2022/06/26 - 2022/06/26
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kojikojiさん
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この旅行記のスケジュール
2022/06/26
この旅行記スケジュールを元に
朝一番で「小樽芸術村」の見学を初めて、既に3時間が過ぎようとしています。4つの美術館を見学しましたが、今年の4月に新しく開館した「西洋美術館」の見学が残っています。小樽運河のほとりに位置する「旧浪華倉庫」は市内に現存する木骨石造の倉庫の中でも比較的大規模な建物です。小屋組はクイーンポストトラス(対束(ついづか) 小屋組)と呼ばれる洋風の構造で、屋根には当時採光用として設置された円形の小屋根があります。荷物を搬出入する開口部は海側の壁面以外に運河側にも配置され、艀(はしけ)へ荷積みする利便さが図られています。運河の完成の2年後に建てられたこの建物は、運河の盛衰を見守りその歴史を今に伝える倉庫建築の1つです。現在は美しくリノベーションされて「西洋美術館」に姿を変えています。美術館に入るとアール・ヌーヴォーやアール・デコの照明器具からガラス製品、彫刻にマイセンの陶器、家具に至るまでものすごい物量です。並んでいるガレやドームにラリックなど大好きな作品を1つ1つ見ていくとまた時間が経つのも忘れてしまいそうです。ここも写真を撮ることが出来るので、余計に時間がかかってしまいます。何とか1時間で見学を終え、表に出ると午後1時40分でした。タクシーなど姿が見えないので、通りを渡った浅草橋案内所でタクシー会社の電話番号を教えてもらいます。ここで親切にしていただいたのは香港の方で、コロナになって3年間家に帰っていないであるとか、香港から来る観光客は帰国すると2週間隔離されても日本に来たがっているなど話が弾んでしまいます。やってきたタクシーに乗り込んで「旧青山別邸貴賓館」に電話をしました。まだお昼の営業には間に合い、店も空いているということでした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー ANAグループ JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2022年4月28日にオープンした「西洋美術館」は元々「旧浪華倉庫」の建物で、市内に現存する木骨石造の倉庫の中でも比較的大規模な建物です。小屋組はクイーンポストトラスと呼ばれる対束小屋組と呼ばれる構造で、屋根には当時採光用として設置された小屋根が見えます。荷物を搬出入する開口部は、海側の壁面以外に運河側にも配置され、艀(はしけ)へ荷積みする利便さが図られています。
浅草橋 名所・史跡
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半日かけて見学してる「小樽芸術村」も4館目の「西洋美術館」も終わりです。午前9時50分から見学を初めて午後0時50分に入館します。入ると大きなミュージアムショップ兼売店になっています。奥のカウンターでスタンプを押してもらって見学に移ります。当日限りですが、各美術館には再入場できるようです。
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中に入った瞬間に目の前にはアール・ヌーヴォー様式のガレやドームのランプが輝いています。その奥にはラリックのガラスも見えます。この時代の花器やランプは好きなのでテンションが上がってきます。
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ここに並ぶランプや花器を見るのはガラスのいろいろな技法を知らないと楽しめないと思います。代表なものだけ知っているとキャプションを読んでも理解できます。「アプリカシオン(アップリケ)」は本体のガラスの表面に、溶けたガラスの小塊を色々な形に溶着する技法です。貼付するという意味のフランス語で、日本ではアップリケともいいます。
「ヴィトリフィカシオン」はドームが特許を取得した一種の色被せガラス技法です。色ガラスの砕片や粉を溶解している吹きガラスの表面にまぶしつけ、それを再加熱して素地に一体化させる作業を繰り返し、多色を斑文状に重ねて微妙なニュアンスを作り出します。ドーム作品の多くは、この上に更にエッチングやグラヴュールで表面にレリーフ状の図柄をほどこしたり、アプリカシオンを加えたりしています。
「カメオガラス、」は対照的な色のガラスの背景に浮き彫りに彫られた色付きガラスの形や形で飾られたものです。このような作品は2層のガラスを一緒に吹き付けることによって製造されます。ガラスが冷えると目的のデザインの大まかな輪郭がその表面に描かれ、蜜蝋の保護コーティングで覆われます。次にガラスが内層までエッチングされ、デザインの輪郭が浮き彫りになります。 -
「カタツムリと葡萄文ランプ」ドーム
ヴィトリフィカシオンとカメオ彫り、アプリカシオンとカボションといった技術が組み合わされています。 -
「木瓜文ランプ」ガレ
被せガラスにカメオ彫りとオーヴァーレイを組み合わせています。 広い意味では全ての被せガラスをオーヴァーレイ・グラスと呼べないこともありませんが、アンティーク・ガラスの世界では在るタイプの色被せガラスを指します。被せるガラスの層が厚く、それにカットで窓を開けて透明と不透明、色のコントラストなどを目立たせ、多層ガラスであることを強調した色被せガラスのことです。 -
