すぶたさんのクチコミ(22ページ)全3,773件

高津宮は仁徳天皇に関する石碑が多くあります。
仁徳天皇にまつわる言い伝えは数あれど、
この話が一番有名かもしれません。

高台から市中を眺めると、夕方になるのに民が夕食の準備をしていない。
なぜかというと、釜戸に起こすこともできない。
そのため、３年間租税をなくしたそうです。
３年の間にお住まいもぼろくなりましたが、
仁徳天皇は気にしなかったそうです。

高き屋に　
のぼりて見れば　
煙(けぶり)立つ　
民のかまどは　
にぎはひにけり

高殿に登って国のありさまを見わたすと、
民家のかまどから煙がたちのぼっている。
民の生活が成り立っていることをうれしく思う

民が豊かになったということは、私自身が豊かなになったということだ。
この言い伝えを知った時、フランスのマリー・アントワネットを思い出しました。
もっと、この場所は知られても良いのではと思いました。

高津宮の梅乃橋の近くには様々な石碑があります。
その中の一つが「献梅碑」です。
これは、仁徳天皇の即位を喜んで、
応神天皇に招かれて百済から日本に来た渡来人の王仁博士が梅花に添えて、
歌った和歌に因んで建てられました。
その歌が古今和歌集にも編纂されている下記です。

浪速津に　咲くやこの花　冬ごもり
　　　　今は春へと　咲くやこの花　　　王仁

そのため、高津宮では特に梅が好まれ、梅花祭も開催されています。
また、大阪市が大阪文化に貢献した人に贈る「咲くやこの花賞」や、
花博鶴見緑地公園にある「咲くやこの花館」は、
この和歌が由来です。

本殿の裏にある平成14年に完成した庭園です。
お祀りしている仁徳天皇にちなんで、「仁徳庭園」と名付けられました。
しかし、庭園とわざわざ書いてある割には、
植木や花も少なく寂しく感じました。
一応、小川なども作られており、少しずつ綺麗になっていくのかな？
ここで、野点などの行事もされるらしいので、
これからに期待したいと思います。

高津神社の梅乃橋という小さな反橋があります。
現在は川も流れていませんが、その昔は梅川という川が流れていたそうです。
梅川は川下が道頓堀川につながっていたそうです。
明和五年（1768年）に、天満九丁目の長浜屋五兵衛によって、
梅乃橋は奉納されたことが橋柱に刻まれています。
大阪はお役人が建てた橋などではなく、民間の人が奉納した物が大変多いです。
すぐ近くには「梅乃井」という井戸もありますよ。

３歩ほどで渡れる小さな橋ですが、趣がありました。

現在の桂文枝は六代目で、長らく鬘三枝でした。
その活躍のほどは、いわゆるここ数年のゴシップも、
テレビでは放送されないくらいです。

その先代である五代目の桂文枝は戦後に上方落語が危機に陥った時、
高津宮（高津神社）の富亭で「くろもん寄席」を行いました。
それで、落語ファンが高津宮を知るきっかけとなりました。
五代目桂文枝の創作落語「熊野詣」にちなみ、
寄贈いただだいた和歌山県新宮市産の花崗岩が使われている立派な石碑です。

最近の桂文枝師匠も襟を正してほしいと思いました。

高津神社は仁徳天皇をお祀りしている神社で、
創建は貞観八年（866年）と大変古いです。
天皇の命令である勅命によって旧都の遺跡を探索して、
社地を定め社殿を築いてお祭りしたのを創始としています。
仁徳天皇というと、堺市にある仁徳天皇陵が有名ですね。

周辺は静かな住宅街で、由緒から考えると意外でした。
境内まで小高い山になっており、石の階段を昇っていきます。
参拝者も少なく、静かにお参りできました。
なお、３月の訪問だったので、北側にある公園の梅の花が綺麗でした。
市乳内には、様々な石碑もあり、楽しめました。

