2019/10/30 - 2019/10/30
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ウェンディさん
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今年の秋はなぜだか 海風が恋しくて
ふらり 横浜へ
のんびりと 大人シックな初秋の情景を
歩いてきました
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
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YOKOHAMA秋さんぽの始まりは、夕方の山手イタリア山庭園。
久々に訪れる西洋館へと足を向けた。 -
10月の西洋館の室内装飾は、ハロウィン仕様。
ハロウィンというと、東京某所のスクランブル交差点での無邪気を装った迷惑行為が頭に浮かぶかもしれないが、山手西洋館のハロウィンは、彼らとは趣旨が異なるかな。
あくまでもケルト民族の秋の収穫祭をベースとした室内装飾で、山手地区にある7つの西洋館が、それぞれに個性豊かなデコレーションを披露している。 -
山手イタリア山庭園のブラフ18番館では、秋のハイティーの設え。
ハロウィンといえばオレンジ色のカボチャのイメージが先行するのが一般的だが、こちらではあえてカボチャではなく、秋の花である菊をそのメイン・モチーフにしていた。 -
菊と言えば日本では、仏花としての用途がまず頭に浮かぶ。
菊の花を室内装飾用に活けるなんて縁起でもない・・・と思う方もいるかもしれないが、そう考えるのは日本人だけかもしれない。
欧州では、品種改良された小振りの菊の花は、花の種類の少ない秋は大人気だそうだ。
小振りの菊の欧州名は「マム」。
なんだか優しいお母さんみたいな名前だね。 -
マムの花色はカラフル。
プレゼントに「菊の花束をあげる」といわれても「微妙」と思ってしまうかもしれないが、こんなに可愛いマムのアレンジだったら嬉しいよね。 -
ポンポンの様にも見える黄色のマムは、その背の高さを生かしたアレンジも和な雰囲気で素敵。
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イチオシ
リビングのテーブルは、赤いマムをベースに秋の果物の祭典。
ブラフ18番館 名所・史跡
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オトナ色のチョコレート・カラーのマムをポイントにハイティーのセット。
よく見ると、蓋付き陶器がカボチャ型。
カボチャを前面には出さず、さりげなく脇役として配置するところが、オトナの余裕を感じさせる。 -
一転して、サン・ポーチは魔女の物置風。
空飛ぶ箒や魔女のおやつ、ピクニックセットなどがソファーの上に放り出されている。
箒の影からは使い魔のネコが外の様子をうかがっていて、荷物の番をしているのかな。 -
山手西洋館のハロウィンの設えは、プロのアーティストが作品を提供していて、どの西洋館もその完成度は高い。
ブラフ18番館の装飾:秋が旬の菊は、なかなか素人には思いつかないアイディアで、さすが、プロフェッショナルの仕事。
目の付け所が違うのだろう。
写真はブラフ18番館の二階へと上がる階段にあった小瓶。
活けたのは西洋館のスタッフさんかな。
季節を感じさせるさりげない小さな心遣いも、嬉しいよね。 -
イタリア山庭園には7軒の山手西洋館の縮尺模型が展示されていて、ブラフ18号館は左端。
天を滑空する鳥の視点から眺める西洋館の様子。
ドローンでも使わない限りは西洋館を上から見ることはできないので、なかなか興味深かった。山手イタリア山庭園 公園・植物園
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山手西洋館巡りの2軒目はベーリック・ホール。
この日は石川町駅への到着が午後3時頃だったので、すべての洋館を巡ることができずに、気になるお屋敷をチョイスした秋散歩だ。 -
英国貿易商のベリック氏のお宅であったベーリック・ホールの玄関でのお出迎えは、海を渡る航海者らしく、船の碇。
クリーム色の壁に木の葉で書かれたHAPPY HALLOWEENの文字。
青という色がモチーフなのに、全体として秋のイメージだ。 -
ベーリック・ホールのメインダイニング・ルームは、The Halloweenのティピカルなオレンジ色。
テーブルの上では、クルクルとつむじ風が渦巻いていた。ベーリック・ホール 名所・史跡
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食卓のコンセプトは、【時空の渦に巻き込まれたハロウィン】。
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設えのイメージは海の男の食卓だろうか。
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イチオシ
使用されている燭台は銀製だが、欧州の地方屋敷で使われるような年期の入った品。
貿易船の船乗りたちのダイニングをイメージしたのだろう。 -
ホール脇のサン・ポーチでは、小魔女さんが魔術の練習中。
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彼女のお母さんは、大魔道士としても知られる魔女で、メインダイニングの異次元空間への渦を作り出した。
でも小魔女さんはまだ魔術の勉強中で、彼女が作れるのは鳥たちが喜ぶそよ風くらい。
ダイニングの大きな渦巻きを作り出したお母さん魔女のレベルに達するには、まだまだ修行が必要そうだ。 -
