2022/07/24 - 2022/07/24
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ウェンディさん
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この旅行記のスケジュール
2022/07/24
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友人との待ち合わせは9:30に目黒駅で。 目黒駅って、JRと地下鉄で出口の場所が違いすぎ!
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庭園美術館の特別展は時間予約制。
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この日の特別展は蜷川実花 瞬く光の庭
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キャピタルホテルはAKANEとMOEGIの2棟があり、コンビニを挟んで少し離れているので、注意!
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MOEGI KURIYAのフルーツパフェは事前予約制。季節ごとに変わる人気のお品!
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この旅行記スケジュールを元に
瞬く光の庭で
羽ばたく小さな蝶に
出逢いました
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
PR
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イチオシ
春、桜の木が花芽を開き、大気にふんわりとした暖かな気配が入り込む頃。
小さな蝶はその翅を広げ、大空へと羽ばたきます。 -
蝶が花々の中を舞う光の庭は、幻想的な光景。
でも、そこは現実世界に存在する処であり、
写真家・映像作家である蜷川実花さんが撮影したリアルな風景です。 -
私がいるのは、蜷川World。
蜷川実花さんの手から生みだされた映像は、設置された何枚ものスクリーンに多重的に投影され、この部屋へと足を踏み入れた者は、光の洪水に吸収されるようにその中へと引き込まれていきます。
スクリーンとスクリーンに挟まれた空間から眺めると、まるで自分が蜷川実花の中にある“光彩色”(こうさいしょく)の世界“に紛れ込んだかのよう。
少し遠くから重なり合うスクリーン全体を眺めると、観客のシルエットをも作品の一部として取り込んでしまうダイナミックな蜷川の作品感を味わえます。 -
全体としては春のピンクの色調が多く感じられましたが、印象に残ったのは紅・赤の残像。
会場全体を朱に染め上げるかのような、曼珠沙華の紅、紅葉の朱に心を持って行かれました。 -
映像は春だけでなく、夏・秋・冬と四季を巡ります。
幾重にも重なるスクリーンに投影される雪舞うシーンは、まるで深い山の中のよう。
更に、会場を歩く髪の長い観客のシルエットがスクリーンに重なると、小泉八雲の昔話“雪女”の一場面にも見えました。
蜷川さんに撮影された映像は1パターンですが、そこに来場者の影が重なると新しい物語が紡ぎだされ、ずっと眺めていても飽きることはありません。 -
一番奥に設置されたスクリーンは万華鏡仕立てで、スクリーン下の床面に張られた鏡材が映像の双子を生み出していました。
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蜷川実花さんの一連の映像作品のタイトルは“胡蝶を巡る季節”。
新型コロナによる行動規制などコロナ前とは異なる日常の中で、Butterfly effectなどを意識しつつ、撮影したそうです。
万華鏡の世界や春の桜の描写などを短い動画にしたモノはコチラ↓
https://youtu.be/6juTgQTdb1E
https://youtu.be/mpMbFF-LKQg
展覧会の会期は9/4までなので、気になる方はお早めに! -
蜷川実花さんの写真・映像展である“瞬く光の庭”を開催しているのは、フランス人芸術家のアンリ・ラパンが設計したアールデコ建築の洋館の“東京都庭園博物館”。
東京都庭園美術館 庭園 名所・史跡
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イチオシ
そのエントランスでは、ルネ・ラリックのガラスレリーフ扉が来訪者を出迎えてくれます。
床の美しいモザイクタイルに、透かし彫りの翼を持つ女神のレリーフ。
このレリーフ前に立つだけで昭和初期の建築技術・芸術性の高さに驚かされますが、更にびっくりすることは、この洋館を設計したアンリ・ラパンも美しいガラス芸術を生み出したルネ・ラリックも一度も来日することなく、日本の匠たちとの手紙のやりとりだけで、このアールデコ建築の傑作とも言われる洋館をデザインし、作り上げたという点。東京都庭園美術館 美術館・博物館
