2018/01/05 - 2018/01/05
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ウェンディさん
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2017年の年末から2018年の年始にかけて歩いたヒマラヤの峰々。
真冬のトレッキングだったので降雪が一番の懸念事項でしたが、旅の女神さまの優しい采配で、雪が降り出したのは私たちが最高標高地点であるABC(アンナプルナ・ベースキャンプ)へと辿り着いた後でした。
山小屋の食堂の窓から目の前に迫るマチャプチャレ岳やアンナプルナの峰々を眺めていた時に降り出した雪は、あっという間に全てを覆いつくし、朽葉色で覆われた秋の名残を残すアンナプルナの峰々を純白に衣替えし、更に夕方には雪があがり、夕焼けが山々を紅に染め上げるというサービスまでついていました。
そんな素晴らしきトレッキングをしてきた私達の旅も、そろそろ終盤。
この日の旅行記はポカラの朝から始まりますが、カトマンズへと戻る飛行機がなんと着陸失敗!
カトマンズ空港は事故率の高い空港として知られていますが、まさか自分の乗った飛行機がその一つになる可能性を持っていたとは…と心臓バクバクでした。
そして、到着したカトマンズ。
カトマンズで目にした光景は2015年に起きた地震の爪痕のすさまじさ。
震源地が首都カトマンズだった地震の規模はマグニチュード7.8。
9000人近い死者が出て、その被害総額は50億US$とも言われた地震です。
今回の旅に当たりトレッキング旅には支障のない程度には復興しているとは聞いていたものの、地震から3年を経てもまだ瓦礫の山状態の寺院を目にし、地震の暴力的な破壊力とその後の復興の難しさを実感しました。
しかし、救いだったのはカトマンズの中央広場に集う人達の明るさ。
ヒンドゥ教とチベット仏教が融合した独特な宗教感が影響しているのか、今にも倒れてきそうな寺院の階段で日向ぼっこを愉しむ人達の顔に悲壮感はなく、今、生きていることを愉しむ雰囲気が感じられました。
★2017年末-2018正月 ABCトレッキング旅 日程★
□12/29 羽田(00:20)-バンコク-カトマンズ-ポカラ(15:00)
タイ航空 イエティ航空利用
・12/30-1/5 6泊7日 ABCトレッキング
・Day-1 12/30 ポカラ→シワイ→チョムロン(2170m)
・Day-2 12/31 チョムロン→ヒマラヤ・ホテル(2920m)
・Day-3 1/1 ヒマラヤ・ホテル→マチャプチャレ・ベースキャンプ(3700m)
・Day-4 1/2 マチャプチャレ・ベースキャンプ→アンナプルナ・ベースキャンプ(4130m)
・Day-5 1/3 アンナプルナ・ベースキャンプ→シヌワ(2360m)
・Day-6 1/4 シヌワ→ジヌー(1780m)
・Day-7 1/5 ジヌー→シワイ→ポカラ
■1/6 ポカラ-カトマンズ イエティ航空利用
□1/7 カトマンズ(13:55)-バンコク-(成田)
□1/8 -成田(06:15) タイ航空利用
★2017年末-2018年始 ABCトレッキング旅 旅行記★
【1】ビザの取得は忍耐の連続 https://4travel.jp/travelogue/11319508
【2】大和撫子 山岳民族に勝負を挑む♪ https://4travel.jp/travelogue/11321647
【3】高山病は妊夫の気分 https://4travel.jp/travelogue/11323302
【4】荒ぶる女神の抱擁 https://4travel.jp/travelogue/11327387
【5】暁の女神が纏う羽衣 https://4travel.jp/travelogue/11333984
【6】秘湯デビュー@ヒマラヤ https://4travel.jp/travelogue/11335787/
【7】着陸失敗の確率は? https://4travel.jp/travelogue/11371050
【8】裏道散歩で見~つけた https://4travel.jp/travelogue/11372680
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2018年1月5日
部屋の窓から射しこむ朝日の明るさで目を覚ます。
瞼の上に感じる日の光の明るさで、しまった寝坊した~と思って飛び起きたのだが、いつもの風景とは違う室内風景にちょっとキョトンとしてしまった。
そうだ!