「菊文テーブルランプ」ガレ
「木瓜文ランプ」と同じシリーズの作品のようで、使われている技法は同じようです。共にジャポニスムのデザインを感じさせます。19世紀中頃の万国博覧会への出品などをきっかけに、日本美術が注目され、ヨーロッパの芸術家に大きな影響を与えました。1870年にはフランス美術界においてジャポニスムの影響はすでに顕著でした。 -
「ゼラニウム文ランプ」ドーム
ガレやドームが活躍した都市ナンシーは、パリから東へ約300キロで現在はパリから特急で約2時間40分の距離に位置します。エミール・ガレの成功を目の当たりにしたドーム兄弟は1891年に工場内に芸術部門「アトリエ・ダール」を設置しました。今日目にする芸術作品の多くはアトリエ・ダールから生み出されています。 -
「クレマチス文ランプ」ガレ
ガラス工芸家のエミール・ガレには植物学者というもう1つの顔がありました。植物を愛するガレはヨーロッパ装飾美術の中で伝統的にモチーフとされてきた綺麗な花や人気のある花だけではなく、ちょっとニッチな植物も作品に登場させています。 -
「ロータス文テーブルランプ」ティファニー・スタジオ
ルイス・C・ティファニーは1885年からガラス工芸スタジオ「ティファニー・スタジオ」をニューヨークにスタートさせ、ランプの製造も始めました。ステンドグラスの製法においてはそれまで主流とされてきたエナメル塗料を直に塗る方法を抑え、色彩ガラスを利用した手法になっています。これは17世紀に失われた技法を再現したものです。 -
「夏景色文ランプ」ドーム
エナメル彩 カメオ彫り
印象派の絵画のような夏の景色がエナメル釉で描かれています。 -
「睡蓮と陽光文ランプ」ドーム
朝日が昇ると共に睡蓮の蕾から花が咲く様が段階的に描かれています。世界中にクレームを出す人たちもいると思うので展示しない方が良いと思いました。 -
「蜻蛉文トレイ」ワルター
パート・ド・ヴェールの製法は粘土やワックス等の素材で作品の原型となる塑像を作り、それをもとに耐火石膏などで鋳型を作り、そこに様々な色のガラスの粉に糊を加えて練ったヴェールを詰めて窯の中で焼成します。冷えたあと鋳型から取り出して表面を研磨して仕上げるもので、陶磁器とガラス双方の長所を備えた中間的製法とされています。 -
「蝶文トレイ」ワルター
パート・ド・ヴェールの製法は失われる危機に面しますが、19世紀後期にフランスの芸術家アマルリック・ワルターやアンリ・クロにより新芸術運動の最中で復興されました。 -
「カミキリ虫文蓋物」ワルター
生きているようなカミキリ虫がデザインされて蓋の上に置かれてあります。 -
「ヤドカリ文トレイ」ワルター
母は夏になると玄関の飾りとしてお盆に白砂を敷いて、小さな貝などを置いていました。一緒に行った沖縄で見掛けたガラス細工のヤドカリがどうしても欲しくなり、数日後に妻と探して買い求めたことを思い出しました。 -
ワルターの小品が並んでいましたが、何とも言えない質感に魅了されました。昔ポルトガルのカルダス・ライーニャという町にあるボルダロ社で買った陶器に似ています。
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「トカゲ文トレイ」ワルター
パート・ド・ヴェールの蓮の葉に乗った蛙の置物を40年近く前にドームで買ったことを思い出しました。家に帰って探したら妻が仕舞っておいてくれていました。 -
「スカラベ灰皿」ワルター
このスカラベの灰皿も素敵でした。現在もこんなのが売っていたらと思います。 -
「La Coupe Fleurie(フラワーカップ)」アージー・ルソー
アージー・ルソーのプロフィールは変わっていて、化学や物理学を学んだ後にセーヴル国立陶芸学校に学びました。 卒業後にパリ近郊に窯を開いてパート・ド・ヴェールの研究を始めます。 1914年にフランス美術家サロンに出品して非常に人気を呼びました。 彼の作品はアール・ヌーヴォーの自然の形とあたたかみのある柔らかい色彩で高い評価を得ます。 -
展示スペースの中央に置かれたアール・ヌーヴォー様式のガラスケースも美しかったです。美術館や博物館の陳列ケースで美しいと思ったのは中国の旅順にある「旅順博物館」の陳列ケースでした。1フロアのすべてが美しい陳列台で埋め尽くされています。これらは満州国時代の日本が造ったものがそのまま残されていたことも驚きでした。
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ここに並んだランプだけで一体いくらになるのだろうかと考えてしまいます。
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「白熊文花器」ガレ
被せガラス カメオ彫り
1904年のガレ没後に工房は妻アンリエット・ガレ・グリムらにより運営されました。白熊文花器では青色ガラスに白色ガラスを重ね、波間を飛び交うカモメや氷の大地を闊歩する白熊の姿が躍動的に表現されています。 -
「カラー文花器」ガレ
被せガラス カメオ彫り スフレ
本体はマット仕上げの灰色ガラスで口辺の部分は鮮やかな黄色になっています。さらに上に重ねたカラーと葉のデザインが流れるようにデザインされています。 -
「ツバメと松とひとよ茸文杯」ガレ
被せガラス カメオ彫り サリッシュール グラヴェール
