ウェンディさんのクチコミ(28ページ)全2,269件

高千穂神社は1900年の長い歴史を持つ神社ですが、その名にそぐわず、実は古事記には登場しません。
高千穂神社が日本の歴史書に初めて記されたのは日本書紀。

主神は日向3代の神々達なのですが、どうして古事記にはその存在が記されなかったのか。
その理由は分かりませんが、もしかすると天皇と神々の一族との繋がりをリンクさせるために日本書紀の編纂の時代に後付けで意味をつけられた可能性もあります。

しかし、そんなのは歴史の上だけの話。
現在の高千穂神社は縁結びのパワースポットとして有名です。

高千穂を観光するならば、せめて1泊を高千穂で･･･と皆が考えると思いますが、実は高千穂ってお安い宿が非常に少なく、ホテルと名がつくところは比較的高級路線で、かといって民宿はほとんど無く、いきなりドミトリー形式のゲストハウスとホテルの二択となってしまいます。

ホテルに宿泊以外の価値を求めるならば1泊に1万円を2枚、3枚でも良いとは思いますが、私個人の考え方としては、安心して眠れる個室と、広い大浴場、そして美味しい食事の3つがそろっていれば十分で、ラグジュアリーさをホテルには求めていません。

そんな私の要求を満たしてくれたのが国民宿舎でもあるホテル高千穂。
国民宿舎というと、安かろう悪かろうの一昔前のイメージを持つ方も居るかと思いますが、今はそんなことはなく、サービスも行き届いていて美味しい食事もついて快適な滞在でした。　　

高千穂で宿泊するならば、国民宿舎・ホテル高千穂は、お勧めです。

高千穂峡はアマテラスの孫が降臨した土地、神のエリアとして知られる場所で、その一帯は不思議と澄んだ空気が満ちた場所です（山あいのエリアなので当然ですが）。
宮崎空港から車で2時間〔高速道路利用〕とそれほど遠くもなく、関東からの飛行機でのアクセスでも便は悪くはありませんでした。
高千穂峡の観光では、真名井の滝の下を流れる川を手こぎボートでのんびり浮かぶ様子が有名で、ソレを目当てに高千穂峡を訪れる方も多いと思いますが、高千穂峡の見所はボートの上からの観光だけではないのです。

ボートから眺める渓谷の景色も素敵だと思いますが、大橋駐車場から歩く遊歩道沿いの柱状節理が立ち並ぶ渓谷の方がダイナミックで、見逃すには惜しいところ。
せっかく高千穂を訪れるならば、是非渓谷の散策を。　　
他の地方ではあまり目にすることのない、石の列柱が作る不思議な絶景が楽しめます。

高千穂を訪れた時に足を運んだ、天岩戸伝説の残る天岩戸神社。
天岩戸神社には、アマテラスが隠れたとされる岩戸（ご神体）とそのアマテラスを岩戸からおびき出すために八百万の神がミーティングを行った天安河原（あまのやすかわら）があります。

天安河原には観光客も遊歩道からアクセスできます。
とても大きな空間を想像しながら天安河原へと向かいましたが、行ってみたらそこにあったのは、小さな洞窟。
八百万の神が集まりアマテラス奪還会議のミーティングを行った場所という設定だったのでものすごく広い洞窟を想像していましたが、洞窟の広さは八百万の神が集まったら、Social Distanceなんて絶対に守れない大きさ。

勝手なイメージで八百万の神の体格は現代の人間よりも一回りも二回りも大きいモノを想定していましたが、実は八百万の神の神様のサイズってコロボックルのように小さかったのかもしれません。

