2018/01/03 - 2018/01/04
6位(同エリア328件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記382冊
- クチコミ2269件
- Q&A回答130件
- 2,391,373アクセス
- フォロワー354人
朝日と夕陽、どっちが好き?と聞かれた時、新潟生まれの私が選ぶのは、断然、夕陽。
日本海に沈む真赤な太陽は子供の頃から見慣れた光景で、夕闇の中にとろけそうになりながら海へと同化していく夕陽は私にとっては、故郷そのものの風景です。
しかし、相棒と共に2018年のお正月に歩いたヒマラヤ;アンナプルナ・ベースキャンプ(通称ABC)で見た朝の光景は、私に衝撃を与えました。
澄みきった天から降ってくる紅の光。
輝く光は雪化粧した山を照らしだし、ヒマラヤの峰々は朝日を浴びた瞬間に紅色に輝きました。
そう、それは自然が演出するダイナミックなショータイム。
雪に覆われた白い峰に朝日があたり、空の雲もろとも染め上げられた様子はまるで豊穣の女神が紅の羽衣を纏ったかのようで、山の朝焼けなど見慣れているはずのガイドさんすら口をポカンと広げるほど。
ABCで眺めた朝焼けのアンナプルナは、私自身にとっても忘れられない光景となりました。
★2017年末-2018正月 ABCトレッキング旅 日程★
□12/29 羽田(00:20)-バンコク-カトマンズ-ポカラ(15:00)
タイ航空 イエティ航空利用
・12/30-1/5 6泊7日 ABCトレッキング
・Day-1 12/30 ポカラ→シワイ→チョムロン(2170m)
・Day-2 12/31 チョムロン→ヒマラヤ・ホテル(2920m)
・Day-3 1/1 ヒマラヤ・ホテル→マチャプチャレ・ベースキャンプ(3700m)
・Day-4 1/2 マチャプチャレ・ベースキャンプ→アンナプルナ・ベースキャンプ(4130m)
■Day-5 1/3 アンナプルナ・ベースキャンプ→シヌワ(2360m)
■Day-6 1/4 シヌワ→ジヌー(1780m)
・Day-7 1/5 ジヌー→シワイ→ポカラ
□1/6 ポカラ-カトマンズ イエティ航空利用
□1/7 カトマンズ(13:55)-バンコク-(成田)
□1/8 -成田(06:15) タイ航空利用
★2017年末-2018年始 ABCトレッキング旅 旅行記★
【1】ビザの取得は忍耐の連続 https://4travel.jp/travelogue/11319508
【2】大和撫子 山岳民族に勝負を挑む♪ https://4travel.jp/travelogue/11321647
【3】高山病は妊夫の気分 https://4travel.jp/travelogue/11323302
【4】荒ぶる女神の抱擁 https://4travel.jp/travelogue/11327387
【5】暁の女神が纏う羽衣 https://4travel.jp/travelogue/11333984
【6】秘湯デビュー@ヒマラヤ https://4travel.jp/travelogue/11335787
【7】着陸失敗の確率は? https://4travel.jp/travelogue/11371050
【8】裏道散歩で見~つけた https://4travel.jp/travelogue/11372680
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2018年の新年を迎えたのはネパール。
相棒と共に7000m、8000mの山々が連なるヒマラヤ山脈の中で正月を迎えた。
一番の希望を云えば、今回の旅のメインであるアンナプルナ・ベース・キャンプ(通称A.B.C.)で初日の出を拝みたかったのだが、サラリーマンという勤め人の身ではそこまで我儘を云う訳にはいかず、標高4130mのABCへと登りついたのは2018年へと年が変わった1月2日;ポカラを出発して4日目のこと。
4000mを超える高地へのトレッキングは私もこの旅が初めての経験でどのような反応を体が示すのか全く未知数だったが、飛行機で急に高度を上げるのとは異なり自分の足で一歩一歩標高を上げていく為か体の反応は思っていたよりも緩和で、高山病治療薬(予防薬)のダイアモックスを必要とするような状態にはならなかった。 -
しかし、旅のパートナーである相棒は…。
日本でひいていた風邪がトリガーとなった悪心(おしん:高山病の症状の一つ)が彼を襲い、トレッキング初日の夜から食物の匂いを嗅ぐことも食べることも出来ない状態へと陥ってしまった。
日頃から体を鍛えぬいている相棒と言えども強制ダイエット登山はかなり堪えたようで、ABCへと辿り着く頃には頬もげっそりとこけ、ガイドさんを心配させてしまう程となっていた。
そんな状況の相棒だったのだが、さすが昔は山男として鳴らした漢!