細かい松葉の立体的な表現にため息が出ます。その松葉が風になびき、高速で飛ぶツバメの動きを器の中に閉じ込めたようです。 -
「菊文花器」
ウランガラス、金・エナメル彩、カメオ彫
ガレの初期作品には透明ガラスにエナメル彩で装飾を施したものが多く見られます。また日本に由来するモチーフが好んで用いられるのも特徴の1つで、日本を強く連想させる菊がモチーフに選ばれ、大輪の花がエナメル彩とカメオ彫りで表現されています。作品の上下には、菊の花を引き立てるように、それぞれ白と青の斑紋が施されています。 -
ウラン・ガラスはガラスの原料に着色剤として極微量のウランを混ぜたもので、紫外線ランプ(ブラックライト)を照射すると緑色の蛍光を発します。自然光では薄い黄色から黄緑色、オレンジ色、ピンク色、水色などの透明から半透明のトロリとした色調のものがあります。中には不透明な加工をしたものもありますが、代表的なのは半透明な黄色で、このテクスチャーがヴァセリンクリームに似ているというので、アメリカではヴァセリン・ガラスとも呼ばれます。
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「菊文ブロンズ台付トレイ」ガレ
カボッション 金 エナメル ペルル・メタリック
中国風の台を見るとガラス器までシノワズリーな雰囲気を感じてしまいます。元々のモデルになった器も中国由来なのかもしれません。 -
「花器(日本の怪獣の頭)」ガレ
エナメル彩 金彩 グラヴュール
デザインのオリジナルは備前焼の獅子頭火入で、同じ大きさの陶器が横に並んでいました。 -
「堆朱唐草刻文船形容器」ガレ
被せガラス グラビュール
これのオリジナルは薩摩切子の蝙蝠の舟形鉢ではないかと思えました。 -
「鯉と植物文鉢」ガレ
エナメル彩 金彩
エミール・ガレは葛飾北斎の浮世絵や北斎漫画を見てから、題材に変化が生じたと言われます。それまでの古代エジプト、中世の貴婦人、神話、妖精などの題材から花鳥風月を採り入れるようになりました。 -
ガラスの鉢の台座は 四天王像に踏まれている鬼のように見えます。仏法を犯す邪神として懲らしめられ、苦悶の表情をみせています。
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「フランスの薔薇」ガレ
ウランガラス 被せガラス カメオ彫り アプリカション グラビュール
高度な技術で製作されたガレの晩年を代表するシリーズの1点です。うつむいた薔薇をフランス国家の象徴とみなし、生命力を失った国家を憂う心情を託しています。赤い野ばら「ロサ・ガリア(ローズ・ド・フランス)」の花に普仏戦争の敗北により失った領土への愛惜の念を表しています。 -
「シクラメン文花器」ガレ
マルケトリ グラビュール
マルケトリとは色の異なるガラス片をはめ込んで模様を作り出す技法のことです。四角い形や蒔絵のような技法が日本的なデザインを感じさせます。もう少し大きくて塗蓋を作ったら水差しになりそうです。そういえば母の妹にヴェネツィアで購入したカップに象牙の蓋を作ってもらうようにお願いしたまま20年ほど経っていることを思い出しました。 -
「アイリス文花器」ガレ
被せガラス マルケトリ
並ぶ花瓶を見ているとパリのプティ・パレのコレクションを思い出します。 -
「三匹の淡水魚」ガレ
サリッシュール、アプリカシオン、グラヴュール
水面から顔を出すように3匹の魚の頭部が立体的に表現されています。本体はマット仕上げの灰色ガラスで、そこに波打つような文様が施され、水面を感じさせます。底部には細かな斑紋が散らされて、視線がほの暗い水底に導かれるような趣きがあります。 -
「蜂文花器」被せガラス、カメオ彫
1880年代末までガラス雑器を製造していたドーム兄弟の工房は、1889年のパリ万博でのガレの活躍に刺激されてガラス工芸の制作を始めました。1891年に専門工房を設置して、動植物をモチーフにしたガレの影響下に制作を行います。 -
胴体中央には大きく蜂とその上下に植物の葉と麦の穂が装飾的に浮彫りにされています。彫刻が施された台座は木製で、重厚なガラスの器体部分をしっかり受け止め安定させています。
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「チューリップ文花瓶」ドーム
淡い色合いの立体的なチューリップが美しいです。 -
こんな素晴らしいコレクションの並ぶ美術館ですが、日曜日にも関わらず訪れる人の姿はほとんどありません。おかげでストレスなく写真も撮れました。
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「スザンヌ」ラリック
ここからラリックの作品が並びます。ラリックとの出会いは初めて行ったパリでのことで、ロジャーという円形の蓋物を買ったことからです。当時は円高でこんな金額でこんなものが買えるのかと驚きました。今となってはブランドショップに並ばなくて良かったと思います。 -
「サン・エミリオン」ラリック
その後「東京都庭園美術館」でエントランスのパネルに感動し、ポルトガルの旅で行ったリスボンの「グルベンキアン美術館」で見たラリックの宝飾品の美しさには驚かされました。 -
「ペトラルカ」ラリック
型ガラス
アレツッオで生まれたイタリア人の詩人のフランチェスコ・ペトラルカに由来するタイトルだと思いますが、モチーフの由来までは分かりません。 -
「プルーン」ラリック
