きゅういとせろりさんのクチコミ(153ページ)全6,077件

鶴ヶ城は全体が公園になっていて、その周囲には意外なほど門がみあたりません。長屋もほとんどみられません。全部撤去してしまったのでしょう。
その中にあって天守閣のすぐ脇のこの門だけがその存在感をもってそこにあります。
鉄門とかいて「くろがね門」。まさに重厚で整った印象の大きな門。
周囲の石垣も他の場所と違ってきれいに整形した石で格式が感じられます。
ただ、長屋の下の通り抜けのための門のようで、門全体としては立派なものではないのが残念。

飯盛山は白虎隊の隊士が自刃した場所で有名で、その関連した史跡がいくつかあり、このお堂もそのひとつ。
この飯盛山自体が厳島神社の境内で、その中のお堂のひとつです。もっとも、明治の神社とお寺の分離の前からある建物はどちらのものかよくわからないのですが。
中を覗くと、隊士の小さな像が並んでいます。そして頭上には自刃のときを描いた絵図。
飯盛山にはお墓と自刃の地の碑もあり、そちらが有名ですが、やはりこちらのお堂で実際に若かった姿に触れてみてはじめて全体の事件がわかった気がしました。

この「厳島神社」という名前の神社は池の中だったり水の多いところにあるような気がします。
この会津若松の厳島神社も、飯盛山の上ながら、戸の口洞門の池の脇です。夏でも涼しげな雰囲気があります。
境内にある特異な形状のさざえ堂があまりにも有名です。どちらが主なのか今ではわからないくらいですが、この厳島神社は小さくても清らかな感じで２本の巨木にはさまれ静かに佇んでいるのが印象的でした。

飯盛山の白虎隊の墓から離れた場所にあります。登ったところから右に山を半分くらい降りねばなりません。そこには城を見る少年の像と、２つの碑。たしかに飯盛山の白虎隊の墓のあるあたりより見晴らしはよく、城も真正面に見えます。ここで案内板を見て初めて知ったのですが、今までは城下町が焼けている煙を見て落城したと信じ込んでしまって自刃した、と思っていたのですが、そうではなかった、ということ。なかなか現地に行かないとわからないことも多いです。

飯盛山の白虎隊関連の史跡の中では異色のもの。
なんと白虎隊の話に感銘を受けたムッソリーニが贈った記念碑なのだそうです。
西洋風の記念碑があって何だろうと思いました。
しかし、この白虎隊の話が美談として伝わったのだと思いますが、なにか戦争前のきなくさい雰囲気が感じられます。
そう思ってみると、なにか白虎隊が利用されているようで、ちょっといやかな、と思ってしまいました。

飯盛山のさざえ堂の向こうにありました。山の中に用水路があるのが不思議な感じ。まあ、猪苗代湖の方が標高が高いのでそちらから来るのですから山にあってあたりまえなのですが。
さて、思ったより穴の高さが低いです。そして水量が多いです。白虎隊がこの穴を通って猪苗代湖から逃れてきた、というのですがあまりの狭さにびっくり。さぞや怖かったろうと思います。
訪問時はちょうど夕日が入り口にさして神々しい雰囲気でした。

飯盛山のてっぺん。やや広い静かな広場の向こうに一列にならんだ墓標、墓標、墓標。１９人という人数を視覚で改めて感じるとなんと多いことか。ひとつひとつに命があったんですよねえ。まだまだ子供に近い年齢の人まで戦いに駆り出され、散ってしまった。なんともったいないことか、と思います。しばし、静かに佇んでしまいました。合掌。

鶴ヶ城の敷地がそのまま公園になっている、城跡のふつうのかたちです。ここのいい点は天守閣に入るのには料金がかかるのですが、それ以外の公園部分は無料であることです。お城の天守閣を天守台の石垣に触れながら一周することもできるんです。ただ、天守閣だけがぽつんとあるようでちょっとさみしい感じもします。なお、八重の桜の綾瀬はるかさんの植えた桜の木がありました。早く大きくなるといいな、と思います。

駐車場にちょっと困りました。市営の駐車場が閉まるのが早いのです。結局お土産物屋さんの駐車場で、お土産を買えば無料ということで利用しました。
さて、夕刻に行くと自動スロープ？も運転していないので階段をえっちら登らねばなりません。しかも飯盛山のみどころは頂上地帯の左右にあります。自刃の地に行くには一旦登った山をまた少し降りてまた登らねばなりません。けっこう体力が必要です。
ほとんどが白虎隊の史跡の山です。眺めを楽しむというほどの景色はないので丹念にひとつづつ見ていくのがいいでしょう。

夕方の訪問だったのでお客さんはほとんどおらず、ゆっくり観察しながらの内部鑑賞。
ぐるぐる回りながら登り、ぐぐる回りながら降りてくる。その頂点部分はどうなっているのか？
橋のようになっていて乗り越す感じです。構造を考えながらの上り下りは楽しいです。
ただ、外観はなんとも不安定で不恰好な感じ。入場してなんぼ、の建物です。

かなり早い時期に復元された天守閣なのでコンクリート製ですが、まあ、外見的にはそれで十分。
最近、瓦が赤くなって立派になりました。
さて、江戸時代の遺構は石造りの天守台入り口のみとのこと。たしかにこの部分だけが古めかしいです。
案内所で申し込むと、ボランティアによる外周一周の観光ガイドを受けられました。たいへん勉強になります。

