RON3さんのクチコミ(114ページ)全4,333件

高野山から高野龍神スカイラインをドライブして、終点の龍神温泉に到着する少し手前にこの道の駅がありました。
独特な建物は、龍をイメージしたそうです。館内の柱も樹齢160年以上の龍神材を使用。入口にある栂の巨木は、樹齢350年以上。
食事の提供や土産品もありますが、木工品展示コーナーもあるところがこの道の駅の特徴でした。

それ以上に感動したのは、テラスに出ると下は日高川で、周囲の紅葉が珍しいほどの鮮やかさでした。

「道の駅 田辺市龍神ごまさんスカイタワー」は、名前の通り「スカイタワー」に登って、高野龍神国定公園の広大な景色を楽しめます。また道の駅として、地元の特産品を販売しています。もう一つ、2階に「レストラン天空」があって、展望を楽しみながら、食事ができます。
食後の立ち寄りだったので、コーヒーを単品でいただきました。コクと香りが豊かな、美味しい珈琲でした。

「高野龍神国定公園」を縦貫すべく「高野龍神スカイライン」をドライブ。その中間にある高台で、見晴らしがとても良い。
さらに高さ33mの「ごまさんスカイタワー」に登れば、それまで広々とした眺めを楽しめなかったストレスを吹き飛ばしてくれました。ひとり300円。

高野山から龍神温泉に行くのに「高野龍神スカイライン」を約43kmのドライブ。現在通行料金はかかりません。まさに「高野龍神国定公園」を縦走できる道路で、とても便利です。
運転中は期待していたほど、車窓の風景は良くありませんでした。山々の切れ目で林が邪魔して視界を遮ったりしていたのもあります。
そんな中で、お薦めは高野山の紅葉と、日高川沿いの道の駅龍神（ウッディプラザ木族）のベランダからの紅葉が色鮮やかでした。
もう1つ、スカイラインの途中で、「ごまさんスカイタワー」の駐車場が広々としていて、見晴らしがとても良かったです。スカイタワーからはもっと遠くまで見晴らせます。300円です。

弘法大師によって1200年前に高野山に開創された寺院やお堂の数々を巡り歩きました。
次は「日本三大美人の湯」龍神温泉に行きました。高野山も龍神温泉の川沿いの木々も紅葉が見事な時期で、素晴らしい感動を味わえました。
その間の移動は、高野龍神スカイラインで広大な山々の光景を見て味わうことができました。途中、「龍神村ごまさんスカイタワー」からはさらに遠くまで見晴らせて、まさに命の洗濯ができました。

高野山の奥の院に行くには、「一の橋」から歩いて行くのが基本と言われています。片道約2kmで、往復1時間以上かかります。
私たちは自家用車で行ったので、「一の橋」は有料駐車場しかなく、台数も少ないので、「中の橋」に来ました。ここは観光バスも止まれるほど広いし、無料です。トイレも売店もあります。
しかも奥の院までは半分の時間で行けます。往復した後、駐車場の目の前の木陰にベンチがあって、そこでお弁当タイムもできました。

1200年前に弘法大師が開いた高野山の信仰の中心で、大師が御入定されている聖地。
中の橋から往復しました。
豊臣秀吉の墓所や織田信長の墓所をはじめとして、名だたる歴史上の人物から、現代の大企業の墓石や石碑、祈念碑、慰霊碑が並んでいました。
樹齢千年に及ぶ杉木立の中を進むにつれて、身が引き締まる気持ちになりました。

高野山の入口に建つ総門で、高さが25ｍ以上もある。山火事や落雷等で焼失してしまい、現在の建物は1705年に再建されたもの。
左右には、迫力がある金剛力士像がにらみをきかしています。この仁王像は江戸中期に活躍した大仏師、運長と康意の作で、我が国二番目の巨像と云われる大きさです。

1200年前に弘法大師によって開かれた真言密教の修行の場。
高野山全体が金剛峯寺だと考えて、金堂、西塔、御影堂、根本大塔、東塔など多くのお堂が建てられました。それら全てが密教思想にしたがって「曼荼羅」を具現化するように、建設されていったんですね。
西の「壇上伽藍」の場所と、東の「奥の院」と合わせて全国の真言密教の総本山とも考えられているんですね。
とても見応えがあります。

訪れる前までは「根本大塔＝壇上伽藍」だと勘違いしていました。
弘法大師が高野山を開創されたときに、最初に着手した場所で、高野山全体が金剛峯寺だと考えたんですね。
金堂、西塔、御影堂、根本大塔、東塔など多くのお堂がありますが、全てを含めて「壇上伽藍」と考えるんですね。
根本大塔の内部が立体曼荼羅になっているように、壇上伽藍全体も密教思想にしたがって建設されていったんですね。