アンナプルナの山の中に居たのは昨日のお昼までで、もうポカラへと帰ってきて、今日はカトマンズへと移動する日だったのだ! -
年末の12/30に歩き始めたアンナプルナの山。
1日4時間~6時間のトレッキングで、憧れだったABC(アンナプルナベースキャンプ)へと歩きつき、朽葉色で彩られた晩秋のヒマラヤと純白の雪で化粧された真冬のヒマラヤの二つの表情を愉しんできた。
今回のトレッキング旅の最高標高地点であるABCがあるのは、標高4130mのヒマラヤ山中。
ABCでの零下20℃の気温と初めての高地トレッキングと言うことで高山病(山酔い)を心配したのだが、私は多少の頭痛を感じる位で済んだ(一方の相棒はトレッキング2日目から高山病の症状の一つである食欲不振に悩まされダウン寸前まで追い込まれたが、高山域を脱した途端に無事に回復)。
ABCからの帰路には山の中にある温泉宿(ジヌー温泉)で一泊し、温泉でまったりと過ごす至福のひと時。
ヒマラヤの山の中で過ごした7日間は、旅の前に想像していた以上に素晴らしき日々。
1日6時間のトレッキングだって高度が変わるたびに変化をしていく山の景色をオカズに歩けば全然苦にならなく、山小屋での宿泊だって寝袋さえあれば快適。
心配していた食事だって、山小屋のコックさんが作ってくれるホットミールが美味しくて、高山病予防のための腹八分目対策がなかったならば、お腹いっぱいになるまで食べたかった。 -
イチオシ
ポカラのホテルからは朝焼けに焼けるマチャプチャレ岳の姿が見える。
マチャプチャレ岳の別名はフィシュ・テイル。
二つに割れた山頂部分の尾根が魚の尻尾のように見える所からつけられた名前だが、ポカラの町から見えるその姿は残念ながら魚の尻尾型ではない。 -
ポカラで宿泊したのはAthithi Resort(アティティ・リゾート)ホテル。
アティティ・リゾートは日本のガイドブックには記載がないが、レイクサイド迄も徒歩5分と近く更にシャワーは夜でも熱いお湯が出るので、私的には十分すぎる宿泊施設だった。
スタッフの雰囲気も良く、敷地もゆったりと中庭があり、ポカラでのお勧めホテルの一つだと思う。 -
朝8時。
朝食後にガイドのディネシュさんがホテルへと迎えに来てくれ、ポカラ空港へ。ポカラ空港 (PKR) 空港
-
荷物をチェックインした後はセキュリティチェックなのだが、チェックは男女別。
Ladiesのラインにある小部屋では、女性の係官がスタンバイしていた。 -
09:35発のYeti航空のカトマンズ行に乗り込むのだが…、此処は山岳地帯のネパール。
カトマンズ空港に霧が出ていて着陸に難ありということで、霧待ちのディレイ。
霧で遅延が起き始めると、その後のカトマンズ行もどんどん遅くなっていくので、カトマンズ行の飛行機は早めの時間を予約しておく方が良いのかもしれない。 -
ゲートからは歩いて飛行機に搭乗する。
ブリッジなんて洒落たものは存在しない。 -
カトマンズからポカラへ向かう飛行機に搭乗した1週間前は出発時間5分前の飛び乗り状態で席を選ぶ余裕もなかったが、今回は窓側を押さえて貰えて、窓からの眺望もバッチリ。
-
飛行機が飛び立つとポカラの町の向こう側に見えるのは、8000m級の雪山の姿。
-
イチオシ
真っ青な青空を背景に屏風の様なヒマラヤの峰の姿。
ちょっとした山岳遊覧飛行の気分だ。 -
離陸後30分もするとヒマラヤの白き峰の姿は消え、眼下に広がるのはサンド・カラーの町並み。
カトマンズの街並みだ。
飛行機内でもシートベルト着用サインが付き翼のフラップの角度も変わり、着陸態勢に入っていたのだが、降下する飛行機の角度が眼下に見えている景色と比べて何か変。
もう滑走路にかなり近い位置にいる筈なのに、飛行機の高度が高すぎる。
滑走路が見えてきたのに、その位置は遥かに下。
絶対に変!! -
結局、飛行機は滑走路にタイヤを付けることなく滑走路の端のギリギリのところで急高度で再浮上し、その間に機長からのアナウンスは何もなく、機内に広がるのは乗客の動揺。
飛行機が一定高度に達してから機長からのアナウンスで再着陸します…と。
最近の飛行機はレーダーによる誘導で着陸していると思っていたのだが、カトマンズ空港(トリブヴァン空港)にはそのようなシステムがないのだろうか。トリブバン国際空港 (KTM) 空港
-
2回目のチャレンジで無事に飛行機はランディングに成功。
窓から風景の移り変わりを眺めていた私は、ほっと胸を撫でおろした。
カトマンズ空港は事故が多いことで知られカトマンズ-ポカラ線も1年に一度くらいの頻度で事故があるそうだが、確かにこんなことが日常的に繰り返されているならば事故頻度の高さも納得できる。 -