ABCへと到着しアンナプルナの姿を目にしてから、彼の状態は少しずつ快方に向かい始めた。
まるで、豊穣の女神であるアンナプルナの山々が弱り切っていた相棒に不思議なパワーを授けたかの様で、ABCへと到着してからは断食状態を抜け出し、煎餅などの日本のお菓子ならば喉を通るようになった。 -
そして、ABC(アンナプルナ・ベースキャンプ)と言えば、忘れられないのが天候の急変。
ヒマラヤのトレッキングの旬は乾季の冬で、私達がトレッキングをした年末年始も基本的には天気は毎日晴れ♪だったのだが、ABCに到着した日の午後だけは天気が悪化し、目の前が真っ白になる程の猛吹雪が吹き荒れ、日中の気温もマイナス15℃まで下がる荒天となった。
この写真はABCへと到着した夕方に撮影したマチャプチャレ山だが、午前中は地面は枯草で覆われマチャプチャレ山にも茶色い山肌が見えていたのに、夕方には山だけではなく地面までの360℃全てが真白く雪化粧し、別世界の様に変貌していた。 -
そんな吹雪の後の一夜を過ごしたABC(アンナプルナ・ベースキャンプ)の夜。
ここまでの3泊の山小屋では、夜もそんなに寒くはないなぁ…なんて思っていたのだが、さすがに4000mを超す標高ともなると夜間の冷え込みも厳しかった。
ダウンの寝袋の中に入っている体は体温で温められた羽毛のお蔭で暖かだったのだが、唯一部屋の中に露出している顔が冷たくて、夜中に顔の冷えで目が覚めてしまった。
だから、顔ごと寝袋の中に潜り込んだのだが、これはあまりいいアイディアではなく、寝袋の中が呼気で湿気りそうになってしまい5分で諦め、顔の冷たさは諦めて寝ることにした。
そして、朝5時半に起床。
山に居る間は寝る時も起きている時も着ているモノは殆ど変らないので、寝袋から抜け出した後は、髪の毛を梳かす程度の身支度を整えれば準備完了となる。
因みにABCに居た時の服装はこんな感じ↓で、山道を歩く時はダウンジャケット、帽子、手袋を着用していた。
・上:モンベル製の極寒地仕様の長Tシャツ+ユニクロ製のハイネックフリース+秋冬用ネルシャツ
・下:モンベル製の極寒地仕様のスパッツ+モンベル製冬山ズボン
起床後は寝袋の中で靴下を履いたり、下着の位置を直したりと暫くもぞもぞしてからトイレへ。
トイレは外にあるので、予想通り手洗い桶の水はカチカチに凍り、とてもその水を利用してお尻を洗える状態ではなかった。
こんな時、ムスリムの人達(イスラム教の信者さんたち)はどの様に対処しているのだろうか。 -
朝6時15分。
まだ夜が明けきらぬ前にヘッドライトを付けて、雪の中を歩き出す。
そんな暗い内にどこへって…。
周りの部屋でも朝の支度を始めていて、私たちと前後して他の方たちもしっかり防寒具で身を固めて外へと出てきていた。
私達、早起きした者たちが目指す場所。
それは、山小屋の裏にある小高い丘の上。
6時30分の日の出に間に合うように小屋を出る。 -
空は刻一刻と白んできて、小高い丘の上に着く頃にはマチャプチャレ山(6993m)の鋭い峰が明けてゆく空を背景に浮かび上がり、色のないその景色は墨絵のよう。
昨日の夕方の夕焼け色のマチャプヤレも素敵だったが、墨絵風なのもなかなか良い。 -
昨日は恥ずかしがって雲の中にかくれんぼしていたアンナプルナ本峰(アンナプルナ1st:8091m)もこの日の朝はその姿を見せてくれていた。
-
アンナプルナ本峰の左にはアンナプルナサウス(山):7219mの姿もクッキリ。
この写真の山と2枚目に紹介した昨日に撮影したアンナプルナサウスは同じ山なのだが、山肌全面に雪が付くとその雰囲気は全然変わってしまう。 -
6時32分、予定より2分遅れで朝の太陽がアンナプルナの山々を照らしだした。
-
イチオシ
もっと緩やかにお日様が当たるのかと考えていたのだが、朝日の登場はドラマティック。
