きゅういとせろりさんのクチコミ(152ページ)全6,077件

戦災でほとんどが消失した増上寺。その消失した本堂に代わり仮本堂となってきたのがこの安国殿。でも本殿ができてからは脇役に。そして古くなって最近更新新築された新しい姿になっています。成田山でもあったのですが、昔の本堂がその後も別のお堂として存続し続けることはよくあるのでしょう。
さて、東京タワーに近い増上寺。外国の方々がきゃーきゃー言いながら写真を撮っています。なんとなく聞き取れた英語からわかりました。東京タワーとお堂の合成写真を撮ってたんです。なるほど、おもしろい見方もあるもんだと真似してみました。まさに都心の寺院ならでは、です。

大殿本堂の地下にあります。大きな看板と矢印があるので簡単に入り口はわかると思います。
ここの実物は、展示室の中央でででーんと設置されている「台徳院殿霊廟模型」。
戦前にイギリスでの博覧会の展示のために作られた模型です。その後増上寺の本物が戦災で消失。
そして戦後、イギリスの倉庫に眠っていたのが発見さら、日本に戻ってきて整備されたというもの。
背丈以上もある模型というにはあまりにも大きな模型。そしてそのきらびやかさ。
建築を志す方は、このようにきれいな模型を作れるようになっておくと、いつかこのように役に立つときがあるかもしれません。

増上寺で一番大きなお堂で、階段も長く、存在感は圧倒的です。そして東京タワーとのとりあわせがこんなに生えるお堂はないでしょう。日本人よりも外国からの観光客の方が歓声をあげて写真をとりまくっている姿が印象的でした。

増上寺の日比谷通りに面してある三解脱門から増上寺境内に入ってすぐ右側。門と同じくらい高い松の木が。それがこのグラント松。明治１２年に日本に来たグラント将軍（大統領）が植えて行ったとのことで、もう１４０年ですね。それでここまで巨大化するんですね。時間の流れを感じます。ただ、寺院にこの松は洋風で似合わないような感じもしました。

瓦を積み重ねて土で固めたような土塀が、増上寺の三解脱門の南側、日比谷通りに沿ってあります。
東京では日暮里の近くの谷中の寺でも見ることができますが、こちらのはさすが徳川菩提寺の増上寺。分厚く高く、とっても立派です。まあ、高さのせいで上部構造がちょっとわかりにくいのが難です。

台徳院霊廟は徳川秀忠の旧霊廟で、空襲でほとんどが消失し、残ったのがこの惣門。１対の仁王像が迫力があります。
場所は昔は徳川霊廟にあったのを戦後移動してここにきたので、まさにぽつんと門がそこにある、という感じでさみしそう。立派な門でも中身がないとかようにさみしいものなんですね。
なお、階段を登った先も何もありませんでした。

芝公園の駅の脇、かなり広いです。ほとんどが芝生ですが南の隅の方に「平和の火」という施設がありました。
長崎、広島、福岡のそれぞれの平和の火を集めてここで灯し続けているのだそう。
それぞれの場所には昔行きましたが、東京にその集めた火があるのは知りませんでした。
ただ、歴史は遠くなりにけり、でしょうか。誰もここに足を止めるひとは見かけませんでした。

市ヶ谷駅から半蔵門駅まで歩くと、いったん谷に降りてまた登り、また降ります。最初の降りる坂が東郷坂で、登る坂がこの行人坂です。なので、東郷坂と谷を挟んで向かい合うかたちになります。その先にまた降りる坂が南法眼坂。昔は全部まとめて法眼坂と言っていたとのこと。
周囲は多分高級マンションなんだろうなあ、という雰囲気。その中に保育園の壁に面して１本の標柱が立っているだけです。
普通は、このような名称はだんだん単純化されるのにだんだん分割され、名称も変わっていくのは面白いと思いました。

市ヶ谷駅から半蔵門駅に向かう途中、いったん谷に降りて再び登ります。ここに谷があったのか、とすると千鳥ヶ淵に向かう谷だったのだろうか、と想像。その市ヶ谷側の坂道がこの東郷坂です。ちょうど東に面して東郷平八郎の家があったのでそのように名付けられたのだそうですが、昔はべつの名前だったようで、ちょうど日露戦争が終わった年に区議会で命名されたとのことですので、戦勝を記念して変更されたのでしょう。今は児童公園となった東郷邸とあわせ、なんでもない道になってます。

