ウェンディさんのクチコミ(22ページ)全2,269件

蔵王のお釜へと観光に出かけた際、ついついレストハウス前の柵で囲まれたエリアから眺めるお釜の光景だけで満足思想になってしまいますが、それだけではちょっと勿体ないかも。

バスツアーのように時間が限られている場合にはお勧めしませんが、時間がコントロールできるならば、レストハウスからゆっくり登っても10分で山頂まで行くことの出来る刈田（かった）岳からの光景が見事なので少しがんばって登ってみることをお勧めします。
三角錐の形に積み上げられたケルン越しに眺めるお釜は雄大で、山域全体の風景がパノラマの様に飛び込んできます。

立石寺（山寺）の最深部の奥の院。
その奥の院の入口に、力強く花台を巻く龍神の姿を刻んだ青銅の灯籠があります。
この灯籠は日本三大灯籠の一つだそうですが、この三大灯籠には様々な説があり、必ずしも山寺の竜神灯籠がランクインしているとは限らないみたいです。
ネットで調べたところ多くの種類の日本三大灯籠があり、その一つの説に寄るらしいです。

日本三大灯籠にランクインしないにしても、ドラゴンの姿は迫力があるので、奥の院への最後の階段を上る前に、青銅の灯籠は必見です。

山寺と芭蕉と言えば有名な俳句“閑かさや岩にしみ入る蝉の声”。
奥の細道を行脚する松尾芭蕉が山寺に立ち寄ったときに詠んだ句と言われていて、その時に芭蕉がしたためた短冊が埋められているのが山寺の参道中腹の“せみ塚”だと言われています。

個人的な感想としては、せみ塚は“ふーん･･･”くらいな感じで、その傍らに立つ巨大な一枚板の壁である百丈岩のほうが興味深かったです。

立石寺（山寺）の仁王門は左右の仁王像が有名ですが、もう一つなかなか他の場所ではみることの出来ないものがあります。
それは、仁王門右手の崖に見える横穴。
なんと横穴は昔の納骨堂のような役割の場所で、人骨が納められているそうです。

なんだか南米アンデスの文化に似ていますよね♪

山寺こと立石寺の中堂(根本中堂)は初代の山形城主が建てたお堂；1366年（延文元年に再建）で、ブナ材建築としては日本最古となるそうです。
山寺の山門以前のお寺なので、正確には立石寺の中には含まれませんが、参拝をお忘れ無く！

山寺（立石寺）の絶景と言えば言わずと知れた、五大堂の舞台式のお堂から眺める景色。
海抜400ｍから見下ろす里山の景色です。

私が訪れたのは9月下旬。
山の木々はほとんどが緑でしたが、ところどころ黄変が始まっている広葉樹もあり、移ろう季節が目の前に広がっていました。

ここへ来るためには1000段近い階段を上らなくてはならなく、なかなか重労働ですが、五大堂からの絶景はその疲れをも上回る景色。

山寺へと来たからには、五大堂はマストなポイントです。
階段道はゆっくり歩けば76歳の両親でも歩けました！

蔵王のお釜を見に行ったら、是非立ち寄りたいのが刈田岳山頂にある蔵王刈田嶺神社。
雪が降らないグリーン・シーズンだけ行くことの出来る神社で、役行者により開かれたとされています。
平安時代には存在したと文書に残る古い神社ですので、お釜を見に行った時には是非、お参りを。

ところで、雪が降る間、神社の神様は誰も参拝者の来ない山頂でひとりぼっちになる･･･のかと気になってしまい調べたところ、冬の間は御神体は山を下り、裾野にある遠刈田温泉街にある刈田嶺神社へと移されるそうです。
神様も雪深い山の上にひとりぼっちでは、寂しいでしょうからね。

蔵王のお釜へとアクセスするときに通るのが蔵王エコーラインそして、蔵王ハイラインです。

どちらも高原の雰囲気を味わうには良い道路ですが、より高所にある蔵王ハイラインは有料で普通車300円。
お釜のある苅田（かった）岳山頂駐車場を目指すならば、ハイラインは必須なので、小銭のご用意をお忘れなく。