オパルセント・グラス(オパレソン)はガラス原料の中にリン酸塩、フッ素、酸化アルミニウム、灰、石灰などを混ぜ、成形時に急冷して再加熱をして得られる半透明な乳白ガラスです。コバルトを加えて青を帯びたブルー・オパルセントが一般的ですが、黄色やピンク色を帯びたものもあります。多くの場合ガラスの肉厚部分が乳濁度が高く、薄い部分は透明度が高くなります。古くは1500年頃のヴェネツィアンガラスに見られますが、19世紀末から広く使われ出した技法で、1920年から1930年代に最も多用されました。オパールのようなという語源が示すように、光を透すと淡い虹彩を放ちます。 -
「ORAN」ラリック
ダリアの花をオパールセントガラスで立体的に表現しています。水を入れるとその乳白色が変化するそうです。 -
「噴水の女神ドリス」ラリック
プレスガラス
プレスガラスとは2つの型の間に熔けたガラスを流し込み、プレスして成形された器を指します。1820年代のアメリカで型押し機が開発された後、その技術は瞬く間にイギリス、さらにはヨーロッパ各国へと伝わっていきました。 -
「庭園美術館」になっている旧朝香宮邸正面玄関のガラスレリーフを思い出させます。
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我が家にある「ロジャー」というガラスの蓋物によく似たデザインの花瓶です。黒いエナメルで連続模様で描かれた鹿の姿が躍動的です。
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「SAUTERELLES」ラリック
バッタという名前の付いた花瓶です。ついつい何匹いるのか数えてしまいます。 -
「トカゲと矢車菊」ラリック
型吹きガラス
トカゲのデザインを見ていたらオランダの女王エンマが冬期に滞在していた殿・ハーグのランへ・フォールハウト宮殿を利用した「エッシャー美術館」のだまし絵の作品を思い出しました。 -
これでやっと入り口回りの展示室が見終わっただけです。気に入ったものだけ写真に撮りましたが、結構時間がかかりました。ここから奥に広大な展示室が並びます。
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「LESLIE CARTER」ミュシャ
この作品はアメリカの舞台やサイレント映画女優レスリー・カーター(本名キャロライン・ルイーズ・ダッドレー)主演の新作舞台「カッサ」の宣伝のためのポスターです。 -
「LA TRAPPISTINE」ミューシャ
トラビスティーヌ酒ではまっすぐにのびる髪と白い衣装がまず目に入ります。白い衣装はこのリキュール酒がトラピスト派の修道院に伝わった製法で作られていることを宣伝しています。実際にはパリのルグィ・ド・デルベルグという酒造会社が作っていました。 -
プラハに行く際にはその当時モラフスキー・クロムロフという城に納められていたミュシャの「スラブ叙事詩」がどうしても観たいと思っていました。妻とプラハとウィーンとブダペストをそれぞれ1週間旅する時には作品の行先が決まらずに見ることが出来ませんでした。結局スラブ叙事詩は日本での展覧会で見ることになりました。
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ローマ時代のモザイクまで展示してありました。キャプションも無いのでどこで発見されたものか分かりませんが、使われている石の色からイベリア半島ではないかと思いました。
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ローマ時代のモザイクが好きでイベリア半島からイタリア半島、ギリシャやトルコでもモザイクを求めて旅をしました。シリア国境のアンタクヤ(ハタイ)にある博物館のモザイクは素晴らしかったですし、ロードス島の騎士団長の館の部屋の中に移されたモザイクも素晴らしかったです。願わくばチュニジアのチュニスにあるバルドー美術館にも行ってみたいです。
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「赤絵手クラテール」ギリシャ
赤絵式の技法は紀元前6世紀末にアテナイで生まれました。赤像式とも呼ばれ黒絵式のような線刻ではなく描線で詳細を直接描くことで表現の幅が広がります。 -
轆轤は紀元前2500年ごろから使われており、粘土をひも状にして重ねる手捻りの技法よりも古いとされます。古代ギリシャの陶芸でも轆轤を使ったものが多いですが、リュトンのような轆轤では不可能な複雑な形状の装飾は手で成形されていました。さらに複雑な形状のものは部品ごとに作って、ある程度乾燥して硬くなってからスリップ(液状粘土)を使って繋ぎ合わせて轆轤台に載せて仕上げ施します。
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黒絵式(くろえしき black-figure)の時代は紀元前620年から紀元前480年ごろで、アルカイック期の中期から後期に相当し、黒像式(こくぞうしき)とも呼ばれます。人物像などをシルエットで描き線刻で詳細な描写をするという技法で、紀元前7世紀のコリントスで発明され各地に広がります。
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「コリント動物帯状文壺」ギリシャ
