ドイツの秋：⑪トラールバッハ・秋の名物であるフェーダーヴァイサー（発酵を始めたばかりのブドウ果汁）を飲み、ツヴィーベルクーヘン（タマネギケーキ）を食べる。

2016/10/14 - 2016/10/28

2016年ドイツの秋：ライン・モーゼル・アール・ミュンスターラントの旅
2016年10月14日（金）～10月28日（金）15日間

第6日：10月19日（水）　143km、午前中は小雨・曇天、午後晴後曇り、10.5～12.5℃＊
Bernkastel-Kusベルンカステル・クース　＝＞B53　26km　Traben-Trarbachトラーベン・トラールバッハ　＝＞B53　19km　 Zell / Mosel・ Hotel　Schloss Zell古城ホテル　ツェル城

写真は秋の名物であるフェーダーヴァイサー（発酵を始めたばかりのブドウ果汁）、ツヴィーベルクーヘン（タマネギケーキ）

エリア その他の観光地(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

＊ベルンカステル・クースから26km先のDoppelstadt双子の町と称されるTraben-Trarbachトラーベン・トラールバッハに入ったがトラーベンの街中には停まらなかった。

写真はモーゼル川：ツェル、トラーベン・トラールバッハ、ベルンカステル・クース　Map

市庁舎 (ベルンカステル クース) 建造物

写真はWappen_traben_trarbachトラーベン・トラールバッハの紋章

右手のTrarbachトラールバッハ側に立つBrueckentor橋門、その上にある Bruecken-Schenkeブリュッケン・シェンケ（橋上レストラン）でお茶をしたかったからだ。

橋近くの駐車場（16：20まで、Euro0.3）に車を停めて行ってみると、ここでも観光シーズンを外れた時期なのか、シェンケは閉まっていた。

写真はトラールバッハ側に立つBrueckentor橋門とレストラン　ブリュッケン・シェンケ

＜Traben-Trarbachトラーベン・トラールバッハ＞
http://www.traben-trarbach.de/de/
15：20～15：50

トラーベン・トラールバッハの町は温泉療養地（人口6,000人）である。
19世紀に大火事で町は焼失している。トラーベン側にはFestungsruine Montroyalモントロイヤル要塞跡（1687年フランス様式の要塞。仏のルイ14世がプファルツ継承戦争の時に築いた。）や、ワインの産地だけにワインのお店が多い。

写真はモーゼル川畔のトラーベン川を見る

写真はTraben-Trarbachトラーベン・トラールバッハの秋のパノラマ

写真はTraben-Trarbach_1900年頃・・・当時は双子の町を繋ぐ橋は無い

＜お茶：Brueckentor橋門傍のワインの飲み屋で＞
15：25～15：50　　Euro5.5（709円）

店の看板に秋の名物であるFederweisserフェーダーヴァイサー（発酵を始めたばかりのブドウ果汁）と呼ばれる新ワインと、Zwiebelkuchenツヴィーベルクーヘン（タマネギケーキ）が書いてあった。

早速、これを注文した。小さなグラスいっぱいに注がれたフェーダーヴァイサー0.2L　Euro2.4や、四角のツヴィーベルクーヘンEuro2.6は美味かった。
まだまだ店内は飲み客でいっぱいだ。

写真は橋門傍のワインの飲み屋の店内

写真は0.2Lの小さなグラスいっぱいに注がれたフェーダーヴァイサー、四角のツヴィーベルクーヘン

ワイングラスのキャンドル立ては気に入りまして、どこかで買って帰ろうかと家内に申請すると、もう家財が増えるだけだと、即却下されてしまった。

ツヴィーベルクーヘンも何度か食べましたが、旅の軽食にはちょうど良いものの、味は家内が作るものがベストと思いました。

写真は賞味、笑味！

写真は20130223：自家製ツヴィーベルクーヘン（タマネギケーキ）

15：50、トラールバッハを発ち、ツェルに16：10（通算距離は884km）に着いた。車をホテルの庭に置いて、シュロス通りから街中を散策（～17：00）。

ホテル近くの土産屋で絵葉書6枚X0.4＝Euro2.4、それに“Mosellaufモーゼル川の地図”1冊Euro6.35を購入、ライン川の地図は以前から持っていたが、モーゼル版は持っていなかったので、今回、重宝した。

