檜が使われており、この材料で30坪の家を建てるとすると20軒分にもなるそうです。 -
元々の景色ではありませんが、ガラス窓越しに見る石狩湾はきれいでした。
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昔の調度品を並べた部屋もありました。古布を重ねて刺子(さしこ)にした着物のことを北海道では「どんざ」と呼ぶようです。元々は使いふるして役にたたないきれ「襤褸(ぼろ)」のことを呼ぶようです。赤く塗られた樽は「嬰児籠(いずこ)」というもので、幼い子供を入れたものだそうです。藁で編んだものは見たことがありますが、こんな桶は初めて見ました。子供は動けないように布で巻き付けられたそうです。この当時の布おむつの巻き方は股関節の生育に影響があるようで、人工股関節手術の原因の多くにもなっています。
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北前船の大きな模型が置かれてありました。母と最後に行った佐渡島の旅で、宿根木の白山丸という千石船を見ましたが、その時の大きさが思い出されます。
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もう少しゆっくりしたいところでしたが、見学を切り上げて係員さんに堤防までの路を確認します。そして登ってきた坂を駆け降りるように灯台に向かいます。
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「旧白鳥家番屋」の先に舟のチケット売り場がありますが、遅い時間からなのかシャッターが降りています。
旧白鳥家番屋 名所・史跡
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矢印に従って歩くと完全な漁村の風景に変わり、道端には漁具が並べてあります。
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修理中の漁船が陸に上がっていました。
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ようやく堤防にやってきました。何とか5分前に着くことが出来ました。
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堤防の上には大きなイヌワシらしき鳥が翼を休めていました。
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しばらくファインダーを覗いていると飛ぶ瞬間の写真が撮れました。連射モードにしている暇はありませんでしたので一発勝負です。
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祝津港の赤い灯台の下は投げ釣りのポイントのようで数名の方が釣りをしていました。ここで小樽港からやって来る「あおばと」の到着を待ちます。
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昨日も乗った小樽海上観光船の「あおばと」がやってきました。午後4時に小樽港を出港して祝津港を往復する平日の最終便です。
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あまり必要ではなかったみたいですが、事前にネットで予約は入れてありました。
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午後4時20分に到着して10分後には小樽港へ向かって出発します。往復される方もいますが、祝津港からも数名の方が乗り込まれました。小樽港までは片道800円です。
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昨日の船員さんはウミネコに餌をやっるのはダメと言っていましたが、今日は空いているからなのか、餌のやり方をレクチャーしていました。子供連れのお母さんがかっぱえびせんを持っていて、餌のやりかたを尋ねていました。
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春先に三陸海岸の大山崎クルーズではカモメパンを船で買いましたが、ここではかっぱえびせんです。佐渡汽船でもかっぱえびせんでしたし、カモメもウミネコも好きなのだと思います。
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この真っ白なウミネコはきれいでした。
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親子連れの後ろに立っていたのでうまい具合に写真を撮ることが出来ました。
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ファインダー越しにウミネコの視線越しに考えていることまで分かりそうな気がします。
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かっぱえびせんにロックオンしました。
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祝津港からのルートは昨日と同じなのでウミネコと遊べてよかったです。
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船員さんが「あそこにウミネコの巣があって雛が見えますよ。」と教えてくださいました。陸地からは歩いて行けないので動物に襲われることも無く、安全なのでしょうね。グレーの毛むくじゃらの雛が数羽見えました。
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小樽港に着きました。今回の旅でも船に乗れて大満足です。
小樽海上観光船 乗り物
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「旧塚本商店」
この建物は近江出身の呉服太物商の店舗として建てられました。小樽では明治37年の大火で市街地を焼き尽くしたことから、防火構造の建物が普及しました。防火のために外壁をコンクリートで塗り固め、出入口や窓を防火戸で覆う工夫を施して幾多の災いをしのいできました。昭和63年には優れた建物の再活用によって、第1回小樽市都市景観賞を受賞しています。現在は「日本料理まるいち後藤商店」として営業しています。 -
午後5時にはホテルの部屋に戻り、一休みしました。この日も1階の「Bar Ignis」でワインをいただきました。小樽は明治37年の大火で市街地を焼き尽くした話は有名で、その後は防火対策をした建物が建てられましたが、そんな街のバーの名前がラテン語で篝火って?
バーイグニス 小樽 グルメ・レストラン
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ワインをいただいた後はそのまま街をぶらぶらしながら晩御飯に向かいます。これが今回の旅の最後の晩だと思うと長かったような、もう終わりという寂しさも感じます。
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時間の止まった小樽の町を歩きます。黄昏(誰ぞ彼)時と言いながら道を歩く人の姿はありません。
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ほとんどの店は閉まり、明かりだけが灯ったアーケードは不思議な雰囲気です。ミラ・ジョコビッチの「バイオハザードV リトリビューション」に出て来る「アンブレラ・プライム」の中に小樽シーケンスってあっただろうかなんて考えてしまいます。この映画を観た後にモスクワの赤広場のグム百貨店や地下鉄駅に実際に行った時は興奮しました。
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「純喫茶光」は小樽で最初のアーケード街、都通り商店街にある創業昭和8年の1933年の老舗喫茶店だそうです。ここも時間が止まったままのような佇まいです。
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小樽駅に向かって少し坂を登り、梁川通りに入ります。
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ここだけが時間が動いているような午後8時の小樽の夜です。4組ほどのお客さんが待っていましたが、10分ほどで席に案内されました。
安くておいしい巨大な食堂。ザンギや鳥の半身揚げが美味しい。 by kojikojiさん若鶏時代 なると 本店 グルメ・レストラン
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ここは昨日の昼にも来ましたが、オタモイ岬クルーズ船に乗り遅れそうなので諦めた店です。席で食べたいものを決めて、カウンターに行って先に注文と精算を済ませます。
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この店の名物は鳥の半身揚げとザンギのようですが、すしなどもあり、メニューはバラエティーに富んでいます。そのせいか家族連れもたくさん来ていて満席です。
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妻の注文した鳥の半身揚げがやってきました。カリカリに揚がった皮目とジューシーな身がとても美味しいです。これは単品で980円です。
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イカリングもさっくりと上がって、から揚げというよりもカラマーレといった感じがします。
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カニ甲羅揚げもクリーミーで美味しかったです。これで350円です。
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そしてザンギ定食です。やっぱりご飯を食べないと夕食を食べた気がしません。
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カリカリに揚がって、中はジューシーでとても美味しいです。昨年釧路で2度も通ったザンギ発祥の店といわれる「鳥松」のことを思い出します。
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妻はご飯ではなく鳥そうめんにしました。生ビールとサワーを飲んで3,750円とリーズナブルなお勘定でした。
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持ち帰りのカウンターは店内にもありましたが、表にはベンダーまでありました。
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商店街には明るく提灯が灯っていますが、歩いている人の姿はありません。夏祭りの終わった夜のようですが、夏はまだやってきていません。
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3日前にカラオケをやっていた商店街だけが不思議な雰囲気を醸し出しています。
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商店街を抜けて「日本銀行旧小樽支店」の前を通ってホテルに戻りました。
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3泊は長いと思った小樽も実際に滞在して見たら足りないくらいでした。特に余市にはもう一度来て、ワイナリーを巡りたいと思います。
旧越中屋ホテル 名所・史跡
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旅行記グループ 2022札幌・小樽の旅
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