幾何学様式時代にはアテナイが陶器製造の中心でしたが、いわゆる東方化様式時代からはコリントスの製品(コリントス陶器)が他を圧倒しました。紀元前6世紀にはアッティカが再び陶芸の中心地となり、黒像式の画法を完成させました。 -
ヤン・ステーンの原画を元に造られているのでオランダのデルフトタイルだと分かります。絵を見てすぐに気が付きましたが、アムステルダムの国立美術館に収蔵されている「オウムに餌をやる女」という作品だと分かります。キリスト教的文脈においてオウムは受胎告知における大天使ガブリエルのマリアへの受胎告知と関連付けられ、マリアの処女性や無原罪性や神の御言葉の象徴など複数の意味を持ちます。
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「湖上を歩くキリスト 紅海を渡るモーセ キリストの洗礼」1857年/イギリス
ここにもまだステンドグラスがありました。旧約聖書の有名な場面の「紅海を渡るモーセ」を中心に、新約聖書の「湖上を歩くキリスト」「キリストの洗礼」といった水に関係した場面を描いた作品です。 -
2つに割れた紅海の底を先頭に歩くモーゼとイスラエルの民の姿が見えます。その後ろには追いかける兵士の鑓が見えます。ミケランジェロの彫刻やレンブラントの絵画やギュスターブ・モローの絵画に見られるごとく、モーセはしばしば角のある姿で描かれますが、ヘブライ語で「角」を意味する語は「輝く」という意味にも解釈が可能だったからのようです。初めてローマのサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会でミケランジェロの彫刻を見た時は驚きました。
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「嵐に沈みそうになる舟」とは教会がこの世の荒波に沈没しそうになっている姿を示しています。キリスト教教会は紀元313年にコンスタンティヌス大帝のもとでローマ帝国の国教になるまではユダヤ教の側からもローマ帝国の側からも厳しく長い迫害の時代を体験しました。マタイによる福音書が書かれた紀元80年代には教会は荒れ狂う荒波の中で木の葉のように舞っている小さな小舟に過ぎませんでした。
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イエスの水上歩行の出来事はマタイとマルコとヨハネに記されていますが、その背後にはエジプトを脱出したイスラエルがモーセに引き連れられて、紅海を渡ったという出エジプトの出来事が前提とされているのかもしれません。
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「イエスの洗礼」とは新約聖書の福音書にあらわれるイエス・キリストの生涯のエピソードの1つで、ヨルダン川において洗礼者ヨハネから洗礼を受けた出来事を指します。キリスト教の洗礼の儀式のもととなった出来事でもあります。数々の絵画やフレスコ画で表されています。今日もステンドグラスでいくつもの洗礼の場面を見ました。
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「イエスの洗礼」の頭上では聖霊である白い鳩の姿とケルビムが描かれています。元々は4つの顔と4つの翼というグロテスクな姿を持ち、その翼の下には人の手のようなものがあります。ルネッサンス絵画以降ではそのままの姿で描写するのではなく、翼を持つ愛らしい赤子の姿で表現されています。
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「聖書と聖人たち」19世紀末/イギリス
同じ教会内に納められていた12枚のステンドグラスです。イギリスにゆかりの深い聖人たちと聖書の場面が描かれています。パネルの下には教会に作品を寄進した人物の名前が記されています。「Sacred Heart(聖心)」は鑓で貫かれたキリストの心臓で、人類に対する愛の象徴とされます。 -
「受胎告知」
大天使ガブリエルは右手で天を指さし、左手には白百合を持っています。聖霊の白い鳩がマリアに向かって飛んでいます。その下でマリアは受胎告知を受け入れています。 -
「聖キアーラ」
イタリアのアッシジの聖キアーラの姿が描かれています。地味な茶色い衣服に腰のロープが聖フランチェスコ会を感じさせます。キアーラはアッシジの路上でフランチェスコの説教を耳にしました。彼はローマ教皇インノケンティウス3世に新たに認可された托鉢修道会について話していた彼の言葉にキアーラは心を動かされました。キアラの両親は娘を裕福な男に嫁がせようとしますが、キアーラは家を飛び出して聖フランチェスコの指導をあおぎ、修道生活に入ります。「ブラザー・サン シスター・ムーン」という映画を観て後にアッシジまで行き、サンタ・キアーラ教会にも参拝しました。映画の中の歌はいまだに頭の中に残っています。
https://www.youtube.com/watch?v=1zlsgp4r4xA -
「磔刑」19世紀末/イギリス
十字架の上で息絶えたイエスの姿が描かれています。イエスの両脇には聖母マリアと弟子のヨハネ、足元には泣き崩れるマグダラのマリアの姿があります。祈る天使たちの上からは天から降りて来る栄光の王冠が描かれています。 -
「復活」19世紀末/イギリス