朝日のファースト・ビームがアンナプルナ本峰の稜線を照らしだしたその一瞬の色は、燃え立つ紅。
まるで純白の天女が緋色の羽衣を羽織ったかのような感じ。 -
その美しさに見とれつつも、慌ててシャッターを切ったのだが…。
天女の羽衣が見えていたのは、1分にも満たない短い間。
あっという間だった。 -
燃え立つ紅色は徐々に薄れ、山肌の色はオレンジっぽいピンク色へ。
-
太陽高度は徐々に高くなり、お隣のアンナプルナサウス(山)も赤く染まっていた。
恒星である太陽が地球に対して絶妙な位置にあるからこそ生まれでるこの景色。
これこそ、人知を越えたミラクルなのかもしれない。 -
ガイドさんはこんな景色はアテンドする度に見ていると思うのだが、その彼がこんな顔をして景色を眺めていた。
ガイドさん曰く、ココまで美しい朝の光景は珍しいとのこと。
もしかすると昨日の午後の雪が空に浮遊する塵を落とし、太陽の光が散乱することなく山肌まで届いていたのかもしれない。 -
スペクタルな朝のショーはアッと今に終了し、10分後の6時45分にはもういつもの山の色。
山の色が戻ったのを機に、朝食をとりに山小屋へと戻ることにした。 -
アンナプルナの小屋での最後の朝食はフレンチ・トースト。
ここは4000mの山の上だが、食材はヘリで運ばれてくるので想像以上にバラエティ豊かなメニューが揃っていた。
相棒の朝食は、臭いのしないボイルド・ポテトだけだったのだが彼が食べられたのは小さなジャガイモ2個だけ。
それでも、何も食べられない状態よりはマシだろう。 -
朝8時、出発の時。
目の前に迫るアンナプルナの峰々ともお別れの時間。 -
歩き始めの外気温はマイナス20℃。
冷たい空気がダイレクトに肺に入るのを防ぐためにもバンダナで作った即席マスクは必需品だ。 -
山小屋の真下からアンナプルナを見上げると、アンナプルナサウスからアンナプルナ3rdまでがくっきりと青い空に浮かび上がり、青い空に対して強いコントラストを描く強烈に白い雪面に目がチカチカするほど。
-
イチオシ
下り道に方向のマチャプチャレ山の姿もクッキリと見える。
-
歩きながら背後を振り返れば、アンナプルナの山が連なる姿。
このまま山を下りなくてはいけないのは分かっているのだが、こんな景色が目の前にあるとついつい足が止まり、景色に見入ってしまう。 -
しかし、この日は全日程の中で一番長距離を歩く予定の日。
あんまりゆっくりと景色を見ている余裕はない -
地図に示したのがこの日のトレッキングルートだが、アンナプルナ・ベースキャンプ(ABC)からシヌワ(Sinuwa)村へと向かう。
…と書くと単純だが、このルートは私たちが2日半をかけて登って来た道;4130mのABCから2360mのシヌワ村までを7時間で一気に下ることを意味する。
もしこの日にシヌワ村へと辿りつけなかった場合は、この後の予定に響いてくるので、ここは何とでも死守したいところ。 -
今回のABCトレッキングは登りも下りも基本は同じ道なので、見える景色は登りも下りも同じはずなのだが、昨日の午後の雪のお蔭で目の前の景色は全くの別物。
まるで異なるルートを歩いていると言っても良いほど、目の前に広がる景色は違って見えた。 -
イチオシ
マチャプチャレ(山)の左に見えるガンダルバチュリ(山)の尾根にはヒマラヤ襞(ひだ)と呼ばれる7000m級の山々に特徴的な風が作る雪の襞が美しく形成されていた。
珍しいヒマラヤ襞が見えるのも昨日の雪のお蔭だ。 -
ABCを歩き出して30分ほどすると、そこはもうアンナプルナサウスの全景を見ることの出来る最終ポイント。
ここより下へと降りると、アンナプルナの峰はその全景が見えなくなってしまう。
最後の姿をシッカリと瞼に焼き付ける。 -