山形と宮城を蔵王を経由して結ぶ蔵王ハイラインは蔵王国定公園の中心を横切っていて、ドライブルートとしてお勧めです。

如何にも高原地域といった雰囲気の植生の植物たちが道路脇を覆い、グリーン・シーズンでもハイランドの雰囲気を楽しめます。

蔵王のお釜を眺めるためのお勧めのビュー・ポイントは3カ所。
1カ所目は、レストハウスの前、レストハウスから徒歩3分の展望台。

でも、そこよりもお勧めなのが、レストハウスからちょっと上る（10分弱）刈田（かった）岳の山頂からの景色。
ここから眺めると東側の外輪山の崩れた部分から西側のＣの文字型の外輪山までが一望できます。

更に余力があれば、レストハウスから片道45分の熊野岳の山頂がお勧めらしいのですが、私は時間が無く、熊野岳までは行きませんでした。
その代わり、熊野岳へアクセスする道の途中まで行き（レストハウスから20分）、西側の馬の背の部分からお釜をじっくりと眺めました。

3カ所の展望ポイントを廻ろうとすると、軽く2時間は超えます。
蔵王のお釜を堪能しようと思って居るならば、3時間は所要時間を見ておくほうが良いですね。

前から気になってたレストランは古民家を改築した和風フレンチmodest。

レストランがあるのは越谷で駅からも徒歩15分とそれなりに距離があり、なかなか訪れるチャンスがありませんでしたが、ようやく予約が取れ、その門を潜りました。


modestは120年前の旧大野邸の古民家を改築した複合商業施設の”秤屋(はかりや)”の敷地内にあります。

地元で収穫された旬の野菜とこだわりの食材から作るフレンチで、ランチ・ディナーは3コースずつあり、今回はランチをいただきました。
ランチは3500円、5000円、7500円の3コースで飲み物は1ドリンクのオーダーが必須です。

今回は初めてでしたので5000円のコースに。
Amuseから始まり全7品。
手が込んだ品ばかりで、久しぶりに大人のランチタイム（詳細は写真で紹介）となりました。

予約必須で、ランチ・ディナー共に各時間帯3組のみの案内となります。

特別な日のランチにお勧めです♪♪

最上川の最深部にある最上峡。
そこには未だあまり知られていない、古の杉が立ち並ぶ森があります。
太平洋側の表杉に対して裏杉と呼ばれるこの辺りの杉は、枝が下向きにつき、豪雪に耐える形。
そして何よりも独特なのが、一つの根から複数本の幹が枝分かれし、大きなコブやねじれがある姿で、その姿ゆえに、この辺りは幻想の森とも呼ばれています。
この幻想の森の正式名称は、土湯杉群生地。

川の駅　最上峡の近くですが、山の中へと分け入る林道の場所が分かりにくいのが難点です。
旅行記に47号線からの右折ポイントを入れたので、少しは参考になるかもしれません。

幻想の森は原生林ですが遊歩道にはウッドチップが敷かれ、歩きやすい道で子供から年配の方まで安心して歩けます。
ただ、駐車場が3台がマックスなので、散策している方が戻ってくるまでの駐車場待機時間があるかもしれませんので、時間には余裕を持って訪れるのがお勧めです。

山寺に参拝時にまいどや食堂を利用しました。

お土産屋さん併設のお蕎麦屋さんなので、お味はどうかな？と心配しましたが、手打ちそばはコシがあり、美味しかったです。

９月の暑さが残る時期でしたので、蕎麦は冷たい出汁（だし）蕎麦をオーダーしました。
ナス、キュウリ、ミョウガ、生姜などの夏野菜たっぷりの”出汁（だし）”が乗った蕎麦は、さっぱりとした喉越しで、税込1100円。
”出汁（だし）”に手間がかかっているので、少し高く感じるかもしれません。

因みに”出汁（だし）”とは、一般的なだし汁ではありません。
”出汁（だし）”とは山形県特有の食べ物で、夏野菜の和風ピクルス的なモノです。

スーパーで売られている山形県の”出汁（だし）”を写真に挙げておきます。

両親とともに三名で宿泊しました。

ブランは一番標準的な和食膳プランでしたが、食が細くなってきている70代の両親にはそれで十分な量と質でした。
お部屋は清潔に保たれていて、ドライヤーなどのアメニティもありました。