空港からホテルまではタクシーで移動。
写真は繁華街のタメル地区だ。 -
カトマンズでの宿泊はタメル地区の外れにあるHotel Mandala(マンダラ・ブティック ホテル)で、チュトラ・パティチョークから徒歩3分の場所にある。
-
宿泊先に関して手配先にだしたリクエストは、冬でも熱い湯が出てタメル地区へ徒歩圏内であること。
部屋は広くはないが私達には十分な広さで、シャワーの湯温度も問題なかった。 -
ただ一つだけ、マンダラ・ブティック・ホテルに改善点があるとすれば、朝食会場の寒さ。
宿泊した翌朝にロビー脇のスペースで朝食を食べたのだが、暖房が一切なく、かなり寒かった。
給仕してくれるスタッフもダウンのコートを着用していたくらいだったので、出来れば朝は暖房が欲しいかな。 -
ホテルを一歩外に出ると、そこはもうカトマンズの雑踏の中。
色も匂いもポカラの町とは異なっていた。 -
ホテルから歩いて3分の両替屋さんで日本円からネパール・ルピーへと両替。
繁華街であるタメル地区の中にある両替屋の方が安いかと思って5000円しか買えなかったのだがそれは間違いで、このホテル傍の両替屋さんのレートが一番、両替率が良かった。 -
この日のカトマンズ散策には特に目的は無かったのだが、とりあえず有名な建物のある方に向かってみる。
生活感のある町の小道は車もバイクもリキシャも人も通るので、砂埃が物凄い。
地元の方々の多くはマスクをして生活していらしたのだが、あの砂埃ではマスクが無かったら、肺へのダメージも大きいと思う。
写真が白っぽく見えるのは太陽光線が強いせいもあるが、空中に舞う砂塵の影響が一番大きい。 -
カトマンズで凄いもの…と言ったら砂埃だけでは無い。
電線の無秩序さは、メガ級。
このグチャグチャ加減は、私が今まで旅してきた国の中でNo.1。
ネパールの人は、ほどいて再利用するという事は一切考えてないよね、きっと。 -
カトマンズの街中には至る所に小さな廟があり、お祈りをする地元の方の邪魔にならないように見学させてもらう。
-
廟の周りでは、地元の人たちが建物の礎石をベンチ代わりに一休み。
-
廟はそんなに大きくはないが、その装飾は手が込んでいて多分かなり古い建物だろうと思われる。
でも、その装飾をよく見るとどことなく漫画チックでユーモラスかも -
この大きな廟は、シヴァ・パールヴァーティ廟。
18世紀に建てられた歴史的建造物だ。
壁につっかえ棒がしてあるのは、2015年のネパール地震によって倒壊の危機にあるから。
日本ならば立ち入り禁止になるレベルだと思うのだが、そんなことは誰も気にしない。シヴァ パールヴァティ寺院 寺院・教会
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イチオシ
廟前の石段には地元の老若男女が座りこんで日向ぼっこをしていた。
年齢的にはそれなりに年齢が上の方が多かったが、いわゆる働き盛りに見える年代の方の姿もチラホラ。
ネパールの失業率は2.74%(2017年データ)で、ブラジルの13%と比較しても比較的皆が就業しているイメージがあったのだが、もしかして公式情報と実際はかけ離れているのかもしれない。(因みに日本の失業率は2.5%(2018.3月))。 -
地震で崩れかけている建物はシヴァ・パールヴァーティ廟だけではない。
-
タレジュ女神を祀る16世紀建造のタレジュ寺院も被害を受け、修復中だった。
タレジュ寺院 寺院・教会
-
イチオシ
修復が始まっている建物やつっかえ棒で何とかなっている廟はまだましな方で、この写真の柱の様に崩れたまま、放置されているところも多かった。
-
これらの廟があるエリアは、カトマンズの中でも見所と言われているダルバール広場と言われる場所で、この広場に入るためには観光客は入園料を払い、チケットを買わなければならない(地元民は無料)。
チケットは大人1000ルピ-(約1000円)とネパールの物価にしては高く、また、チケットブースはあるものの明確なチケットチェックがある訳ではなく、チケットを買わずに広場を見ることも出来るが、販売ブースの案内所には地震の復興資金にします…と書いてあった。
復興資金が潤沢にないから進まない寺院の復興。
私たちが払うお金が復興の資金源となるならば、1000円を寄付しよう…と思った。ダルバール広場 広場・公園
-
ダルバール広場の入場券は当日のみ有効だが、サイト・オフィス(写真)でネパールの観光ビザの範囲内で期限の延長申請が出来る。
