2025/11/06 - 2025/11/06
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fmi(ふみ)さん
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新幹線を安全に撮影できるポイントを関東近県で探そう。今回の旅程の目的はそれ一つに絞った。
新幹線は高架や掘割を走り、周囲を柵で厳重に囲っているため、至近で編成を撮ることは難しく、沿線撮影出来るポイントは限られ、かつ、交通不便なところが多い。
神奈川県は起伏にとんだ地形のおかげで、比較的高い所からやや俯瞰気味に新幹線の編成写真を沿線撮影出来る場所が、探せばある。
今回はそのうち、交通の便はいまいちだが、人口の展望所から安全に新幹線を撮影できるポイントと、以前に発見したポイントを紹介する。
新幹線の撮影ポイントは現在も探している最中。今後も同様のレポートが出来るかもしれない。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回は、知人から、神奈川県高座地域にある、公共施設から新幹線が撮れると聞いたので、そこを目指すことにした。
まず戸塚まで来て、そこから地下鉄で藤沢市の湘南台駅まで行く。横浜市営地下鉄 ブルーライン 乗り物
-
小田急江ノ島線湘南台駅。地下鉄と相鉄の終着駅となってからさらに街の発展が進む。藤沢市の北部に位置し、いすずの工場群と慶應義塾の藤沢キャンパスがあるため、乗降客が終日多く、多くのバス路線が集約し、そのバスの利用客も多い。
かつては急行通過駅だったが、2000年代以降、急行や快急も停まるようになった。
相鉄はこの先、延伸計画があり、まず、慶応大のキャンパスまで延びる予定。湘南台駅 駅
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今回、列車トラブルで時間が遅れたので、湘南台駅から、タクシーで現地へ向かった。
現地は、海老名市の南端部にあるごみ焼却施設、「高座クリーンセンター環境プラザ」。ごみ焼却の熱利用した温水プールや見学コース、旧高座郡(海老名市や綾瀬市、座間市など)のゴミ処理に関しての紹介や展示物、休憩コーナーなどが複合的に揃っている。
エリアを限って施設内の見学は自由。
特に目立つのが、10階建ての最上階にある展望台だ。高座施設組合屋内温水プール 名所・史跡
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高座クリーンセンター三階にあるエントランス部分。相模原台地と目久尻川沿いの低地の間の斜面にあるので、三階部分が入口になっている。
車で来ることが前提の施設で、温水プールもあるので駐車場は広い。
本来は、神奈川県の中部に位置する高座郡三市、海老名市、座間市、綾瀬市から出るごみと、し尿・浄化槽汚泥を処理する施設である。
一応、海老名市内にあるが、場所そのものは海老名市と藤沢市の市境ぎりぎりの位置にあり、さらに、高座郡寒川町、綾瀬市の市境も近い。そのためか、周囲は富士フィルムの工場がある以外は田畑と林が多く、公園や緑地帯も整備されている。
バス路線は、施設から北に7分ほど歩いた目久尻川にかかる長後街道の橋にバス停があるが、運行本数は30分間隔。長後駅と海老名駅の双方に行ける。
そして、この施設のすぐ隣を、東海道新幹線が突っ切ってる。高座クリーンセンター環境プラザ 名所・史跡
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展望台からの風景。
東側。遠くに湘南台の街並みが見える。湘南台駅からは直線距離で6kmは離れている。
むしろ、相模線の門沢橋駅のほうが近い。直線距離で2km、徒歩30分はかかるが。 -
南側。下を流れるのは目久尻川。田畑と色づき始めた林が広がっているが、遠くに平塚の湘南平と茅ケ崎の市街が見える。
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西側。手前に2棟目のごみ焼却場、その先に工場や倉庫(富士フィルム関連か)、さらに先に、圏央道の高架橋が見え、一番向こうに、秦野丘陵と丹沢の山々が見える。
そして、左側に一直線に線路が見え、そこを白い列車が走っている。これが東海道新幹線。 -
北西方向をクローズアップ。
丹沢大山の威容。手前の工場は富士フィルム。すぐ近くを長後街道が通り、圏央道や東名のインターも近いためか、工場や倉庫は結構建っている。 -
北側をクローズアップ。
高層ビルが林立しているのは海老名駅周辺。
もともと相模の国の国府や国分寺があった海老名市中心部は、現在は再開発により何棟もの高層ビルが林立している。 -
北東方向。
このように、東海道新幹線の高架橋が斜め(北東から南西に)に突っ切っている。流れる川は目久尻川。座間市と相模原市の境目、米軍座間キャンプあたりに源流があると言われており、相模川にそそぐ。