古民家の中で、会津の郷土食をいただける、雰囲気ある食事処です。
平日の１２：３０ころの訪問で、ほぼ満席。
田楽を１串づつ注文できます。全て２５０円でわかりやすいです。
ただ、お昼ごはんであれば７串で１３００円のセットの方がお得。
その中にないものを１～２串注文すればいいでしょう。
チーズを包あんしたまんじゅうの田楽などめったに他にないでしょう。
結果、結構高い昼食になりました。
でもシソのジュースが美味しかったり、煙が淡く漂う店内の雰囲気もなかなかいいです。

猪苗代湖から流れ出る川は１本。その出口部分にある橋です。
訪問はやや難。まず、橋自体が狭いです。鑑賞のため車から降りようにも駐車場がみあたりません。
結局橋のたもとに停めてさらっと見るだけになりました。
そして、十六橋、と言った場合、水門を指すのか橋自体をさすのかが曖昧。
行ってみてわかりました。
昔は水門の上に道があって、それが十六橋、と言っていたのを、
橋と水門に分離するために新たに橋をかけて分離したとのこと。
水門はまあ、石造りの橋脚に一部鉄製であたりまえですが、湖側の橋はなんと鋼管を立ててつないだかのような華奢な形状。このレトロ感のある構造もきれいです。

旧有栖川宮・高松宮の別邸です。洋館です。
公の経営なのか、入館料が安くて感激。外観は表と裏でずいぶん形も違い、均整感はないのですが、その分立体感があふれてます。
中はまさに乙女チックというか華麗かつ豪華というか。和洋折衷のようですがほとんど洋風に近い女性好みです。ドレスを借りての写真撮影も自由で、それが５２０円です。訪問時も若い女性が２人で写真の撮りあいっこしていました。豪華な階段とか窓辺とか塔の展望室とかフォトに適した場所は数限りなくあります。
ちょっと場所的に不便なところにありますが、訪問の価値ありです。とってもおすすめです。

猪苗代の国道沿いですし、野口英世記念館の目の前なのでわかりやすく便利な立地です。広い敷地にガラス館だけでなく地ビール館・おかし館、だんご館もあり、一大テーマパークのようです。
ガラス館にはいるときらびやかな照明ときらきら輝くガラス製品の波に圧倒されます。でも案外実用的な品は少ないような。
ガラス館自体は正面にでかでかと割引セール中の幕があり、となりにあるアウトレット館の立場が微妙なものとなってます。でも、何か購入するなら、まずはとなりのアウトレット館を見てからの方がいいでしょう。

軽便鉄道として有名だった沼尻鉄道。その保存車両が展示してあるのがここです。休園日でも見ることができるのはいいです。しかも入れるのです。あまりの幅の狭さにびっくりします。ディーゼル機関車も動輪がロッドでつながれたもので貴重です。それが編成仕立てで保存されているのです。屋根があるので保存状態も良好です。ただ、２両の客車のナンバーが同じ、というのはヘンですね。保存塗り直しのときに業者が１枚の写真に忠実に従ったのかしら、と微笑ましく感じました。
隣には翁島の駅舎が移転保存されています。有栖川宮の御用邸があったので皇族用の待合室があったりして立派な建物です。休園日の訪問だったので入れませんでしたが、簡単なレストランになっているようでした。
鉄道ファンならばこの２つを見るだけで十分価値のある訪問です。

磐梯山は会津の象徴とも言える山ですが、猪苗代湖側からみると山頂はいくつかに分かれているもののきれいな裾野をひいた秀麗な火山ですが、裏磐梯側からみると明治の噴火の山体崩壊でずり落ちた跡がそのまま残る荒々しい姿です。緑の中に赤い岩の山の内部が抉り出された部分がくっきりと見えます。裏磐梯の湖沼群、とくに五色沼のきれいな景観がこの山体崩壊で作られたという事実に複雑な気分になります。
なお、崩壊前はきれいな富士山型だったのかとそうではなく、３つの峰が立っていたそうです。その姿を絵図でみたことはあるのですが、今回、裏磐梯ビジターセンターに立体の模型があってすごくわかりやすかったです。

明治の磐梯山噴火の山体崩壊でできた湖のひとつ。もともとが細長い谷にあった川なので湖も細長く。でも、電源開発におために出口に立派なダムができて水量を管理されています。磐梯吾妻レイクラインの展望台「三湖パラダイス」からはその細長さが実感できますし、発電所用の取水口も見ることができます。なお、発電所本体は山をくり抜いた先の里にあります。

裏磐梯では入口の猪苗代駅から２番目の大きな湖。ちょっと影が薄いのは直行するバスが湖岸を走らないからでもあります。観光地には珍しいセブンイレブンの裏に湖の川の出口があり、ここに小さなダムがあります。小野川湖は明治の磐梯山の噴火・崩壊でできた湖ではあるのですが、発電所用の湖でもあることからちょっとだけ水量の管理がされているのです。
さて、湖を見るのにいい場所はやはり磐梯吾妻レイクラインの展望台でしょうか。２～３箇所ほど小さな駐車場があります。

明治２１年の噴火のときの山体崩壊で川がせき止められてできた湖沼群の中の最大の湖。裏磐梯の入口の猪苗代駅からは一番奥にあるので、最大の湖が一番静か、というのがいいです。南北に長い湖岸には東西に道路があり、一周することもできます。遊覧船もあります。しかし一番いいのは、この湖の成り立ちである山体崩壊の雰囲気が感じられる南側の入り組んだ湖岸線を実感することでしょう。