4日以上の申請の場合には証明写真が必要で、3日以内ならば不要とガイド本には書いてあった。
私たちは翌朝のダルバール広場も見たかったので、申請のためにサイト・オフィスへと出向いたのだが、ルールが変わっていて3日以内の延長でも証明写真が必要とのこと。
で、私たちの延長申請はできなかったのだが、翌日のダルバール広場でどうしたかって?
翌朝、チケットチェックのお兄さんにチケットは?と聞かれた時に、前日のチケットを見せたら、
お兄さんはOKと言ってくれた。 -
ダルバール広場の中にはユニークな神様もいて、地元民の信仰の対象となっている。
この神様の名前はカーラ・バイラヴ。
シヴァ神の化身である恐怖神を具現化した姿で、左手には生首、右手には剣を携え、嘘をつく人を成敗する神様だ。
言い伝えでは、カーラ・バイラヴ神の前で嘘をつくとその場で死んでしまうとか。
その昔は、罪人の告白(裁判)をカーラ・バイラヴ神の前でやっていた時代もあったそうだ。カーラ バイラブ 史跡・遺跡
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カーラ・バイラヴ神の周りにはお供え物を売る出店が沢山出ていた。
-
カーラ・バイラヴ神の前には巫女のような女性が座り、お供え物を捧げる人々の顔に魔除けの飾りを施していた。
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この写真の女性もお祈りを捧げていた方の一人で、帰路の顔の表情はとても明るい。
信仰の力と言うのは凄いよね。 -
ダルバール広場の散策はまだまだ続く。
-
お土産屋さんが1階に入るこの建物はバグワティー寺院で、修復がすでに行われた建物。
バグワティー寺院 寺院・教会
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イチオシ
寺院の窓を飾る木彫細工も繊細で綺麗。
バグワティー寺院は、地震では倒壊を免れた建物の一つだということだ。 -
ダルバール広場には旧王宮(ハヌマン・ドカ)もある。
ネパール地震前は内部の見学も可能だったそうだが、2018年の1月時点では内部見学は倒壊の恐れがあるので不可。
中庭のみ見学可能だった。 -
ハヌマン・ドカの入口はハヌマン門と呼ばれ、入口左側には赤い衣装を来たハヌマンの守り神の姿。
ハヌマンはヒンドゥー教の神様の一人で、風神でもあり、猿王でもある。
復興の櫓が組まれている中で佇むハヌマン像の姿。
きっとカトマンズの人々にとっては復興のシンボル的存在なのではないかな。 -
旧王宮:ハヌマン・ドカの中庭は修復が終わっていた。
でも、中庭の真ん中から王宮全体を見回すと、なんだか妙な感じ。
茶色の建物と白い建物で、建物の統一感がとれていない。
このチグハグ間の原因はネパール王室の複雑な歴史に由来する。
旧王宮が最初に建てられたのは17世紀のマッラ王朝の頃。
ネパールで生まれたヒンドゥ教とチベット仏教を融合した新しい文化;ネワール文化が最盛期の時代で、赤茶色の煉瓦で作られた建築物はネワール文化を代表する建築洋式だ。
しかし現代に伝わるネワール文化は実は一度、歴史の中で途切れている。
その途切れた時に建てられたのが、西洋風の白い建物だ。ハヌマンドカ (旧王宮) 史跡・遺跡
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18世紀後半、シャハ王朝によりネワール文明を率いたマッラ王朝は滅ぼされ、シャハ王朝がカトマンズにおける実権を握った。
しかし、一世を風靡したシャハ王朝も長続きはせず、ラナ王朝に滅ぼされしまった。
その時のラナ王朝の王様が西洋かぶれで、西洋風LOVEだったため、ラナ王朝時代に建てられたのが白亜の王宮で、それが、現在に残る王宮をネワール建築と欧州建築の入り混じった形になってしまっている。
更に20世紀にラナ王朝は終焉を迎え、トリブヴァン王へと王が変わるがソレも長続きはせずにビレンドラ国王へと交代し、2001年のビレンドラ国王一家殺害事件を経て、王政が廃止され、ネパールは現在の連邦民主共和国となっている。
2001年に起きたビレンドラ国王一家殺害事件は世界中が驚いた事件で、殺害された王の息子である王太子が容疑者であると一般公表(王太子は銃乱射後に同じ銃で自殺を図り3日後に死亡)されているが、実はこれは第三者による陰謀で、王太子は何者かに唆されて王家の一家団欒の場で銃を乱射し、王族9名を殺害したと言われている。
で、ダレが王太子を唆したのかって…?