新幹線の先にある橋は長後街道の用田橋。
画像では分からないが、この目久尻川自体が藤沢市と海老名市の境目になっており、さらに、用田橋のあたりで角のように綾瀬市の境界が割り込んでいる。
「新幹線鉄道」のなかでは急カーブの多い路線とされる東海道新幹線であるが、このあたりは、横浜市瀬谷区阿久和から相模川を渡った平塚市田村まで直線が続いている。カーブがあるとしても相鉄の西谷駅真上から大磯町の生沢まではカーブもゆるく、現在のN700系電車だと、速度に制限がかからない。米原-京都間と並び、東海道で一番スピードの出せる区間である。 -
下り新幹線が通過。最新型のN700S型だ。
このあたり、新幹線はのぞみからこだままで、トップスピードの時速285kmで通過していく。まさに矢のようなスピードで走り去る。
だから遠くから俯瞰して撮らないとスピードに追い付かない。
現在の東海道新幹線の車両は、N700系とN700S系の二種に統一されており、どちらも東海道の環境で時速285km、山陽区間では時速300km、半径2500mの曲線でも時速270kmで走行可能、そして加速度もJR東日本の通勤電車より高い2.6km/h/sという破格の性能を有し、3分間隔で走る東海道の過密ダイヤを可能にしている。
時速300kmというと、西日本の500系があるが、極端な流線形で車内空間が狭い500系と違い、極めて複雑なカモノハシスタイルの全面形状のおかげで車体の断面積や定員を犠牲にせずに高速走行を可能にしている。その代わり、流麗な500系と違い、角度によっては不細工に写るため、カメラマン泣かせの車両でもある。 -
端正な丹沢大山をバックに、富士フィルムの横を、上りN700系が通過していく。西側は掘割を通るので、撮影はやや難しい。
ちなみに新横浜から小田原までの所要は、こだま号でも15分で着いてしまう。この環境センターは、大体新横浜と小田原の中間点に位置するので、まあ、新横浜出発の7分後にここを通過すると推測できる。
ちなみに東京から三島までなら、こだまでも1時間以内に到着できる。東京毎時27分発のこだまは小田原で3分後ののぞみに1本抜かされ、三島でひかりとのぞみ1本ずつ、新富士で2本連続で抜かされるのだが、高い加速力で、静岡まで1時間20分ほど、名古屋までだと2時間40分で到着する。
大幅な割引でグリーン車に乗れる「ぷらっとこだま」の存在を考えると、名古屋までならこだま号でも充分利用価値があるのだ。 -
イチオシ
上り列車が環境センター真横に来たあたりをドアップで狙う。
金網がどうしても邪魔になってしまうね。 -
下り列車もややアップで撮る。
N700系の初期型だな。2007年から運用が始まり、20年近く走ってるが、現在新型のN700Sに置き換えられ、徐々に廃車が進んでいる。
現在は全車、改良型のN700Aと同等にアップデート改良されているが、室内は窓側席にしかモバコンが無いなど、いささか古さを感じる。 -
遠くてよく判別できないが、N700S系の上り列車。最新型で台湾にももうじき輸出される。編成の自由度が高く設定されており、先頭形状は横方向にやや膨らんで更に複雑な形になっている。
内装がさらに向上し、全席モバコン完備、座席もリクライニング時の形状改良がなされている。車内の案内が液晶ディスプレイで大型化してる。
N700で電話コーナーや喫煙所のあったエリアにビジネス用ブースを設けてたり、インバウンド用に大型荷物置き場をデッキに設けるなどしている。
今後はグリーン車に個室を設置する予定。 -
画像ではよく分からないが、N700A型のくだり列車。
N700のマイナーチェンジ型で、座席形状やブレーキ周りなどが変更されている。
現行のN700も全車このタイプ相当に改造されている。2013年に登場、側面に大きくAと描かれてるので見分けは付く。
N700系は編成出力が17000kwと、在来線のEF210型電気機関車5両分に及ぶ。交流で2万5千ボルトという高圧の電流が流れてるから高出力車両の運転が可能なのである。
これだけ高圧だと、架線に触れなくても、近づくだけで感電する(条件によっては架線から2m離れていても感電する)。要するに架線から人体にカミナリが落ちるわけだ。なのでよく自撮り棒を使って新幹線のホームで写真撮ってる外国人や、録音マイクをホーム天井まで伸ばしてスピーカーに近づけてる「音鉄」と言う鉄ヲタがいるが、あれは正に自殺行為だ。 -
厚木基地が近いからかね、時々こういうのが真上を飛んでいくんだ。
海上自衛隊のSH-60対潜哨戒ヘリだと思われる。 -
展望台とは別棟だが、このような空中庭園みたいなのもここにはある。ここからも何とか新幹線が狙える。
-
イチオシ
そこから撮るとこんな感じ。足回りは隠れてしまう。
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同じ場所から撮影。
大山は雲に隠れてしまった。 -
さて帰るか。
環境センターから、神奈中のバス停まで歩く。