そして、昨日の午後を過ごしたマチャプチャレ・ベースキャンプの姿が見えてきたのだが、雪はココをも覆い隠していた。
-
マチャプチャレ・ベースキャンプまで降りてくると標高も3650mまで下がるので、呼吸もかなり楽になり、心臓への負荷も軽くなる。
そのせいか足取りも軽く歩けて、なんだかそれが嬉しい。
登りではけっこう息が上がっていた雪崩危険地帯でも、足はスキップを踏めそうなくらいの軽さで、ガイドさんに「元気だね~」と笑われてしまった。 -
登りで見た時には軽く氷が張っていた沢も昨日の冷え込みでガチガチに凍結し、沢水が流れある形のままで氷柱化。
思わず触ってみたのだが、手で叩いたくらいでは簡単に折れないほど芯まで凍り付いていた。 -
結局、トレッキング道から雪が少なくなったのはヒマラヤホテルを抜けて30分程度を過ぎたあたり。
雪が降ったのはせいぜい4000mエリアよりちょっと下くらいまでかと思っていたので、まさかヒマラヤホテル・エリアまで雪が残っていたのはちょっとビックリだった。
私たちが登りの日に雪が降らなかったのは非常にラッキーだったのかもしれない。
雪が消えたあたりの峠で、下りのトレッカー達は一斉にお着替えタイム。
この先は雪も無く、どんどん気温も高くなるのでダウンジャケットはもう不要。
西洋人は体温が高いので、ダウンジャケットからいきなり半袖T-シャツなんている無茶な着替えをする方もチラホラ。
私は無難にダウンとユニクロのハイネックシャツを脱ぐことに。 -
雪のある景色も良かったのだが、緑があるエリアへと来るとなんだかほっとするのも事実。
白一色の景色も悪くはないが、やっぱり落ち着くのは木々の生い茂る中かな。 -
イチオシ
朝8時にABCを出発、11時頃にヒマラヤホテルを通過し、ランチ場所であるドーヴァン(DOVAN)2520mの村に到着したのが12時10分。
ほぼ4時間、ノンストップで歩いてきた。
この辺りまでやってくると雪の白色などは何処にも見たらなく、今朝まで見ていたあの雪景色はどこの世界の話…と思えてくるような天気。 -
ランチに私が食べたのは韓国ラーメンの辛ラーメン。
辛ラーメンは今までも山小屋メニューでは見かけてはいたのだが、刺激物は高山病を誘発する可能性もあるので自重せざるをえなかった。
でも、2000m台まで下ってきたら、もう高山病の心配は不要で食べたいものを好きなだけ食べることができる。
相棒のランチはニューにはない特別食。
…と言っても、小さなバナナ1本。
3000m以上の高い標高の山小屋では果物など手に入れることは難しいのだが、2500mのDOVANならばあるかもしれない…とガイドさんがキッチンまで交渉しに行ってくれて、1本のバナナを入手してくれた。
相棒は相変わらず吐き気はあったようだが、果物は別腹だったようでバナナ1本は完食できた。 -
昼食後に私たちを待ち構えているのは、バンブー(Bamboo)のひたすら急な階段昇り。
此処は3日目にもあまりの下りの階段道の長さに辟易した道で、そこを今度は登る。
延々と続く階段道をひたすら登る。
午前中のスキップできそうな足取りが何処へ行ったと思う程、鉛の様に重くなった脚。
今回のトレッキングでどこが一番つらかった?と聞かれたら、私の答えは間違えなくBambooの登り階段だろう。 -
13時にランチを食べたDovanを出発して2時間半後の15時20分。
ようやく、この日の目的地であるシヌワ(Sinuwa)村に到着した。 -
シヌワ村での宿はこんな感じで、標高3000m以上にある山小屋と比べたらその建物の作りはヤワで外壁も非常に薄い。
が、コレは手抜き工事と言う訳ではなく気温の問題で、4000m以上の標高があるABCでは夜間の気温がマイナス20℃まで下がるので薄い壁の小屋では旅人が凍死してしまうが、シヌワ村では朝は冷え込んでも0℃位なので、建物にそこまでの厚い壁は要求されないらしい。 -