それは、王族の団らんの場にただ一人居なかった、王家のたった一人の生き残り…。
あくまでも噂の域を出ないが、次王に即位した王弟ギャネンドラ…だと言う話だ。ナサルチョーク 散歩・街歩き
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旧王宮の見学を終えた後は、クマリの館へと足を運ぶ。
クマリとは生き神クマリとも呼ばれる聖なる巫女で、王政の頃には政治の方向性にも関わる予言をしていた少女の事だ。
そのクマリがこの館に居る。 -
クマリは僧侶の家族から選ばれた少女で、初潮を迎えるまでを生き神クマリとしてこの館で生活をする(現在は地震による修復中なので、別の場所で生活しているらしい)
クマリの予言や宣託は王だけに対してではなく、一般庶民にも行われるため、王政が廃止された現在でもクマリは存在し、代替わりを続けている。クマリの館 建造物
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クマリの館の装飾はネワール文明の最高の装飾ともいわれるほど豪華絢爛。
こんな素敵な館で生活できるクマリは幸せ…なのだろうと普通は考えると思うのだが本当にそうかな? -
カースト僧侶の家庭から選ばれた穢れなき少女は両親からも引き離され、クマリの館に閉じ込められ神としての振る舞い方を教育され、クマリとなる。
神は全能であるためクマリに指名された幼い少女はその役割を終えるまで(初潮を迎えるまで)は学校へも行かせてもらえないし、勉強・一般常識も教えてもらえない。 -
クマリとしての役割を終える時の彼女達の年齢は12歳から14歳。
初等教育も受けることもできない彼女らの人生は、いったいどうなってしまうのか…。 -
まさか使い捨て…の訳はないと思うが、ある意味、幼いうちから酷な人生だよね。
クマリの人生がこの建物同様に閉ざされたものにならなければよいのだけど…。
(余計な心配だね...きっと) -
イチオシ
ABCへのトレッキングを終え、やって来たカトマンズの街。
地震の爪痕が残るダルバール広場や王宮の歴史、クマリの人生など考えさせられることが沢山あった。
カトマンズの街散策はまだまだ続くので、続編は次回の旅行記で。
前の旅行記:ABCトレッキング-6・7日目【秘湯デビュー@ヒマラヤ 】
https://4travel.jp/travelogue/11335787/
続きの旅行記:裏道散歩で見~つけた 融合神が住む町カトマンズ
https://4travel.jp/travelogue/11372680カテシンブー ストゥーパ 寺院・教会
-
この旅行記の終わりに…、個人的な独り言を少しだけ。
健康優良児で半世紀弱を過ごしてきた私ですが、カトマンズでの思い出を綴っている今、病院のベッドの上に居ます。
夜中に激しい腹痛で救急病院へと行き、そのまま入院へ。
まだ3日目で、この後どうなるのかも分からない状態。
毎年健康診断を欠かさず受けていて、健康には注意を払っていても病気って発症するのですね。
今は24時間点滴で断食状態が続いているのが一番つらいかな。
皆さんも、健康管理、注意してくださいね♪
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この旅行記へのコメント (18)
-
- 肉団子さん 2018/06/20 21:22:55
- ゆっくり養生してください!