二階への階段の途中浮かび上がるのは、お母さん魔女の残像だろうか。
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二階は、この館でベリックさんファミリーが生活していた頃の様子を再現していて、書斎の机の上には旧式の大きなタイプライター。
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そして、デスクの上のタイプライターの隣にはどでかいハロウィン装飾。
季節を感じられる装飾を仕事場に持ち込むのは大いに結構だが、さすがに仕事机の上は邪魔ではないのかな。 -
ベリック夫妻の寝室もハロウィン・バージョンに模様替え。
四つ葉の形をかたどったQuatrefoil (クワットレフォイル) の窓枠から優しくお日様の光が射し込んでいた。 -
二階の角部屋は、奥様のためのサン・ルーム。
貿易商の旦那様は航海で家を空けることが多かった事だろう。
そんなとき、彼の最愛の妻はサン・ルームの窓から青い海原を眺め、いつ戻るとも分からない旦那様に想いを馳せていたに違いない。 -
西洋館の最後の一軒は山手111番館を予定していたのだが、夕方が迫ってきていたので先に港の見える丘公園のバラ園を散策することに
港の見える丘公園 公園・植物園
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イチオシ
バラ園では秋薔薇が咲き始めていて、最盛期まではあと1週間か、2週間。
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大振りのバラが数輪、咲いていた。
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今年の秋は台風も多く、横浜もその風雨の被害を受け、山手の丘の上にあるバラ園にも影響があったそうだが、それでも風雨を耐えた蕾が元気にその花を咲かせていた。
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夕方4時半に山手111番館へ。
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山手111番館は小さめの洋館だが、入ったときの吹き抜けホールの広さ、天井の高さにいつも圧倒される所。
今回も、シャンデリアが照らし出す空間にドキッ!山手111番館(旧ラフィン邸) 名所・史跡
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フラワー・アーティストさんが手がけたハロウィンのコンセプトは大人シック。
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イチオシ
大柄な朱色のプロテアの花を主格にして、構成されている。
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ダイニングルームは、イギリス食器を用いたクラシカルなハロウィンの雰囲気。
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器の中に盛り付けられているのは秋の植物たち。
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食卓のメインカラーは、秋色である黄色。
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黄色に紫色を合わせるのはなかなか配色が難しいのが一般常識だが、アーティストの手にかかると、不思議と素敵な組み合わせに見えてくる。
薄紫のトゲトゲ(大きな猫ジャラシみたい)のルリタマアザミ(瑠璃玉アザミ)と秋の植物との相性もバッチリ。 -
マントルピースの上には本が置いてあるのだが、実はソレはリアルな本ではなく、本を形どった花器。
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秋色の花と木の実のアレンジメント。
同じ花を様々なアレンジで飾っているのだが、それぞれが各々に個性的。 -
イチオシ
英国式の食卓は、シンプルだけど素敵♪
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キッチンは一転してかわいらしい雰囲気。
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手作り感溢れるオブジェも可愛い。
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時刻はあっという間に午後5時前。
西洋館の閉館時間まで、あともう少し。 -
西日が館内に斜めに射し込んでいた。
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山手111番館のハロウィン装飾は、色使いも華の選び方も独創的で、
この日に訪れた3軒の中で一番インパクトがあったかな。 -
去り際に山手111番館の室内を振り返ると、玄関ホールの内側にも西日が射し込み、
また先ほどとは異なった雰囲気を醸し出していた。 -
正面の丸テーブルの上にも、柔らかな自然光が当たっていた。
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夜の帳が降り始めた横浜の港。
(ここから先の夜の風景は、西洋館へ訪れたときとは別日になります) -
輝く氷川丸が闇の中に浮かび上がり、
氷川丸 名所・史跡
