
2021/11/26 - 2021/11/26
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fmi(ふみ)さん
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房総を走る数少ない非電化路線小湊鉄道は、駅舎と車両も含めレトロテイストで最近特に人気が出てきているが、2020年春、その小湊鉄道にもとJR東日本のキハ40系気動車がやって来た。
従来のキハ200型を徐々に置き換える目的でJRから購入したキハ40は2021年で5両となり、うち2両は整備のうえ、2021年秋から本格的に小湊鉄道線で営業運用につくようになった。
千葉県内で、キハ40型が定期列車として走り出すのは実はこれが初めて。
千葉の里山を走り始めたキハ40に乗車するため、晩秋に市原を訪れました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
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そういうわけで、千葉で内房線に乗って、小湊線を見に五井駅まで来た。
五井駅 駅
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9時ちょっと前の五井駅。9時10分発の上総中野行が入線。
平日に関わらず、紅葉の時期の為か多くの人が列車を待っており、2両編成の気動車は満席になった。
ここ数年人気が出てきた小湊線は、シーズン関わらずこんな感じ、特に紅葉や菜の花の時期はお客が集まる。
もっとも、2021年11月は、小湊線沿線で芸術祭が行われ、沿線の各所にその会場があったので、その分更に乗客が集中した。
時間帯が良く、上総中野まで走り、終点でのいすみ鉄道線との接続も良いこの列車と、1本あとの10時5分発の列車は特に利用者が多い。小湊鉄道 乗り物
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内房線君津行快速の接続を受けて出発する。
本数が一時よりだいぶ減った小湊線だが、現在は五井駅で総武線直通の快速電車と接続する列車が多い。JR内房線 乗り物
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総武線直通の快速電車から乗客がどっと乗って来たので、車内はこんな感じで出発。
で、多分高滝のあたりまでこのままの乗車率が続く。
小湊線五井駅は乗り換え通路がせまく券売機も少ないので乗り換えが集中すると行列状態になる。1日乗車券等を買った方が良い。 -
そんな状態で沿線の要衝、上総牛久駅に到着。ここで降りる。
降りるわけは....上総牛久駅 駅
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目指すキハ40系使用列車が停まっていたから。
この上総牛久駅折り返しの始発10時21分発五井行。
今の時刻は9時39分。40分ほどこの牛久駅周囲でインターバルだ。 -
小湊に来て番号は変えてあるが、形式はキハ40のままの2両。
現在キハ40は5両来ており、そのうち先に入った元只見線の2両が営業運転についている。
画像の2両は元2021号車と2026号車。このJR東北色そのままで運用されている車両は元2026号車。キハ40系列のなかで両運転台、デッキなし片開き扉コイルばね台車装備のタイプ。
元々1979年に水戸に新製投入され水郡線で運行していた車両で、その後水郡線に新型110系が入ると宮城の小牛田へ転属、石巻線や陸羽東線、気仙沼線で運用、鳴子温泉や南三陸へ足を延ばした。小牛田時代にワンマン化、冷房化、エンジン換装を行い、最後は只見線に転属し2019年に引退、小湊鉄道に購入されここ千葉にやって来た。ペアを組む旧2021号機も車歴は同一。 -
ペアを組むキハ40-1、元2021号車。こちらは小湊に来てから色を塗り替え、在来のキハ200型と同じ色にされておる。
こちらはさらに小牛田時代に座席を取り換えており、片方のボックス席が1人掛けにされ、立ち席空間を広くとっている。
2両とも、小湊では地上側の設備がない車内便所は閉鎖されており、ワンマン設備も取り外されている。 -
別の日に五井駅で撮影したもの。
現在整備中の残りの3両のキハ40。2019号車ほか3両。
一番前の白と緑の色が2019号車で、秋田の五能線で活躍していた車両。
1979年に新製、まず烏山線で運用、その後、水郡線、小牛田、秋田と転属している。五能線に最新鋭DV-E400が入ったため2020年に引退した。
今回小湊に来たキハ40は1979年から80年製造の中期型で車齢40年を超えるものばかりなのだが、それでも現在小湊線で運用されるキハ200型の車齢45年から60年に比べるとマシ。
エンジンもキハ200は国鉄のキハ20とかが使っていた8気筒17リットル180馬力のものだったが、キハ40はJR時代に直噴式6気筒14リットル300馬力のものに換装済みである。5両とも冷房改造済み(機関直結の機械式冷房)。 -
元2026号車の車内。
ほぼキハ40の原型を保っている。 -
元2021号車の車内。
座席が1人掛けに取り換えられた仕様。 -
小湊線のサボとロゴ。
国鉄時代は朱色一色の塗装も含め鉄オタからの評判悪かったキハ40、鈍重、低出力と言われていたが、40年以上たって引退が進むとにわかに注目される車両となった。