- 旅行に最後を読んだ時は え?となりましたが、
もう回復されてみえるようで何よりです。
どなたかのコメント欄での「ブツブツ…の呟き内容がなかなか凄いものがあります。」
「思わず吹き出したくなる呟きもあり」でなんだか安心しました。
ゆっくり養生されて、また秘境の旅行記を読まさせてください。
大事に!
- ウェンディさん からの返信 2018/06/21 21:20:16
- RE: ゆっくり養生してください!
- 肉団子さん こんばんは。
6日前の夜は強烈な痛みに内臓を潰され、今日は3日間の溜まった仕事に押しつぶされてきました。
カトマンズ旅行記の文章を書いていた時は手術になるのか温存になるのかまだ先が不透明な状態でしたが、抗生剤が上手く働いてくれて、現在はもう80%回復です。
私自身が病気入院が初めてだったので夜中に病室中に響くシニアの方々の心の声にはビックリしましたが、コレが日本の高齢者社会の実情なんだ…と言う事も改めて実感しました。
高い宿泊費となりましたが、滅多に出来ない社会学習の機会だったと考えています。
ウェンディ
-
- ねもさん 2018/06/20 20:11:05
- 大変でした
- ウェンディさん ご病気なのにご投票ありがとうございます。
予想外の出来事で驚かれたことと思います。私もびっくりしました。
旅行記から推察するにウェンディさんは何事にも真剣に取り組む方なんだと思います。で、身体が悲鳴をあげたのでしょう。それがウェンディさんなので、やめなさいと言っても無駄でしょうから、疲れたなぁと思うときは理性ではなく本能に従ってください。
まあ全てにいい加減な私の言葉では説得力皆無かもしれませんが(笑)
ネパールもタジキスタン&トルクメニスタンもとっても面白かったです。
一応お見舞いコメントのつもりなので、ご返信には及びません。
- ウェンディさん からの返信 2018/06/20 21:16:05
- RE: 大変でした
- ねもさん こんばんは。
かなり回復して元気になりました。
健康の大切さは病気になってみないと分からない…と言いますが、ほんとにその通り。
自身の健康だけなく、家族の健康管理ももうちょっと真面目に考えなきゃなぁ…と思っています。
私自身、ねもさんが推測するように真面目です。(←と自分で宣言するのも変ですが)
しかし、一方でかなり能天気で楽天的な部分があり、自分が頑張ってもそれ以上は自力でどうにもならない時は天に全てを預けます。
今回の突然の入院も炎症を起こす要因であるストレスの類は多少あったかもしれませんが、体内で炎症が起きてしまっているのは事実でしたし、私に出来るのは何も食べずに内臓を休ませるだけで、あとは抗生剤と基礎体力がどの位頑張ってくれるかの世界。
頑張って闘病するというよりも、身体の治癒力を応援する様な気持ちで病院に収監されていました。
まぁ、そろそろ色んな意味でお年頃…と言う事なのでしょうね。
ウェンディ
-
- 川岸 町子さん 2018/06/20 19:10:44
- お大事になさって下さい!
- ウェンディさん、お見舞い申し上げます。
回復に向かわれ、安心しました(^o^)
私も人が驚くほど丈夫ですが、全身麻酔の手術は4回してます。我慢して我慢して、ようやく病院へ行くのが悪いのでしょう。
私は逆方向ですが、1996年にカトマンズからポカラ行きで、小さな飛行機が変な飛び方をして、途中で離陸の空港へ戻ったことあります。ジェットコースターみたいに怖い体験でした(+_+) ネパールの空港や飛行機、今後は事故がないようにと祈ります。
町子
- ウェンディさん からの返信 2018/06/20 20:49:55
- RE: お大事になさって下さい!