そんな天安河原ですが洞窟の中にお宮があり、河原で石を積みながら願掛けをすると叶うという言い伝えがあり、河原には小さな石塔が所狭しと並んでいました。

2020年の春は新型コロナウイルスの影響で権現堂公園で行われる桜まつりも中止が決まり、恒例の雪洞の設置もなく、静かな桜の時期を迎えました。

毎年、ごく当たり前のように設置されているライトアップ用の雪洞ですが、改めて設置されていない満開の桜並木を見て、「人工物のない桜並木ってなんてキレイなのだろう」と思い、また、夕方に人工の灯りの無い状態で夕焼けの灯りでオレンジがかった桜色となる幻想的な千本桜の並木道に感動すらしました。

来年度以降、また、桜のライトアップで雪洞が設置されるのかもしれませんが、桜まつりの運営の方、本当に雪洞が必要なのか再考してみませんか？　
2020年の人工物がない桜並木、とっても素敵でしたよ♪

権現堂堤と行幸湖を結ぶ外野橋は2径間連続自碇式吊橋という特徴をもつ日本では珍しい設計の橋で、毎年春の桜まつりに合わせてライトアップされますが2020年度は桜まつりが中止となったので、ライトアップもありません。

でも、夕方、ライトアップの人工的な光がない外野橋の袂から眺める桜と菜の花の光景は、いつもの年では見ることのできない優しい色合い。
ライトアップもよいですが、自然の光も捨てたモノではないです。

幸手権現堂桜堤を訪れるときのお楽しみと言えば、四季折々の花の絶景だけではなく、峠の茶屋で販売している季節のフルーツを使ったソフトクリームもお楽しみの一つでした。

でした･･･と書いたのは、2020年の春、桜の時期に訪れた時、ソフトクリームの文字は峠の茶屋のメニューから外されていて、勿論、誰も食べているヒトも居なかったです。
桜まつりが中止となった影響でソフトクリーム販売も中止となったのか、もう止めてしまったのかは分かりませんが、お楽しみがひとつ減ってしまったのはさみしいですね。

権現堂桜堤の巡礼碑は、その昔、人柱として川に沈められた（自身から川に身を投げたとの説もある）順礼の母娘の慰霊碑で、千本桜の立ち並ぶ土手にひっそりと立っています。
桜が満開を迎える時期は、巡礼碑の周りも桜色に染まり、無くなった母子を慰めているかの様にも見える場所です。

権現堂公園の東側にある人工湖の行幸湖。
大きな湖の周囲には桜が植えられ、満開となる頃には湖の周囲が桜色に染まります。

湖には噴水もありましたが、私が訪れた時には水がでておらず残念。
夏でも、水辺の涼しい風を楽しめそうな湖でした。

桜の開花が早かった2020年。
権現堂桜堤でも、4月を待たずに千本桜が満開となり見頃を迎えています。
今年は自治体主導の桜祭りが中止となり、屋台などの出店もなく、穏やかな雰囲気。
提灯のない素朴な桜並木が迎えてくれました。
全体としては、黄色の菜の花が少しまばらな所もありましたが、青空と桜のピンクと菜花の黄色の美しい光景が今年も広がっていました。

観桜の人の出は、早朝は少なかったですが、日中は例年よりもちょっと少ない程度でした。
また、芝生でのピクニックのグループも大勢見かけましたが、どのグループも2ｍ以上の間隔を空けていたのは見ていて安心でした。　　

しかし、問題なのは桜並木の下を歩いて桜を楽しんでいる方々。
年配者の方も多くいらっしゃいましたが、ウイルスに対して無防備な状態の方が多かったです。
都心部よりもウイルスに対する危機意識が低いのか、すれ違う方のマスク着用率は半分程度で、若い方もマスクをしていない方が多く見受けらました。　

外に出て、花見をして気分リフレッシュは心の健康のためにも良いアイディアと思いますが、桜並木などへ行くときは自分自身のガードのため、また自分が気づかずに保菌している場合に他の方へ感染を広げないために、どのようなタイプでも良いので鼻と口の粘膜を防御する対策をとる方が良いのではないではないかな。
そんな風に思いました。

2020年のサクラはコロナウィルスの影響で、どこもかしこも自粛モードで、開花情報も自治体は発信していません。
幸手権現権現堂の桜まつりも中止が決定し、幸手市により開花情報は公開しないことになりました。