埋葬されたイエスが墓から復活する場面です。輝く光輪に包まれたイエスが復活を象徴する十字の旗を持って墓から現れ、足元では復活に驚く兵士と、眠り続ける兵士の姿があります。 -
「キリストの生涯 聖母マリアの生涯」ソフィー・バラ教会/1870年頃 アドルフ・ナポレオン・ディドロン工房
カトリック女子修道会「聖心会」の創立者マドレーヌ・ソフィ・バラをたたえて献堂されたベルギーのソフィー・バラ教会の窓を飾っていた作品です。 -
オレンジ色の光背が聖母マリアを表して、2色のツートンの光背がイエスです。中央上段の受胎告知から始まり、右側の上段で聖母マリアの死の場面が描かれています。
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「楽園追放」1900年/イギリス ジョン・ハードマン工房
蛇に唆されたアダムとイヴが神の禁を破って「善悪の知識の木」の実である「禁断の果実」を食べ、最終的にエデンの園を追放される場面です。右下には蛇の姿もあります。2人を追う上級天使のケルビムは炎のような剱を振り上げています。 -
ニトリだけあっていろいろな様式の家具が部屋のように設えられて並んでいます。
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「スノーボール 水差し型飾り壺」マイセン
スノーボールと呼ばれる白いガマズミの花の装飾は「王妃に枯れない花を贈りたい」という願いから、アウグスト強王の息子であるアウグスト3世の命によって1739年に生まれました。サンクトペテルブルグ郊外のツァールスコエ・セローのエカテリーナ宮殿にも納められていました。 -
「商業の神マーキュリーとキューピッド(交易)」マイセン
翼の生えたペタソスを被っている姿はヘルメスで、翼の生えたキューピッドが話しかけています。 -
「金彩色絵花づくし ポプリポッド」マイセン
4年前に中欧4か国周遊のツアーをクリスマスマーケットの時期に行ったことがあります。その際に立ち寄ったマイセンでは美術館を見学することが出来ました。元々はあまり好きなタイプの陶器ではありませんでしたが、百聞は一見にしかずでとても勉強になりました。
マイセン博物館:https://4travel.jp/travelogue/11445712 -
「飾り壺 四大元素」マイセン
アルチンボルドの絵画「大気」「水」「大地」「火」を題材にした水差しです。これは描かれた絵画や取り付けられた彫刻から「水」を表していると分かります。ポセイドンやセイレーンや馬の姿をしたヒッポカムポスが生き生きとしています。台座にはイルカも遊んでいます。 -
「飾り壺 四大元素」マイセン
こちらは描かれた風景から「大地」だと分かります。弓を持つ女性は月の女神ディアナで、笛を吹くパーンの姿もあります。熊やイノシシを追う犬たちが生き生きとしています。 -
「飾り壺 四大元素」マイセン
描かれた情景から「火」が題材になっています。水差しの持ち手も火を噴く竜の姿になっています。山火事から逃げる動物たちが良く描かれています。女性は竈の女神ヘスティアだと思います。男性はふいごを持って円錐形の帽子を被っているのでヘファイストスです。 -
「飾り壺 四大元素」マイセン
空を飛ぶ鳥が描かれているので「大気」を表しています。天使はラッパを吹きながら空を舞い、神権を象徴する美しい冠をかぶった荘厳な姿で描かれた女神ユノーが孔雀が孔雀の上に座っています。 -
雄鶏の置物はハン・ヨアヒム・ケンドラーの作品でしょうか。これも尾羽の形など見事です。口の中に舌まで表現されているので鳴き声が聞こえてきそうです。
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「陶板入キャビネット」マイセン
フランドル地方の農村の風景を想像させる絵が1枚1枚に精密に描かれています。ブリューゲルの絵画を思い出させ、それぞれに寓意があるのかもしれませんが読み解くことは出来ません。 -
「アール・ヌーヴォーの寝室」
パリのオルセー美術館にもこんなコーナーがあったような記憶があります。パリに10日間滞在して美術館を周った旅ではオルセー美術館が撮影禁止だったことから行くことすら止めてしまいました。現在は撮影が出来るようなので、またパリに行きたい気持ちが湧いてきています。 -
「アール・デコのリビング」
ウィーンの「レオポルド美術館」に並んだウィーン世紀末の家具やプラハの「黒い聖母のいえ」にある「オリエント美術館」のキュビズムの家具も思い出されます。 -
「アール・ヌーヴォーのリビング」
だんだんパリのクリニャンクールの蚤の市にあるアンティークショップを巡っているような気分になってきました。 -
一度は全部見終わったと思って表に出てしまったのですが、妻から「まだ見ていないコーナがあるよ。」と声を掛けられて再入場します。
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「エジプシャン・ダンサー」ドゥメトル・シパリュス
ドゥメトル・シパリュスは1886年にルーマニア生まれの彫刻家です。アールデコの時代に象牙とブロンズを組み合わせた「クリゼレファンティーヌ」と呼ばれる技法で作品を制作し、パリ彫刻界を代表する作家となります。 -
人物や動物をモチーフにした作品は優雅で洗練されており、アールデコ期ならではの直線的な衣装のフォルムが印象的でです。シパリュスの作品はスペインの「カサ・リス」という博物館のコレクションが有名です。