そして、シヌワ村のあたり(正確に言えばDovan村)のエリアからは、村の家々の周りには畑が見られるようになり、牛や鶏の姿もちらほら目につくようになった。
多分、3000mを超えるエリアでは地面は凍り付いてしまうので冬場の作物栽培は難しいし、鶏だって外では生存が出来ない環境なのだろう。
更にシヌワ村では、上のエリアでは姿を見なかったガスボンベも普通に使われていた。 -
シヌワ村で宿泊した宿のお部屋はこんな感じ。
この標高まで下ってくると厳寒期用の寝袋だと若干暖かすぎるくらいだった。
部屋へ荷物を置いた私たちが最初にしたこと。
それは、気温が暖かい時間帯にしかできない事:素っ裸になって体を拭くことだ。
この日までの3日間の宿はどこも0℃付近もしくは零下の室温で、そんな部屋の中でとても服を脱ぐという気分にはなれなかった。
でも、シヌワ村の15時頃の気温は10℃位はあり、裸になると寒くないことはないが耐えられない気温ではない。
だから、持参したデオドラントシートを使って、身体を拭く。
トレッキング中はシャワーは出来ないことは分かっていたが、さすがに3日間もなにもしていないと脚などは痒くなってくる。 -
体を拭き終って人心地がついた私たちが次にしたことは、家族への連絡だ。
今回はネパールの携帯会社N-Cellで使えるSIMカードをスマホに入れてきたのだが、ヒマラヤの山の中でN-Cellの電波が入るのはここシヌワ村までで、此処より上の標高では電波は入らない。
だから、家族への連絡は4日ぶり。
私たちも日本に残してきた娘に「無事にABCまで登り、下山中であること」を伝えた。
ガイドさんもポーターさんも、同様に家族と連絡を取り合っていた。
この宿ではスマホの充電は1コンセント100Rp(120円程度)なので、心置きなく電池の充電もできる。 -
そんなコトをしていたら、あっという間に夕焼けタイムの17時。
昨晩の様に7000m級の山々はもう目の前にはないが、宿の前に広がるのはチョムロン村へと続く谷。
その谷をゆっくりと夕陽が染め上げていく。 -
後ろを振り返れば、マチャプチャレ山とヒウンチュリ山の峰が真赤に染まっていた。
豊穣の女神;アンナプルナの姿はもう見ることが出来ないが、昨日と今朝見た光景はきっと一生忘れることがないだろうと思える位、しっかりと記憶に焼き付いている。 -
宿の外通路では、おかみさんが野菜を切っていた。
白くて細くてその太さは直径3cmも無かったが、この野菜は明らかに大根。
きっと畑で収穫したばかりなのだろう。 -
そして、この大根の姿を見てしまった時から、私の頭の中はもうサラダと言う単語がスキップしだしていて暴走状態。
もともと私はサラダが大好きなのだが、トレッキングに入ってからはお腹を壊すと悪いので自重していた。
ここら辺のお野菜は自家製で、その肥料も有機たい肥。だから、運が悪ければ細菌でお腹を壊したり、寄生虫とお友達となる可能性もあり、登りの時はひたすらサラダは見ないようにしていた。
でも、もうここまで山を下りてきたら、多少の我儘もいいかな♪
夕食には迷うことなく、Fresh Saladaをお願いして、大皿一枚のサラダをペロリと平らげた。
サラダのプレートの価格は500Rp(600円程度)位だったと思う。
一方の相棒は高山病の影響が少しずつ抜けて吐き気も収まってきたようで、この日の夜はなんとラーメンの2/3を食べる快挙。
今朝、ふかしたジャガイモを2個しか食べられなかった状況から考えたら、ものすごい回復だ。 -
翌朝の起床は6時。
外に出て、朝のマチャプチャレの姿をじっくりと眺める。
魚の尾の形をしたマチャプチャレ山の姿をじっくりと見ることができるのもこの朝が最後。
此処から先では、もうこの方向からのマチャプチャレ山は見ることが出来ない。
