生き神クマリが役目を終えた後の人生…
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- 旅行時期:2018/01(約8年前)
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by ウェンディさん(女性)
カトマンズ クチコミ:30件
カトマンズのダルバール広場の南にある煉瓦と豪華な木像彫刻の建物と言えば、クマリの館。
クマリとは生き神クマリとも呼ばれる聖なる巫女で、王制の頃には政治の方向性にも関わる予言をしていた少女の事で、僧侶の家族から選ばれた少女は初潮を迎えるまでを生き神クマリとしてこの館で生活をするそうです(現在は地震による修復中なので、別の場所で生活しているらしいです)。
クマリの予言や宣託は王だけに対してではなく一般庶民にも行われるため、王制が廃止された現在でもクマリは存在し代替わりを続けている。とのことでした。
クマリの館の装飾はネワール文明の最高の装飾ともいわれるほど豪華絢爛で、こんな素敵な館で生活できるクマリは幸せ…なのだろうと普通は考えると思いますが、本当にそうかな?と疑問符も浮かんできます。
カースト僧侶の家庭から選ばれた穢れなき少女は両親からも引き離され、クマリの館に閉じ込められ神としての振る舞い方を教育され、生き神クマリとなります。
神は全能であるためクマリに指名された幼い少女はその役割を終えるまで(初潮を迎えるまで)は学校へも行かせてもらえないし、勉強・一般常識も教えてもらえないとのこと。
クマリとしての役割を終える時の彼女達の年齢は12歳から14歳。
幼児の頃に親元から離され、その後、初等教育も受けることもできていない彼女らの人生は、いったいどうなってしまうのか…。
考えだすと、ちょっと辛いかもしれません。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2018/06/20
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