ウェンディさんのクチコミ(97ページ)全2,269件

東京から日光へ電車で安く行くには、浅草発の東武鉄道の快速電車・東武日光行が安価で便利だが、乗車する時に注意しなくてはならないことがある。

それは、途中駅で車両の連結の切り離しがあり、間違った車両に乗車していると、日光ではなく会津に行ってしまうこともあるという事。

私が乗車した始発の快速電車は、1−4両目は会津行、5,6両目が日光行だった。
乗車時に車内アナウンスで注意喚起があるが、おしゃべりに夢中になっていると聞き漏らしがちな情報なので、要注意。

日光東照宮の神輿社は、その名が示すように神輿（みこし）の倉庫。
だが、此処の天井には、ここが倉庫だとは思えないような日本画が描かれている。

天井画の絵柄は天女。
天女が舞う姿は、現在の日本画を含めても最高傑作と云われている。

二荒山神社の別宮である滝尾（たきおの）神社は、これでもか…と云う程パワースポットに溢れている。

滝尾神社に到着した参拝者を迎えてくれるのは、元禄2年に奉納された石鳥居。
この鳥居の名前は、【運試しの鳥居】。
鳥居を使って運試しの占いをすることが出来る。

鳥居を抜けると次に登場するのは、【縁結びの笹】。
此処の縁結びの祈願方法は指先が器用な人向け。

お産関係の社では【子種石】
酒造関係のスポットでは【酒の泉】
願掛けの場としては【無念橋】。

そして、社の奥にある【三本杉】のご神木の巨木は、見る者を圧倒する様な威圧感。
ただの杉の木と言い切れない何かを持つご神木がある。

日光田母沢御用邸記念公園にあるお屋敷…と云えば、御用邸。
皇族がかつて、避暑や疎開に利用していたお屋敷の事である。

木造３階建の家（家と云うには広すぎるが）で、天皇・皇后の執務室、寝室から女官たちの居室までを一つの家の中に内包している。

ひとつひとつの部屋も素晴らしいのだが、皇族が利用する部屋の照明や、釘隠しの金具に注目してほしい。
全てのモノに菊の紋章が入れられている。
そして、同じような釘隠しは女官の部屋にもあるのだが、こちらの金属の表はツルツルで何の紋章も入っていない。

さすが皇族の居住空間は全ての部屋の調度に紋章入りかぁ…と感心しかけたが、よ～く考えると、皇族の居住空間それも随時使用する建物ではなく、避暑や疎開時だけに利用する建物にそこまでの装飾品や調度が必要だったのか。とも思えてくるが…。

秋の紅葉の時期は、御用邸の大正ガラスを透かして見る庭の景色も見事だ。
勿論、庭は実際に歩くことも出来る。

2,014年10月の拝観券は510円。

日光東照宮の五重塔の屋根は、四層目以下と五層目で、垂木の組まれる様式が異なることで有名。
しかし、ガイドブックを見ても、屋根の垂木の建築方式が中国式（唐様）と和式（和様）と云うだけであまり詳しい説明は書いていない。

和様は別名を【平衡垂木】と云い、屋根の隅に近い垂木は桁に乗っていない為、軒を支える力が十分ではない垂木の組み方を指す。
唐様は別名を【扇垂木】と云い、全ての垂木が頂から放射状に伸び、桁を支えるため、力学的に頑丈な垂木の組み方を指す。【扇垂木】の組み方は、かなりの熟練度を要し、宮大工の中でもかなりの修行を積んだ大工ではないと、作製は難しい。