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PCもない時代、西洋のメートルやヤード、日本の尺、寸といった単位の違いをモノともせずに洋館を仕立て上げた技術力・設計力は本当に卓越していたのだと思います。
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このアールデコ建築の洋館は、もともとは旧朝香宮邸として使用されていた建物。
昭和22-29年(1947-1954年)の期間は政府公邸としても利用され、吉田茂首相が外相時代に公邸としていたそうで、現在は東京都庭園美術館の本館として運用されています。 -
この日、東京都庭園博物館で開催されていた蜷川実花さんの展覧会“瞬く光の庭”。
コロナ禍に入り日本から出ることすらままならない状態で、蜷川実花さんが2021年から2022年の春に撮影した未発表の花や植物の風景を中心に構成された展覧会です。 -
東京都庭園美術館の本館(旧朝香宮邸エリア)は通常展示時は室内撮影NGですが、特別展の開催時は撮影OKとなることがあり、今回の特別展もその特別ルールが適用されていました。
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スチール写真の展示は窓を額装飾に見立てて・・・。
庭のグリーンが藤の花色の紫をさらに引き立てている感じ。
一つ前の写真は大客室、コチラの部屋は大食堂で、窓下のラジエーターカバーに施された魚や貝たちが可愛らしい雰囲気を醸し出していました。 -
写真は春の桜、藤、夏の木々、ヒマワリ、曼珠沙華、紅葉、雪・・・と四季のシーンが部屋ごとに別れて展示されていましたが、この特別展において撮影できる部屋は基本は春のみで、2階の部屋はそのほとんどが撮影不可でした。
アールデコ建築との蜷川Worldの色の饗宴を楽しみにしていただけに、そこはかなり残念だった部分です。 -
2階の部屋で撮影可能だったのがベランダの部分など数カ所だけ。
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そのベランダですが、
蜷川実花さんの作品の色彩豊かな表情と、旧朝香宮邸のベランダの市松模様のタイルデザインとの相性はちょっと微妙かな。 -
写真は外の庭からの光によりその色の強さを変える光透過性素材にプリントされていました。
これは、インパクトの有る展示手法ではありますが、せっかくのアールデコのベランダ床の市松デザインを打ち消すような強烈な色合いの写真達で、両者の共存は難しいのかな?と思ってしまった部分もありました。
旧朝香宮邸のベランダ床は自然光が射し込んでこその美しき市松模様と、私的には思うのですけどね・・・。 -
2階の北の間では、実際に蜷川さんが撮影された写真が1枚ずつ映し出され、その映像から、この展覧会のアプローチとなっている「現在と未来」「光を描く」の意味がなんとなく感じられた気がします。
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個人的には、本館(旧朝香宮邸)でのスチール写真の展示はキレイではあるものの蜷川実花さんの写真の力強さとアールデコ建築の旧朝香宮邸のコラボレーションに着目すると、お互いの良い処を引き出す直前で終わっている様に感じました。
一方で、新館で展示のあった映像作品“胡蝶のめぐる季節”で、スクリーンにゲストのシルエットが映り込むことで更に深みがでる展示方式を取り入れていたのは、時代の寵児ならでは。
万華鏡のような双子の映像に、蜷川Worldの力強さを感じました。 -
旧朝香宮邸のアールデコ装飾は、そのモチーフの中にいろいろなモノがかくれんぼしています。
何が隠されているのか探しながら、邸内を歩くのもまた、楽しいかと・・・。
東京都庭園美術館の特別展“蜷川実花 瞬く光の庭”の入場はネットからの事前時間予約制です。
入場制限により人数を絞っているので、人との間も余裕を持って鑑賞できる程度の混み具合でした。
オミクロン株の感染者の急増により開催状況は刻々と変わっているようですので、事前予約を済ませていたとしても、お出かけ前には公式ホームページでの状況確認をしておく方が安心かと思います。 -
この日は友人と出かけたので、映像を愉しんだ後は、ふたりで女子会ランチ♪
お邪魔したのは、MOeGi KURiYA。
場所は銀座キャピタルホテルの1Fで、予約サイト経由の利用です。
真夏なので量はあまり食べられないけれど、美味しいモノを食べたい私たちのオーダーの始まりはグリンピースのスープから。
口に含むと鼻に抜けるグリンピースの香りは、夏そのもの。 -
前菜は、プチオードブルの盛り合わせ3種盛りで。
生ハムのクロックムッシュ風
サーモンとアボガドのタルタル仕立て
二種類のイタリアンハム