こちらは珍しい北向きの地蔵尊があります。
高津神社の向かいにある真言宗醍醐派のお寺です。
山門からすぐに入る感じで、ちょっと変わった感じです。
しかし、地元の人に慕われているようで、開かれた印象でした。
また、観光客も結構来ているようです。

すぐ向かいは高津神社もあるので一緒に観光するとよいと思います。

天王寺屋は遠祖が聖徳太子が四天王寺を創建した時に、
木材の調達を命じられ立派に達成しました。
そこから「天王寺屋」の名を贈られました。
当初は土木工事を行っていましたが、両替商に転じました。

NHK朝の連続テレビ小説「あさがきた」にも、
あさの姉のはつの嫁ぎ先として天王寺屋が出てきています。
しかし、幕末に武士への貸付金を回収できず、
明治時代中期に断絶しています。

ずっとお墓が並んでいる景色には圧倒されました。

全く有名な観光寺ではありません。
外観も特徴がなく、他の寺社と区別がつきません。
しかし、こちらのお寺には「妙光寺文書」という、
豊臣秀吉からの書状が３通残っています。

もとは播磨国三木庄（現在の兵庫県三木市）から豊臣秀吉の天下の頃に、
大阪市の寺町を整備した時に、こちらのお寺も移転したそうです。
書状は、３通あり、下記の年に出されており文禄3年（1594）のものは朱印状です。
これらの3通の書状は別の文書とともに1巻となっています。
天正8年（1580）・天正13年（1585）・文禄3年（1594）

３通の書状は妙光寺の所領安堵に関する内容が架かれています。

相撲の「タニマチ」の元となった谷町はお寺が多くあります。
正覚寺（正覺寺）もその一つで、日蓮宗のお寺です。
なんとなく、日蓮宗というと派手なイメージがありますが、
こちらは観光寺ではなく、静かな雰囲気でした。
門は開いていましたが、お花が咲くような木もなく、
シンプルな感じでした。

歴史の授業や国語の授業で近松門左衛門を習った人も多いと思います。
近松門左衛門は江戸時代の浄瑠璃の脚本を書いていました。
遊女お初と醤油屋の徳兵衛の心中を書いた「曽根崎心中」は大ヒットしました。
大阪市内には文学碑などもあり、
大阪キタのお初天神は観光客でにぎわっています。

しかし、近松門左衛門のお墓は、
谷町七丁目の交差点から少し南に下った所の道路沿いにぽつんとありました。
もとは本妙寺にあったのもが、谷町筋の拡張工事により本妙寺が移転し、
この地に放置されていました。

その後、大阪市や住吉名勝保存会の協力で整備されたそうです。
それでも、誰もが知っている歴史の人物の墓としては寂しいなと思いました。

道路の真ん中にある楠木大明神です。
もともと、ここは本照寺というお寺がありましたが、
昭和12年の道路拡張工事のためよそに移転しました。
しかし、繁栄をもたらす蛇、巳(みい)さんが棲んでいるとされた楠木は
「伐るとタタリが起こる」とおそれられ、この地に姿を残すことになりました。


地域の人々からは、「楠玉社(くすたましゃ)」、「谷町のクスノキさん」などと
や呼ばれて親しまれており、この南北の筋は『楠木筋』と名付けられています。

実際、横から見ると枝ぶりやねじれ具合からも御神木の雰囲気がありました。

薄田泣菫（すすきだ きゅうきん）は明治時代の詩人で、岡山県に生まれました。
叙情的、古典的、浪漫的な詩風の象徴派詩人として輝かしい名声を確立しました。
碑に刻まれた「金剛山の歌」は、金色に輝く葛城山嶺に感動して歌ったものです。
東平北公園内には、立派な石碑がありました。
しかし、公園内で遊ぶ人も興味がないようですし、
大阪生まれ大阪育ちの私もまったく知らない歌人でした。
これからはそのような石碑が多くなるのでしょうね。