つまり、5層目である一番上の屋根が唐様＝扇垂木型に組んであり、下4層とは異なる力学的に丈夫な構造にしてある…と云う事だ。

日光が信仰の山として開かれたのは、今から1200年前の奈良時代。
勝道上人がその開山の租と云われている。
その勝道上人の霊廟が此処、開山堂だ。

開山堂の背後には勝道上人とその弟子の墓があり、苔むした石が趣ふかい。

開山堂のすぐ近くには東照宮の風水デザイナーの天海僧正の墓もあり、それぞれの墓は日光を妖かしの魔から守る位置に配置されているという。

そして、開山堂傍の大杉の木は、日光を覆い尽くすほどの力を持つパワースポット（私には何も感じられないので、あくまでも伝聞だが…）と云う話だ。

日光の憾満が淵へは、新緑の頃に訪れたことがあるが、景色としてのインパクトが強いのは断然、紅葉の頃。

錦秋に彩られた木々と大谷川の透明な清流。
溶岩により形成された川底に水がぶつかり、白い大きなうねりとなり轟々と音を立てて流れ落ちる様子は、その昔に不動明王が現れたという話も納得できてしまうような光景。

日光の紅葉はあっという間。
川沿いは冷えるので、お出かけをするならば、天気の良い暖かな日がお勧め。

深く苔むした地蔵が並ぶ、憾満が淵の化け地蔵。
このお地蔵様の数は、数える度に1体多かったり、少なかったりするらしい。

そんなお地蔵様を雰囲気良く味わいたいならばお勧めの時間帯は、太陽高度の低い朝と夕方。
お地蔵さまに深く刻まれる陰影は苔の存在感を一層強調し、化け地蔵の雰囲気も、より和の色が濃いものとなる。

二荒山神社のご神木は何本かあるが、ネーミングでインパクトがあるのが、大鳥居の前にそびえるご神木の、【好きなら一緒】。

このご神木は、古い杉の木に楢の木が着生し、現在では2本の木が完全に同化してしまい、1本の木のようになっている。

二種類の樹が融合したことから、縁結びのご神木【すぎ・なら・一緒 → すきなら一緒】となったようだ。

2014年10月に日光へ行き、お茶をするために神橋の袂にあるカフェ・レストラン匠へ向かいました。
カフェ・レストラン匠は、国の登録有形文化財に指定されている日光物産商会（お土産屋さん）の2階にあるレストランで、その入口はお土産屋さん店内の奥にあります。

お土産屋さんから2階へ上がる階段からして、レトロ感満載で浪漫を感じる作りです。
レストランの内部もノスタルジー溢れる雰囲気で、明治や大正の雰囲気感がバリバリ感じられます。

ケーキセットは980円。
何種類かのケーキから選べますが、私たちは訪れたのが16：30と遅く、3種類しか選択肢はありませんでした。
秋のお勧めは栗のモンブランだそうです。
ケーキは上品な甘さで美味しいですが、コーヒー・紅茶の量が若干少な目でしょうか。（ただ単に、私がたくさん飲みたかっただけですが…）

階下に古い街並みを見下ろせるノスタルジックなカフェ、なかなかお勧めです。

家康公の墓があるのは、日光東照宮の中でも一番標高が高い奥社（奥宮）と呼ばれる場所。
其処には、色味を抑えた奥社拝殿と家康の場所である宝塔がある。

宝塔の前には、鶴と亀の彫像があり、この彫像とわらべ歌【かごめ・かごめ】の歌詞そして、徳川の埋蔵金に何か関連性があるのではないか…との噂があり、調査に出かけてきた。

♪夜明けの晩に、鶴と亀がすべった（滑った・統べった）
うしろの正面、だぁれ♪
わらべ歌の中に出てくる、鶴亀のフレーズ…。
この宝塔の前の鶴・亀が、わらべ歌の鶴・亀である…とする説がある。

【夜明けの晩】…朝陽の光が当たって（鶴と亀の像から）出来た影
【統べった】…統治する（徳川家を？、日本を？、埋蔵金を…？）
【うしろの正面】…墓所の後ろにある祠の事