朝の気温は冷え込んではいるが、フリースを着ていればしのげる寒さ。
もう、この先はダウンジャケットの出番はなさそうだ。 -
7時に朝食を食べて、8時に歩き始め。
この時間帯は村の人達のお仕事の時間帯で、道ですれ違うのは村と村の間を物資を運搬する方たち。 -
イチオシ
遠くからベルの音がすると思ったらヒズメが石を踏む足音が聞こえてきて、馬がやって来た。
馬はかなりのスピードで階段を駆け上がって行ったのだが、荷物はつけていなく乗っているのは男性だけ。
パトロールの方だろうか。 -
これから歩くシヌワ村とチョムロン村を結ぶルートは急な谷を降りてから更に登るルートで、急な下り1時間、急登1時間のかなりハードな道となる。
今朝は歩き始めから、攻めの歩きだ。 -
トレッキング道の脇には畑もあり、新鮮な野菜たちの姿が沢山。
日本で見るよりも小玉のキャベツだが、きっと昨日の夕食のサラダみたいに野菜らしい甘みがギュッと詰まっているのだろう。 -
シヌワ村の高台から見下ろしてもこれから下る谷底は遥か下で、目の前に見えるのは谷を挟んだ向かい側にあるチョムロン村の段々畑。
このシヌワ村の高台から、チョムロン村の高台まで吊り橋を渡したらもっと楽になるのにねぇ~と思うのだが、そうなったら宿屋さんに泊まる旅人が少なくなってしまうから、村の産業的にはダメージが大きくなってしまうから、無理か。 -
実際に吊り橋があるのは村と村の境目の谷の部分。
シヌア村の高台から、この谷底までの下りで1時間。
この橋を渡り切ったら、今度は1時間の登り階段が始まる。 -
イチオシ
谷底からチョムロン村への道は確かに急坂で、息がはぁはぁと切れる道。
でも、階段の角を曲がる旅に見えてくる村の景色が面白くて、足は自然に前へと進む。 -
宿屋さんを兼ねた民家も多いみたいだ。
朝の時間帯は住民たちの日向ぼっこの時間でもあるらしく、日焼けした顔立ちのお爺ちゃんたちが家の前の陽だまりで日光浴中。
そんな彼らにナマステ~(こんにちは)とあいさつすると、ニッコリ笑って挨拶を返してくれる。
山の中を歩くストイックなトレッキングも良いけれど、こんな風に地元の人達と触れ合いながら歩くのも悪くはないよね。 -
私が登りつかれて立ち止まると、ガイドさんはスマホ休憩。
小さなお子さんが二人いるという事なので、子供たちとチャットしているのかもしれない。
私もそんな時間を利用して、写真を撮る。
アンナプルナサウスが見えていた。 -
民家の軒先にはオレンジ色の何かがぶら下がっていた。
干し柿かな…と思ったのだが、 -
正解は干しトウモロコシ。
今回の旅の中の食事では食べることはなかったが、地元の人は保存食として利用しているのかもしれない。 -
坂道の途中にはチベット仏教の神様を祀る仏塔もあり、その周りにはカラフルな布を施し、お花を植えてある。
こんな風に、あっちこっちを寄り道しながら歩くチョムロン村の坂登りは、全然辛くなくって楽しかった。
昨日は4000mからひたすら下るだけの道で結構大変だったけど、この日は景色を見ながらのんびり歩くので、歩くのが面白い。
でも、歩きだしからこんなにのんびり歩いて、この日の先の予定は大丈夫なのかって…? -
それが、全然、平気♪
この日は、トレッキングの予備日の1日を有意義に使う日。
シヌワ村から3時間歩けば、この日の歩きは終了。
その後は、お・た・の・し・み・のネパールの秘湯でHot Spring三昧 ♪
でも、書き出すと長くなりそうなので、そのお話はまた続きの旅行記で。
前の旅行記:トレッキング-4日目【荒ぶる女神の抱擁】
https://4travel.jp/travelogue/11327387
続きの旅行記:トレッキング-6・7日目【秘湯デビュー@ヒマラヤ 】
https://4travel.jp/travelogue/11335787/