- 町子さん こんばんは。
断食道場から出所して、明日からの社会復帰の準備運動をしています。
町子さんは全身麻酔を4回もですか〜。
毎回、かなりの我慢を重ねて、切羽詰っての病院行気だったのですね。
次に調子の悪い時には早めに病院へと行ってくださいね。
私も月曜日の時点で炎症値が下がらなかったら手術でしたが、運は私の方に流れてきてくれて、野生児の回復力も強かったのか、お薬治療だけで何とか回復させました。
ネパールの国内線は事故が多い事で有名ですが、自分がヒヤリハットの現場に立ち会うと、心臓バクバクになってしまいます。
どの事故も整備不良が原因らしいのですが、どうして整備不良になるのかを毎回検証していない気がします。
国民性もあるのかもしれんね。
ウェンディ
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- fujickeyさん 2018/06/20 15:19:43
- ムリしないでください。
- ウェンディさん、こんにちは。
電車の中で途中まで旅行記を読み、続きを今読みました。
最後の1枚に驚きです。
入院されていたのですね。ビックリしました。
他の方とのやり取りを読んだ感じでは回復に向かっているようでホッとしました。
手術は受けていない様子。。。ですよね。
カトマンズ空港での着陸のやり直しや
市内の廟や寺院があんなつっかえ棒数本で倒壊を防いでいるなど
突っ込みどころがあったのに最後の1枚で吹っ飛びました。
どうぞお大事になさってください。。。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2018/06/20 17:13:02
- RE: ムリしないでください。
- fujickeyさん こんにちは。
日頃頑丈な私らしくもない突然の入院で私自身が驚きましたが、抗生物質の効きがきわめて良かったようで、無事に出所できました。
基本は点滴治療だったのでひたすら暇な状態(痛みはありますが)でした。
昼間寝ると夜間に眠れなくなることと、66時間絶食だったので同室の他の方の食事の音や匂いがすきっ腹に堪えて、私はPCでの旅行記作成に集中することで聴覚と嗅覚をシャットアウトして逃避していました。
日頃の生活ではあそこまで旅行記にまとまった時間はさけませんが、トイレと寝る以外はすることが無い生活だったので、旅行記作成には没頭できましたよ♪
とりあえず経口薬は飲んでいますが、一応回復かな。
後は、再発防止に努めるだけです。
カトマンズ市内の様子ですが、なかなか寺院の修復(再建築)は進んでいません。
一番の理由は国家予算で、修復に廻せるだけの予算がないとのこと。
国際支援でなんとかしてほしいところですが、天然資源が乏しい国なのでなかなか外国から援助の手が伸びないのかもしれません。
せめて、訪れた旅人が寄付なりをして、少しでも復興の役に立てれば良いですね。
ウェンディ
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- のんき茂野さん 2018/06/19 18:59:06
- こんにちは~
- 無理をせず養生につとめて早く復調してください!
のんき
- ウェンディさん からの返信 2018/06/19 19:51:26
- 夜が辛いんです♪
- のんき茂野さん こんばんは。
体調はかなり回復してきて病棟を移ったのですが、行った先が老人病棟(って言葉悪いですネ)―シニア病棟みたいな部屋で、消灯時間を過ぎたころになると、お年を召した方々は心の声がリアルな声となって出てきてしまうらしく、ブツブツ…の呟き内容がなかなか凄いものがあります。
人生勉強の一環だと思い心静かに拝聴させていただいておりますが、思わず吹き出したくなる呟きもあり、笑うと内臓に響くので笑うに笑えず…、ある意味、苦しい病棟生活です。
ウェンディ
- のんき茂野さん からの返信 2018/06/20 00:14:09
- RE: 夜が辛いんです♪
- > のんき茂野さん こんばんは。
>
> 体調はかなり回復してきて病棟を移ったのですが、行った先が老人病棟(って言葉悪いですネ)―シニア病棟みたいな部屋で、消灯時間を過ぎたころになると、お年を召した方々は心の声がリアルな声となって出てきてしまうらしく、ブツブツ…の呟き内容がなかなか凄いものがあります。
>
> 人生勉強の一環だと思い心静かに拝聴させていただいておりますが、思わず吹き出したくなる呟きもあり、笑うと内臓に響くので笑うに笑えず…、ある意味、苦しい病棟生活です。
➖➖➖ 少しずつでも回復されているご様子、安心しました。
大部屋は何かと有りますでしょう〜?
のんき の時は夜中の2時に灯りがついて
洗濯されている方や、病棟徘徊の方もいらっしゃい
ましたから〜 其れも思いでになります。
『これが病室ダァ〜』道中記お待ちしています!
のんき
>
> ウェンディ さんへ
追伸: ヒマラヤ トレッキングの方が楽でしょう〜?