行われた調査の結果、確かに鶴と亀は奥社に存在していた。
この鶴と亀の彫像を良く眺めると、鶴の足には金輪が嵌まり、飛び立たないようにしてある。そして、その嘴にも金輪が嵌まっているようにも見える。
これは、何を意味するのか。
鶴が飛び立つことで、埋蔵金の在り処を示す影の位置が変わってしまう事を恐れ、鶴が飛び立たないようにしているのか…。

わらべ歌の歌詞は埋蔵金の在り処を示すかのように思われたのだったが、その存在を示唆するには決定的な何かが欠如していた…。

詳細は旅行記にて。

東照宮の唐門で有名なのは、紫檀や黒檀、寄木細工をこれでもかと云う程用いて作られた昇竜と降竜の象嵌細工。
でも、もう一つ、見て欲しいところがある。

それは、唐門の屋根の上。
屋根の上には昼を守る霊獣の竜と夜と守る霊獣の恙（つつが：唐獅子の一種）がいるのだが、恙の足元に注目してほしい。

恙の足元をよく見ると、その4本の足には金の嵌め輪が嵌められている（竜の足元には嵌め輪は無い）。
恙が虎よりも凶暴な生き物で、足を抑えておく必要があったそうだ。

恙ない（つつがない）、恙なく（つつがなく）→息災に…の語源ともなる、恙と云う名の霊獣は、ココ唐門の上で見ることが出来る。

唐門の上の恙は足環が必要なほど危険な神獣。
その恙をあえて、東照宮に配置する理由はなんなのか…。
ひとつの仮説を考えてみた。

【恙に関する考察】
日光東照宮は、金銀や高価な顔料を惜しみなく使った神社で、夜盗に狙われることも多かったのではないかと考えられる。
しかし公式な記録では、家光が東照宮を建立して以来、一度もモノが盗まれたことはないそうだ。
否、モノを盗みに忍び込んだ野党が、生きて外界の地を踏む事はなかったそうだ。

夜、夜盗が山の闇の中へ忍び込む。
黒い装束は闇に溶け込み、何人も夜盗の姿を目にすることはできない。
しかし、夜の闇の中には、夜盗以外にも生きているモノがいた。

ソレは、唐門の上に居る恙。
凶暴な恙は、昼間は頑丈な金の留め輪に足を押さえつけられ、動けないようにしてあるが、夜になるとその留め輪が外され、東照宮の中を自由気ままに餌を求めて徘徊する。
恙にとって、夜盗は飛んで火に入る夏の虫…。

だから、東照宮に盗みに入ったものは生きて外界へ出ることはできなかったのではないか…。

日光東照宮の陽明門は2014年10月現在、改修工事中で、その豪華絢爛な姿を見ることは出来ない。
有名な【魔よけの逆さ柱】もそのほとんどが白いシートで覆われていて見ることが出来ないが、かろうじて上部の一部の文様を眺めることが出来る。

この逆さ柱のグルグル紋様は、【グリ紋】と云う名だが、そのデザインは、現代のあるモノに似ている。
300年前の世界にミッキーのデザインがあった筈はないが、偶然の類似が面白い。

紅葉の時期、日光の大谷川に掛かる神橋は、川の蒼色、橋の朱色、そして川の両側の木々が織りなす錦の色に彩られ、まるで絵画のような風景となる。
どの時間帯に見ても美しい景色だが、お勧めは光の柔らかい朝の時間帯。

朝の光が錦の木々を優しく照らし出す風景は、まさに神の山；日光にふさわしい景色だ。

日光東照宮には、最強のパワースポットと呼ばれる場所が、上神庫近くの銅鳥居前に在ります。
陽明門を正面に見る形で銅鳥居の前に立ち、鳥居と本殿の屋根が重ならず、本殿・拝殿が一直線上にみえる場所。