桜まつりの地域のイベントはなくなりましたが、堤のサクラは例年通り咲き、2020/3/26の夕方でもう満開。
風で舞っている花びらもありました。

ツァツァプリ・ゴンパ（13世紀頃の建築）はアルチ・ゴンパと同じ村の中にあり、アルチ・ゴンパからも徒歩15分で行くことができますが、村の中を少し登る場所に建てられているため、ガイドや案内人がいないと見つけにくいかもしれません。

ツァツァプリ・ゴンパの鍵は村人により管理されていてお堂の鍵は通常、閉じられています。お堂をお参りしたい場合には村の方に鍵を開けて貰う必要がありますが、英語は通じないと思っておくほうが賢明です。

お堂の中の壁画は11世紀にアルチ・ゴンパを建築した僧侶の弟子達が手がけたもので、痛んでいる部分もありますが荘厳でした。
写真はフラッシュを使わないという条件で許可されています。

アルチ チョスコル ゴンパは11世紀にカシミール地方での修行を終えた僧侶が建てた寺院で、通称：アルチ・ゴンパと呼ばれています。
アルチ・ゴンパがあるのは州都であるレーとはインダス川を挟んだ向かい側のアルチ村で、レーからの距離は車で1時間半弱です。

ゴンパの中にはお堂がいくつかあり、全てを見学しましたが、インパクトがあるのはエントランス近くのお堂：三層堂（スムチェク）で、私自身も「こんなのは初めて見た！」というほど美しく、薄暗いお堂の中に浮かび上がる仏像壁画や立像の姿に見入ってしまったほどでした。

お堂の中は撮影禁止ですが、艶めかしさすら感じる緑色ターラー菩薩壁画や観音菩薩（アヴァローキテーシュヴァラ）立像は必見で、日本仏教の一般的な観音像よりも圧倒的に個性が強い顔立ちで、慈悲の眼差しというよりは、何かを挑まれるような強い視線に私には感じられました。

他のお堂の壁画もそれなりでしたので時間があるならば全て見学されても良いと思いますが、旅程に時間が無いときは三層堂（スムチェク）のみでも十分満足できると思います。

3月下旬に渋ノ湯からのルートで春の雪天狗トレックに挑戦しました。
所要時間は昼食休憩（45分）+途中休憩（計1時間）を含めて7時間10分でした。
コースの中で厳しいところは中山峠を過ぎてからの東天狗へのルートで、お守りで持って行ったピッケルを斜面に突き刺して補助をかけて登らないと難しい雪の斜面もありました。
雪山初心者の方は雪山の経験者（ベテラン）の方と一緒に登る方が安心して登れると思います。

東天狗の山頂からの景色は最高で、南八ヶ岳、蓼科山など360℃の眺望。
お天気も良く、とても素敵な景色でしたが、強風が吹き荒れていたので頂上での長時間の滞在は難しく、黒百合ヒュッテまで下りてきてからのランチタイムとなりました。

2020年は西天狗へのルートも歩きやすく、多くの方がチャレンジしていました。
西から東の峰を眺める景色もなかなかです。

春とはいえ3月天狗岳はまだまだ冬。
気温はマイナス10℃以下ですので、防寒装備はしっかりと。
私はモンベルの冬山用の下着を着用していても登る時に暑くはなかったです。
足下にはしっかりとした雪山用のアイゼンと、ピッケルも必要でした。

ピラタス・スキーリゾートのロープウェイ山頂駅から徒歩10分の所に建つ縞枯山荘は夏山シーズンだけでなく、冬山でも営業している人気の山小屋。

冬の山小屋は雪山トレックの登山者が利用するのかと思いきや、ふかふかの雪の中でのスノー・ハイクなどのスキーやボードとは異なるアクティビティをする方が何泊か連泊して、縞枯山荘を基地として北八ヶ岳の雪の大地を楽しんでいます、

