列車に乗るだけの旅行--八高線-

2024/07/25 - 2024/07/25

千葉県内は7月も猛暑が続く。列車をクーリングシェルター代わりにしたい。
なので、特に猛暑で有名な埼玉西部を列車で周遊するだけの旅行に行ってきました。
早朝に池袋から東上線で北上、八高線に久々に乗車し長閑な沿線風景を見ながら高崎へ。
関東の山裾を午前中に北上する列車旅は楽しかった。帰りは高崎線の快速で戻ってきました。

エリア 日高・鶴ヶ島・坂戸(埼玉)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

早朝の池袋駅。東上線ホーム。
7時ちょうど発の森林公園行快速急行に乗車する。すでに、ラッシュは始まっている。

池袋駅 駅

この7時発快急を選んだ理由は、この車両、東上ライナー専用車が使用されるから。

東武東上線 乗り物

LCカーを使用した座席指定制の通勤電車、「東上ライナー」、折り返し快急森林公園行になる。

この列車、ご覧のとおり、クロスシート状態のまま乗車できるのだ。この30分後に発車する特急川越号と並び、東武一番の乗り得列車なのである。
この50090形電車、日中はロングシート状態に変更して運用される。似たような車両が西武40000系や京王5000系、伊勢崎線地下鉄直通車、東急などに登場してるが、その走りとなった車両。
ロマンスシートの快適状態で、坂戸駅まで行く。
最大の欠点は座席数が少ないこと。普通のロングシート車より6座席少ない。
池袋出発時点では、このように比較的すいており、10分前に並べば窓側席に座れる。ただ、次の停車駅である和光市から一挙に乗車し、ちょうど通学時間帯になる川越駅前後は相応に混雑する。

川越駅付近。
この電車の5分以上前に池袋を出た埼京線快速川越行に追いついた。

川越駅 駅

川越を過ぎ、入間川を渡ると、農村風景が目立つようになるが、東上線沿線は、小川町まで都市化が進行し、沿線に高校や大学も多い。

朝7時45分頃、通学ラッシュ時間、坂戸駅で快速急を下車。
東武越生線に乗り換える。

坂戸駅 駅

越生線は階段渡った隣のホーム。
復刻塗装の8000形4連が停まっていた。
全区間で都市型ワンマン運転。
単線ながら朝の通学時間帯は上下とも12分間隔。

東武越生線 乗り物

通学客で混んでいたが、沿線に高校や大学が多い川角駅で多くの学生が下車していった。

川角駅 駅

沿線に住宅の多い武州長瀬駅。一部区間に複線区間があるが、行き違いも数駅で行う。本数は多い。

武州長瀬駅 駅

毛呂山町の中心であり、埼玉医療大へのバスが出ている東毛呂駅を過ぎるとこんな感じになった。

終点越生駅に到着。
周囲には山が目立っていた。

越生駅 駅

越生駅
駅舎は建て替えてからまだ日が浅い

越生駅 駅

無人駅だが観光案内所とかが併設してあった。

越生駅前。
越生梅林の玄関口

八高線ホーム。1面のみの棒線駅。東武の方は1面2線。
八高線高崎行は15分の待ち合わせで来る。
本数であるが、八高線は高麗川から先の非電化区間は大体1時間に1本程度の本数で、日中15分毎で坂戸で急行に接続する東武越生線、最近本数が減り森林公園乗り換えが増えたがそれでも30分間隔は維持してる小川町での東武東上線に比べると、不便。
寄居駅でも、30分ごとに区間列車のある東武とは利便性で差が開いている。
特に、駅前に医療大学のある毛呂駅、東武の駅からバスで行く学生の方が多い。

越生駅 駅

八高線高崎行が到着。埼玉ではここでしか乗れないディーゼルカーです。
乗り心地の良いキハ110のワンマン2両編成。
ここから1時間10分以上で高崎へ。

JR八高線 乗り物

車内は半分くらい座席が埋まっている状態でのどか。
ただ、児玉から先はどんどん乗客が増え、藤岡あたりで立ち客も出た。
八高線は、児玉と高崎の間と高麗川と小川町との間には区間列車も運行し需要に対応してる。

八高線は関東平野の西のはずれを走行するので、周辺は小さな山が多い。
全体的に標高は100mを超えている区間が多く、20‰勾配も随所にある。
電化区間の金子駅から寄居駅まではずっと山と里の中を走る長閑な風景が続く。

山がそばまで迫るが宅地化されている所も多い。
長閑な車内。

峠を越えて列車は小川町駅に到着。
東武東上線池袋方面への実質的な終着駅でもある。
東武の駅の方が大きく、八高線は1面2線の構造。
ここで9分間停車、この駅で停車時間を多めにとる列車が多い。