其処が東照宮でも最大級のパワースポットと云われています。

二荒山（ふたらさん）神社は、日光開山の租である勝道上人によって開かれた神社で、縁結び…で大賑わい!!という感じでした。

参道の入り口には、大きな古い杉の木に楢が着生したご神木（縁結びの木）があり、神社の神苑には、縁結びの笹や良縁占い等…縁結びに関するモノが沢山。

パワースポットや縁結びに興味のある方は、楽しめる場所ではないかと思います。
逆に興味のない方にとっては、縁結びの大安売り…的に見えてしまう感もあります。

2014年10月の情報です。
世界遺産で有名な日光ですが、実は日光が山岳信仰の場として開かれたのは、江戸時代よりも遡ること800年の奈良時代のこと。
日光開山の祖は、勝道上人と云われています。

せっかく日光を訪れるならば、東照宮以外の日本古来の神道としての日光を味わうのも興味がある…と云う方にお勧めなのが、日光自然探勝路の散策です。

東照宮の近辺には2本の自然探勝路があり、それぞれ、滝尾（たきお）の路、憾満（かんまん）いないのかの路と呼ばれています。

大きく括ると、それぞれの探勝路の特徴は、
滝尾（たきのお）の路…パワースポット巡り
憾満（かんまん）の路…歴史の碑巡り。

今回は、自然探勝路【滝尾（たきお）の路】を歩いてきたので、簡単に見所等を紹介します。

【滝尾の路】
・所用時間：1周約2時間
・主な立ち寄りポイント
神橋：総朱塗りの橋で大谷（だいや）川の清流の青色と朱色の対比が美しい
産の宮（観音堂）：安産の神様が祀られていて、将棋の駒が安産の守り神。
仏岩：切り立つ断崖の下に立つ仏像。
勝道上人の墓：日光開山の祖、勝道上人の墓。
北野神社：梅鉢紋を刻んだ巨岩を祀る神社。
大小べんきんぜいの碑：神社の神域では、○○禁止だよ～の石碑。
白糸の滝：1500年代にはその名が歴史書物に残っていた名瀑。
運試しの鳥居：運勢を占いが出来る鳥居。
縁結びの笹：良縁祈願。
酒の泉：滝尾神社の聖水
子だね石：子宝、安産祈願。
行者堂：山岳呪術者を祀るお堂。
二荒山（ふたらさん）神社：日光開山の祖の勝道上人の神社

・自然探勝路の地図（ハイキングマップ）の入手先：
日光郷土センター。（英語の資料もあり）
日光郷土センター：〒321-1404 栃木県日光市御幸町591
電話：0288-54-2496　

上神庫に彫り込まれている象の彫像は、狩野探幽が伝聞により伝え聞いた話からイメージだけで描いた象の絵を下絵に描いた…と云われています。

もし、伝聞だけで聞いた話からこのような象の姿を描けたのだとしたら、狩野探幽はきっと天才的な…と云うよりも超人的な才能があったのではないかと思います。

作製当時の大陸からの文献で、何かしら参考になる絵があった…と云うのが真実ではないのかな…という気がします。

日光東照宮の奥宮にあるのは、家康の墓所。
奥社の拝殿の背後にひっそりとあるのが、鋳抜門。
扉以外の部分は全て一つの鋳型から作られた門で、派手さは全くないが、其の細やかな造形は美しい。
柵があるので近くによって見ることは難しいが、鋳抜かれた様々な文様は見ごたえがある。

日光東照宮の入口である、一の鳥居。
此処では、江戸時代のトリックアートを楽しむ事が出来る。

参道から一の鳥居までの階段は10段。
その階段の頂点に高さが9ｍにもなる石造りの鳥居が立つ。
この鳥居は江戸時代に作られた石鳥居の中では最大規模なのだが、実際のサイズよりもこの鳥居を大きく見せるトリックアートがココでは利用されている。

トリックに利用されているのは、鳥居まで続く10段の石段。
石段が上に行くほど石段のステップの高さが低くなるように設計されていて、遠近法の視覚効果を利用して、鳥居を大きく、背を高く見せている。