千葉県内はキハ40系が登場する前に幹線の電化が完了し、残る木原線(当時)、久留里線には千葉生え抜きのキハ30系がひきつづき使われたので、今までキハ40系は千葉県内では営業運行、定期運用が皆無だった。
今回の小湊線キハ40系は、千葉県で初めてのキハ40系定期運行であり、同時に小湊線初めてのボックスシート車でもある。
非力といわれるキハ40だが、ほぼ平坦線で最高速度も時速60km程度の当線では十分な性能といえる。 -
上総牛久駅駅前。列車に接続する小湊バスが出発。
この日は小湊線沿線で一斉に行われている芸術イベント「いちはらアートミックス」が行われる関係で、臨時バスやシャトルバスも出ていた。
ここ上総牛久駅からは定期の長距離路線バスが出ており、大多喜町中心部、茂原駅、圏央道ICに近い鶴舞BTまでの路線があるが、本数が1日5~7往復と少なく、休日には運休となる路線もある。小湊鉄道バス 乗り物
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風情たっぷりの上総牛久駅舎
上総牛久駅 駅
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駅待合所と改札も40年くらい前の雰囲気がそのまま残る。
駅舎にはコーヒースタンドも併設。 -
遠目に見た上総牛久駅。2面ホーム3線構造、構内踏切というこれまたレトロな感じ。
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駅舎の反対側(北側、国道297号に面している)には、このような立派なお寺がある。
真言宗智山派圓明院。 -
長閑で風情のある風景です
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出発時間が近いので牛久駅に戻る
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キハ40の牛久発五井行に乗車。
小湊鉄道 乗り物
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小湊線の長閑な風景ををボックスシートで眺める日が来るとは思わなかった。
久留里線の新型E130はオールロングだし。 -
五井駅に到着した。
出発待ちのキハ200と並ぶ。もうすでにキハ40は千葉の田舎になじんでいる雰囲気だ。
キハ40はこの後入れ替えして車庫に入る。五井駅 駅
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入れ替え中のキハ40系。
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車庫に入線した。この後も何回か行ったり来たりして入れ替える。
やり田 小湊鉄道五井駅販売所 グルメ・レストラン
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五井駅の東口(山側、高速バスの発着する側)わきには、小湊鉄道直営の、「こみなと待合室」と言う名のカフェがあり、軽食や土産物販売を行ってる。
もともと小湊線の車庫のスペースと施設の一部だと思うが、店内は広々としてるうえ、目の前が車庫で車庫風景や何両もの気動車を眺めることが出来る。こみなと待合室 グルメ・レストラン
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カフェ内部、高速バスの待合所も兼ねているようで、目の前のバス停から出るアクアライン経由高速バスの時刻も表示している。
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カフェにはテラスがありこんな感じで車庫風景が眺められる。
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各種パンのほか、日替わりケーキセットとかある。
1000円以内でコーヒーと軽食がとれる。
ケーキを食べながらしばし気動車を眺めていた。 -
すっかり千葉になじんだキハ40系であった。
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出発待ちのキハ200型単行。
昼過ぎ出発の列車はさすがに空いていた。 -
乗車したキハ40は既に車庫に入っていた。
キハ40に別れをつげて内房線千葉行で戻る。
キハ40系はいまのところ、運用は固定されておらず、日替わりで入る列車は変わる。日によっては(特に連休明け)運用に入らず一日中車庫で寝ている日もあるので注意。ツイッター見るといつどの列車に入ってたか記録してる人もいるので、あたりをつけるしかない感じ。今はまだキハ200のほうが人気が高く注目されている状態だ。
キハ40どおしで2両編成になるほか、単行で走る(全列車が両運転台車)こともあり、さらにキハ200と併結することもある。
新たな魅力の増えた千葉の里山列車、温かくなったらまた乗りに行こう。
おわり小湊鉄道 乗り物
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おまけ
只見線時代のキハ40系 会津若松駅
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