3月下旬に北八ヶ岳の三ツ岩ルートを周遊で歩いてきました。
時期的には春の雪山で、三ツ岩の3峰の辺りは岩に付着している雪も少なく、足を踏み抜いて岩の隙間に嵌まることはなかったですが、逆に岩の表面が凍り付き、ツルツルの部分もありました。
北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅からは雨池峠経由で周遊するルートで約3時間の所要時間でした。
積雪状況にもよりますが、2020年3月下旬はピッケルは必要なく、雪山用のアイゼンがあれば十分歩ける状況でした。
三ツ岩ルートは強風の日は、バランスを崩すと少しだけ危険ですので、ご注意を。

トレイルヘッドとなる山頂駅へのアクセス手段となる北八ヶ岳ロープウェイは公式情報では朝9時から営業となっていますが、チケット販売は8：20、乗車開始は8：40です。
また、ロープウェイの山頂駅のトイレは有料ですので、お手洗いは乗車前に済ませるのがお勧めです。

ピラタス・スキー場のロープウェイ頂上駅の周辺には坪庭と呼ばれる奇岩の連なる溶岩台地があり、グリーン・シーズンには簡単なハイキングとしてその坪庭歩きが人気とのことです。

でも、雪山のシーズンでは、どうかというと･･･。
ピラタス・スキー・リゾートとしてはスノー・ハイクとして坪庭巡り等をお勧めしているようですが、夏は奇岩の連なる場所も全て雪で覆われて真っ白で、更に坪庭を歩いているときは、周囲の有名な山の姿の全体像は見ることができません。

ですからスノートレックを目的に坪庭を歩くと、消化不良を起こしてしまうかも。

個人的には、雪山のシーズンは、縞枯山を経由して茶臼山までのコースや、北横岳までを歩くコースが眺望も良く、楽しいのではないかと思います。

三ツ岩を歩く選択肢もありますが、その場合はスノー・ハイキングではなく、完全なるスノー・トレッキング対応の装備が必要です。
少なくとも簡易アイゼンではない、雪山用の本格的な12本爪の滑り止めが必須です。

黒百合ヒュッテは北八ヶ岳の山小屋で、私が訪れた3月下旬も雪山トレックの人たちで賑わっていました。

ヒュッテに宿泊して天狗を目指す登山者や、雪の八ヶ岳を縦走する方など利用者は様々ですが、アイゼンやピッケルを使わない程度のスノー・ハイクで雪山の気分を味わいたいならば、雪が残る春山の時期に黒百合ヒュッテに宿泊し、周辺の安全な場所でスノー・ハイクを楽しむのもお勧めです。

ヒュッテから徒歩5分の中山峠からは東天狗の勇姿が見え、特に雪が少なくなった頃は、露出した黒い岩と雪のモノトーンのコントラストが素敵です。

2020年3月下旬に御射鹿池を訪れました。
池の周りには雪は無く、枯れ草色の地面が見えていました。

御射鹿池と言えば画家の東山魁夷さんが“緑響く”という作品のモチーフとした池で、一度その姿を見てみたいと思っていました。
今回は池の近くの宿で一泊したので、池を訪れるチャンスは2回あり、初回が曇天、2回目が青空の下の御射鹿池でした。

なんとなく晴天の方が池が美しく見えるのかと期待しましたが、初春の枯れ草色の色合いの時期は、断然、曇天の光の方が、池が神秘的な雰囲気に見えました。　　

だから、御射鹿池を訪れるときは天気が良くなくても気にしないで。
強い日射しが存在しない方が、神秘的になるときもあるのです。

北八ヶ岳でアウトドアを楽しんだ帰路にいつも立ち寄るのが、たてしな自由農園に併設された“808 Café”。
カフェですが、ここでのお勧めはソフトクリーム。
さっぱりとした舌触りですが、コクがあるソフトクリームは、癖になる美味しさです。