ちょうど、海老名市と藤沢市と綾瀬市との三境界点あたりには、このような公園がありました。 -
バスは遅れ気味だったが、大体30分くらいで小田急の長後駅に着いた。
ここは街道沿いの古くからの街なのに、隣の湘南台のほうが発展したので、日中は各駅しか停まらないのよね。長後駅 駅
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小田急を北上、大和駅で相鉄に乗り換え。
ちょうど都心の三田線直通電車が来たので、これで帰りました。大和駅 駅
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イチオシ
補足、夏ごろに撮った画像。
横浜市内周辺は、丘陵地なので、展望台や展望所などではなく、沿線からこのように新幹線を撮影出来る場所も幾つかあるが、私有地だったりする場合もあり、列車の一部しか取れなかったりと制約は多いです。
探してみる価値はあります。
これは横浜市旭区内。相鉄線沿線ですが結構歩きます。 -
こちらも同じ旭区内。ここはあまりお勧めしません。
今年中に、神奈川県内で撮影可能なポイントを探す予定ですが、やはり、横浜市旭区の相鉄沿線が一番巡りやすいと思います。東海道新幹線 乗り物
-
補足その2、別の日に撮影。
相鉄線西谷駅北側の丘陵地から撮影。保土ヶ谷区と旭区との境目付近です。
新幹線は相鉄西谷駅の直上を通過しますが、西谷駅は帷子川の谷間にあり、周囲は丘陵地なので、所々に撮影可能な地点があります。
この西谷駅周辺で下り列車は既に260km/hを超えています。N700系の加速力は目を見張るばかりです。1時間当たり最大運転本数16本、それが全て285km/h運転というのが現在の東海道新幹線です。国鉄時代の1時間10本、最高速度220km/hの時代からは想像が出来ません。世界的に見ても例がありません。 -
やや場所を変えて撮影。
現在の新幹線の走行音ですが、国鉄時代やJR初期と比べ、驚くほど騒音や振動が小さくなったと感じます。高周波の軽やかなヒューンという音とリズミカルな車輪音(ロングレールなので在来線の轍音とはやや違う)が主で、昔のようなパンタグラフから発生する強い破裂音やスパーク音がほとんど感じません。
これがドイツや韓国の高速列車となるとまるで違います。飛行機のような轟音です。 -
さらに移動して撮影。
ここはマンションの真ん前になるので、管理人に一言断ったほうが良いです。
このような住宅密集地を走行するため、新幹線の速度向上は騒音とトンネル走行時の微気圧波との闘いです。その結果がN700系の16両編成中2台しかない特殊なパンタグラフと、形容しがたい複雑な先頭形状です。
先頭車の長さは0系時代より2mほど長く、編成出力も5000kwも向上、アルミ合金製のおかげで重量も1両あたり0系より10t前後軽く、最高速度が80km/hも高くなったのに消費電力も大幅に減少した。
以上。保土ヶ谷区・旭区の新幹線撮影、補足でした。撮影地探索は今後も続けます。 -
おまけ1.
過去の画像から。
名車、500系新幹線。横浜市旭区内で撮影。
我が国で初めて時速300kmでの営業運転を実現したJR西日本の車両。1997年から運転を開始し、翌年には2時間ごとに東京-博多間を4時間49分で結ぶようになった。
東海道区間では最高速度が制限され、空力対策で室内が狭く、長時間乗車するには適してはいなかったが、その流麗なスタイルは人気が高く、この車両を好んで使う人も多かった。
まさに我が国を代表する列車だったが、同じ最高速度で走行できるうえ東海道区間でも速度向上が可能、さらに車体傾斜システムで曲線通過速度も向上し車内も広く座席も良いN700系が登場すると、東海道から姿を消し、現在は山陽区間でこだま運用についている。 -
おまけ.2
同じく横浜市旭区内で撮影。過去の画像。
300系新幹線。初代「のぞみ」号。
1992年に早朝深夜に営業を開始、初めて「のぞみ」という名称の付いた列車で、当時は全席指定、料金もひかりやこだまより高額、ジャパンレールパスでの乗車も不可、という特別な列車だった。
1993年に1時間ごとに東京と博多を5時間6分で結び、当時は品川駅は開業前、新横浜、新神戸も通過していた。
300系新幹線は、東京と新大阪を2時間30分で結ぶ、ただ、それだけを目標として開発されたのである。そのために必要な速度が、時速270km、国鉄時代からの最高速度220km/hから一挙に50km/hもスピードアップを実現、まさに平成の時代を代表する車両だった。
くさびのような前面スタイルも、今となってはおとなしい顔になってしまった。食堂車や個室、2階建て車は廃され、座席も背の低い簡素なもの、高速化のために居住性も犠牲にした感は否めず、21世紀の早い時期にのぞみから徐々に撤退し、2012年には東海道からも山陽からも姿を消した。
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