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この旅行記へのコメント (6)
-
- durianさん 2019/01/27 13:20:08
- 最上級の景色にうっとり
- ウェンディさん
少しずつヒマラヤの旅行記を見せていただきました素晴らしい景色ですね。もううっとりしました。それもウェンディさん 初めての標高高い系登山なのに素晴らしです。こんな神々しい景色を目のまえにしたら考え方が変わってしまいそうです。山好きの相棒さんも体調が優れなかったのに無事に全てを達成して下山されて良かったです。
少しずつ標高を上げて行ったとしてもこんなに標高の高いとこに行かれたウェンディさん ならインド、ラダックでも高山病は問題なさそうですね。
日本では話題になりませんでしたが昨年夏ラダックのタッカンマリに登られた女性の方が高山病で亡くなられています。日本の有名な登山家と登られるツァーの様でしたがこんな結果になってしまったとは、どの様にガイドさんやそのツァーの方達に一緒に登ってくれる現地ガイドが何人いたかは、わかりませんが本当におそるべし高山病です。
durian
- ウェンディさん からの返信 2019/01/28 23:58:23
- RE: 最上級の景色にうっとり
- durianさん こんばんは。
ABCトレッキングの旅行記を読んでいただいてありがとうございます。
初めてのヒマラヤ山系への挑戦でしたが、案ずるより産むが易しで、楽しく登ってきました。
私自身が今回のトレッキングで感じましたが、山の魔物は侮ってはいけないモノですね。
魔物はちょっとした体の不調に付け込んで、気力もろとも全てを壊していきます。
もし私自身が相棒と同じ様な状況に追い込まれていたとしたら、最後まで自力で歩き切れていたのか自信がありません。
今夏のラダックは飛行機でいきなり高所に上がるので、そこはもう体力勝負となりそうな気がします。
ユックリとした呼吸や昼寝禁止、水分の摂取、腹八分目など高山病予防対策は頭に叩き込んではいますが、どうなる事か。
脳浮腫が酷くなると、この世に留まっていることができなくなる高山病。
今回は高山域が初めての友人との旅なので、私自身もドキドキしています。
まだ航空券をとったまでで具体的なプランニングは白紙状態のラダック旅。
durianさんの旅行記に遊びにいって、情報収集させていただきますので、よろしくお願いします。
ウェンディ
- durianさん からの返信 2019/01/30 18:59:54
- RE: RE: 最上級の景色にうっとり
- > durianさん こんばんは。
>
> ABCトレッキングの旅行記を読んでいただいてありがとうございます。
> 初めてのヒマラヤ山系への挑戦でしたが、案ずるより産むが易しで、楽しく登ってきました。
>
> 私自身が今回のトレッキングで感じましたが、山の魔物は侮ってはいけないモノですね。
> 魔物はちょっとした体の不調に付け込んで、気力もろとも全てを壊していきます。
> もし私自身が相棒と同じ様な状況に追い込まれていたとしたら、最後まで自力で歩き切れていたのか自信がありません。
>
> 今夏のラダックは飛行機でいきなり高所に上がるので、そこはもう体力勝負となりそうな気がします。
> ユックリとした呼吸や昼寝禁止、水分の摂取、腹八分目など高山病予防対策は頭に叩き込んではいますが、どうなる事か。
>
> 脳浮腫が酷くなると、この世に留まっていることができなくなる高山病。
> 今回は高山域が初めての友人との旅なので、私自身もドキドキしています。
>
> まだ航空券をとったまでで具体的なプランニングは白紙状態のラダック旅。