宿坊に宿泊してみたいと思っていました。
個室で安心しましたが、他の部屋の音や話し声が全く聞こえないというわけではありません。
「精進料理」というと聞こえは良いですが、動物系の食材はなく、野菜のみということになります。広間でのテーブル席です。
寝具は、各自で敷くというシステムです。
つまり、宿坊は本来お坊さんや修行したりする人たちが寝泊まりできる場所であって、旅館ではないですからね。
良い体験ができました。
そもそもこのお寺は、「大門」に近く、弘法大師の高弟真然大徳によって開基されたお寺という由緒あるお寺でした。
また、全客室共、Free WiFiが使用できるのは今時のサービスですね。

最後に印象的だったのは、入り口と境内の紅葉が鮮やかで、その色に感動したことでした。

かつての高野山は女人禁制になっていて、立ち入れなかった女性のための参籠所が設けられたお堂が女人堂です。だから、高野山の外郭にあるんですね、納得しました。
高野山に入るのに「高野七口」と呼ばれる七つの入り口があって、かつてはそれぞれに女人堂があったそうです。唯一現存するのは、不動坂口に残るこの女人堂だけ。

屋根も本体も六角形で、珍しい形で、美しい経蔵です。経蔵の基壇に把手がついていて、それを持って押すことで、経蔵全体を回すことができます。一回りすると一切経を一回読んだことになる言われています。
この形態は、以前モンゴルで見たチベット仏教の「マニ車」に似ていると思いました。

鳥羽法皇の皇后が、鳥羽法皇の菩提を弔うために、一切経を納めるために建立された経蔵です。
現在の建物は1934年に再建されました。
この経蔵に納められた紺紙金泥一切経は、重要文化財として霊宝館に収蔵されているので、この中にはありません。

根本大塔と東塔は色彩鮮やかですが、西塔は彩色を施さず、木肌を活かした落ち着いた、風格ある多宝塔です。
弘法大師の伽藍建立計画『御図記』に基づいて、高野山第二世である真然大徳によって建立された。その計画というのは、根本大塔と西塔が二基一対で、大日如来の密教世界を具現化する計画だったんですね。弘法大師が亡くなって886年に完成。
現在の塔は、1834年に再建されたもので、高さは27.3m。

根本大塔と西塔の間にあるシックな3つのお堂の1つです。中は見られません。
名前の由来は、快慶作の孔雀明王像がご本尊であることから、「孔雀堂」と呼ばれたとのこと。でも現在はこの中になく、重要文化財に指定され、霊宝館に収められています。

1200年に建立されたけれども、1926年の大火によって焼失。現在のものは、1983年に再建されたもの。

中には入れないので、外見の見た目にはかなり古いお堂です。解説で由来を知ると、とても重要なお堂だとわかりました。
ご本尊の准胝観音は、弘法大師が得度の儀式を行う際の本尊として、造られたものと伝えられているようです。
このお堂が973年頃に建立されてから、ご本尊が伽藍から移動されたらしい。何度も焼失して、現在のお堂は1883年に再建されたものだそうです。

梁間が15ｍもあるとても大きなお堂で、屋根も独特な造りでした。
真如親王直筆の「弘法大師御影像」が奉られたことから、御影堂と呼ばれるようになったとか。
このお堂は、高野山で最重要の聖域とされて、従来は限られた方しか堂内に入ることは許されなかったそうです。

最初にこの門を見たときに、あまりにも色彩豊かで大きくて立派だったもんですから、てっきりこれが「大門」だと勘違いしてしまいました。「大門」はここから500mほど離れたところにありました。

壇上伽藍は1843年の大火によってほとんどが焼き尽くされたんですね。
高野山開創1200年を記念して、170年ぶりに、数年前に再建されたばかりだったんですね。
持国天像・多聞天像・広目天像・増長天像の四天王がまつられています。

中門から入ると、金堂を正面に見て、その背後に根本大塔がそびえる配置になっています。金色ではなく、しかも鉄筋コンクリート製でした。
でもこのお堂の存在そのものが重要なんですね。
そもそも高野山開創時の819年に、弘法大師により建設された講堂。平安時代半ばから、高野山の総本堂の役割を果たしている。
現在の建物は7度目の再建で、1932年に完成。入母屋造り、本尊の阿閦如来は高村光雲の作。

弘法大師空海が、高野山全体を金剛峯寺という寺院と見て、真言密教の根本道場として建設した壇上伽藍の中心が根本大塔。色鮮やかで、あまりの迫力に圧倒されました。
弘法大師と真然大徳の二代に渡って、816年から887年ごろに完成したらしい。多宝塔としては日本最初のもの。

しかも堂内そのものが、立体の曼荼羅として構成されているんですね。
本尊は胎蔵大日如来、周りには金剛界の四仏が取り囲み、16本の柱に十六大菩薩、四隅の壁には密教を伝えた八祖像が描かれています。