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「女性像ランプ」ジョルジュ・フラマン
ジョルジュ・フラマンもアールヌーヴォー様式の大理石と金箔のブロンズ像などを得意としました。 -
ブリュッセルの「世紀末美術館」で見たミュシャやオーギュスト・フラマンドの作品を思い出させます。日本にもここに並ぶ作品が揃っていることに驚きました。
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「科学の前でヴェールを脱ぐ自然」エルネスト・バリアス
自然の寓意である若い女性がゆっくりとしたジェスチャーで、包まれたベールを持ち上げています。建物の装飾のために最初の白い大理石のバージョンを完成させ、その後色大理石を組み合わせた作品がオルセー美術館に収蔵されています。 -
これはその試作のようなブロンズ像ではないでしょうか。またはその作品が人気があるので小型のものを作ったかだと思いました。
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「ピエロ型水差し」ガレ
ガラス作品が有名なガレですが、父親から相続したのは陶器工場でした。この作品はその当時の物なのかもしれません。頭に被った帽子の部分が水差しになっていて面白いです。ハンガリーには兵隊の形をした同じようなピッシャーがあり、2度目のブダペストの旅でようやく買えた思い出があります。 -
1回目の旅では3週間の中欧の旅の最後でお金を使い過ぎたのと荷物が多くて買う気になれませんでした。それを数年後悔して、2回目の旅ではクリスマスイブで店が休みだったのですが、近くのクリスマスマーケットで買うことが出来ました。
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「花文花器」ガレ
これも陶器工場の頃の作品でしょうか。扇子の衣装が日本らしさを感じさせます。 -
「ジャポニズム 蒔絵貝形花器」ガレ
以前母が叙勲した時にお土産に大きなどら焼きをいただいてきました。貝の形と茶色い色と菊の御紋からその時のことを思い出しました。 -
「団扇型花瓶」ガレ
これはキャプションが違っていました。このコーナーのキャプションは数名に方が作っているようでちょっと適当な感じがしました。特に新しく収蔵された作品の情報が少なすぎます。モデルになったは京団扇のようですが、竹を割った細かい細工まで再現されていて笑ってしまいます。 -
「伊万里風装飾 ジャルディニエール」ガレ
透かし模様になった見事なジャンディにエールです。赤い”本金”を使っているので豪華な感じがします。ジャルディニエールは植木鉢や花活けという意味がありますが、どんな花を生けても負けてしまいそうです。 -
「花文花器」ガレ
中国的な窓絵の上には扇子のような意匠が連続しています。 -
「カプールタラ―の踊り子」ドゥメトル・シバリュス
ブロンズ 象牙
カプールタラ―はインド北西部パンジャブ州の地名なのでインド風の舞踊なのだと思います。1900年代初頭は世界中からヨーロッパにいろいろなものが集中した時代だったのでしょう。 -
象牙とブロンズを組み合わせた「クリゼレファンティーヌ」と呼ばれる技法が用いられていますが、どのように組み合わされているかが分かりません。
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「ファン・ダンサー」ドゥメトル・シバリュス
ブロンズ 象牙
スペインのフラメンコダンサーの持つペリコンという扇子は新しく作られたもののようです。 -
同じような作品をミレニアムの年末年始のパリで見たことがあります。「ギャラリー・ヴェロ・ドタ」という白と黒でまとめられた美しいパッサージュのショーウインドウの中に浮かび上がっていました。元旦で店が閉まっていたのが残念ですが、空いていても買えなかったと思います。
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「コリントの踊り子」クレール・コリネ
ブロンズ 象牙
クレール・ジャンヌ・ロベルト・コリネはベルギーのブリュッセル生まれの彫刻家です。1919年から1940年の間にパリのサロンで作品を発表しています。 -
彼女はブロンズと象牙を素材としてつくられる伝統的な「クリゼレファンティーヌ」で動きのある装飾的な異国の女性像を多く手掛けたことで有名です。当時、数少ない女性彫刻家の中で、しかも男性が支配していた女性のモチーフを女性が取り組んでいたことで注目されました。
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「ロシアの踊り子」ポール・フィリップ
ブロンズ 象牙
ポール・フィリップは19世紀後半から20世紀初頭に活躍したフランス人の彫刻家です。彼も「クリゼレファンティーヌ」をうまく取り入れています。 -
2014年にオープンしたモスクワで最も新しい美術館の1つである「ムゼイ・アールデコ」にも展示されています。この美術館にはドゥメトル・シパリュスの作品を中心とした彫刻作品は900点以上収蔵されているので、次にモスクワに行くことがあれば行ってみたい美術館の1つです。
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「スカラベ模様の衣装を着けた踊り子」ドゥメトル・シパリュス