市ヶ谷駅から半蔵門駅に歩く途中、東郷坂の脇にある見た目は普通の児童公園。子供があそぶ遊具がいっぱい。子どもの歓声。
でもここは東郷平八郎の家の跡。その痕跡としてライオンの像があります。三越にあるライオン像よりなんかちょっとおとなしく感じます。
このあたりは昔も今も高級住宅街だったんだなあ、とわかる公園でした。

会津・裏磐梯の観光の最後にここに寄ってお土産を大量に入手。郡山駅からちょっとはなれますが、車の旅ならおすすめです。さすがに人も少なくゆったりと迷いながら買い物ができます。
お土産ものだけでなく生ケーキも販売。店内でいただけます。しかもコーヒーが紙コップながら無料です。夏みかんのデザートや、コーヒー牛乳のシュークリームが美味しそうでついつい長居してしまいました。ギャラリーがあったり、裏には神社があったり、ここだけで１時間近くすごせそうです。

スライスした食パンにフラワーペーストを塗っただけ、といわれればそれまでですが、これがまた素朴でいい味をだしています。菓子パンの一種だと思えばこれくらいの価格なら十分です。それに表面のセロハンを剥がして食べる感じがまたいいです。コーヒー味がなかなかよかったです。
車での観光だったので、郡山駅に近いこのお店、駐車場があるか心配だったのですが、ありました。安心です。
お客さんでいっぱいでした。地元の人ばかりです。長く愛されているのだなあ、と思います。

ばんだいといえば磐梯ではなくバンダイ、ということで、ガンダムの像がありました。
すばらしいです。これを見ただけでも寄った価値があると思いました。それくらいの遊びは必要です。
なお、館内は広くお土産も多く、会津若松からの帰路にちょうどいい位置にあることもあって、１９時ちょっと前にも関わらずお客さんは多かったです。

飯盛山に夕方に車で行くと難儀な点が。市営の駐車場が閉まるのが早いのです。１７時までの観光があたりまえといえばそうなのですが、１７時に山を降りてきたら駐車場が閉まっているのでは問題です。パンフの中に駐車場無料をみつけ、閉店時間をたしかめ、ここに駐車しました。市営駐車場より飯盛山の近くです。販売されているお土産は日持ちのする普通のものが多く、あまり目新しいものはなかったです。ですがパンフの割引で安く購入できてほくほくでした。

会津若松は城下町。やはりレトロな街並みを売りにした地区がいくつかあり、この七日町通りもそのひとつ。
まだ発展途上というか、整備途上というか、レトロ調の建物がぽつぽつとある感じで、通りは普通の道路で交通量も多く、ちょっと散歩で歩く、という感じではないです。でもこのような取り組みは長期にわたるものですから、２０年３０年先にどのように変わっているかが楽しみです。

当時行われていたスイーツのイベントで、飲み物とケーキのセットをいただきました。
ケーキ屋さんの片隅でちょこっと席があって、そこでいただく感じで、茶房というほどの雰囲気はちょっとなかったのが残念。
ケーキは大きく、やはり安価なのが嬉しいところ。ただ、これも本格的なものではないのが残念なところでした。

戊辰戦争の会津若松の戦いでは、「八重の桜」を見るまでもなく、多くの女性が戦火に巻き込まれました。そして２３０人もが亡くなったそうです。女性も戦力として駆り出されたり、足手まといにならないようにと自決したりした歴史は悲しいです。このような碑でその全てがわかるわけではないですが、まさに「殉難」であり、賛美されないことを祈りたいと思いました。

大将にもかかわらず生き残った藩主にとって、やはり自分のために戦った者たちへの追悼はかなり人生の大きな部分を占めていたと思います。白虎隊の史跡が並ぶ飯盛山に、この松平容保の碑はあります。お墓ではないです。弔歌を記した石碑です。しかものちの人が建てた石碑です。やはり同列にはなれないと思いました。

お城の中にある神社は大きいことが多いのですが、この神社はかなりコンパクト。お城の時代から守り神だったようで、それならお城の跡地に建てた神社とちがって小さいのも納得です。小さいながらも石造り２種と金属造の３種の鳥居をくぐる本格的な形式です。
小さいにもかかわらず、また社務所もないのですが、鳥居の脇にテントがあってそこで御朱印もいただけるようでした。

なかなか扱いが難しかったと思います。白虎隊の悲劇を美談にしたい向きにはとくに。
生前は生きにくかったと思います。本来のお墓は別の場所にあり、遺髪をここに収めているとのこと。
そして場所も１９人の墓とちょっと離れたところにやや大きめのお墓。
万人を納得させるいろんな配慮が感じられたお墓でした。