> durianさんの旅行記に遊びにいって、情報収集させていただきますので、よろしくお願いします。
>
> ウェンディ
ウェンディさん
こんばんは。これは私の高山病に対する自分なりの心構えで行なったことを書きます。少しでも役に立てれば嬉しいですがウェンディさんには当てはまるとは限りません。
ラダックに行く何日か前に”三浦ドルフィン”で低酸素トレーニングを行いました。海外登山、高所旅行者向けというプログラムがあります。お金は少しかかりますが何かあっても対処できる様に高所テストを行ってそのあとに4500m次は
5000mテストを受けて呼吸法も学びます。そのおかげで随分と助けられました。また私の旅行記にも載せたのですが
日本で初めてチャダルを紹介した庄司康治さんのアドバイスも受けて(彼はラダックのリンシェ村、チャダルのことを書いた”氷の回廊”という本で紹介しています。)パルスオキシメーターを持っていくといいよアマゾンで5〜6000円で買えるからと教えてくれたので韓国製の六千円ぐらいの物を買い持っていきました。これがあると体調が優れないと数値が下がります。60台になりそして呼吸法を行うと93位に上がります。数値が80台ぐらいに安定すれば良いのですが初日はアップダウンが激しかったです。パルスオキシメーターを持っていればいつでも自分で測ることができてたすかりました。
本当にこれがみなさんに当てはまる高山病対策とは限りません。私は低気圧や雨でよく頭痛がします。ラダックに行く1年前に脳の手術を行っていましたがその随分前にも脳の手術を行っています。この様な自分なりの高山病対策を行いましたが初日は夜から体調が悪くなりました。人によりますが高山病にならない方もいらっしゃいます。
durian
- ウェンディさん からの返信 2019/02/01 20:01:01
- RE: RE: RE: 最上級の景色にうっとり
- こんにちは。
返信をありがとうございます。
さっそく三浦ドルフィンズを調べました。
あの三浦雄一郎さんが高所トレーニングを実施されている場所なのですね。
こんなところが一般利用できるなんて知りませんでした。
ご紹介いただいた氷の回廊の本は私も読んでいます。
凍った湖の上を歩き、氷壁を上るチャダル。
凄い世界ですよね。(これは、私には絶対真似できないです)
頂いたアドバイスを基に、あと半年間、プランを練ったり高山病対策をどうするか考えたいと思います。
ウェンディ
-
- ねもさん 2018/02/28 12:53:37
- お待ちしてました
- ウェンディさん
朝日を浴びるアンナプルナ、とってもきれいです(^o^)
お連れ合いも絶不調を脱したようで何よりです。前のご返信にもありましたが、こんな状況でよく頑張りましたね。私なら即下山です(笑)
細くて怖そうな吊橋は渡ったのですね? ご感想はいかがですか?
- ウェンディさん からの返信 2018/02/28 22:41:52
- RE: お待ちしてました
- ねもさん こんばんは。
ようやく旅行記も5冊目までやってきて、下山編へと入りました。
相棒の食欲不振もABCから下り始めたらみるみる回復し、この旅行記の翌日には私よりも量を食べられるようになっていました。
彼にとっては、ABCに到達する前に途中で下山するという選択肢はなかったみたいで、根性で登っていました。
トレッキング道には吊り橋が2か所あり往復で4回渡りましたが、そんなに揺れも無く怖くなかったですよ。
私があと30年若ければ、吊り橋の上での【吊り橋効果】なども期待できるのでしょうが、この年齢になると吊り橋程度では、脳がアドレナリンの方向性を勘違いして目がハートになったり、トキメキを感じることはまずないですね。
ウェンディ
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