とありましたが、これもキャプションが違っているようです。先ほど見た「エジプシャン・ダンサー」のおへその下にスカラベのモチーフがありました。 -
と言ってこれが「エジプシャン・ダンサー」かどうかは分かりません。シパリュスの創造的活動に影響を与える4つの要因に区別することができます。セルジュ・ディアギレフのバレエと当時発見された古代エジプトの芸術、そしてフランスの演劇、初期の映画は彼の注目すべき主題の1つでもありました。彼の彫刻のいくつかはロシアのダンサーに触発されていました。
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「フレンド・フォーエバー」ドゥメトル・シパリュス
ブロンズ 象牙 -
カミーユ・アラフィリッという彫刻家の猿を連れた等身大の彫刻がパリのプティ・パレに飾られていますが、その作品を思い出しました。
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「猫娘」作者不詳
この女の子の像も可愛らしかったです。11歳になる姪は6年ほどバレエを続けていますが、発表会に行くといろいろな衣装で楽しませてくれます。 -
それまでバレエなんて見ることもありませんでしたが、興味を持てただけで彼女に感謝しなければなりません。
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「ボール投げ」ジョー・デコン
ブロンズ 象牙
鋳造や彫刻にエナメルを利用して絶妙なジュエリーを制作した有名なフランスの彫刻家で宝石商でもありました。彼はファルギエールで彫刻家で金属デザイナーでもあったH.ヒオリンの下で初期の技術を学びました。 -
ボールを投げる直前の姿が微妙なタイミングで切り取られています。ただ、ボールを投げるのはあまり得意ではなさそうです。
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「スケーター」ジャン・ジャックマン
アールデコの優雅な衣装を着てスケートを楽しむ男女の姿が印象的な作品です。 -
AVIREXのムートンジャケットのようなボア付きの革ジャンがかっこいいです。100年前にこんな楽しそうな時代があったのだろうかとほほえましい気持ちになります。
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「糸紡ぎ」カリエ・ベルーズ
フランス北部のエーヌ県のアニジー・ル・シャトーに生まれ、金細工師の弟子として働いた後でパリに出て彫刻家のダヴィッド・ダンジェに学び、エコール・デ・ボザールでも短期間学んでいます。1850年からイギリスへ渡り、陶磁器メーカーのミントンでも働いています。 -
フランスに戻るとパリにスタジオを開き、サロン・ド・パリに出展を始めます。1864年に16歳年下のオーギュスト・ロダンと知り合い、普仏戦争が終わった後の1871年にロダンとブリュッセルに移り、ロダンを助手にして証券取引所の装飾彫刻などの仕事をしました。
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「ブー・サアダの娘」エルネスト・バリアス
ブー・サアダはアルジェリアの地名なので、衣装はアルジェリアの民族衣装ということになります。この先品のオリジナルはギュスターヴ・ギヨーメの墓のための彫刻で、モンマルトル墓地に置かれてあります。ギヨーメのメダリオンに花を落とす姿ですが、ここにはパネルはありません。 -
エルネスト・バリアスはパリのオペラ座とシャンゼリゼ通りのオテル・ド・ラ・パイヴァの装飾に関わっていました。オペラ座のインテリアに圧倒された記憶があるので、どの彫刻がそれにあたるのか興味が湧きました。
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「嵐雲」ラウル・ラルシュ
ブロンズ
ラウル・ラルシュはグラン・パレをはじめフランスの公的建造物の正面を飾る作品を数多く手掛けました。シオ・デコヴィル社が生産したブロンズ製品で人気を博す一方、日常の生活用品の装飾化に関心を寄せ、照明器具や飾り鉢など生活を美しく彩る作品を数多く制作しました。 -
嵐と渾然一体となる5人の裸婦を巧みなバランスで表現した作品です。ここではアール・ヌーヴォーの女性像に多く見られる曲線的な造形や甘美な雰囲気はなく、裸婦を飲み込むように激しく渦巻く嵐の猛威、それに抗うような肉体の力強さと躍動感が強調されています。
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ようやく「小樽芸術村」の見学が終わりました。何とか4時間で終えましたが、既に午後1時40分です。「旧青山別邸貴賓館」に電話して、これから行ってお昼が食べられるかを確認します。そして、通りを渡った「小樽観光案内所」でタクシー会社の電話番号を教えてもらいました。ここにいらしたのは香港の方で親切に現在地などを教えてくださいました。コロナ禍でご自身も3年香港に帰っていないとのことでした。香港から日本に観光できた場合帰国後に2週間の隔離期間があるそうですが、それでも「香港の人は日本が好きなんですよ。」とおっしゃっていました。やってきたタクシーに乗って「旧青山別邸貴賓館」に向かいます。
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