小川町駅 駅

小川町駅風景。朝方は12分毎くらいに10両編成の池袋行急行が出発していく。
池袋まで朝は1時間20分、日中の早い列車だと1時間7分くらい。
東武東上線は、和光市から地下鉄に直通し、東急線の横浜や相鉄線の湘南台まで走っているが、地下鉄直通電車は手前の森林公園止まりが基本。
嵐山のあたりまで新興住宅地の造成が進み、このあたりもマンションなどが建ち始めている。

小川町駅 駅

途中の駅で高麗川行と離合

再び峠を越え、折原駅を出てしばらくすると、一挙に視界が広がる。
寄居の街が近い。結構高い所を走ってるのが分かる。

荒川を渡る。はちかた城址や玉淀河原が近い。

玉淀河原 駅

寄居駅。ジャンクション駅。
東武東上線、秩父鉄道線との乗り換え駅。
八高線はこのあたりが一番本数が少ない。駅は秩父鉄道が貨物輸送を行ってる関係で広々としてる。
一番奥が東上線、真中の1面２線が秩父鉄道である。

寄居駅 駅

寄居から先は長閑な平野部を走る。
児玉駅では区間列車と離合。児玉駅から本数が増える。

児玉駅 駅

広々とした関東平野の向こうに、赤城の山が見えてきた。

倉賀野駅に到着、終点高崎はもうすぐ。
倉賀野駅は貨物ターミナルがあり、側線群には貨物列車が出発待ちをする。
EH500牽引の石油列車がいた。

倉賀野駅 駅

倉賀野と高崎の中間には旧操車場とJR貨物の機関区、高崎駅付近にはJR東日本の車両基地があり、高崎は鉄道の街だと実感する。

最近よく目にするJR東日本のj事業用牽引車両がいた。
GV-E197という昨年投入されたばかりの新鋭事業車両。

９時５５分頃に高崎駅に到着。
高崎はもともと城下町であり、高崎藩という老中も勤める譜代大名が治めていた交通の要衝。また、高崎藩は千葉県銚子市に所領を有していたため北総とも縁がある。
県都は利根川を挟んだ向こう側の前橋だが、人口は商業都市で交通の要衝である高崎の方が多い。

高崎駅 駅

世界遺産の街、富岡や、こんにゃくの街、下仁田へ向かう上信電鉄線。
復刻塗装がなされてるが、車両はJRから譲渡された旧１０７系電車。

上信線 乗り物

ホーム隣にEF64とD51蒸気にプッシュプルされた列車がとまっていた。
今日は平日だから観光列車は運転されないはずだが、団体かな？　試運転かな？　１２系も久々に見た。

SLみなかみ 乗り物

あとはもう、１５分後に出発する、湘南新宿ライン直通の快速電車で帰るだけです。
E231系１０連、籠原で５両増結。
この電車は熊谷から小田原まで快速運転する電車で、途中上野や東京は通らず、新宿や渋谷、武蔵小杉を経由する。
この電車で赤羽まで行く。

湘南新宿ライン 乗り物

高崎から先、上越線や信越線、両毛線の電車は、現在はこの２１１系ロングシート車で運行される。

グリーン車で帰ることにしました。高崎から東京までグリーン車だと、今年から値上げされ１５００円になる。新町から上野だと１０００円。
高崎出発時はガラガラだったが、湘南新宿ラインのグリーン車は利用者が多く、大体大宮駅から８割がた席は埋まる。
全体的に東北線より高崎線の方がグリーン車の利用が多く感じる。

JR高崎線 乗り物

烏川を渡り高崎市に別れを告げる。
この川は高崎市の中心を流れていて、榛名山の西側や碓氷峠が源流。

東海道線や高崎線、東北線、常磐線、総武横須賀線に連結されているグリーン車の一番の利点は現在も車内販売がある所。飲み物やおつまみ程度は販売している。
東北や上越の新幹線も結構な列車が車販をやめてしまっているので、これは有難い。

埼玉県、深谷駅。
....大河ドラマと１万円札で売出し中なのか。

深谷駅 駅

赤羽駅で乗車してきた湘南新宿ラインを見送り、上野東京ラインのホームで東京方面行に乗って帰りました。
湘南新宿ラインは、東北線快速、高崎線特快ともに、上り列車は、大宮駅で同じホームで上野東京方面の電車に接続する。東北快速は同じホーム隣に東京方面行が待ってくれており、高崎線特快は、同じホームで５分待てば上野方面行が来る。
わざわざ赤羽駅で怪談を昇り降りする必要はないのだ。それを忘れていた。
上野東京ラインは、東北、高崎ともに２０分毎の交互運行で、大宮から先はちょうど１０分間隔になる。
今日の旅程はこれで終わり。朝早く出てきたので意外と早く帰れた。

上野東京ライン 乗り物