写真はツエルのパノラマ

さすがに小さな町だが、黒猫印のワイン醸造家の家が見られ、葡萄摘みのトラクターが葡萄をいっぱいに積んで御戻りの様子だ。

写真は黒猫印のワイン醸造の看板

いろいろな家の軒先にも葡萄が少し色も変わった葉を茂らせ、3階屋上まで伸びている家もある。中には葡萄の房がもう黒くなっているのにそのままにしている。

写真は少し色も変わった葉が3階まで伸びる

ホテル・カフェの看板は鷲が葡萄の籠を担いだ小さな農夫を背に乗せ、前の家で掲げたツェルの旗に届くように嘴を延ばし、嘴の先にはKranzクランツを銜え、その中には葡萄と黄金のワインの杯を見ることが出来た。

言ってみれば、ツェルの歴史を纏め上げたような看板である。

写真はホテル・カフェの看板

写真はホテル・カフェの看板・・・逆から見ました

街中を歩いて行くと、レストランの玄関先に洪水の印があった。因みにここでは1925~26年と書いてあるのが一番高く、玄関の上まで達していたから、2m以上の高さになる。
近年では2011年の50cmほどの高さ、古くは1910年で高さは1mぐらいだろう。

ピースポートの蛇行を過ぎた140km地点のWintrichヴィントリヒには川の流れの調整を意図した堰・ダムがあった。

モーゼル流域（Trier～Koblenz間193km）には同じようなダムが10あるのを、前述したMosellaufモーゼル川の地図に見て取れた。
さて、洪水対策にどれほどの効果があるのか。

写真はレストランの玄関先に洪水の印が見られる

写真はツエルの旧市街の入口に立つ木組みの家

写真はツエル・モーゼル川畔

写真はツエル・モーゼル川畔

写真は古城ホテル　ツエル：正面

＜夕食：古城ホテル　ツェル城のレストランDas Restaurant im Schlossで＞
19：00～20：00　　Euro52（6,035円）

Hotel　Schloss Zell古城ホテル　ツェル城の経営とは別になっていたレストランでした。2010年の秋にお茶をした雰囲気とは変わっており、店自身が部分的に改装したようだった。

写真はレストラン内

珍しいことに卓上に蝋燭の灯をともさなかったことだ。
何処のレストランもお客に対する歓迎の気持ちを蝋燭の灯をともすことで表すのだが・・・、朝食であれ、昼食であれ、そして夕食の際にあたりまえに灯す。

それでチップ無しにした。
早かったので、席は何処でもOKでした。

飲み物は白ワイン・ツェルの黒猫印の0.2L　2X6＝Euro12、

写真は白ワイン・ツェルの黒猫印

料理は季節もので、カボチャのスープ2X6.5＝Euro13、
メインにWiener Schnitzelヴィーナー・シュニッツェル2X13.5＝Euro27。

写真はカボチャのスープ

写真はメインにヴィーナー・シュニッツェル

今日も満足！

・・・・・・・・・

写真はヴィーナー・シュニッツェルと黒猫印の白

写真は6年ぶり、秋のモーゼルワイン街道で写せた街道の看板

写真は翌朝、対岸からツェルの町を望んだ

写真は小雨の降るツェルの町

おまけ：
20170731ムクゲ

おまけ：
20170731白のサルスベリ

この旅行記へのコメント （4）

• Rolleiguyさん 2017/11/14 21:04:12

  フェーダーヴァイサー

  jijidarumaさん
  ご無沙汰しております。
  ドイツのことを考えていたら、jijidarumaさんを思い出して訪問しました。
  フェーダーヴァイサーという呼び方を初めて知りました。発酵途中のワインの
  ことですね。オーストリアではSturmと呼んでおり、その前はMostでした。
  地元に居ないと飲めないもので、季節ものでもあって、日本なら季語になりそうですね。来年はドイツの友人に会いに行こうかと考えており、もう少しドイツのことを知っておかねばと、旅行記をいろいろ見ていますが、やはり一番勉強になるのはjijidarumaさんですね。また、訪問します。

