きゅういとせろりさんのクチコミ(199ページ)全6,077件

伊香保の石段街の最上段にある神社です。まあまあの大きさのお社です。昔は群馬県で３番目に格式のある神社だったとの立て札がありましたなんでも紀元前の創建なのだそうです。
さて、ここからの眺めは、最高、かとおもいきや、石段はけっこうじぐざぐだったりするので石段街を見渡すことはできません。最上段に来たという達成感はありますので、そのために最後の階段はきついですが頑張ってお参りしましょう。
奥に続く散歩道があり、源泉と露天風呂があります。元気があればそちらまで足を伸ばすのもいいでしょう。

坂道の温泉街を象徴するほぼ一直線の階段。
ただ、下の方は新しく造ったようで、あまり情緒はありません。上の方が昔ながらの狭い階段の町です。
途中、足湯があったら射的があったりお土産物屋さんがあったり外湯があったり。商店街としても楽しいです。
ただ、長い石段ですのでどうやって攻略するか、は若くない人にとっては大問題。クルマの訪問ならなおさら。登って降りるか、降りて登るか、どっちにしろ１往復が必然。
おすすめは中間であるロープウェイの駅のとなりの駐車場がやや安価なので、石段の中段に出て登り、降り、ゆるやかな坂で駐車場に登る。これが温泉街の散策を兼ねてちょうどよかったです。
もちろん最上段のさらに散歩道の奥の河鹿橋の駐車場は無料なので、ここに停めて最下段まで往復するのも有りだと思います。

説明板によると、斜面の治山事業でできた公園のようですが、なんといってもここのみどころは一面の山ツツジ。ゴールデンウィークにちょうど見頃でした。展望台から望む朱色の花の海はとってもきれい。伊香保～榛名湖への道路のすぐ脇なのでぜひとも寄ってみましょう。

伊香保の温泉街の上の方にある展望台で、まさに伊香保の温泉街をまるごと見下ろす絶好の展望台です。
伊香保温泉は榛名山の比較的新しい二ツ岳火山の溶岩ジワの上にある坂の町ですが、そのことがよくわかります。
また、正面の赤城山や、彼方の上越国境の山々まできれに見渡せます。
榛名山と伊香保温泉を結ぶ道路の直ぐ脇なのでちょっとクルマを停めてみてみましょう。

榛名山の観光の中心、榛名公園の中にあります。
あまりめだたないコンクリートの平屋です。
が、中身は充実。榛名火山のおいたちや地質、景観の解説がきれいにまわかりやすくまとまって展示されています。
また国体で使用したカヌーの展示なども。
あまり人は来ないのでゆっくりと鑑賞できます。
一番すばらしいのは榛名山全体の模型。
なだらかな広い裾野で榛名湖のある山頂あたりはごく狭いことがよくわかります。
榛名湖観光の最初にぜひ訪問してみましょう。

遠くから見る榛名山は古いカルデラ式火山であることもあって、カルデラの山々がぼこぼこ並んでいるだけの単なる山脈にしかみえない山で、さえない、のですが、山頂にクルマで登ってみるときれいな湖ときれいな山があってまるで別世界に来た感じ。その変化がすばらしいです。
なかでもこの榛名富士。まわりのごつごつした山峰の中で唯一のおだやかななだらかな山容。
最もきれいに見えるのは竹久夢二の歌碑のあたり。観光案内所とトイレと駐車場があるので、止まって湖岸で見てみましょう。
ビジターセンターのあたりからロープウェイがあり、簡単に登ることができます。

カルデラ式火山の榛名山の山頂カルデラにある火口原湖。榛名富士に真ん中を遮られた勾玉のような形をしています。
榛名山は古い火山なので周囲の山々は浸食がすすんでギザギザだったり尖塔のようだったり、不思議な形の山が多いです。カルデラど真ん中の榛名富士だけがきれいな富士山型です。それらの山々を水面にみるため周囲を移動して見てみると楽しいです。水に触れるにはビジターセンターのあたりが一番簡単です。砂浜です。
また正面に榛名富士を見るには、竹久夢二の歌碑の前に観光案内所があり駐車場とトイレもあるので、ここが一番便利でしょう。

ふしぎな感じの漢字「おかみ」は日本神話の水の神様で、それから派生した、雨乞いをあらわす漢字。
その名前を冠した神社です。巨大な水がめである榛名湖の湖畔に建っているのもまた必然でしょう。
そういえば、榛名山の中腹の榛名神社も雨乞いの歴史のある神社でした。榛名山が山頂におおきな榛名湖を抱えていることから麓の村々で水を欲するときに崇められたのでしょう。
榛名湖を背景に小さなお社がぽつんとあるだけですが、こんなに景色のいい神社もまた少ないでしょう。
榛名湖鑑賞の場としてさらりと立ち止まるのにもいいところだと思います。

湖畔の宿記念公園のとなりに古びた平屋の建築物があり、それがこの夢二アトリエでした。
無料で、自由に入れます。
なんと平屋に見えたのですが、傾斜地に建てられているので地階のある２階建てでした。
屋内は昔の写真コンテストの入賞作が飾られていて、それがまたなんとも大正浪漫を思わせる着物と色調の写真ばかりで、きれいで、しばらくずっと見ていました。
景色は湖畔までにいろいろ建ってしまっているので絶景というわけでもないのが残念。
なお、竹久夢二がアトリエにしていた当時の建物ではなく、その資料を元に再建したものなのだそうです。
それであってもなかなか建築としても、中身の展示も楽しめました。