サーモンとアボガドの相性が抜群!はとバス直営 銀座キャピタルホテル萌木 宿・ホテル
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メインは、じっくり焼き上げたローストビーフ グレービーわさびソース添えで、ライスorパンをセレクトできます。
お皿が絵の具のパレットを模していて、ちょっとした遊び心かな。
夏のこの時期は魚と肉のメイン2種はとても胃が受け付けないので、メインも軽めの方がベター。
さっぱりとしたローストビーフにワサビが絡まって絶妙♪でした。 -
そして、実はこのコースの真のメインはデザート。
デザートはMOeGi KURiYA特製のマンゴーパフェで、添えるアイスは3種類からセレクトOK。
友人と私の選択は、濃厚バニラアイス。
MOeGi KURiYAのパフェは季節によってフルーツの種類が変わりますが、予約なしでは食べることのできない事前予約の限定品。
ここの季節のパフェを食べたくて、季節ごとに訪れる人も多いそうです。 -
イチオシ
濃厚なジェラートとマンゴーの果肉がたっぷりと入ったマンゴーパフェでお腹いっぱいになった私たちは口福感で満たされて・・・とっても幸せ。
種類はそんなに多くはないもののフリードリンクなので、ランチタイムの終わる14時半までおしゃべりしていられるMOeGi KURiYA。
給仕をしてくれるウェイターさん達との会話もユーモアにあふれ、コロナ禍でありながらも来てくれたゲストに愉しんで過ごしてもらおうという心にあふれていて、素敵なランチとなりました。MoeGiKURiYA グルメ・レストラン
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夕方からは友人とは別れ、一人旅。
宵のさんぽは隅田川沿いを、ひとりそぞろ歩き。東京スカイツリー 名所・史跡
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川沿いのバルで賑やかにおしゃべりをしながら飲む方々を見て、いろいろと考えてしまいました。
みんな、もう自粛に疲れ切っているものね・・・。
飲食店だって、賃料やら人件費やら、営業努力では吸収しきれないところまで来ているのだものね・・・。
今の世の中、刻々と変わる状況の中で、何がベストなのかなんて誰も分からないのだし、自分が信じることを行動するしかないのかもしれません。すみだリバーウォーク 名所・史跡
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夜の雷門は、静寂の空間。
雷門 (風雷神門) 名所・史跡
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人気の少ない参道を歩き、本堂の前で手を合わせ、
コロナが早く落ち着くことを聖観世音菩薩にお願いし、帰路につきました。浅草寺 寺・神社・教会
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この旅行記へのコメント (2)
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- ネコパンチさん 2022/08/10 09:14:16
- 旧朝香宮邸
- ウェンディさん、こんにちは
率直なご感想に感謝です。
お陰様で観に行かない決心がつきました(笑)
仰る通り、旧朝香宮邸部分に関しては
邸宅の魅力と蜷川実花さんの世界観が
融合しているとは言い難いような気がしました。
2階テラスの市松模様なんて
完全に死んでますしね。
新館の映像作品の趣向はなかなか魅力的。
変化する映像と人物のシルエットの組み合わせ次第で
何枚でも写真が撮れそうです。
じっくり撮影するなら建物公開展ですが
たまに企画展もチェックしてみようと思いました。
ネコパンチ
- ウェンディさん からの返信 2022/08/10 17:06:23
- Re: 旧朝香宮邸
- ネコパンチさん こんにちは。
旧朝香宮邸は雰囲気がよく大好きな洋館です。アールデコの要素と和の要素を上手く組み合わせた昭和の洋館だと思います。
だからこそ、そんな洋館と蜷川実花さんの写真とどのようにコラボレーションするのか楽しみにして特別展へと、足を運びました。
蜷川さんがコロナ禍において撮影された写真の花や自然は、そのほとんどが近県で撮られたものですが、撮影者のマジックにより、新しい命を与えられ、蜷川worldの絵が出来上がっていました。
優しい色合いから、ビビットなものまでさまざまで、見学者に語りかけるようなものばかりでした。
ただ、あまりに写真のインパクトが強く、旧朝香宮邸との一体感を求めるとちょっと無理があるかもと感じる部分も多かったです。
洋館とのコラボではなく蜷川実花さんの写真展として見学すれば、また印象が変わるかもしれません。
ウェンディ
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