  jijidarumaさん からの返信 2017/11/14 22:53:32

  Re: フェーダーヴァイサー

  Rolleiguy さん、
  こんばんは。お久しぶりです。
  ご投票とフォローして頂きありがとうございました。
  どうぞ宜しくお願いします。
  
  さて、Federweisserフェーダーヴァイサーの事をオーストリアではSturmと呼び、その前はMostと称していた由、確かに手元のドイツ語辞典にありますね。オーストリアでの言い方は全く知りませんでした。
  多分、フェーダーヴァイサーの時期にオーストリアを旅していない所為なのでしょう。
  
  Sturmというと、良く知られているのはシュトゥルム・ウント・ドラングSturm und Drang疾風怒涛時代ですか、ついでに言うとシュトゥルムアプタイルングSturmabteilung＝SAナチスの突撃隊が、私の中では浮かんできます。
  
  来年はドイツの友人に会いに訪独される由、シュパーゲルの春の季節も良いですが、フェーダーヴァイサーを飲み、ツヴィーベルクーヘンを楽しむ秋もまた良いのではないでしょうか。
  jijidaruma

• frau.himmelさん 2017/08/07 23:12:38

  なつかしいモーゼル川沿岸の町

  jjidarumaさん、こんばんは。
  
  お身体の方はその後いかがですか？
  順調に旅行記が進んでいますので、お身体も順調になられたのだなーと思いました。
  
  懐かしいーー！
  トラーベン・トラーバッハ、ベルンカステル・クース。
  秋の味覚フェーダーヴァイサーにツヴィーベルクーヘン。
  それにご馳走様でした。いえ奥様のクーヘン。ほんとおいしそう。
  
  日本でよく見られるドイツのワイン、あのカッツはツェルのモーゼルワインでしたか。
  
  今回の私たちの旅はちょうど、フェーダーヴァイサーのころ。
  残念ながらモーゼル川は横を通るだけになりそうです。
  26日間の予定なのですが、行きたいところを並べていたら、足りなくなって。
  でも、各地でいただけると思いますので、まずはアルザスでいただきます。
  
  私の旅行記、なかなか前に進みません（涙）。
  
  himmel
  
  
  

  jijidarumaさん からの返信 2017/08/07 23:56:45

  RE: なつかしいモーゼル川沿岸の町

  himmelさん、
  こんばんは。
  26日間のご旅行、実に実に羨ましい限りですよ。
  
  さて、「モーゼル川は横を通るだけ」「フェーダーヴァイサーは
  アルザスで」・・・その行程も旅行記になるまで、待たねばならないとは
  残念なことです。
  
  ご心配かけましたが、其の後は体力の回復も順調です。
  5kgも体重が落ちると、ほんとに力が入らなくなりますね。
  漸く1kgプラスされましたが、家内はこの辺で十分と言います（笑）。
  
  そんな次第で、旅行記も口コミもちょこちょこと、投稿しています。
  書いていながら、モーゼル川巡りは既視感があって、適当になりそうです。
  それでも初めて入ったベルンカステル・クースなどのレストランもあり、
  ?モーゼルのローレライ”なる言葉も、場所も初めて知りましたし、
  旅はいろいろと発見ですね。
  
  ツェルの黒猫印のワインは、意外に日本でお目にかかる事も多いです。
  ドイツに行くと、白派になり、日本に帰ると赤派になってしまいますが、
  旅行記もこれから行くアールワイン街道には赤があって、好みなのです。
  
  ・・・
  
  台風、豪雨、酷暑のとんだ8月ですが、そちらは大丈夫ですか？
  どうぞご健康にご留意の上、出発までの時間をお過ごしください。
  それではまた。ありがとうございました。
  
  jijidaruma