「湖畔の宿」という昭和初期の歌にでてくる「湖畔」が、
作詞者が知人に宛てた手紙から、舞台が榛名湖と判明したので、
それを記念して造られた公園なのだそうです。
ただ、公園は湖畔ではなくやや高台に造られています。
まったくの人工の公園で、何かイベントができるように１００人規模の石段の着席スペースのある小さな屋外ステージを中心に、展望広場とちょっとだけ散歩道がある程度でした。
正直、自分を含め、童謡の「静かな湖畔の森のかげから・・・」ではじまる「静かな湖畔」と混同している人が多いと思います。それを気づき、修正する意味でも来てよかった、と思いました。

国祖社は本殿の左側にあるお社で、昔は別のところにあった神社を摂社としてここに移してきて、きれいに建て直したのだそうです。その後、左側に額堂を増築したのだそうです。
そのような歴史を知ると、たしかに増築のあとが歴然で、破風が屋根に埋もれたような感じです。
ここで面白いのは額堂で、その名のとおり額だらけなのですが、その真ん中に真っ赤な天狗のお面が埋もれています。それに気がついた時ちょっとぎょっとしてしてしまいました。

長い参道を階段を登りながらたどりついた終点の本殿がここです。
神社の定石どおり、本社は裏側、参拝する表側が拝殿です。その間を幣殿というようです。
全部まとめて本殿でよいでしょう。実際、立て札には本殿になっていました。
さて、正面の拝殿は黒が主体に赤が挟まるビビッドは配色。一瞬戦艦「榛名」の名が浮んだくらい力強さを感じました。横に廻ると本殿が岩に食い込んで建っているのがわかります。中がどうなっているか気になるところですが、普通、大きな神社では拝殿までしか入れないので、ここは本社が見られるだけでもありがたい、というべきでしょう。
長い参道を歩いてきてその苦労が報われる、すばらしい建築物でした。

榛名神社の本殿のある境内で、本殿の向かいにある神楽殿、ふつうは舞をまったり、結婚式をしたりするのが神楽殿なのですが、このように２階建ての２階部分にあるような神楽殿はみたことがなかったです。
おそらくは本殿から見て低すぎないように舞台を高いところに置いているのだと思いますが、境内の手間からは当然見られない舞になってしまいます。
また、建物自体も高い岩を背景に圧倒的な存在感を示しています。
この迫力こそが榛名神社の魅力なんだなあ、と感じさせる建物のひとつでした。

榛名神社の一番奥、本殿をはじめ神楽殿や額殿など６つの建物に囲まれた境内の隅、額殿の前に木柵に囲まれてひっそりと在る灯籠。普通の石造りとちがって鉄製で重厚感があります。なんと鎌倉時代末期のものでした。当時は鉄製のものが最新式だったのかも、と考えると、古いなあ、だけでなく、造られた当時の心意気のようなものが感じられて、はっとします。

岩峰に囲まれた榛名神社を象徴するような景色でした。
岩の中に本殿が飲み込まれています。
そしてこの「御姿岩 」、たしかにてっぺんに人の頭のように丸い岩が別に乗っています。いかにも不安定でいままでの地震などでどうして落ちずに乗ったままなのかが不思議です。
この神社なのに神々しいというより、シュールといった光景をずっと飽きずに見ていることができました。

これぞ榛名山というスポットです。
参道がつきあたり、ぐるっと１８０度反転すると、
長い石段の上、岩の間に挟まるかのように建つ小さな門が突然見えます。
いかにも修験道場といった趣きです。
龍の絵が彫ってあるから双龍門なのですが、それの確認をまったく忘れてしまうぐらいのすばらしい眺めでした。
ちょっと一息ついて一気に登りましょう。
その裏にはまったく別の世界である、建物群に囲まれた境内が待っています。

５月の祭りのときだけご神体が移されるというこの御幸殿。訪問日はちょうど５月。なので、普段着ではない御幸殿を見ることができました。紅白の幕で周囲を覆われ、質素な木造そのままの建物がちょっとだけ華やいでいました。５月８日が移される日のようで、ちょっとだけ早かったのが残念でした。なお、ご神体がこの御幸殿に居るのは１週間だそうです。

いかにもわき水をそのまんまと言う感じの水量、苔むした水槽、まさに山奥の神社の感じです。
ただ、上からみると意外にも明るい赤い瓦屋根。そのギャップがまた面白かったです。
狭い場所に建っているので小さく、柄杓の数は多いのですがちょっと順番待ちがありました。

滝というのは谷間を流れるため岩壁から落ちるときは凹んだところから落ちるものなのですが、この滝は盛り上がったその中央から落ちる感じが珍しいです。大きな岩を割って水が吹き出しているかのよう。小さな細い滝ですが存在感があります。秋は紅葉できれいだろうなあ、と思います。

榛名神社は雨乞いの神様でもあったそうで、雨乞いのため、村民がここから水を竹筒に入れて持ち帰り、田畑に撒くと雨が降る、という、その泉です。現在では赤い柵で囲われています。とくに取水する設備はみあたりませんでした。持ち帰ることはできないようです。あと、村民といってもこの榛名神社は榛名山の中腹で、田畑のある平野まではかなりあることから、当時は雨乞いのためとはいえ大変な道のりだったろうと思います。