温泉は屋内は熱めとぬるめ、岩風呂と檜風呂の二つの露天風呂が少しぬるめでしたが、ゆっくり温まれば、体の芯まであたたまり問題ありません。
泉質は躰に傷があると、すこしビリビリしますが、肌の弱めな私でも大丈夫な程度です。
お湯は青みがかった白濁したお湯で、硫黄臭はほんのり。
でも、pH1.8です。

食事は標準的なプランでも牛肉の焼き物もついていますが、若い食べ盛りの方だと少し量が物足りなくかんじるかもしれません。
コロナの対策もしっかりしていましたし、フロントの対応も丁寧で、年配の方にもお勧めできる宿です。

秋の気配漂う山寺の立石寺
まだ暑さの残るお彼岸ですが、山の木々は衣替えスタート！
少しずつ、秋の足音が聞こえてきました。
これから、ゆっくりと紅葉が進んでいくのでしょう。

入山料は300円でした。
まだまだ暑いので、参拝の際はペット飲料をお忘れなく
山道の途中でも飲み物は買えますが、山価格です。

酒田の本間美術館付属の庭園は、本間家四代目が造園した庭で鶴舞園（かくぶえん）と呼ばれています。

鶴舞園は池泉回遊式庭園で庭石には日本の有名な石を配置した贅沢な庭で、豪商である本間一族の道楽のために作られたのかと思っていましたが、実はこの庭園の造園作業は冬の間に仕事がなくなる港湾労働者のために行われたとのこと。

豪商というと越後屋や越前屋と言った屋号の「お主も悪よのぅ」と大臣と顔を見合わせてほくそ笑む商人を思い浮かべますが、酒田の本間一族はそんな悪徳商人ではなく、地域のコトを第一に考える人徳のある方達で、農民や町人にも優しい方達だったそうです
（北前船に関しては別の黒い噂もあるようですが、その真相は不明です）

本間家旧本邸は本間家の三代目が建てた武家屋敷と商家が融合したお屋敷で、内部を見学できます（ただし、写真撮影不可）。
武家屋敷側の署員造りでは使用されている木々も高級木で、欄間の細工も美しいですが、商家側へと建築様式が変わると、一気に屋敷の雰囲気は庶民的に一変しますが、面白いのが台所。

江戸時代、庶民の台所では床の木張りは許されていませんでしたが、藩への貢献度の高い本間家は商家であり武士でもあるという身分だったので、その台所は武家使用の板張りでした。

最上峡の船下りの見所の一つの白糸の滝ですが、白糸の滝そのものは川の駅”最上峡くさなぎ”の駐車場から見ることも出来ます。
川下りに参加する時間の無い方は、パーキングに停めてドライブ休憩がてら、白糸の滝を眺めるのもお勧めです。

本間美術館付属の清遠閣は江戸時代に建てられた1階部分と大正時代に増築された2階部分からなっている建物で、1階部分は江戸時代の藩主のため、2階部分は昭和天皇が宿泊するために作られています。

一階からの庭の眺めも殿様仕様で素敵ですが、個人的なお勧めは二階の大正硝子を透かして眺める少しゆがんで見える庭の景色と、大正浪漫溢れるランプシェード。

和洋折衷の館ですが、その折衷さ加減が良い味を醸し出していました。

酒田を観光する際に感じたのは、武家屋敷や庭園美術館の見学料が施設の規模の割には割高！ってこと。

だから、見たい所を全部を廻るのは金銭的に厳しいかと思って居たのですが、来年2021年の3月まで山形では、観光キャンペーン「山形の文化応援キャンペーン」を実施していとは山形県の文化財等の施設入場券を購入する場合や施設でお買い物をした場合に支払金額500円につき250円の割引があります。

勿論、酒田でもコレが利用でき、通常、本間家旧本邸+美術館の共通割引入場チケットが1600円／大人ですが、このキャンペーンを利用すれば2館を巡っても850円／大人となり、かなりお得。

本間美術館の庭園と別荘の前評判は高く見てみたいとは思っていたのですが、見学料が1000円ではちょっと手が出ないかな･･･と躊躇していました。だから美術館も本間家旧本邸も見られて1000円以下となる今回の「山形の文化応援キャンペーン」の政策は、またとない絶好のチャンス！

私以外にも、美術館見学を諦めざるを得ないかなと思って居る方は居るはず。
「山形の文化応援キャンペーン」で美術館と武家屋敷で850円は見逃せないキャンペーンです。