>
- ウェンディさん からの返信 2018/06/20 07:16:43
- RE: RE: 夜が辛いんです♪
- > 追伸: ヒマラヤ トレッキングの方が楽でしょう〜?
それは、もちろん。
点滴スタンドを抱えて歩く日々よりも、自然の中をのんびり歩くトレッキングの方が楽ちんですし、心も楽しいです。
病院はいろんな病状の方がいらっしゃるので、【楽】という文字はでてこないですね。
健康は心の【楽】とリンクするので健康な身体(心も)は、やっぱり重要だと思います。
-
- らびたんさん 2018/06/19 18:39:28
- 回復中ですか?
- ウェンディさん、こんにちは。
カトマンズ…っていうかイエティの事故率は大したもんですよね。
私も各地でオンボロ乗ってますけど、イエティのときはちょっと緊張しました。
で、入院ですか!
ブログを更新できるくらいに回復されたと考えていいのでしょうか。
大変でしたね。
元気な夏を迎えられるよう願っています。
らびたん
- ウェンディさん からの返信 2018/06/19 18:58:22
- RE: 回復中ですか?
- らびたんさん こんばんは。
夜間に発症した時には腫れた内臓同士が体内でこすれ合う激痛に歩くのも困難で、初めて相棒に抱き上げて運んでもらいましたが、今はもうかなり元気になりました。
発症したのが金曜の深夜(土曜の1時)だったので土日が挟まり、仕事のお休みも3日で済みそうでほっとしていますが、日頃医者知らずな人間ほど薬が良く効くのか、抗生物質の薬効のお蔭で何とか乗り切りました。
友人には棚ぼたの休暇だ…と言われましたが、どうせ1泊2万円超の大枚を支払うのだったら、どこかの中級温泉宿(ここで高級と言えないのが小心者の私)に支払いたかったです。
点滴で栄養剤を入れるとはいえ、同室の方が食べる食事の匂いや音が66時間断食を強いられた私には厳しくて…。
きっと私は断食道場には入れません。
夏は久々のアメリカ国立公園でトレッキング尽くしの予定です。
入院で落ちた筋力を回復するのに多分1か月。
身体が落ち着いたら、また体力つくりをしなくてはならないようです。
ウェンディ
- ウェンディさん からの返信 2018/06/19 19:02:20
- Yetiといえば…
- そうそう、話題のYetiですが、一昨日(日曜)の午後にカトマンズ→ポカラ便が滑走路をオーバーランして草地に突っ込んだそうです。
やっぱり事故率が高いですね。
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- スイカさん 2018/06/19 16:07:49
- 入院!?
- こんにちは、ウェンディさん
入院!?
この旅行記執筆は現在のことですよね。
数多くの旅行記の文章から思い浮かぶのは豪傑冒険家の姿ですが、希に旅行記に掲載される写真には見かけは華奢な女性が写っていることを知っています。
旅行記文章から病状を察することは出来ませんが、カトマンズ記次編の約束があることと辛いのはお腹が空いていることということから大事がないことを祈ります。
私はタイで犬に噛まれて狂犬病のワクチン治療中。5回中3回目の注射終了。2回目終了時から医者の言い付けを守り禁酒・禁珈琲中(11日目)です。
お互い断食、禁酒、禁珈琲、頑張りましょう。
スイカ
- ウェンディさん からの返信 2018/06/19 17:02:54
- RE: 入院!?
- スイカさん こんにちは。
珍しく自宅とは異なる場所で文章を書いているウェンディです。
この文章を書いたのは昨日でまだ先が見えなかったのですが、先ほど退院の見込みが見えてきました。
最近はジムにも行き始めて贅肉も少し減らして健康増進に力を入れていたのに、自力ではどうしようもない病気ってあるのですね。
絶食状態も解除され、66時間に及んだ断食道場も終了の予定。
健康って大事ですね。
スイカさんも狂犬病の治療、怠けないで頑張りましょう♪
私もしばらくは再発しないように過度のストレスがかからない生活を心がけたいと思います。
(旅をしている時が一番ストレスフリーなんですけどね…)
ウェンディ
- スイカさん からの返信 2018/06/19 17:21:32
- RE: RE: 入院!?
- 良かった、良かった。
自分の身体は、自分が一番知っていますからね。
豪傑冒険家と思っている読者も多いと思います。
また、不思議な場所をたくさん私達に見せて下さい。
スイカ
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