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インド水塔も夜の中にその姿を際立たせる。
インド水塔 名所・史跡
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不思議なオブジェがある象の鼻パークのその先にあるのは、
象の鼻パーク 公園・植物園
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私がいつか夜に行ってみたいと思っていた場所
そこからは、みなとみらい地区が一望でき、よこはまコスモワールドの大観覧車が色を変え、きらめく姿がくっきりと見えた。よこはまコスモワールド テーマパーク
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青の世界;深海のような青が支配する世界へと足を踏み入れる。
誰もいない青の世界。
ひとりぼっちで歩くのは少し寂しいエリアかもしれないが、その孤独感と透明感のある青の照明が不思議とマッチする。
静かに波が打ち寄せ、その音は、ゆっくりと体の中でもリフレイン。
波と鼓動が織りなす二重奏。
さらに足が床を踏むステップ音が加わり、夜の横浜を思う夜想曲(ノクターン)が青の世界へと響いていた。横浜港大さん橋国際客船ターミナル 名所・史跡
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イチオシ
鯨の背の別名を持つ青の世界の正式名称は、大桟橋。
大型旅客船のターミナルだ。
ターミナルを支配する青を介して眺める夜の横浜は、昼間のソレとはなんだか別世界。
ハロウィンの魔法で、異世界へ飛ばされた気分になってしまいそう。 -
青い大桟橋からは見えるのは異世界だけではなく、ライトアップされた赤レンガ倉庫の様子も。
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大桟橋の周辺エリアもかなり面白い。
面白い対象は人それぞれだが、私にとっては《人のいない人工的な空間》が非常に興味深い場所。 -
時折、マラソンをする人が通り過ぎる以外は人の気配はなく、ちょっと廃墟チック。
背後で煌々と輝くのは、みなとみらい地区の賑やかなエリア。
その5分と離れていないところにあるのが、この風景。
ギャップが面白い。 -
JR桜木町駅を目指すついでに赤レンガ倉庫へも寄り道。
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赤レンガ倉庫はイベントがある時に来ると、あまりの人の多さで疲れてしまうので、何もない日に訪れるのがお勧め。
横浜赤レンガ倉庫 名所・史跡
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夜なので建物のレンガ積みの詳細までは見ることはできないが、
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イチオシ
19世紀頃のイギリスの港町を彷彿とさせる雰囲気を楽しめる。
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10月に秋散歩に訪れた横浜。
港風に吹かれながらの山手ハロウィン散歩に -
夜の港のそぞろ歩き。
波の奏でるノクターン(夜想曲)に耳を傾けながら一人で歩く、横浜。
しっとりとした秋景色の中、
仕事に追いまくられてトゲトゲしていた心も、少しはリラックスできたかな。汽車道(港1号 2号 3号橋梁旧臨港線護岸) 名所・史跡
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10月の横浜さんぽの姉妹旅行記はこちら↓
https://4travel.jp/travelogue/11558966
-英国少女の不思議な夢☆秋バラ薫るハロウィン添え-
そごう美術館で開催している【不思議の国のアリス展】と続けて訪れた【横浜イングリッシュ・ガーデン】からインスピレーションを受け、アリスのお姉さんを主人公とした物語を作ってみました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- morino296さん 2019/11/01 09:01:20
- 大人シックなハロウィン
- ウェンディさん
おはようございます。
山手西洋館のハロウィンをお楽しみになれたようですね。
どこかの街の雑踏とは違い、大人シックなハロウィンでしたね。
いつもながら、ウェンディさんのコメントの素晴らしさに感心させられます。
旅行記を見る人に、現場の様子がよく伝わりますね。
今年は秋バラの見頃も遅い気がしますがどうでしょうか。
お仕事もお忙しいようですが、気を付けてお過ごしください。
morino296
- ウェンディさん からの返信 2019/11/01 23:20:20
- Re: 大人シックなハロウィン
- morino296さん こんばんは。
ちょっとだけ日常とはかけ離れたところへ身を置きたくて、お出かけした横浜。
のんびり散歩で気分もリフレッシュし、ストレス・スイッチをニュートラルに。
足を使って歩くのは、脳も活性化され、体にも心にも良いですね。
今年は夏の暑さが9月に入っても続いたり、台風などの天災も多く、秋の植物たちもその生育や落葉が例年とは異なっているようです。
秋薔薇も、見頃の時期が一週間くらいは遅れている気がします。
台風や大雨で被災した方々も多く、少しでも安定した天気が続くと良いですね。
ウェンディ
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