大阪市中央区上本町にある浄土宗のお寺です。
この辺りは、お寺が多く各宗派が揃っています。
隣には仏教文化会館があり、そちらを訪問する人も多いようです。
なお、こちらで生まれたお坊さんは、
千葉県船橋市に「大念寺」という同じ名前のお寺を開いたようです。

簡素な中にも落ち着いた雰囲気でした。

黄檗宗のお寺で、山門が竜宮城のような感じです。
通りからみると非常に幅が狭く、通り過ぎてしまいそうです。

一つの願い事を熱願すれば必ず成就するというご利益があるといわれている
「一願不動明王」が祀られています。
不動明王ですが、それほど怖い表情ではありません。
しかし、背後には炎を背負っておられます。

井原西鶴は「好色一代男」や「日本永代蔵」などで活躍した
江戸時代の浮世草子や、俳諧の作者です。
歴史の教科書には姿絵入りで載っているので、ご存知の方も多いと思います。

大阪市には井原西鶴ゆかりの地があちこちにあります。
生國魂神社の境内には座った西鶴の像、
終焉の地である谷町四丁目のには、
辞世の句「浮世の月 見過ごしにけり 末二年」が刻んである石碑、
大阪商工会議所の西側には文学碑があります。

墓は誓願寺にあり、説明板はありますが、意外と小さいお墓でした。
観光寺ではないので、ちょっと入りずらかったです。

真田幸村に縁があるお寺です。
榎木の大木があり、願い事をすると叶えてくれるというので、
御神木として信仰を集めていました。

そこで、真田幸村も鎌を打ち付けたところ、
大坂冬の陣で大きな戦果をあげたそうです。

現代では縁切寺として有名です。
でも縁切寺ですし、
「縁切り寺、悪縁を断ち切る」などの看板で独特な雰囲気です。

心眼寺の隣にあるお寺で、高野山真言宗になります。
開かれたお寺を目指しているようで、有料ですが寺ヨガやジャズの開催もしています。
また、山門には「どうぞご自由にお入り下さい」と札が掛けられていました。
境内には「准提観音」があり、子授けや安産にご利益があるそうです。
また、本尊の薬師如来は目の病気に特に御利益があるそうです。

この辺りは貞奈幸村ゆかりの史跡が多いので、
ついでに立ち寄るのも良いと思います。

大阪大学医学部といえば、関西では京都大学医学佛並ぶ存在です。
また、山崎豊子の「白い巨塔」の舞台にもなりました。
大阪大学医学部と病院は、郊外に移転する前は大阪中之島にありました。
それより前の明治維新すぐには、
現在の大阪府庁の近くに舎密局が学校として開かれました。
しかし、病院は資金難でなかなか会員になりませんでした。
そこで天王寺の大福寺に「浪華仮病院」が開院されました。
たった３ケ月でしたが、緒方洪庵の次男の緒方惟準が院長、
主席教授はオランダ人ボードウィンが就任し、
教育も受け持ちました。
これが、のちの大阪大学医学部へとつながります。

大福寺は檀家に薬問屋も多かったそうで、何かと医学に関係がありますね。
門は閉まっていましたが、横手からは立派な「浪華仮病院跡」の石碑が見られました。

明治時代となり、西洋医学が本格的に入ってきました。
大阪に本格的な医学専門教育学校と病院建設を計画していたそうです。
学校については現在の大阪府庁の近くに舎密局が発足しましたが、
病院に関しては資金不足で開院できませんでした。
そこで、大福時の敷地内に仮病院として開業されました。
院長は緒方の次男の緒方惟準、主席教授はオランダ人のボードウィンです。
たった３ケ月のみでしたが、これがのちの大阪大学医学部へとつながります。

大福時の門は閉まっていましたが、横から入れました。
立派な石碑でびっくりしました。